だだもれ

2015年06月26日

15時40分ごろ、全身に猛烈な痒みが。 皮膚の見た目に異常はない。 手の指から足の指まで、性器の末端まで痒い。 だが何故か首から上は痒くない。 どこか普通の痒みとは違う。 チクチクした感じ。痺れた感じにも近い。 触ると深いところまでゾクゾクした感覚が走る。` なんだこれ。昼に食べたカップヌードルライトシーフードが問題だったか、 今ボリボリ食べていたアーモンドか。 あるいは、十味敗毒湯加忍冬の副作用か。

最後のだとすれば漢方に何かしらの効果があるということになるな。 防風も荊芥も忍冬も解表薬だ。 解表というのは、汗をかかせて皮膚表面から有毒物を排出することで、 頭痛や悪寒などの「表面の症状」を除くことだ。 科学的に言って本当にそうなのかはわからないが、 皮膚の浅い所にあるアレルゲンを汗ごと排出したり、 炎症に伴う浮腫を皮膚から水を出すことでなくしたり、 といった感じのことはありそうではある。 汗で湿った感じはないが、流れ出すほどの量でなければ蒸散 するわけで、湿っていないからといって汗が出ていないとは限らない。 その排出したものが皮膚について刺激になっているから痒いのか、 そもそも排出する過程で神経を刺激して痒いのか、 そのへんはわからない。

2015年06月23日

a dark roomというゲームがいい感じだった。 こういうゲームを作るのに、能力は必要とするが資金はそれほど必要としない。 ゲーム会社は普段資金を必要とするゲームを作っているが、 そこにいる人材はこういう資金がいらないゲームを作る能力を持っているのだろうか。 プロのゲームデザイナーの人々が 小さく原始的なゲームを作っているのを見たことがないのでわからない。 一回だけボードゲームを紙で作って検証してからソフトウェア化した例を見たことはあるが、 他のチームだったし私は新人だったしであまり見てないんだよな。

あんまり痒いんで皮膚科行ってきた。 疥癬、すなわちヒゼンダニの感染を疑って、 ハサミで皮膚をちょっと切って顕微鏡で見る検査までしてもらったのだが、陰性。 じゃあこの発疹まみれの状態は一体何なんだ。 もっとも見つからなかったというだけで、疥癬の疑いを捨て切れない状況ではある。 とにかく痒疹扱いで抗ヒスタミン剤とグリチルリチン剤、そしてステロイド軟膏を出された。 グリチルリチンは甘草の主成分だが、そんなもんに抗アレルギー作用や消炎作用があるとは 知らなかった。じゃあ甘草でもいいんじゃね?

夕飯後、服薬。その後2時間後の現在の痒みは、まあなんとかなるが痒くないわけでもない、 という程度。布団に入れば痒みが強まるだろうから、これくらいの効きでは満足とは言い難い。 消風散が届き次第併用だな。

弟が元気ない状況。東京まで車に揺られて行ったのがしんどかったようで、 その後運動量がガタ落ちして体脂肪率も上昇傾向。こりゃいかんな。 抗癌剤よりも車に長時間乗る方がしんどいのか。 吐キ気はカイトリルで抑えられるといいんだがなあ。 そうすれば倦怠感だけになり、まだ御しやすい。

2015年06月22日

6/13の弟の腫瘍マーカー測定結果。CEAが1.1、Dupan2が143と激減。 どうやら効いていたようだ。 ハーセプチンがDupan2産生細胞を殺し始めるのに2ヶ月ほどかかったということなんだろうか。 ともかくも、時間が稼げる。 しかしどうも弟は体調が悪いらしく、 抗癌剤なしの生活が一週間も続いているのに吐き気が来るらしい。 一体何が問題なんだ。

リピディルゼチーアは動脈硬化治療効果が期待されるとか。 なら血圧が高い間は飲んでおいた方が良さそうだな。 せっかく保険適応があるんだし。 それはそれとして、中性脂肪が正常化したかどうかは知りたいな。 測ってもらうように言っておくか。

糖質制限+筋トレで腎臓を壊した人がいるらしい。 江部サイトでは早速「あれはウチと無関係」と声明を出していたが、 糖質制限をしていない人にとってみれば同じに見えてしまうわけで、 責任は回避できても、糖質制限というものにミソがつくことに変わりはない。

どうも、プロテインを買わされるみたいなんだよな、そのジム。 加えて目的がダイエットだから、たぶんカロリーも絞ってるだろう。 カロリー絞ってプロテイン食って、ということになれば、 糖質だけでなく脂肪も削ってるはずだ。 脂肪を燃やせなければ蛋白を燃やす他なく、 そりゃ腎臓の負担も増すだろうよ。 強い筋トレで壊れた筋肉を処理していればなおさらだ。

しかしそれはそれとして、血液検査はしといた方がいいかもな。 元々は献血で頻繁に検査していたのだが、最近時間が惜しくて行けてない。 川崎の施設の受け付けが18時半までなので到底無理なのだ。 21時くらいまでやってれば、たまに夜の出勤を遅らせて献血したりもできるのだが。

当帰飲子が尽きた。痒みを抑える効果はよくわからない。 数日で皮膚の乾燥が改善するはずもない。つまり、よくわからない。 ザイザルも試したが、よくわからない。異常な眠気を感じた以外に 効いた実感はない。 ただ、どちらも飲んでいない今日、今手首が異常に痒いのは確かだ。 この3日間は手首の痒みは収まっていた印象がある。

いや、猛烈に痒いぞ。思考能力が根こそぎ持っていかれる痒さ。 とりあえず消風散エキスと十味敗毒湯を注文。 そのへんの薬局に消風散はなかった。 漢方薬局行けばあるんだろうが、お値段がなあ。 あとそういう店は夜開いてない。

2015年06月21日

ヨクイニンが効いたのか、臍にあったイボがとれた。黒色壊死してポロリ。 10年以上はあったイボであり、偶然今取れたとは考えにくい。 粉末10gを一日二回。10日は経ってない。 まだ脇にあるものが2個残っているので、もう少し続ける。 なお、取れる前日までは普通に感覚もあって、 引っぱっても取れる気配はなかった。

2015年06月19日

当帰飲子を試そうと思って、ロート製薬のを買ってきて、 3日間飲むことにした。7日分なのに3日なのは、倍量飲むからだ。 市販の漢方は倍量飲まないと医療用と同量にならない。 もっとも、医療用ですら薄いので、本当はさらに倍にしたいのだが。

朝昼はそれほど痒くなく推移した。そして夜。夜の痒さは本当ひどい。 基本コード仕事は夜やることにしているのだが、全く不可能なレベルである。 そんな状況で当帰飲子が効くか?という実験だ。 で結論から言えば、今日は軽い気がする。飲んだのが21時で、今23時だが、 まだ会社にいて文章を書いたりしていられる程度の痒さで済んでいる。 おとついや昨日は会社にいることを断念して帰るレベルだったからな。 それでもコードを書く気にはなれないが。

生薬に手を染めてしまった今となっては、既成の薬は買いにくい。 なにせ高いし、加減できないのが不便すぎる。 加える部分だけ別に生薬を煮るとか馬鹿馬鹿しい。 しかし、普通に使いそうな生薬だけでも30種くらいにはなるわけで、 500gづつしか買えないことを考えると15kgとかになる。 金はともかくとして、そんなもんどこに保存するんだよ。

2015年06月18日

痒い。とにかく痒い。 寝不足やら、食生活の乱れやらで免疫力が落ちた所に、 この気候で増えたダニやらそのへんの虫やらで感作されて アレルギーが発症してこんなことになっている気がする。 根本解決は、寝ることと、ちゃんと食べることだろうが、 対症療法も欲しい。ただし、外用薬は服が汚れるので極力避けたい。

麻黄附子細辛湯は効く。効くのに1時間くらいかかる印象だが、 こうして会社で椅子に座って掻かずにいられるのだから効いているのだろう。 ただし、胃に悪いし、夜飲むと眠れなくなるし、煎じなので高くつく。 かといって私がお願いしている漢方薬局は麻黄と附子はバラ売りしていないので、 生薬からやるわけにも行かない。

間違いなく皮膚科に行ってザイザルでももらってくるのが最良なのだろうが、 医者に行くのは手間だ。かといって個人輸入すると一日分が200円とかになって困る。 標準の薬価の3倍とかになるからな。 漢方薬が十分に効くならその方が安く済ませられるし、第一面白い。

麻黄附子細辛湯は夜は効かないようだ。煎じて時間が経ったから ダメなのかもしれない。あるいは昼は飲まなくても軽く済んだのかもしれない。

皮膚が乾燥気味だ。そのせいで外界の刺激に反応しやすいんだろう。 困ったな。医者行ってザイザルもらってくるか。 薬局で買うと高くつくしな。 アレルギーを抑えるのと同時に、皮膚を強化しないといけない。

甘草、大棗、防風、荊芥、熟地黄、黄ギ。これくらい買っとけば良さそう。

2015年06月16日

痒い。怪しいのは洗剤、ということで片っ端から服を洗い直しているが、 まだまだ痒い。刺激物質が落ち切っていないのか、 そもそも洗剤原因説が間違いなのか、 あるいは軽減しているが自覚できないのか。

今まで配列をもらう関数の引数はT*にしていた。 しかし、T[]と書く方が配列である意図がわかりやすい気がしてきた。 文脈その他で配列か、単一要素のポインタかは容易に推測できるので 今までポインタで困ったことはなかったのだが、 容易に推測できない人だっているだろう。

void sort(int* array, int count);
void sort(int[] array, int count);
みたいな例なら後者にする、ということだ。
int main(int argc, char** argv);
int main(int argc, char*[] argv);
もよくある例だな。ずっと前者で書いてきた。 C/C++において、両者はコンパイラにとっては同じであり、 両方の関数定義を書くと「同じ関数が2個あるぞ」と文句を言われる。 配列で宣言してもポインタを渡せるし、ポインタで宣言しても配列を渡せる。 実はそのことを今日知った。今まで関数宣言の引数に配列型を使ったことが なかったのである。 そして、それでも全くと言っていいほど困らなかった。 私のコードを読む人間は困っていたのかもしれんが。

かゆい。忍冬では消炎作用が弱い。ヨクイニンも痒みの改善は見られない。 皮膚の状態が良くなって長期的には良くなるかもしれないが、即効性はない。 利水して浮腫を取ると聞いているが、その効果は弱いようだ。 うちにあるもので痒みを軽減してくれそうなのは治打撲一方くらいだろう。 ステロイド塗って消炎、保湿剤で保護、とすれば軽減するのは わかっているが、服が汚れるので最後の手段としたい。

2015年06月15日

セカオピ後だし福島に行こうかと思ったが、 ひつじこの体調が思わしくない。 つわりは最盛期を過ぎたようだが、頭痛と疲労が来ている。 シノンのわがままっぷりが激しいのが主たる原因だろう。

今日もシノンは激しかった。公園でブランコに乗せていたのだが、 乗りたそうな人がちらほら来たので中断した。泣きまくり。 赤ちゃん用ブランコがあって人が少ない他の公園に移動すべく自転車に乗せたが、 自転車から降りようとして暴れる。

どうにかして移動したが、移動先のブランコは気にいらなかったようで、やはり泣きまくり。 仕方ないので降ろすと、公園の外に歩いていこうとする。自転車にも乗らない。 しかし、すぐにだっこを要求。要求に従って歩き出すと、後ろの自転車を指さす。 自転車に乗るのかと思って戻ると、自転車は拒否。 また歩き出すと、やはり自転車を指さす。 数回繰り返した後、前の椅子でなく後ろの椅子に座りたかったことがわかった。 3人乗り自転車で、普通は前がシノンで後ろがオタマなのである。 シノンにはまだ後ろは早いのだ。しかしどうしようもないので、 ベルトを短くしまくって乗せ、ともかくも家に帰った。

さて家についたが、シノンは降りたがらない。オタマのみ降ろして、 そのへんを回ってくることにした。 交差点ごとに「こっちへ行け」と指示される。 明らかに道なんてわかってないのに。 そして数分後、寝た。家に帰ったが、降ろそうとしたらやはり泣く。

この状況で福島行ったらひつじこきついよなあ。 行くかどうかは朝最終判断することにして、 どちらにしても主治医に話すべき内容をまとめて メールで弟と父に送ることにする。

肝臓はラジオ波が良いという話。 何回でもやれるし、入院期間も短い。 ただ、場所によっては痛いらしい。 さらに、 がん研究会のサイトには手術じゃないとダメと書かれている。 針を刺して癌を殺す手法としてナノナイフというものが出てきたようだが、 まだまだ実験段階っぽい。当然保険も効かないし、まだ使えない。

がんワクチンについても説明を受けたのでメモしておく。 まず何よりも分裂が遅い癌に効く治療法であることが重要。 これは、免疫による攻撃効果が時間に対して線形であるとすれば説明がつく。 1秒あたりx個の癌細胞をやれる、という状態であれば、 癌が倍々に増える状態では追いつけなくなる。 一月に1億個やれる時に、1月で倍になる癌細胞が1億個あれば ギリギリだが、2億個あればもうアウトである。 癌が十分に少なく、十分に遅ければ免疫でやれる可能性がある、 ということだ。 体内を癌が増えにくい状況を作りつつ癌の総量をガツンと減らせれば、 そこでやる価値が出てくる。がんワクチンはそのタイミングでやるのが良かろう。 打って1年しても同じように効力があるなら早くやった方がいいが、 時間が経つと薄れてしまう可能性もある。

ワクチンをやるタイミングとしては肺の切除直後が一番良かったんだろうなあ。 あの時期はCEAが2.4まで落ちていた。 しかしまあ、ハーセプチンは効いてはいるわけで、 今の副作用の程度で済んでいれば癌に対しては優勢と言える。

ここ数日、全身が痒い。いろいろ試したが、十味敗毒湯は効いた印象。 麻黄附子細辛湯は朝一回は効いた気がしたが、夜もう一度飲んだ時は イマイチだった。朝効いた気がしたのは交感神経優位になるために勝手に 治っただけで薬は関係なかったかもしれない。胃に悪いし、あれはダメだな。 今日はヨクイニンの粉を20gくらい食べた所、赤みも膨らみも少し引いたが、しかし痒い。 なんともないところが広く痒いので、これは空気やら繊維やらの刺激だろう。 皮膚が弱くなってる気がする。 消炎を期待して忍冬を煮て飲んだこともあったが、 あれも効いていたかもしれない。

痒みは、アレルギー的に痒いのと、神経が空気に刺激されて痒いのの2種類がある。 前者は赤くなってるところが痒いケースで、 爪で押すと鋭い痛痒さがある。 後者は赤くなくても痒いケースで、 乾燥肌だったり、傷があったりする場合だ。 さて、これにどう対処するか。

まず赤くなっているのは炎症なので、清熱剤が効く可能性がある。 また、膨らんでいるのは浮腫なので、水を抜くことで収まることがある。 麻黄、石膏、朮、ヨクイニン、附子、細辛、といったあたりで、 実際麻黄剤を使うとふくらみは減る。 しかし、胃にこたえるし目が覚めるので使い辛い。 痒みは防風、荊芥、蝉退、というあたりだろうが、今のところ十味敗毒湯という形でしか 試していない。 皮膚の乾燥をどうにかするには、地黄、当帰、胡麻あたりだろうか。 かゆみと湿疹と言えば消風散で、このへんがいい具合にいろいろ入っていていかにも効きそうだ。 問題は構成生薬が多くて高コストなことと、 うまく加減しないとピタリと効きそうにないことだ。乾かす薬と湿らせる薬が両方入っていて、 たぶんそのバランスを加減しないとダメだろう。

当帰芍薬散+ヨクイニン+忍冬、というあたりでいい気はするな。 問題は、ヨクイニンが面倒くさいということだ。 粉を食べるのは結構苦行だが、かといって煮るのも面倒くさい。

ハトムギ茶はもはやヨクイニンではない、という意見を見た。 有効成分が焙じるとダメになるらしいし、 苦くならない程度の煮方と量では全然効かないとのこと。 ともかくも、粉ヨクイニンを毎日飲んで、 昔からあるイボがどうなるか見てみよう。 なお、単純に茶として便利なので、ハトムギ茶は変わらず使うと思う。 オタマもシノンも飲むからな。カフェインがなく、味も飲みやすい。

福島には行かなかったが、どうやら大丈夫だったようだ。 7/3にセカオピのクリニックで血液検査をするまで抗癌剤は休薬。 レンチナン、OK432も休薬。なので来週は病院なし。 今日のCTでは肝転移が縮小とのこと。試す時間を稼げた。 ハーセプチンをやっているにも関わらず上昇し続けていた DUPAN2が止まるかどうかも数日以内にわかるかもしれない。 上がっているとは言え減速傾向にあったので、 単に反応が遅れただけでハーセプチンで止められる可能性はまだある。 次の数値が横這いもしくは減少に転じていれば、 もうしばらくは今の薬を続けられる。

古いH2ブロッカーでシメチジンという薬がある。 他の薬の代謝に影響を与える副作用があって今は ガスターなどに取ってかわられているのだが、 シメチジンには言い伝えがあるのだ。 どうも癌を抑えるらしい。飲んでいる患者の予後が妙にいい、 という報告が1980年代からちらほらと出ていて、 まっとうな臨床試験も2004年に計画された。しかし2006年に中止されている。 特許が切れた直後らしく、仮に癌に効くとなってももうからないから やめたのではないかと言われていたりする。 丁度胃液の逆流に苦しんでいる所でもあるし、 せっかくだからもらっておいてはどうかと思うわけだ。 しかし胃酸の逆流に限って言えばより新しい薬である プロトンポンプ阻害剤のタケプロンの方が効くということで、そっちを出された。 今度目ぼしい論文を印刷して行って、 シメチジンも試してもらえるようにおねがいしてみよう。

すでに何かの薬として存在しているものに、全然違う効果があることがある。 しかし、薬の値段はとうの昔に決まっており値上げできないので、 イマイチもうからない。 シメチジンなんて一個20円とかだからな。 そういうわけで、古い薬の新しい用途はあまり出てこないのだ。 癌を抑えるのではないか、と言われる薬としては、 メトホルミン、シメチジン、リピディルあたりがあるようで、 弟はどれも保険で手に入れることができる。 重篤な副作用もなく、また、それら本来の用途にもマッチしているのだから 使わない手はない。

今日は尋常じゃなく痒いな。仕事にならないレベル。 さすがにステロイドを使うなり保湿するなりしないとダメか。 外用剤なしで耐えられる限界を超えてる。 十味敗毒湯なり消風散なりがあればいいんだろうが、もうないからな。 忍冬の煎じ汁ではとても消炎し切れない。

2015年06月12日

セカンドオピニオン。いろいろ聞けた。

クロノテラピーについては、「そんなに効くならみんなやってる」という話。 その病院ではあまり副作用がガツンと来る量ではやらないので不要、 ということもある。 しかし、タダで副作用を減らせるならその方がいいわけで、 効果に影響を与えずに副作用を軽減できるならその方がいい。 というわけで、ゼローダは朝晩均等割りと、夜多めのどちらがいいかは 実験しておいた方がいい気がする。

肝転移はラジオ波がいいらしい。放射線は不確かで不安も大きいとのこと。 動注でも別に悪くはないようだが、3回入院とかいう話になって手間がかかる しかし今やると抗癌剤の効果判定に役立つ情報が一つ減ってしまう。 今すぐ命に関わるという大きさではないので、 薬で抑えられないとわかってからでも良いのかもしれないが、 3cmになる前にやれる時期に決断する必要がある。

2015年06月11日

セカンドオピニオン。いろいろ聞けた。

クロノテラピーについては、「そんなに効くならみんなやってる」という話。 その病院ではあまり副作用がガツンと来る量ではやらないので不要、 ということもある。 しかし、タダで副作用を減らせるならその方がいいわけで、 効果に影響を与えずに副作用を軽減できるならその方がいい。 というわけで、ゼローダは朝晩均等割りと、夜多めのどちらがいいかは 実験しておいた方がいい気がする。

肝転移はラジオ波がいいらしい。放射線は不確かで不安も大きいとのこと。 動注でも別に悪くはないようだが、3回入院とかいう話になって手間がかかる しかし今やると抗癌剤の効果判定に役立つ情報が一つ減ってしまう。 今すぐ命に関わるという大きさではないので、 薬で抑えられないとわかってからでも良いのかもしれないが、 3cmになる前にやれる時期に決断する必要がある。

2015年06月10日

タダだったので申し込んだ「がん撲滅サミット」の券が当たってしまったので、 昨日行ってきた。まさか当たると思わなかった。 気になっている医師が質問を受けつける時間があるというので、 それが目当てだったのだが、 なにせ挨拶やらトークショーやらがあって情報を得るには時間効率が悪く、 ひつじこの体調も悪いとのことだったので途中で帰ってきた。

会はほぼ放射線科医の団体によるもので、 脳外科医や、非標準の抗癌剤治療を行う医師も参画している。 手術のレベルが高い日本では相対的に放射線治療の存在感が弱く、 放射線科医は数も少ないし、給料も安いし、待遇も悪いのだ。 ここのところの機械の進歩に乗って存在感を増そうとする試みだろうか。 皇族を呼び、外国の人に日本語でしゃべってもらい、ダンカンを呼び、 総理大臣からメッセージをもらい、という具合で、 ハクをつけたいのかなという印象。

手術は進歩しているが、 手術はどこまで行っても人間の技の問題がついて回り、 人的コストが高い。放射線は技術でどうにかできる部分が大きく、 治療効果の改善のみならず、患者の回転率も高められるので コストダウンもできる。 そういうわけで、技術が高くなれば放射線治療の地位が上がるのは 当然のことだ。実際、手術が下手な海外では 放射線の地位がもっと高く、手術と同等の頻度で使われるまでに なっている。

さて、外科と放射線科以外に、内科も癌を診る。 しかし、内科には「癌を治せない」という致命的な弱点がある。 手術や放射線は、早く見つかったら癌を根治させることができる。 内科にはこれが全くできない。 ただし、手遅れで全身に散った癌を延命させることは内科にだけできることだし、 早期とは言えない微妙に進んだ癌に対しては、 手術や放射線と一緒に薬を使うことで 治癒率を上げることもできる。 癌の半分は治らないわけで、治らない人は抗癌剤の世話にならざるを得ない。 最近は腫瘍内科の人がテレビに出ることも増えてきているし、 手術だけでの治療に限界を感じた外科医が「癌に詳しい内科医が足りない」 なんて叫んだりするので重要性は高まってきていると言える。

放射線の現状の用途は、 手術に耐えられない人に多少確率が下がってでも根治治療をする場合、 手術で生活の質がガタ落ちするタイプの癌に確率が下がってでも根治治療をする場合、 転移を焼いたり原発を小さくしたりすることによる症状の緩和、 といった感じになる。 手術に比べるとローリスクローリターンな治療であり、 リスクを負えない人には受け皿になる。 癌以外に余計な放射線を当てない精度や、 多数の病巣を素早く処理できる速度などが向上した結果、 細かい転移巣がたくさんあるようなケースでは手術よりも便利だ。 数十の病巣は十分相手にできる。脳転移、肝転移にはとりわけ重要だろう。

放射線の今後の進歩はどのへんだろうか。 一つは重粒子線だ。今はビル一個くらいの大きさがあるためにコストダウンができず、 結果小回りも効かず効率が悪い。74x34メートルって、そんなもんどこに置くんだよ。 これが何らかの方法で小型化できれば、 かなり話が違ってくる可能性がある。 いろんな方向から当てて精度を上げる技術や、呼吸や拍動による動きに追随する制御、 さらには自動制御などは小型化して安くなり、モデルチェンジが頻繁にならないと 進歩しない。重粒子線そのものの性質がいくら良くても、小型化しないと 総合性能で負けかねない。しかし、車輪で移動できるほど小さくなる気はまるでしないな。

一つ放射線にはおまけがある。ある病巣に当てると、何故か他の病巣も小さくなることがある。 アブスコパル効果と呼ばれるものだ。 昔からそんなことがちらほらあったようだが、確率が低すぎて とてもそれに期待する気にはなれない。 しかし、免疫の邪魔をする物質をつぶす薬やらと併用すると起こる率が高くなるらしく、 最近脚光を浴びているそうだ。 放射線でつぶれた癌細胞を掃除した免疫細胞がうまいこと敵認識して 他の所も免疫でつぶし始めるのではないか、という仮説があったが、 薬でそれが増すとなればその仮説はかなりもっともらしいことになる。 また、その効果が稀なのは、放射線を当てすぎて免疫を弱めてしまっていることにも 原因があると言われており、ダメージが出ない程度に程良く当てる ことでもしかしたら確率が上がるのかもしれない、という話もある。 抗癌剤同様に、放射線も弱めにダラダラ当てる方法が有効なのかもしれない。 弟も肝転移を放射線で焼いてもらうのがいいかもな。ダメもとで。

結構会場に若い人がたくさんいた気がするのだが、 誰もtwitterでつぶやいてないし、ブログも1件しか見つからない。 質問会の模様を知りたいのだがなあ。

改めて探したらもう一件見つけた。18時までの予定だったが、 19時過ぎまで質問会をやってたらしい。 最初から行かず、そこだけ行きゃ良かったのかと思うが、 そうしたらアブスコパル効果については知ることがなかっただろう。

癌予防についての質問では 糖質制限が良いという答えが出たらしいのだが、 一体誰がどういう文脈でそう言ったのだろうか。 あと脂肪を食べ過ぎるなという話も出たようだが、 これは糖質制限をしている身としては気になる。 脂肪と大腸癌の相関は確かなのだろうか。 脳転移はCTでもチェックできるので頭も撮影すべき、 というのは覚えておこう。それならついでで済む。

低用量抗癌剤については講演がなかったはずだが、 あるブログに記載がある。ということは、質問会で話が出たということか。 腹膜播種した末期癌患者が質問したという記述が別のブログにあったから、 それに答えてのことかもしれない。

主流派の腫瘍内科医の本も読もうと思ったので「がん常識の嘘」。

「がん難民」の定義がよくわからんな。 代替療法をうろうろうする人とか、ドクターショッピングしまくる人とか、 そういうのか?とりあえず、「治療はありません宣告」をされた人、 という意味では使っていないようだ。

早期発見早期切除だけでは治らないことがある、 というのはそうだろう。しかし、早く見つけても転移しているような癌は そもそも治らんのであって、抗癌剤をつっこむ時期が 多少早かろうが遅かろうが生存期間にさしたる差はないのではなかったか? 差があるとしても、1年長生きするかどうかという程度の差だ。 それに、乳癌は例外的に転移が早くから起こるが、 他は小さいうちに見つかれば9割くらいは治るのであって、 早期発見はほとんどのケースでは死活的に重要だろう。

「ハーセプチンの臨床試験に参加した人の中には10年生きている人もいる」 その言い方は怪しい代替療法クリニックが言ってることと同じだということに この人は気づいていないのか。問題は分母であって、率だ。 何人治った人がいても、治らず死ぬ人がたくさんいれば、それはダメなのである。

診断機器の進化で、切らなくていいものまで見つかって切ることがある、 という話。胃癌や食道癌なら、そういうものは内視鏡的に取れるわけで、 機器が進歩したのは素晴らしいことである。 悪性かわからないが念のため取っておきましょう、 でも問題ない。大したダメージは受けないからだ。 後遺症が残るような切り方をするケースもあって、 その場合には確かに損をするが、 それがまともに癌だった場合に見逃すことの危険を考えれば、 それくらいは良いだろう。 だいたいいくら進歩したとは言っても、5mmを超えてこないと見つからない。 PETで赤々と光っている5mmの病変が癌でない可能性は、 それほど高くない。

「乳癌では診断がついた段階で半分が遠隔転移している」。 これも詐欺めいた言い方だな。そりゃステージ2以上がたくさんいれば、 遠隔転移も多かろうよ。まして乳癌だからな。 十分に早期で見つかるステージ1のケースでは、遠隔転移の率は10%か そこらだと読んだ覚えがある。早期発見には十分に意味がある。

マンモグラフィーなどの検査に意味はあるか。 この問題は二つに分けて議論する必要がある。 社会的に意味があるかどうかと、ある個人にとって意味があるかどうかだ。 社会的に意味があるかどうかはコストとの兼ね合いで決まるが、 個人にとっては検査そのものに害があったり、べらぼうに生活に影響を与えたりしない限り、 おおむね利益になる。放っておいて構わない癌が見つかったり、 癌じゃないのに癌と診断されるケースでは損をするが、 癌があるのに見つからない場合の不利益の大きさを考えると、 それくらいは我慢してもいいのではなかろうか。

取り切れないのがわかっているのに、 取れるものを全部取ったがために抗癌剤の効果判定が行えない状況になってしまった という。確かにそういうことはあるだろう。 明らかに抗癌剤をやらないといけないのに、追跡する病巣がなくなってしまい、 効果判定ができないわけだ。効いているかもわからなくなってしまう。 しかし普通手術後の状態は、あからさまに無理だから切らなかった、 あからさまに転移まみれだがとりあえず切れるものだけ切った、 行けると思ったので完全に切った、の3段階だ。 最初の場合はCTその他に映る病巣が残っているので効果判定はできるし、 腹を開けた以外のダメージは負わずに済む。 2番目は肉眼で見えるが切れないものが残っており、これはCTに映るか 怪しいものだ。しかしこれくらいあればたぶん腫瘍マーカーで追跡できる。 3番目の場合は完全に効果判定が不可能になるが、 運が良ければこれで治るのだし、抗癌剤が多少テキトーになっても やむを得ないだろう。 なお、この場合の正解は、手術前に抗癌剤をやる、だと思う。 そうすれば当然のように効果判定ができ、効く薬を見つけられる。 そして手術後にも残っていそうなら同じ薬で継続すればいい。

乳癌で乳房を温存しても生存率は変わらない、という話がある。 その臨床試験を行った集団ではそうだった、というだけで、 そこに自分が当てはまるかはわからない。 微妙な個体差は統計に溶けてしまっているからだ。 乳癌の場合遠隔転移が早くから出るので、 全摘だろうが温存だろうが大差ない、という事情はあるのだろうが、 そう簡単でもない気はする。 ただいずれにせよ、乳癌なら術前に化学療法がほしい。 効く薬を見つけてガツンとやっておくことで転移を殺せる可能性がある。 この場合は体に優しい抗癌剤治療なんて言ってる余裕はないのだろう。 なにせ見えないものを撲滅せねばならんのだから。

弟も術前にやったが、あれは糖尿を鑑みて80%に手加減していた。 血糖コントロールの具合からして、 根治させる覚悟でやるなら手加減は不要だったのだろう。 あれを手加減なしでガッツリやっていれば、 肝臓にあったであろう種を殺せるくらい効いたのだろうか?

「副作用をほとんど経験せずに治療を終了する場合もあります」。 この言い方も詐欺めいている。問題は分母だ。いるかいないかじゃない。

再発を早く見つけても意味がない、ということは良く聞く、 遅く見つけても早く見つけても余命に影響しないと解釈していいのだろうか。 遅い場合の極端である「見つけなかった場合」とも同じということになれば、 つまり再発は治療しなくて良いということになるが、そんなわけはないな。 おそらくそんな厳密な論理で話をしていないだろうから、 症状が出る前に見つけても意味がない、という程度のことだろう。 仮に薬で癌細胞を1/10にでき、その後耐性がつくとする場合、 症状が出てからやって1/10にすれば一旦は症状が消えるが、 耐性がついたらもう止められない。 症状が出る前に1/10にすれば症状が出るまでの時間は延ばせるが、 症状が出た時にはもう止める術はない。 余命に変化はない、ということになる。 薬が複数あっても同じことだ。論理的には整合性がある。 しかし、実際には早めに見つかった方がいいだろう。 というのも、死に至るまでの時間に余裕がある状況の方が 薬の試行錯誤をやりやすく、効く薬を使い切るまでやれる可能性が高いからだ。 症状が出てしまってからでは最悪最初の薬が効かなかった時に それで終わり、ということもありうる。

好中球減少をずいぶんと軽く見ている気がする。 抗生物質もあるし、好中球を増やす薬もある、 というのはそうなのだが、全身状態さえ把握しておけば 白血球の検査をしなくてもいい、というのは言いすぎではないのか。 予想外に減ることだってあるだろうに。 それに、一時的な減少で問題ない、と断言できるものなのか。

ハーセプチンの臨床試験の成果。「ハーセプチン併用で寿命が1.5倍に延びた」。 これも詐欺的な香りがする。なぜ何ヶ月と言わないのか。

たまに大量、より、少しづつ頻繁、の方が効く例が出てきたという話。 週1のパクリタキセルとかの話だろう。 しかしハデに臨床試験をやって差が出るまで標準治療にはならないので、 それを待っている余裕がない患者にとってはもどかしい。

5年再発率に意味はないという記述。乳癌の場合20年くらい経たないと完治とは 言い難いのでそれはわかる。しかし、より進行が速い肺癌などでは 1年や3年でないといけない、というのはわからない。 治療効果の評価値として使うにはその方がいい、というのはわかるが、 個人にとっては「治ったかどうかの判定」なのだ。 3年で20%、5年で5%、という場合、 3年生き延びても3/4があと2年以内に死ぬわけで、 3年生き延びても全く治ったとは言えない。 ならば治癒したかどうかの判定には5年を使うのが筋だろう。 率が低すぎて評価に使えない、というのは医者側の都合にすぎない。

いろいろあったが、読んだ範囲では患者ごとに匙加減をしないなんて 書かれていないわけで、ちゃんと効く薬を探しつつやってくれているのであれば これでもいいんだろうとは思える。 切れば治るというものではない、というのはその通りだ。そういう癌は少ない。 もっとも治療の詳細がほとんど書かれてないので何とも言えないんだが。

2015年06月08日

シノンの指の傷その後。6/6の夜までは順調に思えたのだが、 6/7日曜に見てみると真っ赤に腫れ上がっていた。感染だ。 指の腹側しか傷がなかったはずなのに、背側から出血している。 膿でふくれて穴が空いたのだろう。 だが日曜では如何ともしがたい。 やむを得ないので、素人漢方で対処することにした。 化膿性炎症には、膿を出すことを助けるか、 炎症を静めて散らすかの二通りの対処がある。 排膿散という薬は名前の通り膿を出すための薬で、 桔梗、枳実、芍薬だ。 しかし実際には消炎も一緒にやった方がいいので、 桜皮や柴胡、金銀花などの消炎の薬物も足すことがあり、 さらに腫れを引かせるために集まった水を除く利水薬も足すことが多い。 そうするとおおむね十味敗毒湯になる。

今回は、四逆散と桔梗湯を合わせて生姜を足したものを飲ませることにした。 四逆散は、枳実、芍薬、柴胡、甘草。桔梗湯は桔梗と甘草。 合わせると排膿散を含む。これに生姜を足して胃を保護。 これで、柴胡が余って大棗が不足するものの排膿散及湯 に近いものができる計算だ。柴胡は十味敗毒湯に含まれる消炎剤であり、 おそらくプラスに作用する。 十味敗毒湯もあるのだが、一旦排膿と消炎に集中してやってみる意味で、 より生薬が少ない組み合わせを試す。

週も明けたので、早速湿潤療法をやっている 皮膚科を探し出して受診した。化膿してない、とのこと。 赤いが膨れていないし、出血も止まっている。 昨日より明らかに指が細い。 プラスモイストDC+ハイドロコロイド包帯でグルグル巻き、 というのは大袈裟すぎるとのことで、 ハイドロコロイド包帯を小さく切って貼ってもらって終了。 昨日は膨れていたんですが、と言ったが、 それでも化膿ではなかったはずだと言う。 化膿であれば一日で引くはずがないらしい。 ほとんど何もなく帰ってきた。 考えてみれば、昨日7日はあまり右手で物を触ろうとせず痛んでいることが 察せられたが、今日は朝から粘土でガッツリ遊んでいる。 ハイドロコロイド包帯にもべっとり粘土がついており、右手もしっかり使っていたはずだ。 ということは、痛くないのだろう。

さて、漢方が効いたと言えるか。言えない。何もしなくても治ったのかもしれないからだ。 実際、膿が溜まるのは赤く腫れた後であり、腫れた段階で静まれば膿なんて出ない。 排膿散は名前の通り膿を出すことに特化していて、さほど消炎効果はないのだという。 東医雑録を読んだ感じ、 本来なら金銀花なり連翹なりをつっこんで消炎し、 かつ、防風や荊芥で汗を出させて散らす段階だったっぽい。 十味敗毒湯に忍冬でも足せばいい感じか。 寒気もないし熱が出ていないので汗は関係なさそうだが。 もし効いたとすれば、柴胡と芍薬、それに桔梗だろう。 枳実は普通消化促進と便通改善に使われるが、どうも血行改善効果もあるらしいので、 あっても邪魔にはならなそう。

シノン、指よりも全身の痒みと炎症の方が問題。 ここのところ家族全員の皮膚が悪化している。私もひつじこもかなり痒い。 それも、刺すような痒みで、皮脂分泌の低下とかそういう地味な話じゃない。 虫に刺されているとか変なものを食べたとかによる明確なアレルギーだろう。 ひつじこなんて掌に水疱ができている。一体原因は何だ。 とりあえずシノンは掻くのをがまんすることもできないので、 黄蓮解毒湯と十味敗毒湯と桔梗石膏を混ぜて今あるものの範囲で できるだけ強力に炎症を抑えることにした。 さっさと皮膚科に行ってザイザルをもらいたいところだが、 今日は行けなかった。明日行こう。

私が痒い所は、皮膚が薄い骨盤あたりや、パンツのゴムの刺激があるヘソ周り、 やはり皮膚が薄い脇、といった感じだ。

2015年06月04日

CEA、CA19-9、CA125、CA72-4、尿中ポリアミン、TPA、IAP。 胃癌が反応するかもしれない腫瘍マーカーリスト。 Dupan2が入ってないのはレアケースだからだよな。

NCC-ST-439、Dupan2、NSE、SLXあたりもあるようだ。 Dupan2が入っている。しかし他にもっと良い追跡指標があるなら 乗り換えや追加も考えて良い気がする。 保険が効く範囲で追加してもらうのも良い気はするな。 自費で10項目くらいドカッと一旦測ってもらうのもアリな気がする。 セカオピで尋ねてみよう。

2015年06月03日

弟の中性脂肪が高いのは、もしかしたら問題ないのかもしれない。 朝飯をしっかり食べてから採血していたことがわかったからだ。 それも、朝6時半とかに食べており、10時頃の検査にはかなり値が上がってくる。 食べた4-6時間後がピークで、空腹時の値を知りたければ 12時間くらいは絶食せねばならないものらしい。 そうなると、中性脂肪の値というのは血糖値同様に使いにくいな。 HbA1cのようなある程度の期間の平均値を反映した値があればいいのに。 体脂肪率はそれに近いが、 ひつじこ母のように体脂肪率が高いのに中性脂肪が低い人はいるし、 いくらなんでも変動が遅すぎる。

血中中性脂肪はどこから来るか。 一つは食べたもの。吸収した中性脂肪がおおよそそのまま血を巡り、 肝臓に辿りついて分解される。もう一つは、肝臓で糖を材料にして 作られたもの。もう一つは、身体に溜め込まれた中性脂肪が脂肪酸に分解され、 肝臓に辿りついて、そこでもう一度中性脂肪にされたもの。 食べた後高いのは仕方ないことなので問題ではない。 空腹時に高いのは、二つの可能性がありうる。 糖からせっせと脂肪を作っていて、 燃やすのが間に合わないか、受け取り手がいない場合。 もう一つは身体の脂肪を分解しているが燃やさずにまた溜め込んでいる場合だ。 後者は貯蔵する場所を変えるだけだから総量に変化はないのだが、 もしこれがあまり多いとすれば変かもしれない。しかしたぶん問題ないだろう。 というわけで、問題は前者だ。 脂肪を合成するほど糖が余っていることとも問題だし、 それを燃やせていないことも問題だし、 それを溜め込む先がないことも問題だ。 脂肪の合成はインスリンがなければ行われないので、 糖を食べてインスリンが出ていることを意味する。 また、インスリンが出ていると脂肪を燃やせない。 そして溜め込めないのはすでに太っていて脂肪の置き場所がないからだ。

以上から、中性脂肪を下げるには、糖を食べないこと、インスリンを出さないこと、 運動で糖なり脂肪なりを燃やすこと、そして痩せること、ということになるが、 糖を食べなければインスリンは出ないし、食べる量を減らして運動すれば痩せるに決まっている。 だから、インスリンを出させる糖をまず優先して減らし、糖の原料になる蛋白質も減らし、 そのまま溜め込まれる可能性がある脂肪も減らす。 そして運動すればいい。 体脂肪率が下がって貯蔵スペースに空きがあり、運動で筋肉が増え、 糖が身体に入ってこない、という状況で中性脂肪が高いことはまずなかろう。 よほど大量に蛋白質を食べていて、そこから糖が作られていれば別だが、 それほどの量はなかなか食べられない。 運動しない場合は、その分だけ食べる量を減らす必要があるし、 筋肉が増えることは期待できないが、 糖が入ってこなければ脂肪の分解は妨げられず、貯蔵分は確実に減る。

弟に関しては次回の採血には空腹で臨むようすすめておこう。 あとは、私が腹一杯脂肪を食べた状態で血液検査してどうなるか試してみようか。

クロノテラピーって、薬によって最適な時間帯が違うのか。 DNA合成は深夜に遅くなるので、DNA合成にダメージを与えるタイプは夜にやる方がいい。 しかしイリノテカンは早朝がいいらしいし、シスプラは夕方がいいらしい。 そのへんは論文を当たらないとなんとも言えないし、 調べても医療機関側の都合が大きくあるので望み通りには行かないだろう。 飲み薬だけは唯一好きにできる。

Dupan2を対数グラフに乗せると、100日で10倍になるくらいの感じに見える。 倍になる時間は36日。胃癌の速度としては外れておらず、それっぽい。 乳癌では100日あたりが普通だというから、ずいぶんと速い。 CT上の肝転移のサイズから推測するに、あと5から7回くらい倍になれば、 命に関わる大きさになるので、200日くらいで危険、ということになる。 今の検査技術で見つかるサイズであれば、10回倍になればほぼ例外なく 命が危うくなるわけだから、癌が見つかったら残された時間は最大10回分程度、 ということになる。1ヶ月で倍になるなら10ヶ月、乳癌のように3ヶ月で倍になるなら 2年半ということだ。手術で治せるのはその時間を半分以上残して見つかった時で、 それを超えるとおおよそ治らないことになり、余命5ヶ月とか、1年とかいう話になるわけだ。

この36日という数値は重い。抗癌剤をやっていての数字だからなおさら重い。 もしこれでも効いているのだとすれば、効かなくなった時にはもっと速くなるということになる。 恐ろしい。

「医者に聞けない抗癌剤の話」。もっと早く読むべきだった。大変参考になる。 抗癌剤治療は癌が小さいほど死滅に追い込める確率が高いということ、 そして、抗癌剤治療の副作用を抑える方策は多数あり、 また、薬の量や種類を工夫できる余地はあるということ。 前者は知っていたが、どうせゼロにならなければ同じだろうし、 標準的抗癌剤治療では副作用が大きくて撲滅まで持っていこうとしても身体がもたない。 しかし、少量でもやらないよりはいいのであって、 6月にDCFが終わった直後から抗癌剤をやっていれば 結果は変わったかもしれない。

しかし、あの時点でわかっていた情報では、当時の主治医の言うように、 単なる「手術拒否」にしかならない。 仮に手術拒否という扱いで化学療法に入ったとして、 食道癌扱いでFPをやっていたとしたら、おそらくロクに効かなかっただろうし、 そもそも効果判定は何クール後だっただろうか。 仮にDCFをもう一度やったとしても効きはしなかっただろう。 かなりのダメージを受けた可能性が高い。 今にして思えば、 放射線が選択肢に入らなかったのはP53高値という検査結果があったからだろうと推測する。 腺癌だから、というだけの話ではあるまい。

病院は10軒くらい話を聞きに行けという話。 確かにそれくらいすべきだった。 しかし、治療が始まった後で行くと、治療している病院の顔を立てるためか 「もう始まってるんでしょ?それで行けばいいと思いますよ」なんて言われてしまう こともあるわけで、初診時にセカオピ用資料をもらって治療開始前に セカオピして回るくらいのことをしないといけないのだろう。 ただ弟の場合は、すでに通過障害があった。腫瘍は8cm。 とても猶予があるとは言えない状況だ。 とはいえ、一週間の間に5軒回る、というくらいのことはできたはずである。

抗癌剤の効果判定は2ヶ月後で良いし、それより前はわからない、 ということになると、1ヶ月で別の薬にスイッチするという戦術が取れる。 薬Aで1ヶ月、薬Bで1ヶ月、そこで効果判定。効いていればAが効くとわかる。 薬Cで1ヶ月。そこで効果判定。さらに効いていればBの方が良いとわかるし、 効果が鈍っていればBは効かないとわかる。短時間に情報が多く得られるわけだ。 しかし、早ければ2週間で効果が現れるので、 2ヶ月後に測った時には少なからずBの効果も混ざってしまうことになる。 それでも有益なやり方なのだろう。

効いているうちに他のを試す方が良いという。効かなくなってから試したのでは 時間の余裕がなくなる。効くとわかっていれば他のを試してダメでも 薬を戻すだけで済むからだ。 しかしこれが可能なのは、「効く」というのが縮小まで持っていけるレベルで 効く時だけだろう。現状を維持する程度の効き方であれば、 他を試して悪化した分を戻すことができないことを意味する。 副作用を抑える工夫をする前提とは言え、 「癌は小さいほど薬が効くのだから、できるだけ多く入れた方がいい」 ということにはなる。

平岩医師はTS-1は夜1回がいいと言っている。ゼローダもその方がいいかもしれんなあ。

平岩正樹氏の本を4冊読んだ。大変勉強になった。 そして、この人や、ひいては医者という人達の苦悩を少しだけ垣間見た気がする。 しかし日本の医療について考えるのはまた今度にしよう。 今はこの状況で弟が最も有利な治療を受けられるように協力することに集中したい。

手術してしまったのは本当に痛いことなのかもしれない。 病院側にとって化学療法がもうからない治療である、 ということはもっと早く知っておくべきことだった。手術してしまうとその後の選択肢が 猛烈に限られる。 一旦標準治療でもいいから手術前に化学療法に持ち込むべきだったのか。 別途効果判定をする手はあるし、薬の量は糖尿を口実に削ってもらうこともできたかもしれない。 それで時間を稼ぎつつ本気で情報集めをしても良かったのかもしれない。 だが今となってはそれを言っても仕方ない。どう考えても無理だった。

2015年06月02日

抗癌剤の量や種類を患者ごとにいじっている医者をもう一人見つけた。 著書が多いので適当に読んでみる。 その医師はクロノテラピーというものを推進している。 抗癌剤を夜入れるやり方のことだ。 正常細胞は夜あまり分裂しないが、癌細胞は昼夜の別なく分裂するので、 夜にやればダメージが少ない、という理屈らしい。 本当なのか。

無料相談をやっていることに気づいた。初回治療前に利用していればと思う。 至極常識的な印象で、もしかしたらその助言次第では状況が変わっていたかもしれない。 もちろん、良い方に変わるとは限らない。 もっとも、「重複癌なんてそうそうない。転移だろ」的なことを書かれている相談もあったので、 「それは転移だろ」と言われていた可能性は高い。 それでも年齢を考えれば根治に賭けるべきだと言われたかもしれないが、 今となってはわからないな。 それはそれとして、今から相談してみるのも悪くはないか。

本を読んで、過去ログを読んだ上で相談しろ、との注意書き。 もっともだ。まずは読んでからとしよう。

会社行ってる間にシノンがガスコンロのグリルのガラス部に触ったらしい。 幸い火傷には至らなかった。 魚焼きグリルは極力使わないようにしよう。大抵のものは鍋で焼ける。 なお、火傷になった場合、対処ははっきりしている。 5分氷水で冷やす。ハイドロコロイドで覆う。以上だ。 ただし実際には面積や場所によってハイドロコロイドをうまく貼れないこともあるし、 水疱ができていれば除去せねばならないし、手のひらでガッツリ固体に 触ったなんてことになると同様の応急処置の後に病院送りとなる。 その場合は湿潤療法をやっている病院に行かないとひどいことになるわけで、 かなり厄介だ。前もって病院の目星をつけて診療時間も確認しておかねばならない。

そのしばらく後、ひつじこが料理中にシノンが足を掻きむしって出血。 家に帰って傷の手当。これは治さないと大変だな。 一番ひどかった時期に比べればかわいいものだし、治し方もわかっているのだが、 あの時と比べて不利な点もある。シノンが賢く器用になって、 ハイドロコロイドをはがしたり、暑いと文句を言ったりすることだ。 自我が強くなった割に論理思考や言語能力が足りてないので、なかなかに厄介なのである。

シノンの足は度重なる掻きむしり攻撃と、ウェットラッピングをやりすぎたことによる かぶれでなかなかにマズい状態になっている。 以前は一日2回ウェットラッピングしていれば改善したが、 あの頃とはどうも体質が変わっている。離乳が進んだせいか、 免疫反応が以前より強く、赤みが取れにくい。 そして、赤くなっていると傷が治らない。 それに賢く器用になったことも併せて考えるべきだ。 そういうわけで、かゆみの除去をまず優先する。 ザイザルは常備したいので、粉で多めにもらってこよう。 そして今はラップでの密封はあまりやらないようにする。 密封時間が長くなった時の悪化が危険だ。 適切な時間でいつもはがせるとも限らない。 傷になった部位にプラスモイストトップ+ハイドロコロイドを貼り、 次の日にははがす。それ以外はロコイドプロペト、 上からプラスモイストDC+靴下で固定。 足を覆うと放熱効率が落ちて暑くなるので、 部屋を涼しく保つともに、清熱な漢方をちょっと使う。 靴下に穴をあけたいが、さすがにそれはなあ。

今日のシノン漢方。十味敗毒湯2g+三黄丸2g+当帰芍薬散2gを 300mlで煎じたものを2日分とした。 十味敗毒湯は痒み対策。三黄丸は便通と清熱。 当帰芍薬散は血流改善と皮脂分泌促進。清熱剤を緩和させる意味もある。 ちょっと下したが大きい便が出たので、おおよそ間違ってはいないと思う。 便秘してるととにかく皮膚が治らない印象があるからだ。 にしても、四物湯と黄蓮解毒湯の構成生薬、それに大黄、そして防風と荊芥、 といったあたりは置いておきたいな。 どうせ煮るんだから自分で配合できた方が加減できていい。 しかしこれだけ買うと2万円とかになる上に、置き場所にも困る。 だいたい黄蓮500gとか永遠に消費できんだろ。

最近身近に健康問題が多すぎて、頭がそっちに取られすぎている。 でもまあつわりが終わったら少しは楽になるだろう。 前回と同様であれば、来週には「つわり収束宣言」 を出せることになる。まあ今日の様子を見るにそれは無理だろうが、 軽くなってくれば多少は楽になるだろう。

2015年06月01日

オタマとシノンを連れて川崎まで時間つぶし自転車紀行をしてきたが、 とにかく暑かった。最終日のさいか屋に行ってみたが、 到底ゆっくり見られる状態じゃない。あの人だかりの中、 眠くて機嫌の悪いシノンをだっこして、オタマの手を引いて歩くのは苦行。 いろいろ安いものがあったので買いたかったのだが。 ジオプロダクトの鍋とか、普段は高そうなワインとか、ズボンとか。

ヨドバシのビルの8階で遊ばせようかと思ったが、 シノンが日除け上着の下がパンツ一丁で、 遊び場に着いた瞬間に脱ぎ出したので退散。 足も掻いた傷とアセモでひどいことになっていて、 ハイドロコロイドを固定している包帯がわりの靴下を脱がれるわけには行かない。 夏は自転車で遠出はダメだ。特にシノンがいる時には。

さてシノンの皮膚をさっさと治さんといかんな。 ハイドロコロイド包帯を貼ってしまえば傷は治せるが、 正常な皮膚はかぶれるし、上皮化直後の皮膚はハイドロコロイドを剥がす時に ダメージを受ける。プラスモイストDCを当てて上からハイドロコロイド包帯で固定、 というのが無難だろう。ウェットラッピング法で行く手もあって 安上がりだが、長い時間閉鎖しておくとかぶれるので 結構な頻度ではがして洗わないといけない。 そして、露出している時間は掻きむしり耐性がゼロだ。

痒みには、乾燥による痒みと、炎症による痒みがあるように思える。 前者は皮膚に穴があって乾いてしまうことにより、 つまるところ傷だ。傷を治せばおおよそ治る。 傷がなくても痒い場合は保湿と保護が必要だが、今は明らかに傷だ。 傷を治すには乾かないようにしないといけない。 傷から汁が出てくるので外から水を補う必要はなく、単に蒸発を防げばいい。 しかし、正常な皮膚は覆われて湿った状態だとかぶれてしまうので、 あまり覆いっぱなしにはできないし、覆う場合も余分な水分は吸い取るもので 覆うことが望ましい。ハイドロコロイドはそのためにある。 炎症による痒みは、炎症を取れば消える。抗ヒスタミン薬か、ステロイド薬だ。 また、この痒みは温度が上がると強くなるので、冷やす方がいい。 そういうわけで、冷やしつつステロイド塗り薬+抗ヒスタミン剤服用、 ということになる。これにハイドロコロイドやラップによる保護を加え、 蒸発を防ぐ。

弟、Dupan2が410まで上昇。こりゃいかん。 少なくとも、ゼローダ600mg/day、オキサリプラチン50mg/3week、 ハーセプチン8mg/kg/3week、 では止められない。CEAは下がっているので、 癌細胞は最低でも二種類いるということになる。 セカオピに行く感じで。 とはいえ、今の病院であと何を試せるのかは聞いておこう。 保険の縛りは大きい。

亜鉛濃度の検査結果。69。正常範囲だが下限に近い。サプリを飲んでいてこれなわけで、 たぶん飲まないと不足するんだろう。飲んでおいて損はない。 味覚がまともでないと元気に影響する。

ひつじこが産む病院に行ってきた。シノンの時と同じ病院だが、 今回は併設された助産院でやる方向で。 シノンの時は会陰切開はやらなかったので、 病院だからやるというわけでもない。助産院を選ぶのは それを避けるためではない。 助産院でも裂けた場合には医師を呼んで縫合するそうで、そこに差はない。 入院期間も同じだそうだ。 決め手は健診の待ち時間が短いこと。

乾燥による痒みが血虚、炎症による痒みが血熱、 という対応でだいたいいいのかな。血虚も血熱ももっとややこしい概念だが、 痒みに限って言えばたぶんこんな感じだろう。 血虚に対するには、地黄、当帰。血熱に対するには清熱剤。 消風散では知母、石膏、苦参、牛蒡子といったものが入る。 またかゆみ止めとして、防風、荊芥。このペアがかゆみを止めることは 一度生薬単位で試しておきたいところだ。


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