だだもれ

2014年10月31日

ひつじこがすごいと言う鍼灸師の所に行ってきた。 全く痛くない。揉まれる感覚すらほとんどない。 しかし、確かにふくらはぎや首の痛みは軽減している。 手術後小指を曲げるとこわばりがあったが、これが相当に軽減している。 右足親指の皮膚感覚はさほど回復していないが、 昔ローキックを食らって以来ガタガタして 動きが悪かった右足首が改善した。 何やったのか全然わからない。 これが日本の伝統芸としての按摩なんだろうな。 科学とか医学とかから入るアプローチは誰でもそこそこになるという意味で いいのだが、徹頭徹尾「術」という感じのアプローチには たまに突き抜けたものが出るという利点がある。

途中、「経絡」的なものを感じる瞬間が何度かあった。 腰あたりをゆすっていたらふくらはぎにじんわり来たとか、 腹を触っていたら足先にじんわり来たりとか、そういうのだ。

しかし、実感がなさすぎて、元々これくらいだったかもしれないという 疑念を拭えない。そもそもそんなに悪かったっけ? 最初からこれくらいだった気もしてくる。 でもそんなはずないよなあ。

弟に勧めるか。恐るべき偶然で、 今は半ば空室になっている父方の祖母の家から 歩いて数分の所にある。 弟ががんセンターに入院している間は 両親がその部屋に滞在していた。 そしてそこの院長はひつじこが実家にいた頃に 通っていた整骨院で勤務していた人だ。

ひつじこの人生は意味不明なほど偶然に彩られている。 実家を建て換えたいという話は前からあったが、 丁度壁が落ちて本気で考えるきっかけとなった。 そしてそれから数日後に、 千葉の太平洋側にあるひつじこの兄上の家を建てた工務店が たまたまうちから歩いて行ける所で家の見学会をやった。 その'家の設計者は、元々その工務店で勤務していた人で、 今は独立して、うちから歩いて数分で行ける所に 設計事務所を構えている。

私は科学が好きだが、拳法をやっていたこともあるし、 ひつじこと結婚したこともあって、説明のつかないことを 受け入れるのに抵抗があまりない。 胡散臭いものにハマッて損をするのは、 金銭的な損害が大きかったり、 手間や時間がかかりすぎたり、 他の合理的な行動の選択肢を狭めてしまったりする場合だ。 癌治療に関して言えば、安くて手間がさしてかからず、 標準的な治療を邪魔しない限りにおいては、何をやってもいい。 漢方薬が限度かなと思っていたが、整体という世界がまた広がっている。 漢方薬は癌と関係なく元気にする効果が期待できるが、 整体はなおさらそうだ。弟に いろいろと歪みがあったり滞りがあったりしているのは確かであり、 それを除ける可能性があるなら試してみて損はない。 上半身に集中して脂肪が溜まっていてなかなか取れないのが悩みなわけだが、 今までにないアプローチが奏効する可能性がある。

大便が一週間に一回しか出ない人は結構いるらしい。 ある意味便利だとは思うが、たぶん身体に悪い。 弟も便秘気味で、PETでは腸に集積が連なっていた。 腸の大便がある部分にはFDGが集積することが知られており、 ちょっと絶食した程度では腸から抜けていかなかったわけである。

便秘の原因は、 腸が緊張しすぎたか、緩みすぎたか、水分が抜けて硬くなって進みにくくなったかだ。 漢方の下剤は作用機序がいろいろなものを混ぜられるので耐性がつきにくいという。 便の水気を増す薬、油脂で便を滑りやすくする薬、蠕動を活発にする薬、 緊張をほぐす薬、血行を良くする薬、といったものを混ぜて使えばいい。 しかし可能なら、繊維を大量に食うことを試してからの方がいいんだろう。 オカラを食べて出るならそれでいい。何しろ安い。

健康診断結果。便潜血で精密検査。大腸内視鏡やったばっかりだし、 あれで良しとしてくれないものか。あと中性脂肪が低すぎて再検査。 40以上が正常で、39。それは経過観察でいいと思うんだが。 LDLが142と高く、LDL/HDLは2.08とこれも高い。総コレステロールも219と高い。 HbA1cも5.3と低くなく、これは糖質制限導入前の値よりもむしろ高い。 あと肝臓系の値も異常値はないが正常範囲内で高めだ。 クレアチニンはこの5年間下落傾向でいいんだが。22年は1.0あったが、今は0.76まで減った。

食ってるものがイマイチなのは確かだから、たぶんそれだろう。あとは寝不足を含めた疲労。 糖質制限の度合いが緩いと、 日常的に食べてる時よりも血糖値がかえって高くなる、ということはありうる。 インスリンの出が悪くなるからだ。 それと、加工食品を食べる量は昔より明らかに多い。 炭水化物系のものは量を用意するのが簡単なのだが、 糖質制限するとそれが難しくなる。 米でもパスタでもパンでも、量を増やすのは簡単なのだ。 そうすると買い食いの欲求はそもそも生じない。 澱粉も多いが、うちのように玄米だったらい全粒粉だったりしていた場合は 他の栄養もついてくるから、それほど悪くはないわけである。 量の調整が楽で、保存が効き、安い食材というのは 澱粉系のものに集中している。 肉は容易には増やせないし、野菜も保存や買い物の問題がある。 チーズやナッツで調整することになるが、どちらもそのまま食う以外に あまりやりようがないので飽きる。 ちゃんと料理する余裕があればいいんだが、 その余裕がないとこういった皺寄せが生じるわけである。 一旦立て直さんといかんなあ。

asusのTF100TAが壊れた。起動するとbios画面に行き、 出てもまた戻ってくる。bootの項が空で、たぶんSSDが飛んだんだろう。 ブートする機械がないとbios設定画面に来る仕様なのではなかろうか。 さて、どうしたものか。asusのサイトに登録して修理依頼を出すのが筋だろう。 他にやりようがない。

PowerDVD12はwindows8でタッチ操作しようとすると凄まじく使いにくい。 新しいバージョンを買うべきか。 本当はnasneソフトにしたいのだが、遅くて使い物にならないので仕方ない。

ここの所、夜になると眠くて仕方ない。20時くらいでも耐え難いほど眠くなる。 これはいかん。気虚だ。根本は何だろう。 消化器が弱ってエネルギーの取り込みが落ちているのか。

牛車腎気丸を飲み終えたので病院。 腹と膀胱の超音波検査をされたが、残尿以外に異常なし。 尿を溜める能力は問題ないが、出した後にまだ残っているのが問題。 アルファブロッカーが効くか試したい、ということで処方された。

しかし、近辺の薬局2箇所に、処方された薬の在庫がなかった。 どうしたものかな。アルファブロッカーは根治の薬ではなく、 仮に効いたとしても飲んでいる間しか効かないと聞く。 2週間薬を飲むのも面倒だし、飲んだ後に 病院に行って効果を報告するのも面倒だ。 しかもユリーフには厄介な副作用もある。これは放置かなあ。

仕事がまた急展開。メール一通で状況がごっそり変わることは多いので、 今更驚かない。それにしても忙しくなるのは困るなあ。 ますます中国語版Sunabaは片づけてしまわないといけなくなった。

子供用ヴァイオリンがロクに鳴らないのでどうにかしたいのだが、 なにせ古いしどうしたものかなと思っている。 7000円出して弓の張り換えをし、スチール絃を交換すれば 鳴るのだろうか。 いっそ新品を買った方が良かったりはしないだろうか。 保存状態が悪いのでそもそも躯体の鳴りが悪いんじゃないかという気もする。 楽器屋持ってって聞いてみるか。 保存状態が悪すぎて恥かしいのだが、そうも言っていられない。

中国生産の安物で1/8が3万円か...まともに鳴るものがいくらするのかも ついでに見てこよう。 良い音が鳴る必要はないとしても、反応良く鳴る必要はある。 音の立ち上がりが悪い楽器は子供向けには適さない。

強力な駆オ血剤で改善したりせんかなこの膀胱。 出口が線維化して硬くなってるんであれば、駆オ血剤で消せんか? あとは筋肉の緊張の問題であれば、芍薬で緩んでくれたりせんだろうか。 とりあえず銀座で処方された薬には駆オ血剤が入ってそうな 気がするので、もらっただけ飲んでみよう。 とっておいても仕方ないし。

2014年10月30日

日が変わる寸前まで働いているが、まだ働く。 働く、と言うか、いわゆる目標設定というやつだ。 これからの半年でどんな成果を出します、と約束するわけである。 さっぱり思い浮かばないのだが、さてどうしたものかな。

HbA1cって低い人はどれくらい低いんだろうと思って調べてみた。 3.6とかの人がいる。推測式28.7x-46.7から、平均血糖値は56程度と推測される。 どんだけケトンなんだよ。 とはいえ4を下回るくらい下げたいものだがなあ。 4だと68程度と、それほどおかしくない値となるんだが、 どれだけ糖質を断てば到達するんだろうなその値。 私も血糖値測ると空腹時でも90ある。HbA1cは4.3-4.9あたりだ。

弟の現在値は5.0。11月始めの測定で4台に突入する展開を希望。 そういえば私の血液検査結果もそろそろ出るな。

漢方実験どうしようかな。もうすぐ2週間分出された 牛車腎気丸がなくなる。さて、もし自分で処方するとしたら何を出すだろう。

2014年10月29日

じゃがいもなあ。ちょっとならいいと思う。

ヴァイオリン了解。

テキストエディタも知らん中学生がテトリス本でプログラミング始めて、 他の言語でなんか作れる所まで育ってる例を見つけた。

2014年10月28日

ひつじこを漢方医のところに連れてった。どうやら健康らしい。 加味逍遥散が効いたと思っていたが、壮大なプラセボだった可能性もある。 まあもうすぐなくなるので、それでまた体調が悪くなれば効いていたという ことになるのかもしれない。加味逍遥散で治った、という可能性も否定できないので これに関して確実なことは言えないのだが。

あそこの整体はひつじこ的には普通らしい。 以前やってもらっていたところにはすごく上手な人がいたそうだ。 棒を使ってやるのは、気を送りすぎて消耗しないための防御策だろうとの話。 術者の技術レベルにそれほど影響されずに効果を出す 意味もあるのかもしれない。 ひつじこも道具を使うが、温石なので暖める効果が足される。

ひつじこが上手だと思う人が田端で開業していた。今度行こう。

さて、私は私で自分の漢方実験をやるか。

編集の人と会って話す。次書きたい。

私は今まで2冊書いて、両方とも結構売れた。 ゲーム本は3万、テトリス本は1.15万で、テトリス本はまだ増刷する見込でいる。 ということは、こういう書き方をする本に需要があるということが おおよそ示せたと思っている。 であれば、他の人もこんな感じに書いてくれればいいのに、 と思っているわけだが、どうもそうならない。 どうやら、私は人に物を説明する本を書くことが得意なようだ。 「人に説明してわからせたい!」という欲求と、 それを実際に形にする能力、 さらにそれをやる時間、 といったものが全部揃っている人はあまりいないのだと言う。 おだてられているような気もするが、まあそれでもいい。 2回やって2回とも当たったんだから、マグレとは考えにくい。

何度かここにも書いたし、本にも書いたが、 普通の技術書の問題点は「オモシロさ」が足りないことだ。 技術の中身だけで面白がれるような稀有な人間は本などなくても 勝手に勉強するのであって、本を必要とする人間の大半は 仕方なく勉強するのである。 そんな人に、自分が書いた本で勉強すると決断させるには、 その本が具体的に問題を解決してくれることを示さねばならない。 「読んだら何ができるようになるのか」ということだ。 前書き3行でそれを示さないと読む気にならない。 理想は表紙だけでそれを示すことだ。 この際「知る」とか「わかる」とかは曖昧であり、「できるようになる」 ことを目指すべきである。 人によっては、「ミューテクスとは相互排他のことだ」 という文でも、知った気になったり、わかった気になったりする。 だがこんなものに実質的な意味はない。何もできるようにならないからだ。 知ることの楽しさ、わかることの楽しさは、 何かをできるようになるための手段としてのみ正当化される。 そうでなければ技術書としては失格だと思う。 次に、読み続けられるだけの面白さが必要だ。 この「面白さ」は結構複雑で、「できた!」「わかった!」という達成感を こまめに与えることや、適度にリラックスできるような無駄話の挿入、 リズムやテンポ、といったものが総合的に効く。 私もそこまでちゃんと考えて書けているわけではないが、 そういう所が重要だということを知ってはいる。 そのへんの技術書はそういう認識で書かれているようには見えない。

たまに「文章力なさすぎる」とか書かれてることもあって 私は自分の文章には自信がないのだが、 webの評価を見る限り おおむね言いたいことは伝わっているようなので、それで良しとしよう。 素敵な文章が書ければなあと思うが、 何が素敵なのかすらよくわからんので、たぶん無理だ。 作文の上での最大優先は「文節の接続関係が一意に決まる文を書くこと」で、 表現の素敵さはあまり考えていない。 もっと文学をたくさん読んだ方がいいんだろうと思うが、 今は暇がないので無理だ。

弟は今日地元にてCTと内視鏡と血液検査を受けた。来週結果。私も行く。 これでデカくなってれば手術となるが、そうなった時の生存率は高くない。 そうならないことを祈るほかない。 抗癌剤の後2ヶ月くらいで拡大を始めることが多い、などということを医者が 言っていた気もするが、データのないことなのでわからないし、 PETで消え失せた状態から2ヶ月でCTで見てわかるほどの拡大をするとは思えない。 引っかかるとすれば腫瘍マーカーか内視鏡だろう。 内視鏡は久しぶりなので、前よりも悪化している可能性はある。

毎月癌の拡大に怯えることになる。一生だ。 だったら手術すればいいという意見もあろうが、 手術したって再発に怯えることに変わりはない。 医者が推奨する治療をやった、という達成感があるかどうかだけの問題だ。 達成感など今は問題ではない。 手術を延期するという決断を後悔することになる可能性は低くないが、 手術していれば再発せずに済んだ、などとは言えないのであって、 「医者の言う通りにしてダメだったんだから」 という慰めを得るために手術するのは愚かだ。

拡大した場合は手術。手術後再発した場合は、低容量抗癌剤治療を行っている 病院を当たり、最大の延命を目指すことになるんだろう。そうならない展開を希望。

2014年10月27日

弟の痩せ方が実にいい。体脂肪率が減った分しか痩せてない。 筋肉が減ってないということだ。 糖質制限で蛋白質が潤沢にあり、 かつ運動をしているからだろう。

絵やらテキストやらだけを違うものに差し換えて 別のゲームを作ることを「ガワ替え」と言うそうだ。 てっきり揶揄する言葉かと思ったのだが、 決算発表会の資料で誇りを持って使われるような言葉らしい。 まあこれは3年も前の資料で、あっちの世界がもうかってた時代だから 今は違う考えでいるかもしれんけど。

VisualStudio2013を落としてみた。 .netは4.0以上っぽいな。XPや7ではインストールが必要になる。 2010が中国語翻訳をやる人の所にあるのであれば、 移行する必要はまだないよなあ。 古いPC多そうだし。

癌に食事制限は無意味だと言う。 そうかもしれんが、弟の場合糖尿は改善したし、痩せもした。 癌に効果がなくても、手術を邪魔するものが減ったのは確かだ。 もちろん癌にも効いてくれればうれしいが、確信などあるはずもない。

大抵の食事制限は、菜食に走る。 その手の体験談で助かる例が本当にあるのだとすれば、 それはどういった理屈によるだろうか。

菜食と言う場合、ロハスな方向とセットになっていることがほとんどだ。 白米は玄米に変える。精白した穀物を避け、砂糖も避ける。豆を増やす。 葉野菜を増やす。 肉を減らした分穀物を増やせば糖質まみれになるが、 穀物をあまり増やさず、葉野菜や豆を増やせば、 糖質はかえって減ることになる。 繊維の比率が上がれば、摂取カロリーは減る。 断食は癌にとって不利な環境を作り出すので、この方向はいい。 しかし、あまりに減れば体力 が失われる。 体力を失わない程度にカロリーをとれば、それは糖質によるものになるので 癌との戦いは不利になる。 ここをどうにかするには、繊維をエネルギー化するしかない。 腸内細菌に繊維を分解させ、短鎖脂肪酸を作らせ、それを吸収する。 そうすれば、摂取カロリーの多くが脂肪由来になり、 ケトン食に近いものになる。結果的に糖質制限と同じになるわけだ。 肉を食うよりも蛋白質が減りがちなので、 糖質制限よりもなおケトン食の強度が高まることもあるだろう。 短鎖脂肪酸は普通の脂肪と違ってそのままでは細胞分裂の材料にならないため、 なおさら有利だ。脂をバカスカ食う糖質制限よりも有利かもしれない。

しかし、そう簡単には行かないだろう。 まず腸内細菌がいい具合に育ってくれないといけない。 繊維ばかり食うとなると実践も難しい。 ウシの場合は繊維で育った細菌を胃に戻して消化するので蛋白も得られるが、 人間の場合菌はそのまま出てしまうので、蛋白質を手に入れにくい。 菜食でまともな蛋白源なんて大豆くらいしかなく、 うまくやらないと蛋白不足で筋肉や免疫が衰える。 糖質制限+SGLT2阻害剤+脂質合成抑制剤、という科学の力を借りた やり方の方が確実だろうという気がする。 糖質制限をしつつ、葉野菜や大豆の比率を増していく方向性だってあるだろう。

エボラ。接触感染で空気感染はおそらくなし。 キャリアであっても症状がない人への接触では感染せず。 石鹸で洗えば死滅。羽田空港に西アフリカ帰りの微熱の人が降りたらしい。 しばらくは空港に近づく気になれんな。

もし中国で流行するようなことになったら、漢方薬(中薬と言うべきか)が使われるんだろうか。 SARSの時にも使われたらしいし。 結局、死ぬか生きるかは、 侵入したウィルスがどれくらいの数でどれくらいの増殖を許したか、 身体がどれだけ耐えられるか、食事から栄養を取り続けられるか、 といったことに依存するので、 多少でも元気になるならマシかもしれない。 しかしSARSの時の治療成績は漢方薬がない地方と 大差なかったという記述もあったりする。

2013にSunabaを移してみたが、移さない方がいいなこれは。 .netが4.5にされてしまう。 そして、VCが2010どころか2008だったことに今更気づいた。 しかしソリューションは2010。 C++プロジェクトのターゲットがvc90に設定されている。 どうもvc100にすると、その段階で.netを2.0にできないようだ。 これ、ここ以外でビルドさせるのしんどいよなあ。 翻訳もらってここで作業するほかないんだろか。

というか2008に移すか。2010と2008が両方ないとビルドできないのは マズいだろ。2008のExpressは今でも手に入るみたいだし。 vcxprojは2008で読めないので、プロジェクトは作り直しになるが、 まあそれは大した手間じゃない。 でも、2010になってるのに何か理由がある気もするわけで、 やってみたらダメかもしれん。

2014年10月26日

東医雑録を読んでいる。 「何が起こってるかわからんが腹やら脈やら症状やらが葛根湯の証だから葛根湯で治る」 というのが漢方のメジャーなやり方なのだが、 山本巌はこれはダメだと言っている。 そして、今の漢方がそうなっている原因をすごくわかりやすく説明してくれている。

江戸時代の中期までは、中国っぽい五行やら陰陽が入った漢方が主流だった。 しかし、そういう医者が責任を嫌って難病に挑戦せず強い治療をしな かったことに苛立って、猛烈な治療をやる医者が現れた。 五行や陰陽を捨てて、「脈や腹や症状などの外に現れる事と、 使う薬の対応が取れれば治療できる」 という単純で再現性がある考え方を主軸に据えた。 それでも難病の大半は治せないのだが、 たまたまその頃の難病患者の大半が梅毒で、 梅毒にはその考えでやった治療が効いた。 水銀を使った劇薬だったので梅毒以外の難病患者は一撃で殺されていたようだが、 ともかくも梅毒はかなりの率で治せたらしい。 それで有名なって、元々の主流派の権威が地に落ちた。

これで実証主義医学が花開けば良かったのだが、残念ながらそうはならなかった。 この人は五行や陰陽やらがあまり書かれていない傷寒論という古い本 に書かれた薬を多用していたのだが、 そのために傷寒論の薬を使うのがこの人のやり方、 と単純に思われてしまった。水銀を使う薬なんて傷寒論にはなく、 傷寒論の薬ばかり使っていたなんてことはないのだが、 そう思われてしまったのである。弟子すらも同じで、 子供の代には「傷寒論に従えば良し」的な雰囲気になってしまった。 傷寒論には、「何故その配合なのか。個々の薬品はどういう効果なのか」 といったことは何一つ書かれていないため、 後世の医者は「葛根湯」やら「麻黄湯」やらに何が入っていて、 なぜその配合なのか、といったことをあまり考えなくなった。 そして今に至る。

本当にそのまま今に至っているのが面白い。 医者向けの専門的な漢方の本であっても、 個々の生薬の説明はほとんどない。 まして、それを組み合わせてどう薬を作るのかについては全く書かれていない。 「今その配合で効いていて、配合をいじったら効かなくなるかもしれないので、 いじるな」という「動いているコードは触るな」的な考えが主流になっている。 医学の本筋は西洋医学で、そこから外れたものに限れば そんな考え方でもそこそこ治せるし、学習コストも安いから、 この考え方が流行るのには理由がある。 それに、「葛根湯」や「麻黄湯」のように薬を固定してしまえば、 ランダムな試験をして統計を取るようなマネもやりやすく、 西洋医学のやり方との親和性もいい。

2014年10月22日

日付は書き始めた日なので、以下の内容は21日のこと。

弟の付き添いで漢方医。漢方を飲み始めた時期に痒みが出て、その相談。 処方を修正して、もしこれでも痒いようならということで痒み止めをもらった。 それも漢方。その後整体。やはりまた歪んでいて、 集中して整体をやった上で生活スタイルや運動週間、運動の方法などを 同時に改善しないと良くはできないのかなと思う。

しかし何もかもを同時にやるのは離れていることもあるし難しい。 まずは何も考えずに泳いだり歩いたりしてもらって、体脂肪率の減少を優先すべきだろう。 次の検査結果までは現状維持でいいと思う。体重と体脂肪率はゆっくりながらも 減少傾向にある。 疲れが癌を大きくする、ということもあるし、焦るべき時期は過ぎただろう。 来月には職場復帰するのでペースが鈍るとしても、 月700gの減量、体脂肪率1%の減少、というペースで行ければ、 年内に67kgで21%というあたりまでは到達する。メタボは脱したと言える数値だ。 その後半年かけて65kg、18%というあたりまで行ければ 見た目の印象も完全にデブを脱却できる。 それだけの時間、検査で拡大が見られないまま推移することを祈ろう。 疲れとストレスは癌を大きくする疑いが大きく、充実感はあるが疲れすぎない、 油断はないが緊張しすぎない、というギリギリの所をうまく行かないといけない。 そのために私に何ができるかを考えよう。

ついでなので私も診察してもらった。 歪んでいるし、疲れているとのこと。 体質がどうとかそういう話ではなく、根本原因はそっちか。 首を指で押すと片方だけ痛い。左肩が上がっている。 腹を押すと圧迫感がある。 「え?これ一回量?多すぎね?」というくらいに丸薬をもらってその場で飲み、 15分待ってもう一度チェックしたら、痛くない。 首は痛くないし、腹の圧迫感もない。 右足親指の痺れも軽減している。 何これ。どういうこと。これが漢方か。

ついでに整体。痛いが、身体が恐ろしく軽くなった。 押されて痛かった所が普段こわばっている所だと考えると、 普段いかに未熟な身体の使い方をしているかがわかる。 背骨の周りの筋肉がこわばるなんて拳法をやっている人間なら恥ずべきことだ。 まして肩の高さが非対称とか論外である。 尻も左側だけ痛みがあった。ここが凝るのもダメだ。 でも、下の方は歪みがほとんどないし凝ってない、 と言われたので、それは喜んでおこう。 でもふくらはぎもヤバいんだけどな。やってもらってないのでわからなかっただけで。

私は基本運動オンチのもやしっこであり、私の身体の性能は理屈と努力で補ってのものだ。 ネイティブではない。基本性能はひつじこの方が上で、そういう所では教えられることは何もない。 おこがましいとすら言える。しかし、できていないからこそわかることもある。 私がプログラミングで本なんて書けたのは、大して得意でも好きでもないからだ。 運動に関しても同じことが言える。

いまこうしてキーを打っていて、左肩が上がっているのを認識できた。 これ、机が悪いよ。左右非対称な形をしていて、そのせいで腕が机に乗る具合が 左右非対称になる。そして、左右非対称なのが問題になるのは、 私の左耳がダメで、少しでも左に寄って物を右に置かないと不安になる性質のせいだ。 この机は右側に椅子を置くように設計されているが、 私は左に椅子を置いているのである。どうしたものかな。 左側に物を置くように修正するか。せめて椅子を少しずらそう。おう、落ちつかない。

これが漢方医かと思った。薬と整体を組み合わせることで、 それぞれの長所を引き出すわけだな。鍼やら灸やらの選択肢もあるんだろうが、 現代人の生活スタイルを考えると整体がいい、ということだろう。

それにしても、薬に何が入っているかはわからないので、 そういう技術を盗むのは無理だ。聞くのもはばかられる。メシの種だろうし、 そういう詳細に首をつっこむことが良しとされるかどうかはわからない。 理想的には、そういうことは専門家に任せておけば良く、 患者は治してもらえればそれでいいのである。 ただ私の場合、自力でやれる範囲をできるだけ広げておきたいという思いがあり、 素人にできる範囲で専門家の技を盗みたいとは思う。

ついでに日本橋のイスクラ薬局にも行ってきた。 通販で買えないイスクラの銀翹散を補充。 いろいろ見たが、やはり漢方薬局を利用して 漢方をやるのは高くつくなあという印象。 相談できるのが漢方薬局の強みだが、 今まで見た範囲では「あのレベルまでは自力で到達できるんじゃね?」 と思ってしまったりする。まして自分や家族なら彼等にできない脈診や腹診も できるわけだし、情報量も桁外れに多いのだ。 それに、どうせ相談するならあの漢方医が圧倒的に良いわけで、 本気で治しにかかるなら断然あっちだ。 ただ、薬を手に入れる手段としては高すぎるし自力でどうこうできる部分もないので、 それはまた別途確保する必要がある。通販メインで、 利用できる範囲で近くの内科、という感じだろうか。 それに原因が身体の歪みにあり、それがつまるところ椅子に座りっぱなしでいる時間が 長いことによるのだとすれば、薬でどうこうするには限度がある。 左右対称になるように、そしてできるだけ頻繁に身体を動かすことに気を配ろう。

夜中はコンパイルエラーをなくす簡単なお仕事。 弟の件もしばらくは動きがないだろうし、今のうちにSunabaの多言語化の 準備をせねば。結局は言語別にビルドする方が使いやすいと思うのだが、 「ここを書き変えて、このテーブルを言語ごとに作ればオーケー」 としておくくらいのことはしないとしんどすぎる。 韓国語版を作る人や中国語版を作る人の負荷をできるだけ軽くしておく方が良かろう。 説明面倒だし。 もちろん日本語文法と中国語文法に両対応させることはできるが、 そうするとキーワードが増えていって厄介だ。

ただし英語文法は常に有効にしておく。どこの国でも英語文法の需要はあるだろう。 もし英語版を作る時が来たとしたら、英語文法にだけ対応したビルドを作ることになる。 結局は言語別に分岐するだろうから、 変な設定ファイルを読んで言語を切り換える設計はやりすぎだし、 OSの言語で決めるわけにも行かない。 フランスで日本人が使ってたりもするからな。

いかん。椅子ずらしたら向きが良くない。みんなが見えにくいぞこれでは。 なんでこんな形してるんだよこの机。単なる長方形でいいのに。 これは、机を180度回す方がいいな。そうすれば辺が真っ直ぐになる。 明日やろう。

漢方。少しでもメモするか。腹の圧迫感があるのは、腹診の基本から言えば 柴胡剤の証だ。それが薬で消えたとすると、あれには柴胡が入っていたのかもしれない。 疲れを癒す柴胡入りの薬と言えば補中益気湯で、あれはその手のものだったのかもしれない。 あと、飲んでしばらくしてかすかな便意が来た。 足指の痺れや凝りが取れたとすれば、血を巡らせる薬だろうか。 駆オ血剤が混ざっていてそこに大黄が入っていたかもしれない。 丸薬は色が違うものが二種類以上はあったので、補剤と駆オ血剤のブレンド だったのか。今足を見たら、細絡が薄れている。整体による効果か、薬による効果か。 たぶん両方だろう。物理刺激と化学刺激を併用するというのはいいのかもしれない。 あと、脈を左右同時にみていた。ゆがみがわかるんだろうなあ。

これはなんとしてもひつじこを連れていこう。 ひつじこが診察してもらってる間、私はシノンをだっこして散歩だな。 オタマは幼稚園。となると風邪が治ってからにしないと。 誕生月間である10月中に行きたい。

あと、銀座で花買って帰った。オレンジ主体の感じで。ひつじこはオレンジがいい。 花屋はなんかいかにも銀座っぽい感じだったが、 それは私が銀座という名前にビビッているからそう感じたのかもしれない。 ここにいていいのか感がいっぱいだった。 それは漢方医院についても言える。 あそこ、金持ちが行く所だよな基本。もし頻繁に通ったらえらい医療費になるし。 術のレベルを考えれば安いんだが、収入との比で考えると高い。 保険の薬でやってくれと言えばそうしてくれるようではあるのだが、 私のようにそもそも薬だけでどうにかするより明らかに良い方法があるケースでは 無意味だし、弟のような重病では保険漢方は役に立つまい。 エキス通導散でもないよりはマシだろうが、あの量でないと効かないとすると 保険適応からは明らかに外れる。だったら本気の煎じ薬の方がいい。

現状、煎じ薬が癌に効いているかはわからない。 とりあえず抗癌剤終了後の3ヶ月で病状が進行しなかった、ということだけは事実としてある。 腫瘍はCT上では存在しているので、もし癌細胞が生きているなら 拡大を開始してもおかしくない時期なのだ。 もしかすると糖質制限とSGLT2阻害薬だけで十分だったかもしれないが、それはわからない。 今は手間と金の許容できる範囲でやれることを全部やるべきだ。 漢方よりも良さそうなものが現れるか、手間や金が許容できなくなってくるまでは、 やめることを検討する理由はない。 癌の縮小効果がなくとも、元気になればそれだけでも良い。 その意味では専門家を利用する代替療法の中では漢方が一番マシだろう。 元気になる効果は間違いなくあるからだ。 それに現状すでに癌細胞は肉眼でわかるほど残ってはおらず、 CTであからさまに縮小するということは期待しづらい。 転移抑制効果と、線維化した組織を消す効果を期待したい。

ありがたいことに、弟がなんか元気だ。鈍感なのかタフなのかわからんが、どちらでもいい。 生きるか死ぬかの瀬戸際にいるような緊張感がないのは本当にありがたい。 でもそのへんはひつじこにも見てほしいな。 私は人の元気さとか気分とかを感じとる能力が低い。自信がない、とかいうレベルではない。 自信を持って低いと断言できる。言うたらサイコパス気味なんだと思う。

牛車腎気丸をもらっている医者は漢方メインじゃないんだよな。 ただ、待ち時間も短いし、説明も丁寧なので、 西洋医学寄りのかかりつけとしては良さそうに感じた。風邪の時にも行ってみよう。 参蘇飲を出してもらえたらありがたい。 寒気がないなら葛根湯や麻黄湯は出さんだろ。

以降22日。

大便が黄色かった。大黄だ。昨日飲んだ薬にはやはり大黄が入っていた。 大黄は大腸に作用するので効くのに数時間かかる。 数分で腹に来たということは、芒硝も入っていたのだろう。 通導散ベースの何かだろうか。 また、夜までやけに身体がほっかほかで、外はそう温かくもないはずなのに Tシャツの上に何も着る気になれなかった。

今日は若干の頭痛。オタマからもらったな。 かすかな悪寒と熱感。喉にかすかな痛み。早目に叩いておくべきだ。 悪寒があるのだから、桂枝湯か麻黄湯、あるいはそのブレンドを使えばいい。 しかし、五虎湯の試験をしていなかったので五虎湯にしてみた。 自分で飲んでないものを飲ませるのは不安だからな。 明らかに間違いだが、シナモン分の発汗は厚着と運動で補おう。 クラシエの奴は明らかに量が少ないので2包。 胃にもたれもせず、問題なし。 じわじわと汗が出て、喉の痛みが消えた。 桂枝湯で十分だった気がする。

カゼを序盤で制圧するには、薬かなりの量あった方がいい気がする。 「ツムラは倍量飲め」と言う医者が結構いるようで、 もしそれに従って相当する量の麻黄を飲むのだとすれば、 一元の麻黄湯は一回に10錠飲んでいいことになる。 しくじっても胃がもたれてドキドキし、汗がダラダラ出る程度なので、 今度風邪が来たら実験してみるとしよう。 やりすぎたと思ったら芍薬で止まるらしいし。

ひつじこの40歳誕生日祝いにコンチャイトロのディアブロを買ってきた。 カベルネ。 いつも箱ワインなので別格な感じ。渋みがしっかりしていて、とてもいい。 チーズでもナッツでもハンバーグでも、 塩気があるものと一緒に飲めばなんでもおいしそう。 一本1300円、というあたりがワインの上限かな。

2014年10月20日

ひつじこには加味逍遥散が効く。怒りにくくなる。 昨日怒らせたのは私が悪い。 さて、これはもしかして一貫堂の解毒体質なのではなかろうか。 食っても太らない。皮膚炎や感染症にかかりやすい。皮膚が浅黒い。だとすれば、 荊芥連翹湯を少量長く飲むことで生活の質が上がりそうなものだ。 加味逍遥散がなくなったら試してみようか? できれば漢方医に診断してほしいが、なかなか行けないからなあ。

加味逍遥散の中身は、サイコ、シャクヤク、ビャクジュツ、トウキ、ブクリョウ、サンシシ、 ボタンピ、カンゾウ、ショウキョウ、ハッカだ。 うち余った水を捨てる薬が、ビャクジュツとブクリョウである。 ひつじこは水余り冷え症タイプではないので、この二つは効いていない可能性が高い。 そしてショウキョウつまり生姜も、温める必要はないのでいらない。 ひつじこは昔は寒がりだったが、糖質断ちして以降暑がりに転向しており、 布団なしで寝られるほどに冷えとは無縁になっている。 残りの薬の大半は荊芥連翹湯に含まれているわけで、 それでいいんじゃないだろうか。含まれていないのはボタンピで、 駆オ血剤が必要なら桂枝茯苓丸でも足せばいい。 荊芥連翹湯で追加されるのは、 オウゴン、オウバク、オウレン、レンギョウ、あたりの消炎剤と、 ビャクシ、ボウフウ、ケイガイ、あたりの何かを発散させて除く薬、 そしてジオウ、シャクヤク、センキュウの血行を良くする薬。 新しい時代の薬だけに配合する生薬の種類が多い。 ある生薬を10入れるより、 似たような効果のものを2種類5づつ入れる方が副作用を抑えつつ効かせられるものらしく、 その意味で進化している。時代が400年以上後だからな。

今日は弟の付き添いで福島まで行ってきた。 弟に癌告知をした医者で、毎月の検査を受け入れてくれるという。 「手術をしなくていい、ということではなくて、 手術はいつか必要になるが、それまでを大事に抜かりなく過ごすために協力する、 ということだから間違えないように」とのことで、 望むところである。こちらは手術をしないなんて言ってないのだ。 もちろんしなくて済む展開を希望しているが。

3月の段階のCTの所見で、脂肪肝が疑われると書いてあった。 今は治ってるかなあ。あと、そちらでは腫瘍マーカーをかなりたくさん 測っていたことがわかった。DUPAN2なんて正常値150以下の所が2500とかで、 もう癌としか言いようがない。 モノによっては、抗癌剤をやってしまった後の値しか知らず 最初から正常値だったように思っていたのが、ブッチギリで異常値だった。 3つか4つのマーカーで異常値が出ていたようだ。 次回の検査ではそれらも全部測ってくれるという。

病院が終わったら即座にいわき駅から特急に乗って帰ってきた。 その時間に東医雑録の一巻を読み終えることができた。 いろいろ参考になる。「漢方薬の考え方、使い方」に次ぐヒットだ。 読み込んで経験を積めば、それを越えるだろう。 このどの流派にも距離を置いている感じがいい。 個別の生薬がどのように働くか、というところから常に出発するので、 医者でないために限られた方剤しか利用できない状況の私にとっては なおさら役に立つ。単純に読み物としても面白い。

参蘇飲使えるのか。「なんか微妙に風邪」という状況で症状を緩和する薬が あったら便利だなあとは常々思っているわけで、用意しておいて良い気はする。 気分が塞ぐ時にも効くし、胃薬にもなるし、咳もそこそこ抑えてくれるらしい。 だが問題は味だ。

オタマの風邪には銀翹散がたぶん合っているのだが、 今日飲ませようとしたところ、マズすぎたらしく飲めなかった。 仕方なく小柴胡湯と麻黄湯を混ぜ、それなりには効いた。 暑がりのオタマにとっては明らかにシナモンが余計なので、 福島から帰る途中にクラシエの五虎湯を仕入れて飲ませ、 どうにか夜寝られる程度には咳を抑えられた。 五虎湯にはマズい成分が入っていないので、 蜂蜜を少し混ぜればオタマも難なく飲める。 明日あっさり治っていればいいが、 微妙に鼻水や咳が残るようだと面倒である。 そんな時に使える薬があるといい。 だから参蘇飲がマズいのかどうかが問題なのである。 紫蘇の香りと、枳実の苦みが気になるよなあ。

一元の麻杏甘石湯が五虎湯の代わりに使えるなら、 いろいろと楽だ。錠剤だと量の加減がやりやすい。 一元の錠剤は原末を使っていて溶けやすいのでなおさら便利だ。 クラシエのを1/2包飲ませたが、これで治れば半分は捨てることになる。 シノンだったら1/3とか1/4とかになってなおさら面倒だ。

なお、一元であっても麻黄湯はエキスを澱粉で固めた普通の錠剤で、 原末は入ってない。鍋でいきなり煮るとブヨブヨになって溶けない。 加熱前に砕く必要があり面倒である。 杏仁のせいで原末では錠剤にできないんだろうな。 もっとも、麦門冬湯のように元々米やらの澱粉質なものが混ざっている場合には 原末使用であっても砕かないと溶けないので、 そういうものだと思えば気にはならない。

東医雑録の2,3巻も読んでおくべきだと思う。単純に読みたいというのもあるのだが、 2万円分の元を取れるくらいには役立つだろう。最終的には医療費を節約でき、 それよりも何よりも苦痛を減らせる。 生薬が貴重品になって全く手に入らなくなる、 ということがなければ、漢方薬は一生役立つ。 素人の範囲で精通しておくに越したことはない。

試したい漢方薬。荊芥連翹湯。解毒体質くさいひつじことオタマ向け。 でもたぶん猛烈にマズいのでオタマは錠剤が飲めるようになるまで無理。 麻杏甘石湯。五虎湯の代わりに咳止めに使えれば安く済む。 参蘇飲。効くなら便利。使用頻度が高いなら500gエキス瓶を買って冷蔵庫に入れておきたい。 通導散。手術の傷跡が消えるのか、足の細絡が消えるのかを試したい。 ひつじこにもオ血が隠れているかもしれないし。 治打撲一方。打撲はたまにやるので、常備しておきたい気がする。 通導散で足りるならそれでいいんだが、下痢効果は通導散の方が強そうだ。

通導散はコタローのツードーンが普通に買える。錠剤だし便利だ。 しかし、これが高い。15日分で5000円近い。医療用のエキス顆粒は 濃度が倍近いが、49日分で9000円を切り、はるかにお得だ。 しかしまあ、買うとしても牛車腎気丸が尽きてからだな。 麻杏甘石湯も五虎湯が尽きそうになってからでいいし。 すぐ欲しいのは参蘇飲くらいだが、これそのへんで売ってないから 試そうと思うと高くつくんだよな。好きに試せる医者がうらやましい。

私は何体質なんだろう。たぶん香杏舎サイトで言う虚証体質だよな。それが糖質制限と拳法で 解毒体質気味になっていると。シノンもおおむねそうなんだろうが、私よりは解毒体質に近そうだ。 だから荊芥連翹湯はシノンにも効く可能性がある。実際皮膚炎起こしてるわけだし。

クローズアップ現代の癌リハビリの話。弟も結構な確率でこういう目に遭うことになる。 丁度食道癌の患者のリハビリで参考になった。この人は翌日にしゃべれている。 8日目に物を飲み込めている。でもこの人胸腔鏡手術だからなあ。 弟の場合はこれより侵襲が大きくなる。 リンパ浮腫は防已黄耆湯と柴苓湯が効くようだが、完治というわけには行かない。 リンパ郭清でその手の後遺症が出ることは覚悟しておかねばならないのだろう。

オタマが夜中に起きた。激しい咳。五虎湯を飲ませようとしたら拒否。 「冷蔵庫にしまったらどう?」。うーん。 シナモン味には慣れているが、五虎湯は麻黄湯からシナモンを抜いたようなものだから、 杏仁やら麻黄やらの味がダイレクトに来てマズいのかもしれん。 ちょっと味見した感じハチミツで十分消せてる印象だったが、 冷蔵庫で冷やすとまた印象が違うのかもしれんなあ。 香辛料のシナモンを少し追加するべきか。香り付けに。

2014年10月17日

漢方もやってる内科に行って、牛車腎気丸を2週間分をもらってきた。 漢方臭さは低かった。腹診、舌診なし。 そもそもあまり漢方をおすすめしていない雰囲気。 血液検査と尿検査をして、次回西洋薬の処方を考えるが それまで漢方でも飲んどけ、的な印象。 説明もツムラの簡易マニュアルにある効用を見せながらで、 「結構当てはまってるでしょ?」的な感じだった。 しかし、確かにそれはそれでアリな気はする処方だし、 二週間なら大してひどいことにはならないだろうから飲んでみる。 次回超音波の予定が入っていて、それは丁度良かろう。 ここ数ヶ月の漢方祭で膀胱に変化があるかがわかる。

牛車腎気丸=八味丸+車前子+牛膝。八味丸=六味丸+肉桂+附子。 六味丸の分はたぶん問題なく適合する。 湿り気を補って、熱を冷まし、無駄な水を取る。 牛膝は駆オ血剤らしいのでたぶん問題ないし、 車前子も消炎作用があるらしいので問題ない。 問題は肉桂と附子で乾燥を助長しそうで怖いが、さてどうなるか。

明日は朝5時に起きて福島行きの予定。診察が終わり次第即座に帰ってくる。

2014年10月16日

漢方薬を素人が利用できる範囲で利用する。 専門家に任せるラインを決めないといけない。 素人と専門家の区別は、他人で臨床経験を積めるか否かにあり、 知識の量や理論の理解にはない。 つまり、他人で人体実験する機会がなくとも使える範囲はどこか、 ということになる。

逆に言えば、素人だからこそ本は大量に読んで、 考えたり覚えたりして済ませられることはやれるだけやる必要がある。 それにかかるコストは得られる利益に比べれば小さい。

ただし、他人で試した経験なしにはピンと来ないような本は、 がんばって読んでも効果が薄い。 そう考えると、読んで意味のある本の数は高が知れている。 なにせ素人だからな。

扱う範囲は、風邪、皮膚炎治療の補助、 それに慢性的かつ軽微な不調のケアだが、 それでも結構な範囲になる。 風邪に関してはたぶん小柴胡湯が中心になるだろう。 こいつで治る、というわけではないが、症状の緩和には 効いている印象がある。 胃を傷つけないし、妙な副作用も出ない。 半夏の乾燥と、人参及び生姜の熱が不安なくらいだが、程度は軽い。 いずれ参蘇飲か五積散を試すかもしれないが、 なにせいろいろ入っているので、 加減できない状況で使えば効きが悪かろう。 それでも下手に麻黄湯、葛根湯で誤治するよりはいい。 桂枝湯ですらひつじこが実験してわかったように、 乾燥が問題になる。一発で行ければいいんだがなあ。

なお、私は寒気がする風邪をひくことは滅多にない。 いきなり喉に来るケースがほとんどで、 熱が出ても大抵は38度まで行かない。この場合は銀翹散だ。 しかしひつじこは結構ガツンと寒がって39度くらいまで上がる。 麻黄湯はひつじこのためにこそ用意しておくべき薬だ。

葛根湯は桂枝湯と麻黄湯の間の強度、みたいな記述をよく見るが、 少し違う気がする。桂枝湯も麻黄湯も寒気なしで使うと外すが、 葛根湯はそうでもない。葛根は冷やす薬であり、 寒気なしで熱があるケースでも使える。乾かしすぎない。 いわゆる、陽明病気味な状況でも使えるのが便利なのではなかろうか。 ピタリと合うことは珍しかろうが、大きく外す危険は小さい。 だからこそメジャーなのだろう。

自分の足にオ血の印である細絡があることに今更気づいた。 桃核承気湯を飲みまくった後であるにも関わらず 残っているということは、あれでは不足だということだ。 しかし手や腕の血行は明らかに改善されているので、 これは私の足固有の問題だろう。 足首あたりに血行を途絶えさせる何かがあるのだ。 足の冷えは手の冷えとは別格に頑固なのである。 より強力な薬を使うか、あるいはマッサージと併用するかだろうな。 自力で通導散を買って試すか、 あるいは専門医に頼んでみるか。 ここは後者だな。漢方医を受診して治るものかどうか試してみようか。 まずは近くの医者がいいか。

大黄を芒硝(硫酸ナトリウム)と一緒に使うと、 薬をやめた後に便秘が残ることが減るようだ。 大黄だけ使うとマズいんだな。

15日夜のシノン漢方はただの小建中湯。利尿作用はないと思うんだが。

ものすごい口渇が来てるんだがこれなんだろ。 水分摂取は十分に多いはず。 人体実験として飲んだ麻黄湯合小柴胡湯のせいか? それとも、ひつじこのご両親とハナヤヨヘイでカツ重 を食べたせいか?

そういえば、麻黄湯5錠でまるで発汗しなかった。 小柴胡湯に入っている何かが麻黄を抑えこんでしまったのか、 それともたまたまなのか。もう一回試す必要があるな。 柴胡、半夏、生姜、大棗、黄ごん、人参、甘草。 このうち、麻黄系の解表剤で使われてないやつが怪しい。 甘草、生姜、大棗はないな。半夏は混ざってる例がある。 柴胡、黄ごん、が怪しいが、汗を止める成分ないよなあ。 黄耆とかならわかるが。 まあいい。実験こそ全てだ。あと、次は桂枝湯と半々で混ぜてみよう。

夜はいつもの漢方をやめて麦門冬湯1.6倍量。 中途半端なのはそこで瓶が空になったからだ。 数分で口の乾きがおおよそ消えた。 毎度思うが即効だなこの薬。 これに地黄を混ぜたら陰も補えて便利な気がするんだが、 地黄を単体で飲む手段はないので効果を確認できない。 そういう方剤がないということは、たぶんそう簡単ではないのだろう。 それに生薬単位での配合に足を踏み入れるともう戻ってこられない気がする。 紅茶もティーバッグから出ない範囲でやるなら遊びで済むが、 それ以上は危険な領域だ。

ひつじこはカフェインで胃が荒れる。前もって生姜、大棗、陳皮あたりで保護しておけば たぶん予防できるんだろう。平胃散あたりか。半夏瀉心湯がその手の用途では有名だが、 あれは人参が入ってるので高いし、半夏も黄ごんも黄蓮も余計だろう。 そこまでしてコーヒーを飲みたいかという問題はあるが。 同様に、ワインも先に五苓散を飲んでおくと頭痛や胃痛をかなり軽減できる。 酔いにくくなる気もするが。

アルジェボルンを11話まで見た。 アルドノアよりむしろ面白い。なにせ普通に見られるからな。 しかし普通なのが欠点。固有の臭いがない。薄味だ。だから、眺めている、に近い。 実際単純作業をしながらだしな。 コンパイルエラーを取る簡単なお仕事だ。 あと何百箇所直せば通るかな。 ここ数ヶ月の間あまりにも他人に苦行を押しつけてきたので、 自分でも少しくらいは苦行をやっておかないといけない気がする。 今の私の仕事は方向付けだが、 余裕があるならそれ以外のこともすべきだろう。

それに、プログラムをいじる仕事をしていれば、 そのまま勢いづいてCTビューアを作ることに着手 する気にもなるかもしれない。 次のCTまでに用意しておければ理想だ。 たぶん調子に乗れば一週間とかからずなんとなく 動く状態にはなる。ただ、何せ面倒くさい。 今更あの本のライブラリを使うのもつまらんし、 描画系はゼロからだ。DXでは移植性が悪いのでGLになるが、 そうなると諸々気にせねばならないことが出てきて面倒さが増す。 DICOMの仕様書を読むのも億劫だ。 幸い仕様を簡単にまとめてくれているサイトを見つけたが、 情報がそれで足りている保証もない。

東医雑録を読んでいるが、内容が濃い。 思う存分読み続けられるだけの時間が取れないと、 そうそう進められるものではない。

小柴胡湯+麻黄湯で発汗作用が消えた件は今日早速追試をするか。 ともかく帰るとしよう。

2014年10月15日

弟がアクトスを卒業。リピディルとゼチーアを追加。

アクトスはデカくなった脂肪細胞を分裂させて小さくする薬だ。 脂肪細胞は大きくなるとそれ以上脂肪を溜められなくなる。 余った糖を脂肪に変えて蓄積できなくなるということだ。 このために血に糖が余って血糖値が上がる。 つまり、アクトスは肥満しているほど効果が上がる。 弟の体脂肪率は23%程度で、肥満と言えなくはないが、 おおむね標準だ。そういうわけなので、 次のHbA1c検査で変わらず5以下なのであればやめる、 ということになった。

リピディルは中性脂肪やコレステロールの合成を抑える薬だ。 弟の血には脂肪が満ち満ちており、 それを少しでも軽減することを期待している。 痩せやすくもなるだろう。

ゼチーアはコレステロールの吸収を抑える薬だ。 食べ物に入っている分が入ってこなくなる。 その分摂取カロリーが下がれば、やはり痩せやすくなるだろう。

東医雑録が面白すぎて寝る気になれんな。だが寝ないと幼稚園の弁当を作れない。 悲しいが寝るか。

2014年10月14日

12日は幼稚園の運動会。行く途中に車道の真ん中に倒れた人がいて、 ひつじこが救急車を呼んでくれた。判断が早い。 あまり時間に余裕がなかったので、ひつじことシノンを残して、 オタマを幼稚園に連れていくことにした。

人多すぎ。なんでも2日前だかから陣取り行列ができていたらしい。 それは幼稚園がどうにかすべきだろう。 今年は混雑を緩和すべく教室も開放したとのことだが、 教室の中もすでに土地が分割されていた。 土地という資源は有限で、場所には善し悪しがある。 いい場所をより広く手に入れようとすれば、並びもするだろう。 「誰も敷物を敷いたらその土地は確保」なんてルールがないにも関わらず、 そういうルールがあるかのようにふるまうのも、不思議なことだが、 まあそういうものだろうと思う。 当日のある時刻まで列を作ることを許さない、 なんてことをしても、誰かよくわからない人が勝手に整理券を 配り始める状態になるのだろうし。 人数あたりの面積を定めるのが理屈の上では有効だが、 それを誰がチェックするのかという問題が生じるので難しい。 何かそういう雰囲気になるような仕込みをすれば 行けそうな気もするのだが。 「あんまり広い敷物で確保するのはやめてください。 目安としては一人あたり80x80」みたいなお触れが 前もって出ていたら、多少は効果があるのだろうか。

オタマの出番は3回。かけっこ、踊り、リレー的な何か。 かけっこはビリだが、どうやら競技というものを理解していないようだ。 速いと偉い、という価値観がない。まだまだそれでいいと思う。 リレー的な何かでは、二人で走って共同作業をするのだが、 一緒に走った男の子が急ぐあまり オタマの分までやってしまったために不機嫌になり、 その場でストップ。ペアの男の子は自分がやった分を戻してオタマにやらせてくれた。 すごいタイムロスだが、そんなことを気にするはずもない。 幼稚園児の競技は何が起こるかわからないので、勝敗が読めない。

それにしても人が多かった。居場所がない状態で、 辛うじて熱が下がったという程度のシノンを連れ回さねばならない状況。 どこも祖父母まで来てるからなあ。兄弟もいるし。 ありゃ大変だ。

台風っていつ来たんだろな。

弟の体脂肪率が22.2%を記録。がんばってるなあ。 今年中に20%は切るだろう。 もっともその前に、経過観察を手伝ってくれる病院を さっさと探さないといけない。 それが見つからないことには、それこそ放置療法になってしまう。 一刻も早く次にCTを撮ってくれるところを見つけなくては。

やはりアクトスいらないんじゃないかなあ。HbA1cが5まで落ちたわけだし、 肥満ほど効く薬とも聞く。アクトスの副作用としてむくみと体重増加があるわけで、 もしなくてもいいなら削りたいところだ。

細胞内の水分量を増やす漢方がないな。 熱もないのに鼻の中に熱感があり、のども乾いている。 麦門冬は津液、つまり細胞外液を増やす効果で、 内液じゃない。内液は地黄や山薬だ。 これを含む八味丸は手に入りやすいが、附子も桂皮も余計。 六味丸か、地黄が入っていればいいとして四物湯系統のもので代用するか。 十全大補湯は余ってるが、これも桂皮が余計なんだよなあ。 まあ試すだけ試すか。余ってるんだし。 シノンに飲ませたらいい気もするが、 セロリ系の味がする漢方はシノンが飲まない。当帰、川キュウはダメだ。 シノンとオタマには痒みを取る漢方で飲める味のものを探すか。 あとは小建中湯の類、できれば黄耆建中湯がいい。

あーでも、ケロイドが駆オ血剤で消えるかどうかの実験中なわけで、 他の薬を飲むと効果がわからなくなる。 それはそれとして桃核承気湯もなくなったし、桂枝茯苓丸加大黄でしか 実験できないとなると、これも今は桂皮が余計だ。 地黄の滋陰効果が桂皮の乾燥効果に勝るならいいんだが、わからんよなあ。 実験するしかないか。

2014年10月12日

イクラが大量には食べられないものだということを、 私は15年くらい前に学んだ。その時の日記もここに残っているはずだ。

2014年10月10日

水曜夜に実家入り。次の日のがんセンターに備えるためだ。 前の晩に行っておけば、福島から柏までの道中に話すことができる。

弟の漢方は濃厚に黄色だった。すごい量の大黄が入ってるぞあれ。 あの量入れないと便が出ないってことは、 弟は熱証なんだろう。冷たい水を好み、暑がりで布団を嫌う、 というところとも矛盾しない。水が蒸発しやすく、腸内が乾燥しやすいものと思われる。 大黄に滑石、牡丹皮と冷やす生薬がごっそり入っていたはずで、 たぶんそのへんの改善も狙った構成なんだろうな。

がんセンター診察。最初から、 手術を拒否するなら、いつも相談している医師の方に移ってはどうかと提案された。 8月末の段階で一ヶ月の経過観察が許されており、 その時の診察では9月のCTを見てもう一度カンファレンスをやります、 とか言っていたので、いきなり「他へ行け」と言われる 可能性は低いと思っていたのだが、 予想が外れた。てっきり8月末に代診してくれた医師は今日の医師の弟子で、 ボスの許可を得て経過観察を許可したものと思っていたのだが、 どうやら勝手に判断したようだ。弟子だと思っていたが、 そういうわけでもないのかもしれない。 とにかくここでパニックに陥るわけには行かない。立てなおさねば。

一応、手術を拒否しているつもりはなく、 手術の必要性が納得できる状態、具体的に言えば 病巣の拡大傾向が見えた所で手術するつもりであることを伝えたが、 「それは手術拒否だ」とのこと。 相談しているのは町医者であって癌治療を 専門的にやっているわけではないと言ったが、 手術しないならがんセンターに来る意味がないとのこと。 別に理由があれば手術するわけで、 今すぐにすべき理由があるなら言ってほしいと言ったが、 術前化学療法は手術を見据えた治療で、まだ道半ばだ、 ということ以外の説明はしてもらえなかった。 「現時点で手術を今すぐにやるのが最も生存率が高い」 ということを主張してもらえればそれで良かったのだが、 そういう話にならない。

「切っても生存率2割ですよね」と言ったところ、 「それはDCFのデータではないので2割かどうかはわからない」 との答え。DCFは良く効くそうだ。 「良く効くと言っても内科医は奏効率3割程度と言ってましたが」 と言ったところ、「その3割に入ったんでしょう」との答え。 結果としては3割に入ったにしても、3割という確率が高いとは思えない、 と言っているのだが。 幸運にして1万分の1の宝くじに当たったからと言って、 1万分の1は高確率とは言えないだろう。 「切らないで治った人もいるんでしょう」と弟が聞いたら、 「データがないのでわからない」とのこと。 うん。何もわからない。 医師がどのような根拠で今すぐ切るのが最良だと思っているのかを、 ついに聞けなかった。

手術が嫌なら放射線なり抗癌剤なりで根治治療をした方がいい、と言われた。 若いんだから、だそうだ。 放射線は腺癌で効きにくいので、選択肢には入れていない、 と言ったのは医者の方だ。だからこっちとしても放射線をやる気は基本的にはない。 手術が最も良いのだから、手術をすればいいのである。 ただ、それは今ではないというだけだ。

そもそも、CTを毎月やる、というのが不可能らしい。 保険診療上も、がんセンターの容量上も、 国家に負担を強いることの道義上も、ありえないそうだ。 患者皆がそんな勝手なことをしたらどうなるか、と言われた。 他の病院でも断わられるだろう、とのこと。 「自費ならいいんですか」と聞いたところ、 それなら良いと答えられたが、 がんセンターで自費でやらせてくれるわけではなく、 それならやってくれる病院もあるかもしれない、 という意味だったようだ。 切るか移るかどちらか、という考えなのだろう。

病巣の状況については、「大きな変化はない」 とのことだった。がんセンターの放射線医から見ても 癌の拡大がないことが確認できたわけだ。 ただ、弟が「小さな変化はないんですか」と聞いたところ、 明確な答えは得られなかった。 放射線医のレポートに「著変なし」とあるのを読んで、 変わっていないと言われたが、CTの画像を示しながら 言ってくれたわけではない。 CTを自分では見ていなかったんじゃないかなあという気がするが、 わからない。仮にそうだとしても、 分業体制であれば別に悪いことではないのだろう。 ただ、もしそうなら「小さな変化があるかはわからない」 と言ってくれれば良かった。

ぶっちゃけ「なら他行くわ」と言って出たい気持ちで一杯だったが、 一時の激情でそんな選択をするのは危険すぎるし、 その決断は弟がすべきものだ。 とはいえ、弟も思考が止まっているように見えた。両親もだ。無理もない。 とりあえず、術後の経過観察ではCTの間隔はどれくらいなのかを尋ね、 4ヶ月おきという答えを得た。 そこで、「じゃあ4ヶ月おきにおねがいします。間の月は他で検査してくれる 所を探します」と言ったところ、1月に予約を入れたもらえた。 これで、一応関係は切れない。 それはそれとして、データを焼いてもらい、紹介状を書いてもらうことにした。

診察後、弟と両親をフォロー。弟はあまり変わらない感じだった。 受けた印象としては「出てけ」だったわけで、 もし本当にショックを受けていないのだとしたら、 それはすごいことだと思う。私が癌だったら とてもあんなに落ちついていられるとは思えない。 一方両親は相当動揺していたが、今後やることの段取りを一緒に話すことで 少し落ちついた。

ひつじこから冷蔵庫が壊れたとの知らせ。 帰りにアキバヨドバシに寄って、日立の415Lの奴を買った。 13万円。予想外の出費で痛いが、仕方ない。 もともと、そろそろ買ってもいいかなとは思っていた。 性能の進歩もあるし、容量がでかくて損はない。

2014年10月07日

弟の腰周りはこの5ヶ月で10センチ以上減ってるらしい。 それは確実な情報だ。 体脂肪率はイマイチ信用ならない数値である。 体重減少が鈍った後も腰回りが減っていたとすれば、 それは軽い脂肪が重い筋肉に置き代わったものと 解釈できる。 中性脂肪とコレステロールの問題は心配だが、 いずれ減少に転じてくれるに違いない。 高いとは言っても、以前に比べれば低いのだ。 血圧も130は切っている。

癌放置の近藤理論は、データなんて無視して 「治療が逆効果になることもある」という点だけを受け取ればいい。 実際に放置するかどうかは、そのケースが 逆効果になるケースかどうかを判断してから考えるべきだ。

近藤理論には一定の理があると思うが、 本に出てくるグラフは真偽がわからんので見ていない。 「仮にそのようなデータがあるとすれば、そういう結論はありうる」 と仮説として見ればいいだけだ。 それに、検査を否定したり、生活の改善を否定したりするのは好かん。 検査によって情報を得ることは何としても必要だ。 なるほどそれに時間を取られて生活の質が落ちたり、 気分が悪くなることはあるだろうが、 目的が生存ならばそんなことは言っていられない。

ワインを飲んだ後で五苓散を飲んだら、二日酔い症状が出なかった。 何度か実験しよう。

2014年10月05日

オタマ発熱。38.1度。葛根湯2.5錠を湯に溶かして飲ませるのを一時間おきに2回。 汗が出て、寝た。葛根湯しか麻黄剤がなかったので葛根湯にしたが、 たぶん麻黄湯で行ける。しかし、まずは自分で人体実験しておかないと。 この前小青龍湯を試しに飲んだ時に、猛烈に胃がムカムカしたからな。

麻黄湯と桂枝湯を常備しておけば、適当に混ぜて使えて良い気がするが、 どうなんだろう。

オリロボ、という本がある。折り紙でロボットを折る本だ。 困ったことに結構難しく、うちでは私しか折れない。 最低難易度のものですら結構しんどい。 手がデカくて折りにくいのがとにかく困る。15cmの紙だと0.1mmズレただけで だいぶ辛いことになる。

私は5歳の頃には相当折れたが、オタマはストーリーを求めるから ややこしい折り紙に挑戦して云々、みたいな方向性はない。 ままごとの道具を作る手段でしかないからなあ。 まあちらほら私がやってればやる気になったりもするのかもしれない。

2014年10月04日

弟のHbA1cが5.0。9月25日のCTは8月28日のに比べて わずかに腫瘍が小さくなっているように見える。 腫瘍マーカーCEAは微増だが、3.6が3.7になっただけなので、 たぶん横這いと考えていいのだろう。 癌を発症する前の値がわかればいいのだが、わからないので仕方ない。 1以下の人もいるので、3はたぶん多い。 まだ癌細胞が居座っていることを意味しているのだろう。 であるならば、もっと減ってほしいものではある。

中性脂肪とコレステロールが多いらしい。リピディルとゼチーアの 服用を勧められたようだ。中性脂肪を下げる薬と、コレステロールの 吸収を邪魔する薬。糖質制限をやっていればいずれどちらも落ちるはずだが、 それまでの間こいつらのせいで血行が悪くなるのも困る。 脂肪を主食とする体に切り換わるまでの間薬で補助するのも悪くない考えなのか。

弟は糖質制限を始めて5ヶ月だ。体重はマイナス10kg。 HbA1cは8.6から5.0まで落ちた。 抗癌剤は効いたし、抜けた頭髪も生え始めた。 腫瘍は少なくとも拡大を止めているように見える。 今のところうまく行っている。ここでキロ単位で内蔵を切り出す 手術をして全身状態を悪化させるのが最善とはどう考えても思えない。

ニトリで999円で買ったちゃぶ台的なテーブルの脚が取れた。 板が木屑を固めた素材であるようで、もろい。ねじがひっこ抜けてしまっている。 ドライバーを回しても無駄だ。というわけで捨てることにした。 ちゃんとした板の奴を買おう。多少高くてもだ。 シノンが乗って遊ぶことがあり、その間に折れでもしたら困る。


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