だだもれ

2017年01月17日

また引越しすることにした。今度は鎌倉。

15日の日曜日、住む所を探しに家族総出で鎌倉に出かけた。 内見は5箇所。鎌倉に泊まって、16日は会社休んで幼稚園見学3箇所。 帰ってきて検討し、決めた。

鎌倉に住むことには多数の問題がある。 まず家賃が高い。東京でも8.5万で2DKとかがあるが、 鎌倉でその値段は滅多にない。あってもかなり外れていたりする。 加えて、かなり不便だ。なにかと遅れやすい横須賀線しか交通機関がなく、 市内は山が多く道も不規則で細い。 スーパーマーケットは数えるほどで、高級側に寄ったものが多く、 日常は使いにくい。ホームセンターは皆無で日用品が手に入らない。 観光客があふれているし、道は渋滞してしばしばバスが遅延する。 そういうわけで、普通に考えれば大船か逗子の方がいい。 大船にはホムセンがあるし、逗子にはオーケーがある。 いずれも普通の町なので店も多い。大船の商店街は アド街で紹介されていて、いい感じだった。 家賃も安い。

しかし結局鎌倉に行くことにした。 決め手は幼稚園。長谷幼稚園がすごい個性を放っていた。 異常なまでの開放感。園庭は山あり水ありでボッコボコだし、 平気で土の上でゴロゴロしている子はいるし、 7度とかの気温なのに園庭にブルーシート敷いてお弁当食べ出すし、 部屋に飾ってある絵は何の指導もしてない感じにフリーダムだし、 とにかくたまらん。 同じ会社の人が何人も子供をここに入れている、というのも大きい。 シノンは野生からは程遠い奴で、 ぶっちゃけ合わない気もするのだが、 だからこそ野生方向に振って鍛えたいという思いがある。 ひつじこは「オタマをここに入れたかった」とずっと言っている。

さて長谷幼稚園は鎌倉駅から1.5kmほど離れた場所にある。 それに合わせて住処を見つけるとなると、 かなり不便な場所に住むことになる。 それに、行く前は「多少差があっても便利な駅周辺に住んで、 幼稚園も近い所にするんだろう」と思っていたので、 そっちの方の物件は1件しか内見していなかった。 しかも、昭和50年くらいの古い物件で、 風呂は寒そうだし小さいし、その割に家賃が安くないしで、 ちょっとキツい。 結局、駅にいくらか近い方にすることにした。 最初「5人では狭い」と断わられてしまった物件なのだが、 不動産屋から「内見してみます?それでどうしてもということであれば 再度大家さんに伝えますが」と言われ、そのようにした。 見た感じやはり良く、「5000円くらい家賃上げてもいいからここがいい」 と伝えたところ、いろいろあって元の家賃のままでオーケーとなった。 1LDKで37平方が9.8万。 部屋なんて少ないほど良く、それが広ければいい。 うちはまだ個室を必要とせず、必要になったら引っ越すつもりだからだ。 1階で下に迷惑もかからないし、自転車置き場も豊富にあり、 図書館も小学校も近い。長谷幼稚園近辺に住むと 小学校が遠くなるというデメリットもあった。 なので、幼稚園には毎朝自転車で1.5km通うことになる。

あとは幼稚園に入れるかどうかで、面接でオーケーをもらわねば ならないのだが、驚いたことに、面接なしでいいという。 今日シノンを連れて見学に行ったので、 どんな感じか見たしそれで十分、とのことだった。 そういう所もすごい。

泊まった所はちょっと今まで見たことがない感じに豪華で、 海と富士山が見放題な感じだった。ひつじこが癒されていた。 こういう所があるんだなと思った。

幼稚園に行きたいと伝えたので、あとは願書を持っていく。 不動産屋はそのまま契約を進行させる。 引越し屋は前回お願いした所に頼み、3/21と決まった。 3月という一番高い時期ながら、11万円で済んだ。 前回の記録から荷物の量がわかっているので、見積もりはなし。 前回も見積もりは電話だったわけで、この業者すごい攻めてるな。 あとは今いる家から出ていくことを大家さんに伝える。 1年未満なら1ヶ月分余計にもらう、という契約だったので お金は発生するが仕方ない。 あとはおきまりの手続きがゴッソリあり、 今度は距離がある分もっと多くなる。 転出屆や転入届もいるな。 有給が足りなくなって欠勤になりそうな予感。

弟が閉塞性黄疸で入院した。内視鏡的にステント(金属の管)で胆道を 確保しようとしたが、圧迫が強く断念。 やむを得ず、明日経皮経肝的胆道ドレナージ(皮膚に穴を開けて管を胆道 まで通して胆汁を排出する)をするが、それがうまく行ったとしても その後の見通しは立っていないらしい。いよいよきついことになってきた。

治療に何を求めるのか?みたいな話を患者にするのはきついし、 患者もそれに耐えられるかはわからない。普通の病気は治ることが前提だ。 だが治らず、命を落とす病気というのがあるのである。 「夏まで持たせられて良かった」みたいなことを言ったか書いたかで 叩かれている人がいるそうだが、叩く人の中には 癌の恐ろしさをわかっていない人もいるのかもしれない。 調べれば自分の癌の生存率がどれくらいか、ということは すぐわかるし、ステージ4に至った人間が完治することが どれほど稀かもすぐわかる。 乳癌3年、大腸癌2年、胃癌1年、というのが半分の人が死ぬまでの時間だ。 5年生きる人は乳癌ですら滅多にいない。そして、5年生きても、 それは治っているわけではないのである。単にゆっくり進行したに過ぎない。 それを知らされた上で無邪気に完治を信じている人は少なかろうし、 「きっと治るよ」と言われて気が休まるとも思えない。

2017年01月02日

新年早々に失敗。ひつじこ流に言えば「神さまが教えてくれた」 で、私流に言えば、「起こってしまったことは役立てるしかない」 という感じか。

自分が好きなものを知らないと言うだけで気分を害する人がいる、 という可能性を考えていなかったこと。 話を全部聞いた上で反応するとは限らず、自分の関心がある所だけを 抜き出して反応した時にどうなるかに配慮がなかったこと。 これからそういう所に気をつけろという神からの警告と思おう。

私はSMAPのことは良く知らない。情報自体は入ってくるので、 名前は3人か4人は言えるし、数日前に解散したアイドルで、 所属する会社と揉めたという噂がある、ということも知っている。 しかしその程度のことでは、20年以上 実際に出演する番組を見続け、今回の件で彼等がどうなるのだろうか、 と心配しているファンから見れば知っているとは言えない。

「そんな私でもたけしとかタモリとかは知ってるんだから、 つまりそんなに有名じゃないってことじゃないかな」 なんて言ってしまったが、その段階で相当気分を害していたのだろう。 私としては、「マジでモノ知らないなこいつ」と笑われる感じ を意図していて半ば以上冗談でもあり、そのまま「SMAPは有名ではない」 と言っていると受け取られる可能性など考えてもいなかった。 「SMAPへの愛がなさすぎる」と言われても、 知らないのに愛もなにもないわけで、これも冗談としか思わなかった。 「万人が知るものなどなく、まして万人が好むものなどありえない。 自分が知っていることを知らない人はいて、 自分が好むものを好まない人もいる」 と誰もが思っていると思い込んでいた。 表情見てればガチで怒ってたことがわかったはずだ。

ひつじこが、2016年はいろんな人が亡くなったりして、 一つの時代の終わりを感じる、と言ったのだが、 私の脳内にはゲームのことが浮かんでくる。 私が愛したゲーム専用機の商売がスマホに規模で敗れ、 そもそも自分からしてゲーム機で遊ばなくなっている実情と、 果てはスマホゲームを作りに転職までしてしまった状況を 考えてしまう。放っておけば私も「世代交代によって消え去る人間」 になってしまうという危機感があったし、未だにある。 消えずに生き残るために若い人達の中に飛び込んだが、 現状うまくやれているかはよくわからない。 邪魔になっているのではないかと心配してしまう。 そういう思いもあって、「もしかしたら上の世代が消えることで、 それを邪魔に思ってた若い奴が伸びるのかもしれない」 ということを言った。昭和のテレビ黎明期の人間が上に居座っている状況を 息苦しく感じる人はきっといるだろう。ゲーム同様に 昔のことなど知ったことではない若い人達が新しい世界を拓くのかもしれない。 が、これがトドメの発言になった。 SMAPのことを考えている人がそれを聞けば、「SMAPはジャマだ」 という話に聞こえてしまうだろう。完全にアウトだった。

ファン、というものは存在するんだな。 私自身は何かのファンになったことがないようで、 全くピンと来ていなかった。 もちろん今までの友達には何かのファンである人間がいたはずだが、 こういうことはあまり起こらなかった。 愛好するものがマイナーだったからだろう。 声優やら漫画やらアニメ、下手すればエロゲだった。 大きな声で好きだと言えるものではないし、 そもそもその話をして相手が知っている率自体が低かった。 布教する必要がないほど話す人間全員が当然のように知っているものを愛好し、 それを愛好することに後ろめたさを感じない、 というのは今まで見たことがなかったのである。 私に比べれば遥かに流行のテレビなどに興味を持ち、 ここのところは星野源に注目しているひつじこにしても、 ラジオ愛好者で太極拳習うような人間だからな。

ともかく、こういうことがあるということを学べたのは、 ひつじこが言うように神の啓示なのだろう。申しわけないが学んで役立てる。 職場でこういうことをやらかすと厄介だからな。 もちろん、職場の場合 「いいもの作って食ってけるだけ儲ける」という共通の目的があって 普段から議論をしているのでこういう事故は起こりにくいのだが、 地雷はどこにあるかわからないからこそ地雷なのであって、 油断してはならない。

共感力が欠如しているということがたぶん根本原因で、 それが改善できればいいのかもしれないが、 今更共感力を高めるというのはそう簡単ではない。 共感しているふうを装う訓練をしているうちに案外板についてきた、 みたいなことを期待するのがせいぜいだろう。 それに、共感にも限度があるはずで、 例えば「私がガルパンの終了に心を傷めている」という状況で SMAPファンがそれに共感してくれるかは結構怪しい気がする。 「趣味は平等」というお約束を踏まえてくれるかどうかすら怪しい。

でもまあ、とりあえず「なんで知りあいでもないオリンピック選手を 日本の代表というだけで応援するのかよくわからない」 とか言うのはやめておこう。最後に言ったのは15年以上前なので 今はそんなことは言わないが、今でもそう思っている。 「地球市民」と言うとバカにされそうだが、 私は結構その手の思想にかぶれていて、たぶん根本は左翼なんだと思う。

大晦日からひつじこ実家。何年かぶりに蕎麦をゆでた。500gゆでたが、 オタマとシノンがモリモリ食べて、なくなるか心配したのがバカみたいだった。 正月は餅に栗きんとんに伊達巻に黒豆。 二日間糖質まみれだったせいか、シノンは肌がガッサガサになり、 私は消化が進まず食べて数時間経ってもゲップが食べたものの臭いだった。 そしてさっき下痢。どれだけ糖質制限に適応してしまったんだろう。

明日一日で回復しないと。

そういえば、コストパフォーマンスが良いと評判の赤ワイン「王様の涙」 を試してみた。普通においしかった。 しかしインパクト好きの私はエルグリルの方が好みではある。 マルベックな箱ワインがあればいいのになあ。

正月の初詣は市川の真間山。義父母、ひつじこ妹家族と一緒に おはらいをやってもらった。 こんなリズム、乗らないと損だろう。なんでみんな微動だにしないんだろうか、 と思ってしまう。でも声はあんまり気持ち良くなかった。

薬屋の登録販売者の資格が誰でも受験できるようなので、 もしヒマなら受けに行きたい。取れたら面白いよな。 何の役にも立たんけど。


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