だだもれ

2016年01月25日

オトモのデベソの件で小児科。 ひつじこの診察はないので体力的に私。 綿の押し込み方の指導を受けた。 こんなんで治るのか?というのは疑問だが、 たぶん今まさにそれを確かめている最中なのだろう。 うちらをサンプルにして。せっかくだから協力する。

ThinkpadX220のバッテリーを買った。 2KWhもないって、一体どういう劣化の仕方なんだよ。 80%で充電が止まるように設定しておかないとダメだな。 あと201sの大容量バッテリーも買った。これでやっぱり辛いとなったら新機種を買おう。

2016年01月16日

この季節はぶりアラが容易く手に入る。重量あたりの値段は切り身よりも ずっと安い。アラといえば汁に入れるのが定番だが、 アラは骨が多く、子供がいる時には扱いにくい。 汁に入っている骨は邪魔なものだ。 そこで、うちでは焼いて食べている。 塩を振って揉み、キッチンペーパーで十分に拭う。 魚を直接拭うと紙がくっついて面倒なので、 使ったボールの壁面を拭いながらかき回す感じでいい。 あまり水を吸わなくなったら終わりだ。 なお、同じことは鮭アラなど、他のアラでもできる。

鮭には「振り塩」という加工がある。 一見塩鮭のようだが別物だ。 塩漬の風味が出ず、食感も生の魚に近く、加熱するとパサつきやすい。 多くはチリ産で安いのだが、少し高くてもロシア産の甘塩紅鮭を選びたい。 そのアラが安く売られていれば大変ハッピーだ。

2016年01月14日

体調が悪い。寝足りないのが主因だが、 無駄に食べていることがたぶん良くない。 十分に腹が減るまで食わないようにすべきだろう。 規則正しく一日三食、なんてのが体にいいとはとても思えない。 この目の疲れはマズい。集中力も出ないし。

弟の体調を聞いた。体重計に立っていられないレベルにめまいがするらしい。 吐き気と食欲不振は一時よりは回復しているが、 総合的には手術直後に匹敵するくらい状態が悪い。 とにかくめまいが問題で、思った所に足を運べないような印象。 また、照射した場所に痛みがまだあるようで、それも気になる。 さほどの痛みではないようだし、 照射前の骨転移による痛みとは種類が違うようなので、 おそらくは急性の副作用だろうと思うが、そうであるという保障はない。 とにかく副作用の出方が普通と違いすぎて、放射線医にも 見当がつかないのである。

サイラムザでもふらついていたが、放射線開始後ほどひどくはなかった。 かといって、放射線の副作用としてこういうふらつきが出ることはないらしい。 原因がまるでわからん。

なんにせよ、2月のMRIまで待っていても仕方ない。 MRIを撮って変化がなければ「原因不明」でおしまいになってしまうわけで、 その前にやれることをやっておくべきだろう。 まずは、めまいの診断ができる医者に診断してもらうことだ。 聴力検査、平衡感覚検査、などをやって、どういう種類のめまいなのか、 そもそもめまいなのか、みたいなことを診断しないといけない。 めまいでないのにめまいで受診する人は多いのだ。 実際弟はふらつきであってめまいの要素は薄い。 脳は関係なくて、脚の感覚や制御に問題がある可能性だってある。 なお、回転性のめまいでない場合、安静にしているよりもバリバリ動いて 平衡感覚を鍛えた方がいいそうだし。 仮に腫瘍に害されているとしても、 動いているうちに腫瘍がない逆側が補償してくれるように鍛えられる。 こんな記事もあった

2016年01月12日

ひつじこ用ThinkpadX220のバッテリーが激しい劣化。 満充電1.7KWhしかない。10分以下。 正規品をlenovoサイトで買うと1.7万なのだが、 amazonだと1万くらいになる。なんだこの価格差は。

X201sもバッテリーを9セルにすればそこそこ使える気がする。 キーボードには不満がないのだから。 保障も切れて壊れたら最後なPCを使い続けても仕方ない気はするが、 まだ使えるのも事実。そしてPCを捨てるのは結構面倒なのだ。

SSDが壊れている気がするのでSSDを交換したいのだが、 5000円で買えるのは80GB程度か。 未だに電話もタブレットも128GB程度しか積んでいないわけで、 容量を増やす理由はないのだろう。 X220もSSDに換えて延命すべきか。

サーバの容量が枯渇してきた。 そろそろサーバを更新したいのだが、 5年くらい経ってるはずなのにHDDが同じ値段で倍容量になってない。 しかしもう猶予はないな。 1Tを二台と、OS領域に64GBくらいのSSDで3台構成にしよう。 2.5インチ7mmが3枚入るケースを探さねば。 マザーはPentiumN3700あたりで。

眼精疲労がひどいな。明日の朝以降糖質をしばらく厳密に断って、 紅桃四物湯か何かで血行改善を計ろう。 つうか帰調血飲を余計に作って私も飲むか。

2016年01月10日

弟の様子を聞いた。 やはり自分の家はいいようだ。食う量が増えているそうだ。 食える量が増えているなら自覚症状が悪化していることはあるまい。 まず吐き気だ。次にめまい。 こいつらがどうにかなった上で、耳の奥の奴が2月に悪化せず、 腫瘍マーカーが止まればしばらくは保つ。

昨日、滅多に行かないOKというスーパーに行ったのだが、 ミューズリが通常の半額近い異常な値段で売られていて、ついて買ってしまった。 そして、私の体が本当に糖質に弱くなっていることを確認した。 一日に200gくらい食べるのを二日やったところ、 眼精疲労はひどいし、肩凝りは引かないし、頭からフケは出るし、 陰部は痒いし、口はすっぱいし、 胃に物が入っていてなかなか消えない感じが不快だしで、 何もいいことがない。

しかし、昔はこれを普通に主食にしていたわけで、今このように不快なのは何故か、 ということを考えねばならない。二つの解釈がある。 一つは、昔はこれが当たり前だったので不快さに気づかなかっただけだ、という解釈。 もう一つは、私の体が変化して糖質への耐性が衰えたせいだ、という解釈。 糖質制限を推進する人間は前者がメインだと言うだろうし、 反対派は後者がメインだと言うだろう。 私は両方ともあるように感じている。

口がすっぱいのは昔からだった。朝ひもじいのも普通だった。 これに関しては、それが避けられることであることを知ったから 不愉快に思うようになっただけであり、前者だろう。 頭からフケが出るのと陰部の痒みに関しても、かなり近い。 毎日風呂に入らねばならなかったのはこれらのせいであり、 糖質制限をしている今は毎日風呂に入る必要はないのである。 眼精疲労もおそらくはそうだが、疲労が厳しい時には糖質制限をしていても 出るので、確信までは持てない。しかし、糖質を食べている時の方が 強く出るのではないかと思っている。 大学院の頃からだから、16年前くらいにはすでに眼精疲労に悩まされていた。 ここ数年はほとんど感じない。糖質制限と関係がないとは考えにくい。 しかし、糖質制限をしている時に糖質を食べた時のダメージの方が、 糖質制限しておらず常食している時よりも遥かに大きいのは間違いないと思う。 血糖上昇への備えができておらず、たまに食べた時の 体調の損い方が大きいのだ。 口のすっぱさ、ひもじさ、皮脂の増加、眠気、胃の不快感、なども おそらく昔よりも強くなっている。 その意味で、糖質制限は耐糖能を損うと言えるだろう。 一旦始めたら極力食べない方が良い。

ただし、この耐糖能の低下は一時的なものだろうとは思う。 今年の健康診断では敢えて糖質をバカ食いして臨んだわけだが、 血糖値は120そこそこと、大して上がっていなかった。 インスリンがちゃんと出ている証拠だ。 糖質制限を始めたばかりの頃に二郎を食べた時は180近くまで上がっていたので、 もしかしたらその時よりも今の方が膵臓の能力は高いのかもしれない。 膵臓を休ませる効果はあるのではなかろうか。 そもそも糖尿の専門家からして「糖尿病が軽いうちにインスリン注射を始めることで 膵臓の回復を計れる可能性がある」とか言ってるわけだから、 インスリンを出さなくて済む糖質制限で耐糖能が悪化するとは考えにくいのである。

SGLT2阻害薬を常備しておきたいなあ。 たまに食べた時のダメージを軽減できるように。 一回分200円か。だがとあるサイトで個人輸入すると50錠3万円。 薬価の3倍くらいになる。 これは医者に自由診療で出してもらうのが一番早いな。 副作用としては、尿路感染と多尿による脱水がある。 尿に糖が出るので細菌のエサになるし、糖を出すには水も出す必要があるからだ。 また、普段糖質食べまくりの人は血糖が落ちることによる鬱っぽい症状も出るっぽい。 脳が使えるエネルギーが減ることと、血糖による快楽刺激効果が減り、 禁断症状が出るからだろう。

この薬は、糖質制限した人間が飲むべき薬だろう。 蛋白質由来の糖新生だけでも血糖が上がりすぎる場合や、 社会生活錠避け難い糖質の害を軽減するために飲むのが 正しい使い方な気がする。 糖質食べまくりのままでこれを使えば、 それだけ尿の糖が多くなり、感染リスクも脱水リスクも高くなる。 それに、血糖が下がる分だけ食欲が増すため、 おそらく余計に糖質を食べて効果を相殺するだろう。 そもそも、こんな高い薬を慢性的に使うなんて無駄が過ぎる。

あーでも、糖尿病の治療薬という本来の用法で、糖質制限をしなかったとしても 効果が見込めないわけではないな。 「糖質食べると尿意がすごい」ということが、 もしかすると糖質摂取に歯止めをかけてくれる かもしれない。 もちろん、血糖の害が抑えられるのは間違いないだろうから、 食べる量が増えないのであれば、飲まないよりはマシになるだろう。

ひつじこの電話代をチェック。基本料金4000円。 電話を無限にかけられるオプションで1000円。 機械の保障で700円。5700円といったところだ。 後で解約するつもりで忘れていた 写真やセキュリティのサービスを解約し忘れていたので 解約しておいた。そして、2年後には諸々の割引がなくなり、 また電話の代金も払い終わる。 その時の月額代金は6700円となる。 ひつじこの場合ほとんど家にいてwifiで通信しているので、1000円安いプランに 乗り換えるべきだろう。そうすれば5700円で変わらなくなる。 今乗り換えても割引の関係で500円しか安くならないので、 これは急がなくてもいい。使い方が変化する可能性もあるからな。

親に勧める場合、2年は3000円、その後は4000円になるな。 電話無限サービスはいらんだろ。 破壊保障も元が取れない確率が高いしいらないとすれば、オプションは不要だ。

2016年01月08日

スマホに換えた。コンピュータの恩恵を受けてない近親者に スマホを勧めるにあたって、まず自分で使ってみないと仕方ないと思ったからだ。 実用上の理由としては、 古い携帯電話はメールを書いている間はメールを受信できない制限があり、 ひつじこから来るメールに気づかないことが相次いだ、ということがある。 二人とも旧式だった時はライトメールなるものが使えて、 電話同様に即座に受信できたのだが、 ひつじこがスマホになったのでそれが使えなくなったのである。 「すぐ帰ってきて」的な緊急メールに気づかずに超怒られることが続いたので 私もスマホにすることにしたわけだ。

ymobileの3GBプランで、月5000円。割引やらいろいろあって、 しばらくは4000円くらいのようだが、 故障に備える保障やら何やらでもう少し高くなると思う。 この際金がかかるのは仕方ない。 長期的に見れば同じ値段で受けられるサービスは良くなるはずで、 1000円安いプランでも容量は増えていくだろう。 また、スマホ側の通信でやれることが増えれば、 その分だけ家の光ファイバーの役割が減ずることにもなるし、 自然に値下げされることにもなる。 長期的に見れば出費はさほどの問題ではない。

で、スマホの印象。まず難しい。新しい機械は難しいな。 しかも他人が作ったソフトの使い方を覚えねばならず、 どうもアプリごとに挙動がバラバラだから覚えることが多い。 そして、デカい。片手で文章を入力するのは結構しんどい。 全域に親指が届かない。おそらく両手前提の作りなのだろうが、 私はあまり両手では使わんだろう。 digno cでなく旧式のdigno tを選べば良かった。 そうすれば0.5インチ小さかったからだ。 親に勧めるならそちらにしよう。

あとはどうでもいいニュース類を受信するのを止めさせよう。無用だ。

弟、放射線治療終了。今日は私は行けなかったので父から聞いた。 途中で測定したCEAは9.6で12/17の4.3からは倍増。 Dupan2は440で、676から明らかに減少。 CEAは癌細胞が死ぬと中から出てくるらしく、治療直後は高値になることがあるという。 そのせいだろうと思いたい。 半減期が7日と長いので、数日は高値が続くわけだ。 Dupanは半減期がわからないが、仮に何時間とかであれば すぐに消えてしまうので、こうして下がるのは理屈に合う。 吐き気とめまいは、どうやら昨日よりはマシになっているらしく、 茶碗蒸しや豆乳をわずかでも食べつつどうにか生きている感じらしい。 実家で数日のうちにまともに食えるレベルまで 回復してくれるといいのだが、そうならないなら次の手を打たないといけない。

それにしても、対数グラフで見ると600が400になっても微減でしかないな。 Dupan2の正常範囲は150以下なので、まだそんなに高くはない、とは言える。 悪かった時は2500もあったからな。 CEAも正常範囲は5以下で、倍でしかない。これも悪い時は35もあった。 20もあれば転移してるだろ、と言われる値だけに これ以上上がらないようにどうにか抑えたい。転移が新しくできなければ、 出てきたものを消しているうちに治るかもしれない、という希望は持っておきたい。 なお、CEAが血に出てくるということは、 血にアクセスできる場所に腫瘍がいるということで、 転移しやすいことを意味する、と言っている人もいる。

腫瘍マーカーのグラフを見ると、 ハーセプチン+オキサリプラチンの時期が一番マーカーが低かった。 ハーセプチンの効き方がいかに劇的かということだな。 しかし一緒につけている少量のオキサリプラチンを外すと DupanもCEAも上がり始めてしまい、ハーセプチンだけではダメだということがわかる。 あるいは、丁度その時期に薬が効かない骨転移が増殖を始めたのかもしれない。 どちらなのかはもう一度ハーセプチンを使ってみればわかることだ。

どうにかもう一度全腫瘍マーカーが正常化してPETで何も写らないところまで 持っていきたいものだがなあ。8月の段階ではそれに近い所まで行っていたわけで。

今後の予定。2/3に東京にて脳MRI。ついでに放射線医受診。 そう時間を置かずにもう一度PETをすべきとの話だった。 PETの機械にも善し悪しがあるし、おそらく放射線をやった病院は いい機械が入っていることだろう。4月かそこらにも東京に来てPET をやることになるのだろうな。 MRIでも見えるという話は否定されたようだ。

明るいネタが見えてこなくて辛い状況だが、 去年の3月末には「半年生きるかだってわからない」と言われていたわけで、 その割には癌そのものの大きさは小さく済んでいる。 めまいと吐き気さえどうにかなれば結構いい感じとも言える。 しかしPETでビカビカ光っている縦隔のリンパはどうにかしてほしいな。

2016年01月07日

6日のこと。5日に弟の右内耳道に腫瘍が見つかったので、 脳神経外科を受診した。 しかし医師によれば、めまいや吐き気の原因はこいつではないらしい。 そういった症状が出るには腫瘍が小さすぎるのだという。 良性腫瘍である可能性が高いと踏んでいる感じだった。 長年の経験があればMRIの像を見ただけで良性か悪性かがなんとなくわかる、 という話もあるので、そうなのだろう。 この場所に出来る良性腫瘍は聴神経腫瘍と言い、 放っておくとゆっくりと大きくなって聴力に影響を来すという。 そうなる前には手術なり放射線なりで始末するのが普通だが、 放っておいても大きくならないこともあるし、 勝手に小さくなることもあるらしく、 見つけ次第すぐに処置、とはしないのが普通らしい。 これは私が独自に調べただけで、説明があったわけではないが。 そういうわけで、とりあえず一ヶ月後に再度MRIをして 拡大しているかを確認する、ということになった。

良性の可能性が高いのはありがたいことではある。 悪性であれば手術しても放射線を当てても根治というわけには行かず、 仮に他の場所の癌を滅ぼすことができる奇跡に恵まれたとしても、 頭の中に癌が残ることになる。 しかし一方、じゃあこのめまいと吐き気は何なの? という話にもなるわけで、弟的にはむしろ辛いかもしれない。 実際、受診前は昨日よりもマシな感じだったが、 脳神経外科を受診した後はガックリ状態だった。 父も母も「これとりあえず何とかしてよ医者でしょ!」 的な感じだが、私には医者の考えもなんとなくわかる。

その後放射線医を受診。とりあえず吐き気止めのプリンペランと、 めまい止めのメリスロン、それに胃薬のムコスタを出してもらった。 プリンペランは胃の蠕動を亢進して中身を腸に送り、 また、嘔吐中枢を抑える。半夏や枳実、厚朴のようなものかな。 メリスロンは内耳の血流を良くする。 ムコスタは粘膜を厚くして胃の防御力を上げる。 弟は痛み止めも欲しがったのだが、 鎮痛剤は胃にこたえる可能性があり、 それで吐き気が悪化したり、 そもそも痛みの原因が胃の荒れにあった場合に逆効果になる。

次の放射線医の受診は明後日。それで今回の治療は最後。 手紙をもらって主治医に返す感じになる。 放射線の効果判定などはないようだ。 すでに元々の問題だった骨の痛みは軽減しており、 少なくとも吐き気やめまいの方が問題になる程度に落ちついている。 昔から目の上のたんこぶだった11pリンパも一緒に焼いているので、 そこも消えてくれれば多少は気分も良かろう。 余計なダメージがあることは歓迎できないし、 縦隔で光っているリンパ節は野放しなので意味があるかと言われると微妙だが。 そして、2月3日にはMRIの再検査が入っているので、 このままさようならというわけには行かない。 もしそれで悪化していれば今度は放射線で焼くことになるのだろう。

弟のめまいと吐き気はおそらく複合的に原因が作用している。 頭の腫瘍はなるほど症状を出すには小さすぎる。 放射線の線量も、普通ならそれほどの症状を出さないし、 二日酔い的な急性症状も最初に当てた時に出るもので、 当てている最中にも消えていくのが普通だという。 サイラムザには疲労の副作用が見られるが、 強い吐き気やめまいはまず見られない。 しかし、これらが全部一緒にあるのが弟の体なのであって、 バラバラに見たのではわからないこともあるのではないのか。 胃食道部は手術後であり、放射線の悪影響は増強されているかもしれない。 まして、11pリンパもまとめて焼くために当てる範囲を広げているらしく、 本来よりはダメージが大きくなっている。 それに、サイラムザやパクリタキセルの後に明らかにめまいが強くなるようだし、 吐き気も、以前からごく少量のゼローダやオキサリプラチンでも強く出ていた。 そして、車での長時間移動に、病院の待ち時間。これも良い影響ではありえない。

まず、このめまいと吐き気はQOLを著しく下げており、どうにかしないとダメだ ということは言える。特に吐き気は危険で、 食えなくなれば当然弱る。点滴で対処することもできるが、 血糖の問題を背負い込むことになるし、 行動もより制限されてしまう。だいたい病院に行くこと自体がしんどい。 だからどうにか点滴に落ちる前に復活せねばならない。 プリンペランが効いて食えるようになればそれが最良だ。 また、明後日で放射線が終わるので、 もし放射線による急性症状なのだとすれば、 その後は回復に向かう可能性がある。 福島に帰れば、それでしばらくは長時間移動もなく、休息できるだろう。 すでに絶食に近い状態が3日ほど続いているが、 水分はとれているので数日はもつはずだ。 サイラムザとピシバニールも一回休薬すればさらに疑わしいものを削れる。 あるいは、次のサイラムザをやって、 それをネタに強い吐き気止めをもらう手もあるだろう。 抗癌剤と一緒じゃないと保険が通らない薬もあるはずで、 カイトリルやイメンドならば大抵の吐き気は止められるそうだ。 漢方や糖尿系の薬も今は飲めずにいるが、 そのまま一週間くらい飲まなくても良かろう。 それらが悪影響を及ぼしていた可能性も否定できないわけで、 一旦止めてはっきりさせるべきだ。

しかし、それだけ諸々削っても、 もし耳の腫瘍が原因だった場合には治らない。 一月後のMRI再検査までめまいと吐き気がこのまま、 なんてことになると本気でまずい。 危険覚悟で今焼いてもらった方がいいんじゃないかと思いもするが、 頭部に放射線を当てるわけで、いかに定位照射でも危険はある。 また、医者からすれば、 あからさまに転移がある癌患者に過剰な治療をすることは躊躇するだろう。 良性腫瘍であれば症状が出るにはまだ時間がかかるわけで、 それだけ生きるかどうかが怪しい患者を治療したいとは思わない。 高価な定位照射をそういう患者に使うことは 医療資源の無駄と感じるかもしれないし、 不要な治療で苦しめたくないと善意で思うこともあるだろう。

一旦総合的に見られる医師に相談したいところだな。 脳外科医は「症状の話は放射線の方でよろしく」で終わりだったし、 放射線医にしてもそういう総合ケアは普段やってないようで、 プリンペランやムコスタも事典的なものを開きながら処方していた。 「これは総合診療科の出番かなあ」とも言っていたが、 それはむしろ町医者的な先生の方が期待できるかもしれん。 今回の病院を紹介してもらったクリニックの先生が一番良かろう。 自由診療で相談できるので時間も取ってもらえるし。 それは私が行けばいいか。

まずは放射線を終わらせて福島に帰ってもらう。 それまでは無理にでも豆乳か何かで脂肪と蛋白を補給して痩せを極力防ぐ。 プリンペランに期待。 来週はサイラムザがあるが、主治医に相談して一週止めてもらうことも考慮に入れる。 カイトリルやイメンドを出せるならそのために止めないという選択肢も考える。 ピシバニールは熱が出て負担なので、これは休んだ方がいいだろう。 効果も不明瞭だし。でもこのへんは主治医の判断におまかせしたい。 あとは吐き気をどうにかなり次第サイラムザを続けていていいのかについても 考えるべきだろうが、吐き気が引こうが引くまいが考えずに済む問題ではない。 もっとも骨転移が消えてCEAがガツンと減るのであれば、猶予はできる。 その時間を無駄にせず、どの薬が効くのか実験しておきたいところだが、 それも主治医次第かもしれんな。

こうなると漢方は無力だな。私は効くと思うんだが、 本人が効くと期待していなければ飲む気にならないわけで、 そこはどうにもならない。 意思さえあれば、吐き気が多少ひどくても飲む手はあるんだが、 スパイスハーブ系が苦手なことがしんどい。 タイ料理みたいなのを好んで食べるタイプなら味の許容範囲が広いので 漢方がやりやすいのだが、 弟は基本カレーにハンバーグ的な味覚の持ち主なので、 慣れない味に弱いのである。 銀座の先生に丸薬でお願いする手もあるが、 連れて行けなければやれることは限られる。 連れていくには、それで治りそうな期待が本人にないといけないからな。

めまいは浮腫による圧迫や、血流障害が原因だという。 浮腫にしても血流障害にしても、西洋薬とは違う効き方をする薬が漢方にはあり、 もしかしたら効くかもしれない。 吐き気にしても、胃腸の荒れや内容物の滞りが原因であれば、 漢方が使えるかもしれない。気休め的な西洋薬と同程度以上には 期待できる気はするが、それは私がそう思っているだけだからなあ。

2016年01月04日

腫瘍内科の人の講演をyoutubeで見ている。

おおむね正しいんだろうが、聞いた人の印象と実際の差異が問題だ。 抗癌剤が効く、というのは統計的に治癒なり延命なりが見られた、 ということだ。さすがに「一時的に癌が小さくなった」 という意味で「効く」を使うような悪質さではないのだが、 「統計的に」という言葉は患者にとってはそうそう正しく想像できないのである。 素人向けの講演でカプランマイヤーの類を説明なしで出すのは キツいと思うなあ。「結局死んでるじゃん」というのが普通の人の感想だと思う。

抗癌剤を減らすと生存率が下がるデータが出てくる。 さて その論文を見てみた。シクロホスファミド、メソトレキセート、5FUで、 60歳以上はメソトレキセートを3/4、5FUは2/3量から開始。 骨髄抑制が出たら減量。 減量の詳細は別論文で古すぎるせいかweb検索で本文が出てこない。 全部同じ医療機関でやっているので、 手ぬるい医師がいた、とかではなく統一された基準で減らしているように見える。 結果として薬の量と生存率が相関しているのだが、 薬の量をランダムに割り振っているわけではないので、因果関係は何も言えない。 説明はいろいろ考えられ、 「薬が多いほど効く」という素直な解釈もあるし、 「早く死ぬような人は薬を減らさざるを得なかった」という解釈もある。 というかそっちだろこれ。 そもそも、最大量つっこめた人と、少しでも減らした人で成績が違いすぎるのも、 少し減らした人と結構減らした人がほとんど同じというのも釈然としない。 全量入れられるくらい元気な人は生きるが、 減らさざるを得ないような人は死ぬ、 という解釈の方が妥当に思える。 100歩譲って「多いほど効く」としても、 これは1970年代後半のイタリアにおける乳癌患者の術後補助療法の話だ。 条件が一つでも違った時に同じ結果が出る保証はない。 乳癌と他の癌はだいぶ違うし、 術後補助療法と、ステージ4の延命治療でもだいぶ違うだろう。 この論文をもって「薬は減らしたら効かない」と断言するのは無理がないか。 もしわざとやってるなら相当悪質に思えるんだが、どうなんだこれ。

腫瘍内科は海外ではどこの病院にでもいるって本当なのか? 本当だとしても、貧乏人には無理だったりするんだろう。 海外は進んでる的なことを言う人は多いが、 日本の医療費が凄まじく安いことを鑑みる必要がある。

入院か通院か。最初から通院で行けると。 通院で済むならその方が医療資源的には効率的だろうが、 入院したいか通院したいかは人によるのではなかろうか。 ただ過剰に入院させているのは確かだろう。 弟のDCFは通院でやれたのだろうか。 5FUが24時間連続点滴だったが、TS-1にでも代替できるなら 外来でできた可能性がある。 しかし、それをやった臨床試験はないのだろう。 だから行われず入院となった。

TAS102の話が出てくるが、1.8ヶ月延命と正直に言ってるな。 webにある資料。 28%で吐いて48%で吐き気、というのはキツい。 そのデータを見せられて「やるかどうか決めろ」 と言われても決められないだろ?というのはもっともだ。 医者が真摯に寄り沿って決断を助けるべきだというのはもっともで、 やりたいことをキャンセルしてまで抗癌剤をやるようなマネをするな、 というのもまたもっともである。 医師がそこがわかっててくれれば患者としてはありがたいわけで、 たぶんこの先生はいい先生なんだろう。

だが疑問が晴れない。 なぜ抗癌剤は「やる」か「やらないか」しかないのか。 生活の質を大切にし、過剰な抗癌剤を避け、共存を目指す、 という3点を前提とした時に、 やるかやらないかのどちらかしかない、 ということの根拠がやはりわからない。 減らすと生存期間が短くなる、というデータがあったとしても、 それは臨床試験が行われたパターンでの話だ。 他の癌や薬であれば、データはないのだからわからない。 「効かない」とは断言できないはずだ。 データがないことを「わからない」と言う時と「効かない」と言う時の差は 何によるのだろうか。

そしてそもそも、「1/4は吐きます。1/2はかなり気持ち悪くて、 1/3は派手に疲労感に襲われます。 それで中央値として1.8ヶ月の延命が見られました。 寝たきりになるまでの時間も中央値で1ヶ月くらい延びます。ただ、 1年後にはいずれにしても9割近くが死んでます。で、どうですか?やります?」 という説明は本当になされているのか? その説明聞いて「やる」と言う奴がどれくらいいるんだ?

余命宣告は当たらない。3割しか当たらない。言うなそんなもん、と。 それももっともだ。 しかし、一つ気になった。その「当たる」の定義はなんだろう。 おそらく、その期日までに亡くなる率が3割、という意味だろうが、 そうすると7割は統計上の中央値よりも生きるということになり、 統計と食い違うことになる。その差異は一体何によるのか。 つまり臨床試験の状況と現在の実際にズレがあるということだろう。 それは臨床試験が現実の集団を代表していないということにも思える。 なお、統計通りなら5割だが、5割も3割も大差はないので、 基本余命なんて言うべきでないということにはなる。話の筋は変わらない。

あと、「当たらないじゃねえか」と怒る患者がいるのは、 言い方に問題があるという面もある。 「あんた余命3ヶ月だよ」と言えば外れた時に 「あのドキドキした日々は何だったんだ」的に 怒るかもしれないが、 「過去、あんたと同じような状況の人の半分が死ぬまでの期間は3ヶ月だった」 と正確に言えば多少は話が違ってくるだろう。 ただし当然のことながら、それも聞かれないのにわざわざ言う必要はない。 患者がそれを正しく理解する保証はなく、実際のところ かなりの確率で理解されないからだ。 だから言わんでよろしいと言うこの医師の意見には賛同できる。

もっとも今時近親者が癌にならないで済むことはそう多くないわけで、 親が癌になった時にそれなりに勉強する機会がある。 そうすれば自分が癌になった時にそのへんの理屈を理解できた状態で臨めるだろう。 私の場合は残念ながら親ではなく弟だったのだが。

動画を見つつ、 医師によるソーセージについての記事をたまたま読んだ。 普通の量なら大した危険じゃないし他にいくらでも危ないものがある、 というのはもっともだ。 ただ、2点引っかかることがある。 一つは、「普通の量なら」というところだ。毎日ソーセージを一袋(例えば120g)食べる、 というのはそれほど異常なことではない。 人々の平均を取ればはるかに少ない量になるが、 個々で見れば大量に食う人はいくらでもいる。そういう人を無視して「気にするな」 と言うことは正しいか。元々の統計も当然同じであって、 発癌した少数の人はその大量に食う人達だったかもしれないのである。 もしそうならば、「大量に食う人が発癌する確率」は統計上出てきたものよりも はるかに高い可能性がある。 そしてもう一つは、ソーセージなんて食べなくてもいいということだ。 車に乗らないとか飛行機に乗らないとかいうのは明確に害があるが、 ソーセージを食べないことの害はほとんどない。 たまの宴会でソーセージが出てきたのを食べないで我慢する、 とかいうのはやりすぎだと思うし、 リスクというものを正しく理解していない気がするが、 仮にそうだとしても、 宴会でソーセージを食べなかったからといって問題があるわけではない。 その宴会の料理のメインディッシュがソーセージなのであれば悲しいが、 それにしたって大した問題ではない。 逆に、ソーセージを愛していて毎日大量に食べるとか、 ソーセージの利便性で助かっていてよく食べている、 とかいう人にとってはソーセージを捨てるのは不利益があるが、 そういう人こそ発癌リスクを派手に食らうわけで、 この機会に考え直すのが悪いとも言い難い。

うちはソーセージ買うけどな。この利便性の高さは捨て難い。 しかし、ソーセージに頼らないで済ませる方法は もうちょっと真面目に考えたいところだ。 弁当に入れるのに便利なわけだが、利便性を損わずに加工肉でないものを 入れる方法があるならそれでいいのである。 だいたいソーセージのような加工肉は高価だ。 安いものもあるが、100g200円以下の加工肉は澱粉が多いし、味も好きになれない。 そのクラスの加工肉を食うなら普通に肉を調理することを選ぶ。

何かしらの治療について、効かない、と断言することは妥当か。 大規模なランダム化試験があって効かないという結論が出ていればアリかもしれんが、 大抵は「効くという証拠がないし、オレは効いたのを見たことはない」 と言うのが限界ではないだろうか。 まあ免疫細胞療法に関してはそろそろ断言しても良いだろうし、 保険外の治療がほぼほぼインチキである現状を見れば、 社会的には断言する方が妥当か。正しくなくても妥当なことはある。 その意味で、この医師の発言は十分に妥当だ。 私はその意味では支持する。

「効く」とか「治った」とかいう表現を使うと違法なのか。 「消えた」ならオーケーらしい。それは覚えておこう。 ただしそれは書籍の話で、ネットだと平気で「治った」と書けるらしい。

食事療法なんてやって体力を損ねちゃダメだ、ということは良く言われる。 しかし、体力を損ねる食事療法はすでにして食事療法ではない。 癌と関係なく体に良く体力を増進するような食事でなければ 食事療法として成立するはずがない。 仮に体に良いはずのものが好きになれずどんどん弱っていくようなことになるならば、 制限を取り払って好きなものを食べた方がいい。 世間的に良く言われる食事療法の大半が、 普通の感覚でおいしくないものなのが問題だ。 玄米や菜食は無理だろう。糖質制限ならいくらかはマシだが、 それでもキツい人はキツい。

耐性について。やると耐性ができる、というのはわかる。 だが、2種類とかやって耐性がついたら、 まだやったことがない他の薬もダメで副作用しかない、 というのはどういう根拠だろうか。 セカンドやサードに関する臨床試験ってそんなにないんじゃないのか。 2種類やってまだやりたいと言う人は、かなり体力が残っているだろう。 そういう人に効かないということは事前に確信できるものだろうか。

治療は医者に任せて患者は生活をしろ、と。 勉強するのはいい、と言いつつ歓迎している感じはないな。 それも正しかろう。この人はエビデンスを見てやっているわけで、 正しくないわけはない。そこに自信があれば、治療は医者の仕事だ、 と断言できるだろう。


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