ミューズリーで楽に栄養改善

2013/12/12現在、私はミューズリを食べなくなっています。 炭水化物を避ける食生活に変えたためです。 ただし、非加熱で炭水化物を食べる場合は血糖値の上昇を招かないという話もあり、 それが本当であればミューズリは食べても良いことになります。 いずれミューズリによる血糖値変化を測定してみる予定です。

口内炎が多発する人。便通がよくない人。 臭いおならがよく出る人。太っている人。 それでかつ時間がなくて自炊できない、 あるいはする気力がわかない人にすすめたいのが、 ミューズリーだ。要は穀物をつぶしたり細かく切ったりして食べやすくしたものに ドライフルーツを混ぜたものである。 朝食シリアルといった方がわかるかもしれないが、 かといってテレビで有名なケロッグ社のものではない。 あれは菓子並みに砂糖が多く、かつ値段が高いので健康増進には役に立たないのだ。 ここですすめるのは砂糖などの甘味料を一切つかっておらず、 面倒な加工を一切排したもっとも単純なタイプのものである。 家畜のエサの高級なものといえなくもない。

一般的に足りない栄養といえば、ビタミン、ミネラル、繊維である。 白米+白いパン+肉という生活においては必然的に不足するのがこれらだ。 ミューズリー は複数種の精製していない穀物と、ドライフルーツ、ナッツ等から成るが、 乾燥したものばかりであるため、重量のわりに栄養素が多い。 ミネラル、ビタミン、繊維の固まりのような食品なのだ。 これを一日一回食べるだけでもかなりマシな栄養状態になる。 そして、食べ方は至って簡単で、牛乳やヨーグルトなどをかけてただ食うだけなのである。 繊維が多いために少量でも満腹感が得られ、かつなかなか消化されないので すぐに腹が減ることもない。加工度が低いために素材そのものの味が生きていて 深い味があるので、 繊維質な食感に慣れさえすればそうそう飽きがくることもない。

コストも安い。キロ900円程度だ。 一回100gとして200mlの牛乳を使うとすれば、 一食のコストはわずかに130円である。いくら食べても体に悪いことはないし、 せいぜい一回に200g食うのが限度であることを考えれば コストもカロリーもたかが知れている。 それだけにこればかり食ってダイエットというのもありであろう。 私もこれだけをを食べて一週間以上過ごしていたこともあるが、 体調はまったく悪くならなかった。 ちなみに白米で同じことをやった時には口内炎が頻発した上に 下痢や便秘に悩まされたので、雲泥の差があると言って良い。

さて、こういうものは輸入物なので、そのへんのスーパーでは売っていない。 輸入物を扱う店に行く必要がある。明治屋などがその道の大手だろう。 私の近くでは、三条河原町を西にいった明治屋、東大路丸太町及び白川今出川南のサンプラザ、 東大路今出川を北へ行ったところにある店あたりで売っている。 値段は大差なく、キロ900円から1000円程度である。 種類はいくつかあるが、入っているものの種類が多く、 無添加であることをちゃんと書いたものがすすめられる。 例えばALARA Wholefood社のDeluxe Muesliは からす麦フレーク、レーズン3種、小麦胚芽、 小麦フレーク、大麦フレーク、 乾燥なつめやし、ココナッツ、ひまわりの種、 アーモンド、ヘーゼルナッツ、乾燥バナナ、カルダモン、 とこれだけいろいろ入ってキロ900円というとてつもなくお買い得なものだ。 ビタミンは完璧とはいかないが、ミネラル、繊維に関してはこれで十分だろう。 少なくとも白米と肉とわずかな野菜という一般的な食生活よりははるかにマシだ。 他にもなつめやしが多いものや、リンゴやオレンジが入ったものなど いろいろあるので試してみてほしい。 また、甘味がもっと欲しいときには レーズンを買っておいていくらか足すとおいしく食べられる。 レーズンもキロ600円程度で買えるので、ボリボリ食べるのにもいい。 100円の菓子パンよりは100円分のレーズンの方がはるかに満足度が高く、 栄養に満ちているだろう。もちろん乾燥バナナなども安いので、常備しておくと 食生活が豊かになる。

トリのエサにしか見えない外見だが、トリのエサで悪いことなどなにもない。 人間が特殊な動物だという勝手な認識が自分達の栄養状態を悪化させているのである。 生物が本来食べることを想定しているもの を食べるのが、一番体に負担のない生き方なのだ。 こういうものを食べていると、次第に味覚が鋭敏になってきて、 不自然な食べ物の味をおいしいとは感じなくなる。 そうすると、それだけ栄養のあるものを食べたいと感じるようになり、 また、栄養的に満たされればそれ以上を食べようとはおもわなくなる。 暴飲暴食を改めたい人には特にすすめたい。 金も手間も障害にはならない。障害はただひとつ、 「トリのエサ」というイメージだけである。

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