だだもれ

2014年12月30日

0118、電池22%。

どんだけの速度で減るのか確認しておこうと思った。

0132、電池15%。

アトピー医者の怪しさといったらないな。 漢方を前面に出してる医者はアウトだろう。 下手に理屈が凝っていてTH1/TH2とか書いてると余計に怪しく見える。 そういうことまで踏みこんだ知識をもっていて、 なぜ何の検査もなく漢方を使えるのかと問いつめたい。 TH1/TH2のバランスが改善するかを検査で確認しながら使うくらいしろよ。

普通の医者もたまに漢方を出すが、ひどい使い方をする人もいるようだ。 十全大補湯と四物湯を一緒に飲むって、一体どういうことだ? 十全大補湯の中に入ってるだろ四物湯。 単に四物湯成分を増やしたかったということならいいが、 効能書きしか読んでない臭いが濃厚にする。 何々の時には何々、という簡単な分岐で薬を決められるのは 日本漢方の便利な点だとは思うが、 いくらなんでも単純化しすぎではなかろうか。 最初はそれでもいいとは思うし、効かなくても悪化さえしなければ それほど問題にはならない。でもなあ。

0141。電池10%。12%減るのに23分。1%2分。100%でも200分の計算か。 実際には5%になると落ちるので190分。さすがに物足りないぞ。 夜で液晶の輝度を落としていての話だから、昼間は3時間保つまい。

NHKのことばドリルのサイトがあって、 簡単なゲームが置いてある。恐しく出来が悪い。 設問がおかしい上に、プログラムの出来が悪くて容易に誤作動する。 さらに、iPadだと回した際に表示がおかしくなる。 こういうのって誰がいくらで作るんだろうな。 うちらが作ればこんなことにはならんだろうが、 しかし金がかかりすぎる。 諸々考えれば人月80万を割ることはあるまい。 でもまあ、設問がおかしいのはどうにもならんか。 「この小説は長い○○、おもしろい」。 ○○を「のに」「から」「より」から選べ。 正解は「のに」なのだが、それには「長い」に否定的な意味がなければならない。 だが、そんなものは文脈次第でどうにでも変わる。 「辛いからおいしい」かもしれんし「辛いのにおいしい」かもしれんわけで、 これはどう考えても設問が悪い。 しかし考えてみれば、学校の国語の問題でもこういう設問がおかしい問題は よくあった気もしなくもない。そういう事に関しては要領が良かったので、 特につまづくこともなく成長できてしまった。

なんか数値だけ見ると投資でえらくもうかっているように見える。 5年ちょいで+60%くらいだ。円安のことを考えると素直には喜べないのだが、 全て円のままだった時のことを考えれば雲泥の差だし、 円高の時期にかなりの外貨を買えたせいもあって、 やはりもうかっていると言っていいなこれは。 当時円高でさんざん叩かれた勝間本をほとんどそのまま実践しただけだ。 あのやり方は勝間本オリジナルでもなく、 「経済はおおむね成長するからバラバラかつランダムに買っとけばもうかる」 というのは複数の経済学者が言っていることであって、 それほどおかしなことではない。

でもまあ、人には勧められんなあ。 今後すごい勢いで大損する可能性もあるし、 短期間にあれほどの円高が来るとも思えないので、 やっても同じ程度の収益を上げるとは考えづらい。 それでもさらなる円安に落ちる危険はあるので通貨分散することには意味があるし、 インフレ耐性の高い株の比率を上げることにも意味はある。 でもまあ、やはり勧められない。責任を取れないし、 人間関係を損なう種をまきたくない。まして身内ならなおさらだ。 「自分はこうしててこれくらいプラスがあった」ということは 友人にも身内にも何度か言っているし、それで十分だろう。 実行している人は皆無の様子だが。

鶏肉を食べた後の胃もたれに半夏瀉心湯は効くか。 わざわざ錠剤を湯に溶かして飲んでみた。二倍量。 さすがにオウレンが入っているだけあって苦い。 そこで気づいた。 苦くて冷やす生薬は胃を傷つけるんじゃなかったっけか? これ熱証用の薬だな考えたら。 胃が炎症起こしてるタイプの人の胃もたれを改善する薬で、 胃が動かなくなってるタイプの胃もたれには逆効果なんだろう。 問題は私がどっちかわからんことだな。 半夏瀉心湯が効くようであれば胃に炎症が疑われるということで、 胃癌やら胃潰瘍やらの嫌な病気の確率が高まるということでもある。 というか、上部消化管内視鏡検査は一回やっといた方がいいよなあ。

咳が止まった。半夏か。あと、腹のゴロゴロが下の方へ移動しつつある。 なんか楽になってる気がするぞ。

2014年12月29日

ひつじこ帯状疱疹。病院でバルトレックスを処方され、 5日間の薬代が6000円。さすが新薬は高い。 とにかく疲れすぎ。気休めに補中益気湯でも飲んだ上に、とにかく寝てろ。 真面目にオタマやシノンの相手をするのは控えよう。 あと、大塚敬節本で五苓散とあったしwebでもよく見かけるので、勧めておいた。 汗をかいているわけでもないのに尿があまり出ていない、 というのも五苓散くさい。水が溜まっている。 何も悪い所がない時に飲んでもさして悪いことは起こらない薬なので、 外れても悪化することはないだろう。

私は昨晩38.3度出たが葛根湯で解熱。 ビショ濡れになって着替えるくらい汗をかいたが、 汗をかき始めるまでにかなり時間がかかったし、 ちょっと布団から出るとすぐ発汗が止まる。 葛根湯の発汗力ではギリギリだったということだろう。 麻黄湯で良かったのだろうと思う。 麻黄が胃を荒らす問題への対処は、小柴胡湯を合わせて飲むことで ほぼ防げる実感を得た。量は少しでいい。 ただし、心臓がドキドキするのは変わらない。これが麻黄の作用だ。

今日は36.9を平熱と言っていいなら平熱。 ただししつこく咳が残る。口が苦く、胸脇苦満が著しいので 昼間は小柴胡湯。夜咳が激しくなったので麻杏甘石湯。

オタマが確かにおかしいくらいハイだ。 しかし、咳はおよそ引いているので、もう咳止めはすでに飲ませていない。 抗生物質でハイになったりするか?

フスコデ、アスベリン、カルボシステイン。 どの程度の咳かも聞かずに出すには豪華すぎる気がするが、 医者からすれば一発で症状を消さないと患者が逃げてしまう という事情もあるので、強めに行くのはわかる。 それにしても、カルボシステインはやめたらマズいな。 去痰剤で、中耳から膿を除くのを促進する効果がある。咳止めはいらんのだが、 合わせてシロップになっているので仕方ない。

去痰と言えば、半夏に桔梗。半夏が入っているもので一番害がないのは麦門冬湯。 効かんかな。試さないが。

異端な医者が「アトピーは治る!だがステロイドはやめろ!」 と言っているのを見ることは多い。 今日極めつけに怪しいのを見つけたのだが、 それを見て多少は考えるところがあった。 シノンはコントロール可能な範囲に落ちついてはいるが、一進一退で 完治の兆しがない。夏からだからもう半年くらいになるはずで、 そろそろ見直しが必要だろう。

湿疹は正常な防衛反応であり、湿疹が起きなくなるというのは 防衛をあきらめた状態である、とそのサイトは書いている。 あきらめるまで防衛させてやれば良く、防衛の邪魔をするステロイドは その妨げになるという。あきらめる判断をする免疫機能まで抑えてしまうからだ。 傷をいかに早く治し、痒みによる生活の質の悪化を抑えるかに 集中すれば良い。

これはこれで一理あって、アトピーは傷がすぐ治り、 痒くなければ問題ではないのである。 湿疹や傷を治すのが遅れると細菌感染の危険が増す。 湿疹が引かないまま時間が経つのはマズいのだ。 そこで強いステロイドを使うことになるのだが、 ステロイド剤は免疫抑制剤であり、細菌感染に対しては余計に弱くなる。 しかし、傷はすぐ治らないし、痒みもキツいのが現実だ。 そこをどうにかする手がない限りはどうにもならず、 「リバウンドを乗り超えればオーケー」などと言う医者は論外なのである。

とりあえずウェットラッピングでさっさと治してしまおう。 プラスモイストDCあたりで覆ってうまく固定できればその方がいいか。 あと大きな問題は、皮膚バリアが弱くて何もなくても痒くなりやすいこと。 これはヒルドイドによる保湿保護が普通の手だが、 それに加えてやれる楽な手はないか。とりあえず漢方。

四物湯で皮脂が増えると聞く。黄ギで寝汗が改善し、 皮膚の防衛力が増すと聞く。丸く湿疹が出来てなかなか引かないのは、 そのあたりの血行が悪いのかもしれない。桂枝がそれを改善するだろうか。 あと胃腸。と考えていくと、十全大補湯はそれそのものな気がする。

オタマと昼間約束した。「かあちゃんはオタマとシノンに挟まれて 狭くなっていて眠れないから病気が治らない。 このままだと正月にじいじのおうちに行けない。 だから、正月まではとうちゃんと寝よう」。 ちゃんとその約束を覚えていて、ひつじこから少し離れた所に 寝ていたのだが、ふと目が覚めた時に ヘンヘン言いながら私に抱きついてきて、そのまま寝た。 こいつ、人に抱きついてないと眠れないんだなあ。 さて困ったぞ。喉がかわいた。あと片手しか使えない。

私もjavascriptでゲーム作ってオタマに遊ばせてみようか。 webGLが使えればそこそこどうにかなりそうだし。

X201sの電池が3時間と保たない。さすがにどうにかならんかなこれ。

2014年12月27日

臨床外科の4月号が届いた。食道胃接合部癌特集。 本気で医者向け雑誌なのでいろいろとわからないが、 これまで調べてきたおかげか表面上のロジックだけなら結構わかる。 最近はランダム試験で「こうしたら何%、こうしたら何%」 みたいなのが多く、そういうのは知識も体験もなしでわかるのだ。 しかし結局弟に当てはまるかどうかは別の問題であり、 そこは医者の感覚と経験を頼らねばならない。

弟は胃癌だ。 しかし、癌が食道に侵入してしまっており、 「一度でも癌がいた場所は癌」という考え方をするならば、 食道を切らないわけには行かない。 そして、癌があった場所から3.8cm以上余裕を持って切ることで 再発率を下げられるという記述があり、 弟でそれを実現するには腹だけでなく胸を脇から開けて 食道を切らねばならない。開胸はアバラを折ったり肺をつぶしたりと 操作が大変で回復も遅いのでなしで済むならその方がいいのだが、 もしそれで顕著に違うならやらざるを得ないのだろう。

その一方で、胃寄りに癌がある場合は開胸しても生存率は上がらない、 というランダム試験もあったりして難しい。 どれくらい癌が食道に攻め入ったか、抗癌剤は効いたか、 などなどによって違うはずだが、 ランダム試験ではそういう細かい差異は抜け落ちてしまう。

がんセンターの医師が言ってた切り方の根拠がだんだん見えてきた気がする。 広めに郭清して再発を防ごうと思うとそうなる。 胃側は多少残しても行けるが、食道側は危険、という判断なのだろう。 胃と食道を両方全摘するのはさすがにやりすぎ、という判断か。

胃噴門側切除、ではキツいのかもしれんなあ。 それで再発した場合に打てる手があるのかどうか、ということなんだろうが。

皮膚科。いつものように薬をもらう。 赤いところが拡大しつつある場合、 ステロイドによる免疫抑制でカビやら何やらがはびこっていることが疑われるので 注意した方がいいとのこと。 ヒルドイド+濡れキッチンペーパー+ラップ、 でコントロールできるなら一旦ステロイドをやめるのも手な気はするんだが。

月桂冠の糖質ゼロ日本酒を試しに買ってみた。 おいしいかと言われると、おいしいとは言えない。 なにせ味がない。しかし、甘ったるさがないのはいい。 あと、桂枝茯苓丸を飲む時に使うには丁度いいな。

2014年12月26日

ひつじこはよくウンチが流れないと言って騒ぐ。 オタマもたまに流れないウンチをする。 私は相当に調子がいい時でも流れないなんてことはない。 ひつじこの遺伝子はウンチが流れない遺伝子なのだろうか。 ひつじこの母上はどうなのだろう。 それにしても、一体どんなものが出るというのか。

2014年12月25日

24日は福島行き。 先日のセカンドオピニオンで紹介された所に行って話を聞いてきた。

基本的には、「若いんだし根治を狙うべきで、できるだけ大きく切って再発を防ぐべき」 という意見。外科医としてはこれが常識なのだろう。 ただ、まだデータを見てもらったわけでもなく情報は断片的だし、 それほどの時間話せたわけでもないから、 詳細がわかれば細部では違ってくることもあるかと思う。 そもそも「個人差もあるし開けてみないとわからないのが手術で、 予定した術式通りやるなんてことはない。素人向けにわかりやすく説明するために 断言しているかのように言うが、実際には臨機応変にやる」 と言っているような人だ。がんセンターの医者もそうならいいんだが、 たぶんそうでもないよなあという気はする。 また、こちらが胃癌扱いして胸を開けずに首の郭清もせずに済ませたいという旨は 理解してもらえたと思う。

1月にがんセンターの予約を入れてあるなら、行ってきた方がいいという。 検査をして、診断を聞いた上で、こっちにデータを持って話を聞きに来てはどうか、 というお話。つまり、1月の検査結果を見てがんセンターの医師が どういう方針でやるのかを改めて聞いた方がいい、ということだ。 ついでに放射線や、がんセンターで胃癌扱いして 切る可能性についても尋ねるのが良かろう。 つうか、食道癌ガイドラインを見ると、腹部食道癌は首の郭清なしで 下の方と胃全摘もしくは胃噴門側切除で行くのが普通、と書いてあるんだが、 がんセンター的にはあれは胸部食道癌なのか? 原発が明らかに胃噴門部しかも胃側なんだが。

胸部食道癌として手術する場合、胃は上1/3しか切らない。 しかし、噴門部胃癌であれば、胃は全摘か、軽くても上1/2を切るのが標準だ。 つまり、胸部食道癌扱いすると、切る範囲が上にズレすぎる。 それいいの?実際胃よりも下にあるリンパ節に転移らしきものがあるわけで、 下方向が危ないのは明らかなのだ。それなのに胃の下2/3を残していいのか? ちゃんと聞かないといけないなこの件は。

いわきのトイザラスで私の両親にオタマシノンのプレゼントを買ってもらった。 ただ、トイザラスのぬいぐるみはイマイチで、シノン用はおまけみたいなもんである。 メインはオタマだが、シノンのがなしだと「サンタはオタマにだけくれる」という 不自然な状態になる。だからシノンのも必要なのだが、 それがオタマが欲しがるものだと争奪戦になる。 だから、シノン向けのプレゼントとして不自然でなく、 オタマがさして欲しがらないものがいいわけだ。 だいたいオタマが1歳の時にはサンタは来なかったからなあ。

親に「検診受けとけ。がんがデカくなると厄介なのはよくわかっただろ」 と言っておいた。母はとりわけ検査嫌いなので、 もし自覚症状が出るまでわからないとなれば、 かなりの確率で手遅れになる。

弟は体の痒みで困っているが、父もらしい。 炭水化物の摂取量が減れば、皮脂も減る。 今まで通り強力なボディソープ+ナイロンタオルで洗っていれば そりゃ痒くもなるだろうよ。 弟はより深刻で、洗剤で洗うのをやめても痒みが引かない。 薬を疑ったが、どうも薬でもないようだ。 血虚の薬も効いてる感じはないようだし。

イチゴ自体はいいけど、ひつじこにプレゼントがある なら私にもプレゼントがないと 不自然だろう。というわけで、「子供だけ」というルールにしておくことにした。

2014年12月21日

今日は羽田空港国際線ターミナルのプラネタリウムカフェ。 シノンは大人しくしていられないので、 いつもなら私がシノンを抱いてそのへんをうろついて待つのだが、 今日は私がオタマのお供をすることになった。 オタマは私にぴったりしつつ2時間くらい過ごした。 ガトーショコラはおいしかったようだ。

私は星座にはあまり興味がない人間なのだが、 それでも、「ここにシリウスが」とか言われると 実際に夜確認したくなる。北極星って見てわかるのか?とか。 冬の星座で間違いなくわかるのはオリオンくらいなのだが、 考えてみれば東京に来てからほとんど空を見ていない。 明るいし、建物が多すぎる。 札幌はもっと空が広かったし、暗かった。 だが、それも昔のことだろう。今の札幌はそうではあるまい。 小さい頃住んでいた所をのんびり歩いてみたいものだが。

幕末にフランスに渡って交渉してきた人達の話を上映していた。 子供にはわからんよなあ。 「じいじのじいじの頃には飛行機がなかった」 みたいなことを説明するのも、時間の概念があやふやなので難しい。 「3ヶ月」って言っても、それがどれくらいかまだよくわからんからなあ。 そういえば、ピラミッドが「三角山」、スフィンクスが「石こうべ」 と呼ばれていたのは面白かったが、帰ってから調べても そのように呼ばれていたという情報は出てこない。

球面投影するコンテンツってどうやって作るんだろうな。 中のデータはどうなっているんだろう。 単に四角の中を丸く使っているんだろうか。 それともキューブマップの1面捨てたような感じに分割しているんだろうか。 あまり端と中央で解像度が違う感じはなかったが。

プラネタリウム後、アンパンマンショー。人多すぎ。 あんな広くない場所でクリスマス付近に人が集まりそうなイベント やっていいのか?しかも子供向けだとベビーカーだけでえらい面積を食う。 そして子供は場所取りで待つ時間に耐えられない。 ああいうのは避けた方がいいと思う。

咳が止まらん。原因は何だ。 私は舌がのどちんこの奥まで届くので、鼻水が奥を伝って 喉に流れているのがわかる。これは後鼻漏というやつだ。 副鼻腔炎が治ってないんだろう。痛みも熱感もないし、 鼻水が出る時には透明なので、炎症はさしてないはずだ。 辛夷清肺湯はやりすぎなはずで、もっと適したものがあるように思える。 たぶん桔梗を足したいし、石膏は余計だ。

オタマも慢性的に鼻の中に溜まっている感じだ。 鼻は通っているが、奥に膿がある。辛夷清肺湯でマシになるんだろうが、 こんなマズいものをどうやって飲ませるというのか。 そして、オタマの場合はたぶん麦門冬も石膏も余計。

2014年12月18日

弟のセカンドオピニオンその他で過ぎた二日間。

最初はひつじこお勧めの整体に連れて行った。 ひつじこからメールを入れてもらって、 よくわからないが全力でやってもらった。 終わった後、弟は「重心が後ろになった」とか言っていた。 腹筋を使わなくても立っていられる、とも。 なにせ弟は体の感覚が鈍くて、 姿勢が悪くて肩が凝ったりしていても、 それが普通になっていて辛いとも思っていなかった。 だから整体で改善してもよくわからないんじゃないかと心配していたのだ。 しかし、そんな鈍い弟でもはっきりとわかる効果があったと言う。 よかった。

接骨院の類はものすごくたくさんあるが、 本当に技術がある所は少数なのだろうな。 たぶんあそこの接骨院はその一つなのだろう。 ひつじこは「今まで見た整体をやる人の中でゴッドハンドだと思った人が二人いて、 その一人がその人」と言っている。 つうか、どんだけ整体受けた経験が豊富なんだろうひつじこ。 普通の人生送ってたら整体なんて無縁だと思うんだがなあ。

夕方は本題のセカンドオピニオン。

まず、がんセンターの提示する手術の切除範囲が広すぎるという話。 弟の癌は噴門の胃側にできている。それが食道にはみ出してデカくなっていたので 食道癌よばわりされたわけだが、本質的には胃癌である。 手術は胃癌に準じてやるべきで、 食道も下の方は切る必要があるだろうが、 丸ごと抜いて首のリンパ節まで取る必要はないだろう、とのこと。 つまり、首と胸と腹を開いて大手術をしなくてもいい、というのである。 それが本当なら今まで手術を嫌がっていた理由が崩れる。 飲みこむことすら困難な状況に陥り、 一生胃酸の逆流に怯え、 大きな手術でダメージを受ける、 というのはさすがにQOLを無視して生存だけを考えたとしても博打すぎるだろう と思っていたわけだが、 腹の中だけで済めばまだマシだ。胃全摘して生きている人はたくさんいる。 死んだ祖父も胃全摘の後90過ぎまで生きた。

まず喉には傷がつかないし首のリンパ郭清もないので、 飲み込むのが困難にはならず、声を出しにくくなったりする危険もない。 また、食道を抜くとなると脇腹から切って、あばらを切り、 肺を半分畳んだ状態で 食道に切り込むというものすごい手術になるが、 腹だけ開ければいいのであればそんな困難はない。 単純に手術が小さくなる。また、 食道を抜く場合は胃で管を作ってのどにつなぐが、 その経路は本来の経路ではなく、胸骨の裏だ。元々心臓より後ろにあった食道を、 心臓より前に作るという話になる。これは大変なことなのである。 また胃酸の逆流問題に対しては、腸を使って噴門の代わりを作ることで かなり緩和できるという。 がんセンターでは「手術が大きくなるのでやらない」と言われたが、 それは食道を抜く手術がただでもデカくて危険すぎるからだろう。 腹しか開けないのであればやりようはある。胃癌なら普通に行われている。

手術に関して恐ろしい点がもう一つある。 原発巣を切ったら微小な転移がモコモコと育ってくることがよくあるという話だ。 しかしこれは侵襲、つまり体につく傷が大きく不可逆性が高いほど起こりやすい。 食道癌として切るのと胃癌として切るのでは侵襲の大きさが全然違うし、 後遺症の深刻さもまたマシになる。 3領域リンパ郭清なんてことをやってしまえば、それだけリンパの流れが狂うわけで、 循環も悪くなる。胃だけで済めばその点もマシだ。 それならやってもいいんじゃないかと思えるわけだ。 放っておけば食道を塞ぎかねないわけで、 仮にどこかの転移が育ってくるとしても、 最期が餓死になる危険は大幅に除ける。 QOLを保つ意味でも、今のうちに明らかに危険な原発巣を切っておくのは 意義があるのだという。

放射線はどうなのか、話を聞いた。 放射線は腺癌には効かないとよく言うが、 原発巣だけならどうにかなるかもしれないという。 ただし、当ててしまった場所は切るともうくっつかない。治癒する力がなくなるからだ。 そうなると、放射線でダメだった時にやる手術は切除範囲が大きくなる。放射線の 巻き添えを食わなかった所から切らないといけないからだ。 そうなると食道を丸ごと抜くような手術になってしまう。 最初から食道を丸ごと切る予定なのであれば放射線を試しても切除範囲は 変わらないのだが、今回もっと小さく切れる可能性が見えてきたことで、 放射線の可能性が大きく減ったと言える。 最初から切っておけば切除範囲を小さくできるからだ。 それに、放射線では周囲のリンパ等々に転移しているものを殺すのは 容易ではないらしい。 放射線は場所がわかっているものを殺すのはやりやすいが、 場所がわからないと照射範囲を広げざるを得ず、 そうなると正常細胞の巻き添えが大きくなる。まだ手術の方がマシ、 ということにもなりかねない。 なので、胃を半分切る手術で行けるのであれば、放射線はないだろう、 というのが現時点での判断となる。

そして、抗癌剤だけという選択はたぶんない。 抗癌剤は治癒はしない。引き分けに持ちこめれば十分、 という考え方は他に手がなくなった時に導入すべきもので、 最初からやることではない。 そもそも抗癌剤は生活上の不便が大きすぎる。 2週間に一度点滴を受けに行って始終ダルい、 みたいなのは辛いし、経済的な負担も大きい。 抗癌剤なしで引き分けに持ちこめる手段があるなら引き分けも良かろうが、 抗癌剤を使って引き分けに持ちこめても辛い。 いつか効かなくなるのも間違いないので、引き分けは長くは続けられないだろう。 数年以上保つことも珍しくないとは言うが、 手術による根治が狙えるうちはその方がいい。

というわけで、外科医を紹介してもらったので、 来週の水曜はそちらに相談しに行くことになった。 そちらで受けてもらえるならば、がんセンターはキャンセルということになる。

それで木曜日。弟は朝からもう一度整体。 骨盤が歪んでいるのを治してもらったとかで、なにやら満足そうだ。 姿勢も心なしか良い。連れて行ってよかった。 もっと早く連れていければ良かったのだろうが、 整体のために福島から東京まで出てこいと言うのは結構無茶なので、 仕方なかったかなとは思う。

その後漢方医。痒みのせいでちゃんと眠れず、 それで免疫が低下して癌に対抗できていないのかもしれないし、 そもそも痒みは邪魔くさい。というわけで、痒みをどうにかすべく 薬をもらった。以前も痒み止めはもらったのだが、 それは痒みの原因がアレルギーであると仮定した薬で、効かなかった。 今回は皮膚の栄養不良その他による皮脂の分泌不足を疑った薬。 血虚というやつだ。四物湯の類だろうかと思うが、 胃に重くならないように作った薬と言っていたので、 たぶん地黄を除いて何か別のもので同等の効果が出るようにしたものなのだろう。

あと、「がん漢方」を持っていって、この本には抗癌剤の副作用対策や 手術によるダメージからの回復に漢方が良いとあるが、どうか、と尋ねた。 すると、そういう成分は入れてあるので大丈夫との答え。 「がん漢方」に出ている漢方薬はおおよそ補剤だが、 弟が飲んでいるのは 通導散と防風通聖散の合方がベースになっているように見えた。 普通の分類では瀉剤、つまり病邪を攻撃する薬であり、 体を補う薬ではない。 それがどう補剤の役割を果たすのだろうか。よくわからない。 しかし、弟はまだ補剤が必要な状況ではない、ということなのかもしれないし、 弟に合わせて加減されていれば瀉方のダメージも出ず問題ない、 ということなのかもしれない。 そもそも、補剤と瀉剤という分類自体があまりに単純化しすぎている ということもあるだろう。瀉剤は邪を瀉すのであって、 副作用を起こすような毒を瀉すと考えれば瀉剤でいいわけである。 生薬単位で良く見てみれば、 防風通聖散だって当帰や川キュウ、芍薬が含まれているわけで、 四物湯が転移防止に働くならこれだって効きそうなものだ(地黄は足りんが)。 確かに、体質的に熱証っぽい弟に今の時点では人参はいらんだろうし、 多少の麻黄や石膏が体に障るような体質でもあるまい。 実際何の問題もなく飲めて元気でいるわけだし。 あれを私が飲んだらえらいことになるはずで、 体質を正しく判定するのが漢方医の技なのだろう。

「がん漢方」に出てくるようなEBMっぽい漢方は、 副作用対策のように検証しやすいものばかりが抜き出されたもので、 本来の癌向け漢方はもっと包括的なものなのだという。 正直何がどれくらい入っていてどういう方意なのかを根掘り葉掘り聞きたいのだが、 東洋医学という奴はそういう情報開示とそぐわない側面もあるだろうし、 専門家に任せる方がいいのかもしれないとも思う。 西洋医だって普通は細かく説明してくれるわけではないからな。 もっとつきあいが長くなってきてからじわじわと尋ねたい。 そのためには私自身も治療してもらいたいところなのだが、 現状漢方医的には健康らしく治すところがないのだ。 疲労が激しいから休めと言われただけで。

「孫の手」は、孫ができるような年になると背中の皮脂が減って乾燥して 痒くなるから孫の手なのだという。弟の年で血虚は考えにくいのだそうだ。 しかしアレルギーとも思えないので、まずは血虚を疑って潤す薬を 試してみることになった。でもまあ、糖質制限を激しくやったせいで 脂質合成がごっそり減ったのは間違いない。頭の毛もサラサラだしな。 これで改善するといいなあ。

うまく行く人は薬だけでそこそこ大きな癌でも縮小していくらしいのだが、 少なくとも弟の場合はそう簡単ではなかったようだ。 残念は残念だが、元々漢方は「よくなったらめっけもん」という以上の 期待をしない前提でやっているので、それでいい。

癌細胞は体の免疫を狂わせて抑制してしまうことが知られており、 それが免疫療法の類が効かない原因になっているのではないかと言われている。 それを解く作用のある物質があるのではないか、ということで 研究が行われていて、シイタケなんかがよく研究対象になっている。 胡散臭いことこの上ないのだが、 もし漢方が癌に効くことがあるとしたら、この免疫抑制を解除する効果が あるのかもしれないな、とふと思った。

風邪を治すヒマがない。咳が一向に治らん。 福島日帰りもしんどいし、医者に話を聞くのもしんどいし、 さらに会社でしゃべる仕事ばっかりしてるから喉に負担がかかって治らない。

つうか、仕事考えること多すぎてしんどい。癌と家族の健康のことも頭を 占有していて、正直いっぱいいっぱいだ。

2014年12月17日

明日はセカンドオピニオン。放射線か手術に落ちつくんだろうけどなあ。 腹のリンパ転移がもし癌じゃなかったら全然話が違ってくるわけで、 外科医がその可能性を鑑みて手術を勧めるのはアリだと思う。 なにせPETで光っていたかも怪しいわけで、 癌で腫れているのではない可能性も否定できないのだ。 もしそうならステージ3。抗癌剤+手術で半分は治る。 抗癌剤の効きが良いことを考えれば、もう少し分のいい賭けになるだろう。

そうなると切らんで治らんか?という欲が出てくるわけで、 抗癌剤併用の放射線という選択肢が出てくる。 しくじってもサルベージ手術できるんでしょ? というわけだ。昔は60グレイ以上当てていたのでサルベージも難しかったが、 今は50グレイくらいなのでサルベージの危険度も下がっていると聞いた。 サルベージ手術をする羽目になる前提で放射線をやるようになっているらしいし。 ただし、放射線だけで治るのは1/6くらいらしい。 半分は見た目に残ってしまう。残りの2/3は消えて見えるがまた出てくる。 最初から手術した方が良かったじゃん、というわけだ。 切らないで治る可能性を夢見ることの対価として許容できるか、という話になる。

2014年12月15日

弟の体重が64kg台に突入。4月に83kgあったことを考えるとすごい。 しかし、これが病気の克服にプラスにならねば意味がない。 血糖値を低く保つことはかなりの確率でプラスになり、 そのためにはインスリン抵抗性を除いておくことが重要だ。 だから痩せることには意味がある。 だが、問題は量的なものだ。痩せておくことが「どれくらい」闘病に寄与するかは わからないのである。痩せることのマイナス面もそろそろ考えるべき時期に来ている。

とはいえ、膝の負担や運動に妨げになることまで考えれば、 少し痩せ気味なところまで落ちてもいいのだろう。 170cmという身長から言って、60kgまでは問題ないはずだ。 月1-1.5kgペースで減らせているので、早ければ4月にはその域に達する。 BMI22が最も良いと言うが、それは過去の統計上のことだし、 糖尿があったり癌があったりすれば当然最適値はずれてくる。 60kgが痩せすぎというわけではない。

体脂肪率12%くらいは保った方が無難だ。 手術その他で入院した時に耐えるためには少し上乗せして15%くらいがいいのだろう。 筋肉量も40%くらい欲しい。今のまま筋肉を減らさずに脂肪のみを あと5%くらい落とせば理想だ。あと3kgくらいだな。 そろそろ減量にブレーキをかけることを考えていかないといけない時期に来ている。

人類は15-40歳くらいが出産可能年齢で、農耕開始後の社会ではおおむね7人くらいの 子供を産んでいたらしい。 それでおおよそ人口が安定していたのだから、 生殖するまで生き伸びる率は1/3かそこらだったということになる。 しかし、農耕開始前は一人当たりの出産人数が4.7人くらいだった。 栄養状態が悪かったから少なかったのか、良かったから少なかったのかは難しいが、 農耕によって食べ物が偏って栄養状態が悪くなったというのが 今時は主流の学説のようだ。集団生活によって伝染病の危険が増したということもある。

人類が農耕によって今の力を得たのは確かだと思うが、 それが健康に良かったかどうかは別問題だろう。 当然、米や麦がいかに社会を形成するのに役立ったとしても、 体にいいかどうかは別問題である。

2014年12月11日

また福島行ってきた。 腫瘍内科でない普通の内科の人に 化学療法の話を聞いてきた。

普通に食道癌扱いするならFP療法になる。 5FU+シスプラチン。毎月入院して点滴一週間。 前やったDCFからドセタキセルを抜いて、残り二つを 若干増量した感じだ。

他の質問にはおおむね答えをもらえなかった。 いや、答えようとはしてくれたのだが、知らなかったようだ。 単純にデータがないので答えられないこともあるだろう。

まず、抗癌剤で縮小しないリンパ節は一体何なのか。 よくわからないらしい。 癌が元気に生きているなら縮小しないのは当然だが、 PETでは反応は消えている。 これは一体どういう状態にあるのだ? 肺癌もどうやら同じ状態にあるように見える。

抗癌剤を減量することに関してはどうか。 まず根本的にはやったことがないからわからない。 ただ、理屈としてはできるだけ叩ける時に叩いた方がいいという判断。 抗生物質の理屈を応用するとそうなる。 抗生物質はできるだけ一気に集中して使わないとダメで、 殲滅できないままダラダラ使っていると すぐに耐性菌が出てきてひどいことになる。 癌も細菌も似たようなものであるならば、 抗癌剤も同じように使うのが正しかろう、ということだ。

しかしこれに関しては違う観察や理屈がある。 まず、癌細胞は細菌と違って一様ではない。 突然変異でバリバリ変わるし、分裂で同じものが二つできるとも限らない。 ボスと手下は違っていて、ボスが分裂するとボスと手下ができる、 みたいなこともある。 手下は分裂回数が限られていて、一定回数で止まるという。 だとどうなるか。手下に耐性がついてもさほどの問題にはならない。 一定の数まで増えて終わりだからだ。 では細菌より楽なのかと言えば、そんなことは当然ない。 問題はボスだ。ボスは滅多に分裂せず、 分裂しない細胞に抗癌剤は効かないのだ。 ボスが分裂するのは手下がいなくなった時だと言う。 そうなると、抗癌剤で手下を抹殺し続ければ、 ボスが分裂することが増える。 殺すチャンスは増えるが、ボスに突然変異が起きて 耐性がつく確率も上がる。 ボスが眠ったままであれば耐性はつかないだろうが、 その場合は眠っているので殺せない。体のダメージだけが蓄積する。 だから、叩けるだけ全力で叩け、という古典的なやり方が かえって耐性を呼び込んだり、 何の効果もないまま体を傷つけたりすることもありうるということだ。 抗生物質とは比較にならないほど体のダメージが大きいのが 抗癌剤の困った点なのである。

しかしこれは仮説だ。教科書に載っている程度に研究されてはいるが、 臨床に広く応用されているレベルではない。 また、そのような癌が実際にあるとしても、 全ての癌がそうとは限らない。細菌のように一様な癌もあるやも知れん。 そして、たぶん血液系の癌はそうなのだろう。だからこそ抗癌剤で 殲滅できるのだ。

では、そういう理屈もあるんだから量を減らして、 一定以上に大きくならなければいいという考えでやってくれ、 と言ったらやってくれるのか。それも難しい。 やったことがないからだ。データもない。 何が起こるかわからない。実際どう手加減すればいいのかも わからない。やりたがらんだろう普通。

放射線はどうか。抗癌剤が効きやすい癌には放射線も効く傾向があると 聞いたが。知らんという。傾向としてはそうでも、本当にそうと 断言するのは難しい。

FPはどれくらいで効かなくなるか。だいたい2,3回らしい。 4回5回と効き続けることは稀だそうだ。 だから、抗癌剤だけで続けるのは分が悪いとのことだ。 毎月で4,5回というのは、4,5ヶ月ということである。 そのようなやり方で抗癌剤治療を選ぶのは自殺行為と言っていい。 そしてそれはつまり、ほとんどの施設で抗癌剤単体治療を やるのは不可能ということになる。 もちろん、毎月やらない自由はこちらにもある。 「しんどいから延期」と言えばいい。 しかし、一回あたりの量は変えられない。 そして周期に関しても、本気で「抗癌剤は標準通りやらないと すぐ耐性がついて危険だ」と信じている医者に当たった場合、 少々厄介なことになる。

同じレジメンでも施設によって差がつくか。基本的にはつかない。 しかし、どのレジメンを選ぶのか、多少の増減は行うのか、 副作用対策の経験をどれくらい積んでいるか、 といったことでは差がつくかもしれないとのこと。

胃食道接合部癌で、原発は胃気味に見えるが、 胃として扱った方がいいのか。 わからない。いわゆるバレット食道なのであれば、 それは一応食道癌ということになる。 もはやどっちでもいいということかもしれない。

胃癌の場合はハーセプチンも使えるかと思ったが、どうか。 検査してからだが、ありうるとのこと。 チラリと診断書を見たらどうやらHer2+3などと書いてあったので、 たぶん使えるのだろう。

というわけで、結局情報自体はロクに得られなかった。 しかし、すごくまともな人だった。今後も世話になりたい。

まだ書くことがあった。FPの代わりにDCFをやることもあるという話。 しかし、白血球を減らす作用が強すぎてすぐ耐えられなくなるらしい。 DCF3回をあの程度の好中球減少で乗り切ったことは珍しいことのようだ。 さして頑健とも思えない弟のことだし、なにかが効いていたのだろう。 それが糖質制限なのか、SGLT2阻害薬なのか、 はたまたピシバニールなのかはわからない。

あと、肺の生検は細胞が少なくてよくわからなかったという話の報告書を確認した。 ブラシで細胞を取ってきただけで組織を切ってきたわけではないので仕方ないそうだ。 加えて低分化な細胞で形がよくわからなかったようである。 肺の扁平上皮癌という診断に、それほどの確度がないということだ。 なお、低分化だと悪性度、つまり分裂速度や転移頻度が高いことが多い。

悪性度が高くタチの悪い癌は、手術で治すという立場に立てばタチが悪いと言える。 すぐ転移するし、分裂も速い。しかし、分裂が速いがゆえの弱点もあるわけで、 例えば抗癌剤も放射線も効きやすい。 ただ、その弱点が治癒につながるほどの弱点でないだけだ。 将来研究が進めば、その弱点を利用して治せるようになるかもしれない。

似たようなことが抗生物質にもある。 薬剤耐性を持った細菌は、素の生命力としては薬剤耐性のない菌に劣る。 余計な機能がある分だけ分裂が遅いからだ。薬剤以外の方法で殺すならば、 普通の菌よりも相手にしやすいはずである。ただ、現状の医学は 抗生物質以外の方法で手っ取り早く菌を殺せないので、 薬剤耐性が問題になっている。

もっとも、弟には間に合わんので、とにかく今やれることでどうにかせねば ならんのだが。

2014年12月10日

風邪でしんどいので夕方まで休み。 夜はちょっと働いた。

抗癌剤をやる可能性を考えてセカンドオピニオン申し込みメールを書いた。 こっちも少数派。 多数派のやり方については木曜に福島に行って聞いてくる。また移動か...

そこに行くとなったら、その日に整体も連れて行けるはず。

ひつじこが寒気+乳腺炎くさい。胸脇苦満、喉と鼻の奥に熱感、みたいな感じで 寒熱混ざった感じで厄介なのだが、寒気がキツいので、まずは解表。 桂枝湯+小柴胡湯+桔梗石膏。後に追加で麻黄湯少し。 寒気は取れたらしい。その後喉が乾いたので麦門冬湯少し。 明日鼻の熱感だけに戻っていれば辛夷清肺湯に戻ればいいのか。 あるいは柴胡清肝湯でもいいかもしれない。

私は辛夷清肺湯を続行。3日で鼻水がほとんど出なくなった。 だからといって乾いて困るわけでもない。炎症が取れたのだろう。 これ無茶苦茶便利だな。効きが早いし。 だが咳がまだ出るので松浦の参蘇飲を試す。ツムラよりは臭いがあるが、 原材料に「香料」とか書いてあるからな。これもダメかもしれん。 一元の参蘇飲も試したいが、 500gボトルだからダメだと1万以上ドブに捨てることになる。 証を判定しなくても使える風邪薬があれば便利なのになあ。

会社の休暇をすごい勢いで消費していてヤバい。 風邪とかひいてる場合じゃないんだよ。タダでも弟関係で消費が激しいんだから。

うん。予防に金使うのはアリだ。それくらい風邪のダメージがきつい。 だが、補中益気湯飲み続けるくらいしか思いつかないな。 荊芥連翹湯は私にはキツいだろう。それほど熱証というわけではない。

この咳、一体何なんだ。 麦門冬湯で取れないのは咳中枢を黙らせて済む問題じゃないということだ。 滋陰降火湯とかそっちなんだろうなあ。潤いが足りてない。

朝、ひつじこが39度。風邪ひきっぱなしなので純粋な太陽病ではなく、 単純に解表すればいいというものでもない。吐き気もあるし、喉の痛みもある。 こういう時には小柴胡湯を合方せよとどこかで読んだので、試す。 うーん発汗せんな。しかし胃を傷つける危険を冒すくらいなら発汗し 足りない方がまだマシだろう。この状況では危ない橋は渡れない。 仮に発汗しても、安静にしていられないのは明白だ。 それなら発汗は体力を消耗するだけに終わりかねない。

そんななんで看病中。オタマが11:30に帰ってくるのだが、 この状態では出迎えはしんどかろう。私が出迎えて、それから会社か。 いや、それより先にシノンともども外に連れ出してひつじこが 休める時間を延ばす方が得策かもしれん。午後丸々相手させられるのは辛すぎる。

1型糖尿病ではHbA1cと死亡率がおおむね相関するそうで、 つまりインスリンでしっかり下げないといかんということになる。 2型ではそれほど相関が強くないという話が本当であれば、 1型と2型では質的な違いがあるということになる。 基礎分泌があるかないかは大きいのかもしれない。

2014年12月09日

辛夷清肺湯の効き方が素晴らしい。 飲んで1時間くらいした時に鼻をかんだら、 何回かんでも鼻水が出続ける。結局10回くらいは黄色いのが出続けた。 そしてその後は水っぽい鼻水だけになり、鼻の奥の熱感も消えた。 その後体力を消耗したせいかまた悪化して黄色いのが出たこともあったが、 飲んでしばらくしたら同じように黄色鼻水が大量に出た。 しかし、ひつじこはそれほど顕著な効き方はしない。 黄色い粘度の高い鼻水が始終出続けて鼻が痛くなるくらい鼻をかむが 毎回ちょっとしか出ない、というくらいにならないとわかりにくいんだろう。 あるいは体質的にさして効かないのか。

オタマも数日試してみよう。こいつ慢性的に鼻づまり気味だからな。 口呼吸が多いのは感染防御の上からもまずい。 しかしシノンは水っぽい鼻がよく垂れる子で、タイプが違う気がする。 熱証とはとても思えないし。

2014年12月08日

6日の午後は近くの医者で毎月のHbA1c測定。 5.9。悪化。先月5.0から5.6に悪化した時に 食事が緩んでいることを疑うべきだったのだが、 むしろ糖質制限を強化したとばかり思っていたので、 実際に血糖値を測って確認することを怠っていた。 即座に血糖測定器を弟に送りつけた。 夕飯前と食後1時間後に測るように指示。 空腹時血糖は80とかなので問題ないのだが、 以前食後3時間くらいで測った時に120近くあることがあった。 ということは、その前の食事で最低でも120以上に上がったはずだし、 いかに2型の糖尿病でインスリンの出が悪いとは言え、 3時間で全く下がらないとは思えない。つまり、食後は120どころでは なかったことになる。2型糖尿病の人間は糖質1gにつき血糖が3くらい 上がるという観察があり、仮に食前80で、食後150まで上がったとすれば、 食べた糖質は23g。それくらいは入っても全くおかしくない。 カキフライ一個で6gくらいは入っているわけで、揚げ物を人並に食えば 20gどころか30gくらい余裕で行く。

というか、目算が甘かった。揚げ物の衣やタレくらいは良かろうと 思っていたのだが、それで毎食30g入れば、食後血糖が90上がることになる。 健常人の食後血糖は140程度のはずであり、 そこまでしか上げないで済まそうと思えば、 一食あたり許される糖質量は多くても20g、 食前血糖が90くらいあるケースを考えれば15gに抑えるべきだということになる。 さらに、HbA1cを5未満に保とうと思えば、 平均血糖値は95程度に抑えねばならない。食後150とかになっていると、 インスリンの出が悪いのもあってかなり長い時間100以上が続くことになる。 SGLT2阻害薬は110を超えないと捨ててくれないし、 食後3時間で120あったことから考えて、捨てる速度はそれほど速くない。 理想的には、食後ですら100を超えないようにすべきだろう。 インスリンの追加分泌を防ぐことができ、 インスリン有害説を支持するならその方がいい。

どのような治療をするにせよ、血糖降下薬なしで糖尿病を抑え込むことは 絶対に必要なことだ。それは癌があろうがなかろうが変わらないし、 癌がある以上はさらに重要になる。 そのためには、もはや揚げ物の衣すら避けねばならない ということになる。江部式で言うスーパー糖質制限が最低必要で、 可能ならば釜池式を忠実に実践することが望ましい。

でもまあ、仕方ないよなあ。うちの母親は料理は苦手なのだ。 惣菜に頼りたくなるのは自然で、それを禁じて全部手料理にしろ と言うのは無理がありすぎる。 それというものには文化とか好みとかがついてくるのであって、 それをガン無視してやるのは難しい。

だいたい、私のHbA1cが5.3だからな。 自分にできないことをやらせるのは難しい。 押しつけてはいけないとかいう倫理的な話でなく、 自分でやれていることでないと確実に遂行させるのが難しいということだ。 糖質制限するとインスリンの出が遅れるようで、 たまに食べた時の血糖上昇が激しくなる。 それで、毎日大量に糖質を食べていた時よりもHbA1cが高いのだろう。仮説だが。 でもまあ、5.3は高すぎるので、4.5前後までは戻す。 糖質制限前は4.6とか4.3とかだった。 私の糖質制限がいかに緩いかがよくわかる。 釜池本に「中途半端な糖質制限は害」と書かれていたが、 それなりに根拠はあるということだ。私は害とまでは思っていないが。

日曜はオタマのおゆうぎ会。かわいく踊っていた。しかしその後の歌は なんか様子が変だったな。斜め下を気にしていたように見えたが、何だろう。

月曜の今日はあまりに体がしんどいので、午後にちょっと出社して 終わりにし、あとは寝ていられたらいいなあと思っていたが、 まあそうは行かんわな。ひつじこが腹痛で動けなくなっており、 寝ていられる状態ではない。まして午前中はオタマとシノンの予防接種。 会社でもそこそこすることがあったので、19時前までは帰れなかった。 そして買い物。

家族揃って風邪なのだが、ただの風邪ならこんなにしんどくない。 私が頻繁に福島行きで体力を消耗し、 その分家事負担がひつじこにかかってひつじこが消耗したためにこうなっている。 シノンは風邪だけでなく皮膚の問題もあるから、あまり油断すると かきむしられて事態が悪化する。そう野放しにもできない。 また、ひつじこもまた弟のことを気にやんでくれているのだが、 それが過ぎているのか、体調に悪影響を与えている気がしてならない。 腹痛は以前から怒らせた時に発生する奴と明らかに同種で、風邪と関係ない。 芍薬甘草湯で軽減するのは筋肉の緊張によるもので、 そんなものは心理的なものが多かろう。胸脇苦満もあるし、心窩にこわばりもある。 漢方的には「肝気が昂って脾を抑えた」的な状態で、 加味逍遥散でもあれば予防できたかもしれないが、今更言っても仕方ない。 妊娠が疑われた時期にやめてしまってそのままだからだ。

まあ私がひつじこがおすすめする整体師の所に 弟を連れていけてないのも悪いんだが、 説明が難しすぎる。整体とは言え半分オカルトだからな。 どうにか漢方医の所に行くついでに連れていこうとは思っているが、 科学的な意味での説得力が乏しい。 確かに手術後の小指のこわばりが取れた実績があるし、 弟の体は流れが悪すぎるのでそこはどうにかした方が何をやるにしても ダメージが減るだろうと思う。 しかし、 自分が癌患者だったら変なキノコを勧められたような気分になってもおかしくない。 私は拳法やってたこともあってその手のものには耐性があるが、 普通はないからな。

「がん漢方」。名前はこんなだが、西洋医が書いた西洋医向けの本で、 科学的なノリで漢方の役立て方が書かれている。 メインは補剤だ。だが弟が飲んでいる薬はそれとは真逆。 通導散と防風通聖散を合わせて桃仁と牡丹皮を足したものだと思う。 攻撃系の薬だ。瀉方は正気を消耗するというが、そのへんのケアは どうなんだろう。そのへんを聞きたい。それに、 今度行った時には抗癌剤の副作用緩和などについても 聞いてみないといけない。

2014年12月07日

4日木曜は福島。弟の11月末検査の結果返しだ。 良くなる、変わらない、悪くなる、の3通りが考えられたわけだが、 結果は「悪くなる」だった。 内視鏡写真を見ると大きくなっている気がするし、 CTでも厚みを増しているように見えるし、腫瘍マーカーは CEAが4.9から7.6まで上がった。 つまり現状の生活では癌を抑え切れない、ということである。

その医師としてのお勧めは即座の手術。 なにしろ手術には根治の可能性がある。治るかもしれないのは手術だけだ。 弟は若いので、賭けに勝った時に得るものは老人よりも大きい。 治れば数十年の延命が可能になるからだ。 手術の優先度が上がるのは理にかなっている。

6日土曜には糖尿で厄介になっている郡山の医師の所に行って、 少し話を聞いてきた。 癌細胞が十分減れば生体防御で抑えこめる、という考えの人なので、 主流ではない。

その人によれば、抗癌剤。過去3回のDCFで効くことはわかっており、 副作用も耐えられる範囲だった。抗癌剤で減らせば、 また8月から10月にかけてのように抑え込んだ状態を維持できるかもしれない。 根治はしないが、「大きくならなければ死なない」という考え方をするのであれば、 根治する必要はない。 その医師が診ている患者の中には、似た状態で 癌が消えたまま年単位で推移している人がおり、 「大きくならなければ死なない」は実践可能だ、と考えている。 もちろんその人はそれ以外に選択肢がない転移患者なわけだが。

もちろん、危険がなく後遺症もない方法で根治できれば、その方がいい。 しかし、後遺症は漏れなくついてくるし、危険も大きい。 まず術死の可能性と術後の肺炎などによって死ぬ可能性がある。 これが数%。次に、手術後に残った癌細胞が目を覚ます可能性。 体力がある状態なら抑えこめるものが、体力が奪われることで 抑え切れなくなる可能性がある。まして弟の場合は肺にもあり、 同時にやるというわけには行かない。 食道癌の手術の後、どれくらいで体力が回復して肺癌の手術に移れるのかは わからない。

そして、賭けの勝率の問題がある。 現状ステージ4の手術例の5年生存率は13%とか22%とか、 そういうレベルだ。そして100%キツい後遺症つきである。 抗癌剤が効いた群に限定するともっと高いのではないかということが 言われてはいるが、そこはまだはっきりしない。 手術不能例で抗癌剤をやっているうちに手術できる状態になって手術、 というのをコンバージョン手術と言うが、 この言葉は今年に入って聞かれ始めた程度で、 まだ広く研究されてはいないのである。

まとめると、長期生存を目指す手段はその確実性を無視すれば二つある。 手術と、抗癌剤を使いながらだましだまし抑え込む方法だ。 後者は休眠療法と言われるものに近く、現状の常識から言えば甚だ疑わしい。 厳密な糖質制限とSGLT2阻害薬などの補助がある点が違うと言い張りたいが、 現在の常識ではそんなものには効果はない。 手術は、即死の危険が高く、その後再発した場合には 手術をしなかった場合よりも分が悪い戦いになり、 後遺症を受けしばらくは社会復帰もままならないが、数十%の確率で 何もしないで長期生存できる。「何もしないで」は大きい。 ステージ4で癌が全身に散らばっても抗癌剤が効いた状態で手術すれば 案外生き残れる、という最近の知見から想像するに、 10%とか20%ではない、もっと高い確率で生き残れるだろう。 なにせ効くことはもうわかっているのだ。

こう言うともう手術しかない気がしてくるが、 仮に抗癌剤で行くことを選んだとしても、もう手術はできないというわけではない。 それ以上抗癌剤を使い続けるのは効率が悪い、とみなした時点で 手術に切り換えれば、それはコンバージョン手術とかわらない。 ただし、体力に影響がない範囲で抗癌剤を使い、 腫瘍が小さい状態を維持できている間に決断する必要がある。 標準的な抗癌剤の使い方ではそう長くは保たないだろう。 副作用も大きいし、耐性がつくのも早いからだ。 抗癌剤の匙加減を細かくやってくれる医師は限られるだろう。 そんなに都合良く行くかは怪しい。

放射線はどうか。抗癌剤が効くなら放射線も効くかもしれない。 今見えている原発巣に当てるだけなら、案外アリかもしれないとも思う。 ただし、やってしまうと、ダメだった時に手術をするのは難しくなる。 しかし、できないわけではない。手術関連の死亡率が上がるだけだ。

2014年12月04日

嗅覚がなくなった。これはきついな。味が全くわからない。 いつからなかったのかはよくわからないが、 昨日の夜はすでに怪しかったかもしれない。 副鼻腔炎によるものだろう。 単純に嗅覚細胞が膿で塞がれているだけである可能性が高いが、 ウィルスやら細菌やらで嗅覚細胞が壊された可能性も否定できない。 のどの痛みはおおむね引いて、痰もさほど出てこなくなったので 咳は止まりつつある。しかし鼻汁と鼻閉は相変わらずだ。 飲み会で酒が入ったせいで血管が拡張して塞がっているだけかもしれない。 とりあえず柴胡清肝湯。

明日は福島行きなので無理だが、明後日治ってなかったら病院だな。 奥の膿を吸い取って、ステロイド、ということだろうか。 それはそれとして、バックアップとして辛夷清肺湯 を買っておく。基本清熱剤なので、今回のようなタイプの風邪では 風邪薬として使えるだろう。

味がない状態だが飲み会。なんかえらいことになってきたなあ。

2014年12月03日

糖尿病で脚が壊死したり失明したりすることは事実だ。 これに関して、原因は高血糖ではなく高インスリンではないかと言う人がいる。 この仮説を確かめるには、 高血糖かつ低インスリンな人と、高血糖かつ高インスリンな人を 比べればいい。 早期に膵臓が壊れてインスリンが出なくなった人で壊死や失明が 起こらないことを確認すればいいわけだ。 しかし、病院にかかって検査していれば壊死や失明まで行く前に食い止めるはずで、 倫理的な視点からもっと前の段階で合併症が起こることを察知する必要がある。 ところが今は高血糖は悪というのが常識になっており、 それを治療しないということは倫理的に許されない。 そして治療法はほとんどインスリンを補充する事で行われる。 なので、比較ができない。 唯一できることは、治療したにも関わらず合併症を発症した人と、 発症しなかった人のインスリン濃度を比較することくらいだろうか。 これに関しては、しっかり治療して血糖値を下げた群の方が死亡率が高いという 研究はすでにあり、インスリンが疑わしいように私には思える。

糖質制限派でもこの説に賛同する人は少ない。 高血糖で血管が傷つくのは疑うまでもない事実だ、 と考えられているようだ。この話の根拠がどこにあるのかわからない。 動物実験だろうか。まさか人体で顕微鏡観察してたとも思えん。 血管の損傷は何を指標として測ったのだろうか。 そして何よりも、その時にインスリンも高かったとすれば 血糖が濡れ衣である可能性が出てきてしまう。

夜中オタマが咳込んでいる。治してやりたい。 寝てて咳込むのは乾燥で異物がダイレクトに粘膜に触ったせいじゃなかろうか。 しかし痰の音もする。麦門冬湯だけではダメかもしれん。 元凶は炎症だろう。つうか、マスクしろよと言うんだが凄まじく嫌がる。

柴胡清肝散は黄色い鼻水が喉に垂れてくるのを改善するか。3回飲んだ所だが、 多少減ってきた気もしなくもない。それよりも喉や鼻の奥の痛みや熱感が減った。 鼻詰まり感はさして変化なし。単に何もしなくても治っていく途中なのかもしれない。 なにせ柴胡清肝散は構成生薬が多いので、 本来の一日量を飲もうと思ったら錠剤が100個とかになる。 それをたかだか10個x3程度しか飲まないのであれば、効きが悪いのは当然だ。 ただ、元々煮汁を飲んでいたのであれば、粉のまま食うことで多少は 効率が良くなるだろう。

荊芥連翹湯の方が効くだろうなあ。消炎するだけじゃダメで、解表せんとダメだろう。 もし長期にわたって飲むことで風邪を回避できる率が顕著に上がるなら、 払ってもいいコストかなという気はする。 とにかく風邪をひくと辛いからだ。予定が狂う。 なお、副鼻腔炎といえば辛夷清肺湯なのだが、 石膏入ってるし胃に重そうだ。短期の薬だろう。

SAOをじわじわ見ている。沢城フェイズが終わったので、 あとはまあ惰性で。勇者の奴がすごい展開になってるらしいので見たいが、 余裕ない。見る時間が全く取れない。 そのためにも風邪を治す技術が欲しい。 家族の体調が悪いと余裕がなくなる。

明日は朝から福島。8時半東京出発のバスなので、 いつもよりは余裕がある。7時半に出ればいい。だが電車は混みそうだ。 あと尋ねることのリストと、どういう結果が出た時にどうするかの 分岐をまとめておかないといけない。

2014年12月02日

喉の痛みはだいぶ良くなったが、代わりに全身症状が来た。 熱っぽい。布団蒸しの時間が足りないようだ。 単純に会社行ってる場合じゃないってことだろうが。

鼻の中熱いな。炎症が喉から鼻まで上がってきたようだ。

明らかな炎症や熱感がある時にはやはりシナモン剤はダメか。 温病気味の時には葛根湯加桔梗石膏なんて薬も使われるようだが、 あんまりいい選択肢ではない気がする。 小柴胡湯も半夏が温性なのでそのまま使うのは避けたい。 傷寒論ってすごく寒い地方で生まれたものなんじゃなかろうか。 現在の東京とはだいぶ違っているだろう。

風邪を漢方で治す技術が欲しい。 もっと経験を積まねば。せっかくひいた風邪だ。有効活用しよう。

参蘇飲って木香が入ってるはずなんだが、ツムラのには入ってない。 だから効かない、というわけでもなかろうが、とりあえず効かない。

オタマは激しく咳込むと吐く。夕方身体がしんどいので早めに帰ったら 迎えに出てきて、はしゃいで走って、咳込み、玄関で吐いた。 パニック状態で、トイレに行けと言っても動けない。 この風邪どうやって治せばいいんだろう。 熱感があるのかないのかわからないが、 とりあえず寒気はないっぽいので桂枝湯類はない。 痰が絡む音から推測するに、小青竜湯を使うほど水が溢れている感じもない。 鼻水は黄色気味なので、風熱気味だろう。 腹診は不可能。脈は少し速いが、子供だから普通。 咳を止めるということに限って言えば、麦門冬湯か五虎湯なわけだが、 大抵は間違ってもひどいことにならない麦門冬湯を試す。 しかし大抵はさして効かない。咳には原因があるのであって、 それをどうにかしないと仕方ないのである。

細菌感染して炎症が続いてる、ってこともありうる。 免疫が虚していてなかなか殲滅できないのではなかろうか。 もし本当に細菌なら抗生物質で一発なんだろうが、胃を荒らすのが怖い。 ひつじこは抗生物質を飲むと その後下痢で苦しむタイプだ。オタマもそれを引き継いでいる可能性が高い。 なにせいろんな所で似てるからな。 そこまでせずに治せるならそれに越したことはない。 いい物をちゃんと食べさせた上で、 柴胡清肝散を気休め程度に飲ませて、 抗菌、消炎、血行改善に期待するのがいいのかもしれん。 柴胡清肝散が細菌感染を抑えられるかは、私が今まさに実験中だ。 左の鼻から頻繁に黄色い鼻汁が出て、その奥が熱っぽい。 これが柴胡清肝散で改善するかを見よう。

シノンも風邪にやられやすく今もやられているわけだが、 タイプが違う。うつぶせで寝ること、寝汗が出やすいこと、 皮膚が乾燥気味なこと、鼻水が比較的サラサラであること、 風呂で結構座る、 といったあたりが違う。うつぶせで寝るのは 腹が冷えるタイプの子に見られることが多いそうだ。 ただ、しょっちゅう下痢をするわけでもないので、 実際に腹が冷えているかはわからない。 暑がりで布団を嫌がるが、だからといって寒さに強い熱証なわけではたぶんない。 虚弱で汗が出やすく、汗をかくとかゆくなるからではなかろうか。 単純に布団の圧迫感が嫌いなのかもしれない。 なんにせよ、布団がなくても屁でもない、というタイプには見えない。 ちょうどいい温度の範囲が狭いんだろう。 さてどう養生させるかだが、未だに母乳メインなので、 栄養面の問題がそれほどあるとは思えない。 肉はよく食べるし。休養が足りないとも思えない。なにせ乳児だからな。 それで皮膚がこういう状態なのは、生来のものとしか言いようがない。 小建中湯なり補中益気湯なり玉屏風散なり柴胡桂枝湯なりが 体質改善に良く使われるようだが、さてどうしたものかな。 金も問題だが、手間が問題だ。薬を調製して飲ますのも結構な手間なのである。

大して暑くなくても汗が出るのは皮膚の防衛力が弱いと漢方ではみなされる。 これを補う生薬は黄耆らしい。黄耆が入った薬でそのへんで買えるのは、 十全大補湯、補中益気湯、当帰飲子、黄耆建中湯、玉屏風散、防已黄耆湯、 というあたりだ。値段が安く、黄耆の配合比率が高くていらんものが入ってない、 という意味では、黄耆建中湯、防已黄耆湯の二つにしぼられる。

色が白くて水が溢れてるタイプで、防已黄耆湯タイプだなあとは思うのだが、 防已はたぶん苦い。しかしアトピーに使う例も多く見つかり、 特に手足が悪くなるケースでは合うという。それだけ聞くとピッタリだな。 一度試すか。そのへんで買える錠剤は澱粉で固めてあって溶かすのが手間なので、 やはり一元のを買うのがいいのだろう。

2014年12月01日

参蘇飲が効かない。桔梗石膏を混ぜてもわかるほどの効果は出ない。 私は喉の痛みが著しく、銀翹散を試したがこれも明らかなほどには効かない。 明け方には咳も激しくなった。 そこで五虎湯を試してみたところ、胃はムカつくものの、咳がいくらか引いた。 痰を吐き出して見てみると黄色いので、陽明気味と言えなくもなく、 その意味では間違ってはいない。寒気もないし、汗も出る。ただ、熱はない。

漢方では風邪をとりあえず二分する。寒気があるかないかだ。 寒気があれば葛根湯、麻黄湯、桂枝湯あたりが主体になる。 寒気がない場合はいろいろだが、脈がドクドクしていたり、鼻や喉の痛みが主体で 胃腸症状がなければ、銀翹散が適応になる。そういうことになっているのだが、 寒気が若干あって喉が痛い場合はどうすればいいだろうか? 寒気有り用の薬はことごとくシナモンが入っていて身体を温めるのだが、 血流を良くするせいか炎症が悪化するという。 実際麻黄湯で寒気はだいぶ取れたが、その後は喉の痛みが激しくなった。 単に病気が進行しただけかもしれず薬のせいではないかもしれないが、 「派手な症状をまず治して根本治療は後にしろ」という原則によれば 先に喉の炎症をどうにかすべきで、 銀翹散をまず試すべきだったのかもしれない。 しかしその後銀翹散を飲んでもさして喉の痛みは引かなかった。 それに銀翹散は咳は止めない。 とにかく咳を止めたかったので五虎湯で良かったのだろう。 しかし胃のムカムカが残るのはありがたくない。

問題は二重三重になっている。薬を間違っていればダメだし、 量が足りなければダメだし、品質が悪ければダメだ。 麻黄湯や五虎湯のように副作用があれば、 少なくとも何かしら身体に影響がある量と質であることはわかる。 だから、ある意味副作用がある薬の方が使いやすい。 三日飲まないとはっきりした効果が出ない、みたいな薬は感染症には使い難い。 少なくとも痛みや咳、鼻水は一発で改善を感じたい。

ひつじこは胸脇苦満があって、喉の痛みはないが咳が出る。 寒気はなく発熱もない。鼻水もない。脈も普通。 小柴胡湯で穏やかに炎症を取ればいい気がするが、どうなんだろう。

東医雑録によれば、十味咳嗽という薬が咳に大変良く効くそうだ。 キキョウ、ゼンコ、シソシ、キョウニン、ソウハクヒ、 チンピ、ブクリョウ、ハンゲ、キコク、ショウキョウ、 カンゾウ。ハンゲ、キョウニン、ゼンコ、キキョウ、シソシ、ソウハクヒの 6つが咳と痰の薬だ。残りはおおよそ胃薬で、 たぶん胃に優しい。 しかしこんな配合のものは売られていない。 参蘇飲はハンゲ、ゼンコ、キキョウだけはかぶっているのでなんぼか効くはずなのだが、 とりあえず効かない。

咳の原因は炎症だったり痰だったり乾燥だったりする。 私は明らかに炎症。消炎すれば引くんだろう。

16時。なんか顔が熱いな。なんだこれ。 便秘だし、のどの炎症きついし、脈強いし、どうしたものかな。 やはり小柴胡湯加桔梗石膏じゃないのかなあ。

17時。耳が熱い。下を向くと頭が痛い。口の中が渇き気味。 頬のあたりに鈍い痛み。発熱来たなこれは。 脈も浮いてきた。

昼に参蘇飲を2包飲んだがやはりわかる効果はなかった。 桔梗石膏+芍薬甘草湯で桔梗湯もどきを作って飲んでみたが、 これは喉の緩和には効果があったような気がする。

21時。夕方柴胡清肝散を飲んだら喉の痛みが引いた気がする。 もっと前に飲んだ銀翹散が効いただけかもしれない。 しかし一方で頭痛と寒気は悪化。筋肉も硬ばっている。 喉の痛みと胃のムカムカさえなければ葛根湯だろう。 柴胡清肝散のせいで悪化したというのは理屈上はありうるが、 そんなに迅速に効くとも思えない。

実験はこれくらいにして真面目に治そう。 外れなさそうなのは参蘇飲と小柴胡湯くらいだ。 どちらも胃を荒らさない。 桔梗石膏を入れることすら胃を悪くしかねないし、 喉の痛みはなにやら引いてきたので なしでいいだろう。参蘇飲は多少は解表してくれそうだし、 飲むだけ飲むか。茶がわりに。

暖かい所にいると頭痛が軽くなる。寒邪の侵入というわけか。

弟の減量速度が月1.5kg。ちと速すぎるかもしれない。 その割に体脂肪率は月1%でそれは600-700gにあたる。 脂肪を減らすと水も減り、その量は脂肪の1/5なので、一緒に120-140gの水も減る。 それでも720-840gで、1.5kgには足りない。 脂肪だけでなく筋肉も落ちているか、 あるいは浮腫んでいたのが抜けたか。 職場復帰したせいで運動量が減ったので、 筋肉が減るのは仕方ない。 それに、余計な筋肉もまた荷重だ。 膝を悪くしている弟にとって、使いもしない筋肉は脂肪と変わらず重荷になる。 まだまだ筋肉量は並よりよほど多いので、問題ではないのだろう。 変な病気で痩せたのでなければ問題ない。 まあそれが一番心配なわけだが。

facebookで友達申請してきた若い人が意識高い。 そして、なんか業界の有名な人とレスし合ってる。 意思と能力があればそういうことができる時代になったんだなあ。 プロは気合を入れ直さないと足元が危うい。

C++03で困ったことはないなあ。面倒だと思うことはあるが、 年に数回なので気にならない。 いつ何に移植するかわからんしなあ。 つうか、言語とかどうでも良くね?

と言いつつ、C++以外で書くのは面倒くさくて仕方なかったりする。 意識低いプログラマ。そもそも、最近プログラマなのかかなり怪しい。 そしてたぶんエンジニアではない。

テンプレートの型引数を中途半端に設定したもののtypedefができないのは 特に面倒だな。しかしこれも回避はできる。そんなややこしいテンプレートを 使わなければいいのだ。

発売したゲームに関して関わったかどうかって機密なのかな。 よくわからんな。「これに参加しました!」と言いたいのだが。

けん玉はシノンに当たりそうで怖いな。


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