だだもれ

2014年04月30日

物議をかもしている近藤誠の本に手を出した。 問題は「がんもどき理論」がどの程度妥当かだ。

がんで死ぬのは転移する時で、転移さえなければまず死なない、 というのはおおむね正しいと思われる。 デカくなるだけならば、邪魔になるほど大きくなった時に切れば良い。 「がんもどき理論」の焦点は、 「発生と同時に転移するかしないかが決まっている」 「転移するならすごく小さいうちにとっくにしている」 の二点。それが本当なら、 デカくなってから対処してもいい。 途中から転移するような変化はしないのだから。 そして、転移しないのであれば放っておいてもいいし、 転移するのであれば見つかった時にはすでに転移している。 つまり、急いで手をつける必要がない。

この理論は、厳密に言えば間違っている。 転移がいつ初めて起こるかは場合によるので、 全ケースで早期に手を打つことが無駄とは言えない。 転移する能力があって細胞が他の所に漏れていても、 数が少ないうちは実際に転移が成立するとも限らないのだ。 また、増植の過程で転移の能力を得る可能性がゼロなはずがない。 しかし、こういったケースが十分に少ないなら 手をつける必要がないものに手をつけることによるダメージ の方が問題になるので、 「さっさと手を打てば救えたケース」が多少あったとしても 総合的には妥当な理論だということになる。 つまり争点は、正しいかどうかというよりは、妥当な近似と言えるかどうかだ。 近藤氏が理屈を補強するために出しているデータやグラフに 科学的な意味での問題が多いことは多くの人が指摘しているが、 読者にとってそこは大した問題ではない。 反論する人は「さっさと手を打つことで助かる人はたくさんいて、 放っておいてもいいガンに手をつけて体にダメージを与える 不幸なケースがあったとしても、全体としては治療する方がいい」 ということを説得力のある言葉で言えば良いと思う。

2014年04月28日

午前中、幼稚園のお誕生日会に行ってきた。 神社で本気祈祷。すごい、これが神道系の幼稚園か。 そういえば私はキリスト教系の幼稚園だったので、 結構日曜日はミサ的なものに出ていた。でもほとんど覚えていない。

午後、じつじこが疲れて動けなくなったので、帰ってきて オタマとシノンを連れて公園。砂場を掘り、山を作る。 どうすれば楽に掘れるかをちょっと考えてくれた気がする。

市販ハヤシライスルーでハヤシライス。ライスはないが。 そして、ひつじこが昔食べていたものが 市販のハヤシライスでないことがわかった。 近所の洋食屋のハヤシライスか、 家で作る場合にはトマト缶とワインだったようだ。 そりゃ普通のハヤシライスじゃないし、 そもそもハヤシライスかどうかも怪しい。 ハヤシライスは定義が曖昧な料理なので、 どこまでがハヤシライス、ということは言えないのだけれども。

うちで作るならトマト、ワイン、玉ねぎ、肉、にんにく、塩、 で味を作ることになるだろう。甘味が不足するなら醤油を入れてもいいが、 カルディのトマト缶は甘味も旨味も十分だし、 うちで使えるワインは安いので甘味があり、 醤油を入れる必要はない気がする。隠し味程度だろうな。

何かと卵料理。オリーブオイルをドクドクと使う。 一度に50mlくらい平気で使っている気がするが、 食べていて気になることはない。

夏井氏が出てるテレビを見たが、なんつうかキャラとして使われてるなあ。

2014年04月27日

オタマが今月できるようになったこと、あるいは できるようになっていたことに気づいたこと。

ひつじこがハヤシライスを食べたいと言うのだが、うちにある材料で、 私のスキルで作ると別物になる。しかし仕方ないので別物にした。 まず玉ねぎライス、にんにくをバターで炒める。 後で「ハヤシライスの玉ねぎはそんなに炒めない」と文句を言われたが、 ルーもドミグラスソースもない状況で作ろうと言うのだから、 前もって炒めておかないとダシが出ないのである。 まあそもそもハヤシライスのことをロクに知らず、 ハッシュドビーフのレシピをちらりと見て作り始めた私に非があるのは確かだが。 で、牛肉はすじしかなく、しかも冷凍状態だったので、別鍋に 水を少し入れて解凍しつつ煮る。 と、ここでひつじこに引き継いだ。 味付けを私の感覚でやって後で文句を言われてはかなわない。 ワインとトマト缶と醤油とにんじんと マッシュルームを入れて煮ている。 私は牛筋から肉っぽいところだけをちぎり取って鍋に放りこむ作業。 早く食べたいなら筋は邪魔だ。後から合流させた方がいい。 というわけで、筋部分は小さく切って、鍋にワインをつっこんで 煮ておいた。その間ひつじことオタマは早速食べている。うまいらしい。 なお、もちろん米はない。要するに単なるシチューだ。

牛筋合流後の味はハヤシライスではなかったらしい。 そりゃ牛筋だからなあ。「おいしいラーメンじゃなくて二郎がいい」 みたいなもんだろうから、どう考えても市販のルーを買った方が早かった。 次はそうすべき。ルーを使えば豚でも鶏でもハヤシライスになるだろう。 もっともうちの場合米がないので、市販の味付けだと 濃すぎて食えない気はするんだが。

糖質制限しても塩分摂取量は増えないということは主張しておきたい。 しょっぱい料理はそもそも食えないし、料理の塩分濃度は下がる方向に行く。 たらこ、塩鮭、漬物、といった食べ物は基本的に無理である。 豆腐と食べるなら可能だが、ごはんのかわりに豆腐、みたいなことはしてない。 これは、味付けからいじらないと糖質制限はうまく行かない、 ということでもある。酒飲みが成功しやすいと聞くが、 「米とおかず」のかわりになる「酒とおかず」という習慣があるからだろう。

エシャロットなる野菜を初めて食べた。悪くなりかけていたハムを焼いて、 それで巻いて食べたのだが悪くない。 しかし、ひつじこはネギ系の生はあまり好きではないようである。 私にしても、これを何本も食べる気にはなれない。 残りは焼いてから食べた。こうなると単なるネギである。

今日片づけた食材。卵8個、古いハム、嘔吐事件前に作られた ヨーグルトゼリー(ゼラチンを溶かすのに失敗してダマになっていた)、 もめん豆腐。納豆と卵がまだ残っている。明日の夕方までに食べ切りたい。

動物性蛋白と植物性蛋白という分け方をよくされるが、これ何が違うんだ? 胃に入ればペプチドにバラけてアミノ酸じゃないの? 「動物性蛋白が増えるとガンになる」というのは、 「動物性蛋白が増えるような食生活はガンと相関が高い」 の意味だよな?動物性蛋白そのものがガンの原因になるような 事実は見つかっていないように思える。 変なものが入ったハムとかソーセージとかを食べすぎているとか、 野菜が足りてないとか、基本食いすぎとか、そういうのと 切り離した上で言っているのだろうか。 なお、アミノ酸組成だけを言えば、植物性の方が質が悪いことが多い。 ナッツなんかは大抵偏っている。穀物と豆は大抵偏り方がズレているので 両方をあるバランスで食べるといい具合になったりはするのだが、 この過程で大量の炭水化物がついてくるわけだ。 昔の人は運動量が多いし、そもそも大して食べられなかったので あまり問題にならなかった、というだけのことで、 同じことを運動不足で過食の現代人がやれば糖尿病か肥満 まっしぐら、というのは理屈は通る。

いろんなものをバランス良く食べよう、とよく言う。 しかし、ある環境に暮らす人が食える食材の種類は、 本来相当に限られているはずである。 現代のように豊かな状況は異常なのだ。 うちらの体はそれで初めて健康が保てるような作りをしているのだろうか。 だいたい、パンダやコアラなどの野生動物を見れば、 大抵は主食が決まっている。他にも食うが、量の比率は明らかに偏っている。 もちろん、「長生きをする」という人類特有の要求が、 「バランスよくいろいろ食べる」という人類特有の行動を 要求している可能性はあるが、 生殖期まで有利に生き残るための条件と、 長生きするための条件がそれほどかけ離れたものになるとも考えにくい。 ただし、原始人が食ってたものを食えばいい、とは言えないのも確かだ。 仮に原始人が肉ばかり食べていたとしても、 その肉はおおよそ腐っていたはずである。狩が毎日成功するとも思えない。 また、今よりずっと臓物や髄を食べていたかもしれない。 数十万年前に火を使えていたかも疑わしい。 つまり、とても再現できるものではない。 現実として「今日何をどう食うか」が問題なのだから、 今食べ物として流通しているもののうちどれを食うのが 健康に良いのか、という話をせざるを得ないのだ。 そしてそれは、原始人が食っていたものと同じではありえない。 今食ってる野菜や果物は一つとして数万年前にはなかったはずだ。

やっぱり、統計は限度がある。「何々を食うと何々のリスクが何倍になる」 みたいなのをたくさん聞くが、それがどこまで信用できるのかがさっぱりわからん。 相関なのか因果関係なのかを見極めるのは本当に難しく、 しかも人を相手にした統計だと、そもそも本当のデータ が取れているのかどうかすら疑わしくなる。 それよりは、生化学や生物学の方が頼りになるように思えてならない。 「糖食えば血糖上がる。血糖上がると血管傷つく。インスリンは 使いすぎると出なくなる。澱粉を直接主食にしてる哺乳類は稀」。 というだけの事実だけを見ても、 たかだか数千年の歴史しかない穀物食が生物学的に正しいとは考えにくい。 加熱してアルファ化した澱粉しか消化できないのに 澱粉が主食とかありえんだろ。生物機能が火の利用を前提としているとは とても思えん。 このへんはアミラーゼについて調べる必要が あるだろうな。 穀物食の前から同レベルにアミラーゼが出ていたのか、 また近縁種でアミラーゼはどうなっているのか。

「霊長類は進化するほど草食になり、人類は最高に進化してるんだから草食」 というすげえ言説がwebに満ち満ちているんだが、誰か止めろ。 問題はデカいかどうかだ。人間は草だけ食べて生きられるほどデカくない。 あるいは、草でも食わないと保てないほどデカい体は持ってない。 単純にセルロースをエネルギー源にするために細菌を飼うだけの スペースがあるかどうかが問題だ。 果実がメインだったと言う説もあり、 これが草食な人達に受けがいいわけだが、 果物って熱帯だと一年中食えるのか? そして、このサイズの生き物が木にモリモリ登って 果実をもいで食べていたというのか?この貧弱な腕と爪を持つ生きものが。 仮にそこをクリアしても、この場合の「果実」は種込みで、 そうでないと絶対に脂肪と蛋白質が不足する。 その意味で、いわゆるフルーツのイメージで果実を捉えると 完全に間違うことになる。

肉とチョコレートばかり、 というのは糖質制限の理屈的には、 白米メインよりもマシな食生活な気がするなあ。 チョコレートは和菓子なんかと比べれば糖質含有量の少ない菓子だし、 地味に繊維も多い。炭水化物量の結構な部分が繊維だったりする。 糖だけでなく澱粉もあり、もしアルファ化するほど 加熱していなければ、吸収されないので繊維と同じ扱いだ。 でもまあ、市販のミルクチョコレートの類だと 砂糖多すぎなのでアウトか。

はらぺこあおむしは、2回目の途中までは聞いてた。 がんばったんだが疲労に耐え切れず寝てしまったすまん。

酒とチョコをバカ食いしたい気分でいっぱいだが、 明日も朝オタマを送っていかねばならないので無理だ。 なお、酒に関しては、顔が赤くなる人は食道癌のリスクがべらぼうに高い と聞いてかなり躊躇している。 アセトアルデヒドに発癌性があり、分解に手間取っている間に 呼気に出てきて、それが再度肺や口の中、食道を害するのだそうだ。 「酒が日本から消えれば食道癌の9割は消える」と言う医者もいる。 また、2010年には国際がん研究機関が「酒は発癌性あり」という 結論を出している。

2014年04月26日

ネギとキャベツとニンジンと挽肉をごま油で炒め、 もやしを追加、湯600mlとすりおろしにんにくと味噌とバターを 入れたものを作った。ひつじこは大量に食べた。 オタマも食べた。

今回のゴタゴタのせいで黄色くなってしまったチンゲンサイを、 にんにくと、桜えびと、ターメリックと、カイエンヌペッパーで炒め、 ナンプラーで味付けして食べた。廃物利用のつもりでしかなく 自分で食べる気だったが、ひつじこが良く食べた。

卵と納豆とアボカドを炒めて食べた。これはさすがに大半私が食べた。 オタマも食うかと思ったが、納豆のせいで食感がネバネバするのが嫌らしい。 これもアボカドが古くてブヨブヨしていたのと、納豆と卵が余り気味だったので 作った。納豆と卵は生協で毎週供給されるので、 余らせることが許されないのである。

にんじん、だいこん、こまつな、ねぎ、九条ねぎ、もやし、 をビタクラフトで無水蒸しし、横でかつおダシ1リットルを作り、 合流後にブリの切り身と、しらたきを入れ、味噌でまとめた。 余った大根と小松菜ともやしとねぎを消費し、 肉は朝食べたので魚系で味を変え、 オタマのラーメン欲 (オタマはラーメンの麺としらたきの区別はない)を満足させる、 というお題に対する答え。

かくして、余った食材をおおよそ消費したが、 そのためにいろいろ買い物しているので完全とは言えない。 明日は卵、納豆、アボカド、豆腐、あたりをどうにかしよう。 もっとも、卵はオリーブオイル炒めを作れば6個くらい 一瞬で消費できるし、納豆もアボカドもそのまま食える。 豆腐は少々厄介で、もめん300gはそのまま食べると味気ない。 豚バラブロックを解凍中なので、これを一部ミンチにして 豆腐と炒めるのが吉か。

ひつじこを休ませるために、オタマとシノンを連れて品川の カルディまで買い物に行った。 いろいろ勘案した結果、まず糀谷と京急蒲田の間にある ケーキ屋ベルフィーユにてオタマの誕生日ケーキの注文をし、 京急蒲田を過ぎたところにあるメガネドラッグで、 オタマにひっぱられてゆがんだメガネを直してもらい、 京急蒲田から電車に乗って品川に行く、というコースにした。 オタマを相当歩かせることになるが、 オタマにはさんざん「すっごい歩くよ?いいの?」 「疲れたとか言ったらとーちゃん怒るからね」と念を押している。 本当は自転車で蒲田のカルディに行けば済んだのだが、 オタマが強硬に電車に乗りたがったのである。 結果的に大丈夫だったし、ひつじこが休む時間も稼げた。 歩いている間エルゴでだっこしているシノンが暑そうで少しかわいそうだったが、 まあ仕方ないし許容範囲だ。蒲田で電車に乗ってからは直射日光も 当たらず快適で、泣きもせず、しかし寝もせずにご機嫌だった。

なお、品川のカルディは駅ビルの改装工事中につき行けなかった。 代わりにクイーンズ伊勢丹。もともとカルディでなければならない理由も なく、ピーナツバターが買えて、あわよくば輸入食品が 何かしら物色できればそれで良かったのである。 で、定番のスキッピーと、国産のピーナツバターを買ってきたが、 国産の奴は甘すぎてダメだった。責任をもって私が食べる。 無添加のピーナツバターは分離するし食感が悪すぎてオタマが食べない。 だから、分離を防ぐギリギリの量なら砂糖や塩が入ってもいいとしている。 スキッピーよりもいい奴があればと思ったが、現在はスキッピーしかない。 レシチンとかで乳化させられないのかなあれ。

この3日のシノンだっこ合計時間は12時間くらいだろうか。 父親としては多い部類だろうが、母親はみんなもっとすごいことになっているわけで、 子育ては本当に大変だと思った。 もちろん夫の仕事がそれに比べて大変でないかは場合によるだろうし、 大変でないから不公平、ということになるとも限らない。価値観次第だ。 大変さが平等になるように家事分担した夫婦が、 全体として最適とは限らない。 その結果夫の仕事が適当になって生涯収入が減ることはありえるわけで、 それが妻にとっても不利益に働く可能性はある。 しかし、大変さで比べた時に不平等があまり大きいならば、 他のことを多少犠牲にしてでも分散した方がいいと思う。 でないと怨念が溜まる。 思えば、私の父はロクに子育てしていなかった気がするし、 家事なんてぜんぜんだった。もっとも私の母は平均に比べれば 相当手を抜いていた部類のはずなので、それでもよかったのかもしれないが。

アミラーゼが高くなる原因は、まず唾液腺由来と膵臓由来がある。 両者はアミラーゼの種類が違うので、電気泳動すればわかる。 膵臓由来とわかった場合、膵炎や膵癌が疑われるが、 そうでなくても高いことがある。アミラーゼの分子量がデカくて 腎臓でうまく漉せない体質の人がいるからだ。マクロアミラーゼ血症と言う。 尿アミラーゼが低ければ、たぶんそれだ。 膵炎は急性であれば猛烈な痛みを伴うことが多いし、 慢性であれば何もしていないのに一日で半分になったりはしないだろう。 膵癌も同様だ。そういうわけで、 CTや胃カメラをやる前にすべきことがあった気もするのだが、 人間ドックを安くやれたと思えばかえって得をしたとも言える。 腹部CTと胃内視鏡でわかるガンはないことが確認できた。 ただ、なぜアミラーゼが高くなったのかはわからないままだが。

ひつじこは怒るといろんなところで炎症が起こるんだろうなあ。 それなら白血球は増える。膵臓もわずかに腫れたんだろう。 一日で値が半分になっているのでマクロアミラーゼ血症 もなさそうだし。でも血糖が高いのが謎だな。 二日目の検査では血糖を見てないので、詳しいことがわからない。 本当に膵臓が悪いならインスリンが止まった結果と考えられるが、 そうなのか。絶食状態なのになあ。

2014年04月25日

おとついの朝、ひつじこを激しく怒らせた。 その後14時ごろにひつじこが激しい吐き気を催し、そのまま朝までひどい状況。 昨日の朝病院に行って、点滴2本で若干回復。制吐剤も投与。 問題は、ついでにやった血液検査でアミラーゼが通常の4倍 出ていて、膵臓疾患が疑われたことだ。 まさか膵臓ガンかとビクビクしながら結果を聞きに行ったが、 CTの結果ガンらしきものはなく、また、腫れている様子もないとのこと。 しかしアミラーゼが説明つかないので膵臓の炎症を抑える薬が出された。 で、今日は念のため胃内視鏡検査をすることになり、また病院。 ついでに点滴してくるらしいので、今日も会社は休み。 今は午前10時で、シノンは私がだっこして寝かせている。 オタマは幼稚園。

ひつじこは精神的ショックを受けると胃腸が止まり、 体温が下がり、吐き気を催す。これに授乳が重なって激しく脱水して しまったのが今回こうなった原因だ。 期せずして人間ドック状態になっており、 何もなければCTや内視鏡なんてしなかっただろうから 災い転じて福となすと言えなくはないが、 私が怒らせたことは問題であり、 それは私の性格というか特性が原因になっている。

毎度思うが、私は情緒みたいなものが壊れてるんだろう。 共感とか、寄り添う、とかいうことがよくわからない。 私に秀でた能力があるとすれば、それは情緒が壊れていることと 無縁ではないはずで、私自身はこの壊れた性格が役に立てる場所があるなら そこで生きればいいと思っていた。でもダメっぽい。

2014年04月22日

立花隆のガンの番組を見た。結局「誰でもいつか死ぬんだし」でまとめ。 まあそうなるよなあ。 ガン細胞と通常細胞にほとんど差などなく、 ガン細胞だけを都合良く殺す手なんてほとんどないし、たぶん出てこない。

現状調べた限りにおいて、がん細胞が解糖系に偏っていることを 利用する以上に望みのある手はありそうにない。

代替療法についてのNHKの番組。 山田邦子の役割がすげえなこれ。 ところで「抗癌剤効いてるからがんばろうよ」と医者が言っているが、 抗癌剤の「効く」の意味を正確に説明されたら、 やっぱり医者から逃げ出すこともあると思うぞ。 抗癌剤が「効く」とは、腫瘍が小さくなるということだ。 延命の効果はせいぜい数ヶ月であり、それも統計的な値だ。 抗癌剤で命を縮める人も出てくる。 効くか効かないかは個人差が大きいからだ。 そして効いても、いずれ耐性がついて使えなくなる日が来る。 可能かどうかはともかくとして、梅澤氏が言うような 増植を止めることを目的とする治療の方がまだ目がある気がするのだが、 現状は異端だし、2ch等々で見ると評判も悪い。

吐き気と下痢が来た。

2014年04月21日

「乳がんと牛乳」を読んだ。 著者は乳がんをいわゆる「ロハス」な食生活で克服したようだが、 何せロハスなのでやめたのは牛乳だけではない。 肉もやめているし、精白穀物もやめている。 何が効いたかわからない。 牛乳が元凶であると証明したければ、 他の食糧は変えないで生活してほしかったが、 著者も命がかかっているので仕方ない。 つまり、「ロハスな生活はいいらしい」ということしかわからない。 牛乳を飲む民族で乳がんがが多い、ということ自体が真実であっても、 牛乳が原因なのか、相関があるだけなのかがさっぱりわからないのである。

人間の本来の食糧は何か。また、本来の食糧を食べていれば健康なのか。 そもそも本来の食糧とはいつの話か。 人間はどの程度の時間で順応するのか。 などなど、この手の話にはわからないことが多い。 「元々肉食だから肉を食え」はダメである。 子孫を残すのに有利な特徴と、長生きするのに有利な特徴が一致する保証はなく、 進化は子孫を残すのに有利になるように起こるからだ。 確実なことがあるとすれば、 精白穀物に順応するだけの時間はなかっただろう、ということくらいだろうか。 さすがに50年では進化は起こらない。 また、穀物食の歴史があまり長くないことも間違いない。 民族によっては数千年あるが、民族によってはほとんどゼロである。 バナナを主食にする人種は当然穀物なんてロクに食べていない。 数千年という時間は形を変えるには十分でも、 しくみを変えるにはたぶん不十分な時間だ。 体の部分の大きさや形はそれによって変化するかもしれないが、 代謝の仕組みなどの化学的な部分はおそらく順応できない。 糖質制限が正しい方向だろう、と思うのはそのへんによる。

ただ、問題は糖質制限をやった時に、代わりに多く食べるものに問題がないとは 限らないことだ。例えば乳は明らかに本来の人類の食糧ではない。 狩猟採集時代に利用できたとは思えないからだ。特に加工する前の牛乳が 飲めるようになったのは殺菌と冷蔵が可能になってからであり、 これはごく最近の話である。バターも寒い所でない限り保存に難があり、 それほどメジャーな食べ物とは思えない。 乳製品としてはヨーグルトとチーズはまだマシな部類に入るし、 歴史も長いが、乳そのものの歴史が浅いのは間違いないわけである。 乳が現れてからの数千年で適応したのだと言うこともできるだろうが、 もちろんそれは日本人には当てはまらない。 日本人が乳を常食するようになったのはここ数十年のことだからだ。

肉の代わりに大豆を食え、という意見がある。 問題は、大豆の油脂にリノール酸が多いことと、 大豆を食べる歴史が浅いことだ。 たかだか数千年しかない。そして、豆腐も今の形の豆腐の歴史は せいぜい数百年だ。それも最初は贅沢品である。 それに日本に伝わる前は発酵食品だったかもしれないわけで、 そうなら今の豆腐とは別物だ。 「乳がんと牛乳」では東アジアで1万年の歴史を持つ食品と 書かれていたが、甚だ怪しい。

結局、全民族で数年年以上食べてきたものなんてほとんどない。 数千年で遺伝子が適応するのであれば、 最近どこかの民族が食べるようになったものには、 他の民族は適応していない可能性がある。 逆に数千年程度では遺伝子が適応しない、というのであれば、 人類がアルファでんぷんを食べられるように進化しているとは考えにくい。

「乳がんと牛乳」では、積極的に他の民族の食生活を見習っているが、 これは数千年スケールでは適応は起こらない、 ということを前提としているわけだ。 であれば、数千年前以降に食べるようになったものに人類が適応していない 可能性を考えないといけなくなる。 この本はそのへんの扱いが粗いように思う。

統計は一つ頼りになる道具だ。しかし、 統計を正しく取ることは難しく、金もかかる。そして使い方はさらに難しい。 例えば「発展途上国ではガンが少ない」ということが言えるのかどうかは、 かなり注意深く見ないとわからないだろう。 他の病気で死ぬ率が高いかもしれないし、 他の病気で死んだ人がガンにかかっていなかったとも言えない。 牛乳の摂取量と強い相関があったとしても、 牛乳と一緒に増えたものや減ったものがあれば、牛乳が原因かはわからない。 例えば運動量は先進国では減っているはずだ。 同様に夜更かしは増えるだろう。

身内のガンの診断が出た。ガンはともかくとして、糖尿かよ!聞いてねえよ! うちの家族はなんつうかユルいからなあ。 こういう状況になってすら本当の意味で戦う覚悟ができてない気がする。 どうにか生き延びてもらわねば困るわけだが、さてどうしたものか。

インド料理店から買ったイラン産殻むきピスタチオが、 小島屋で買うものとは別物すぎる。マズい。 インドな香辛料の香りがついている、というだけのことではないだろう。 これ、生で食うことは想定してないんだろうな。 料理の材料としてはこれでいいんだろうけど。

ガンで私の頭が一杯な中、シノンがどこからかいけないウィルスをもらってきたらしく、 木曜にゲロ、そしてゲリ。 オタマにそれがうつり、ゲロ。続いてひつじこ。 そんな感じで、ひどい週末となった。 オタマは日曜は何も食べてない。 どうも私は逃れられたようだが、カゼはひいている。 金曜の授業で体力を使ったせいもあるのだろう。

なお、金曜の夜は博多駅ビルでラーメンを食べた。後悔した。味に問題はないんだが、 その後の胃の不快感がひどい。 ただし、食後の低血糖症状は比較的軽く、 ラーメンのゆで時間を短くするとアルファ化が進まず血糖値が上がりにくくなるという 仮説に説得力が出てきた。胃もたれが辛くてそれどころではなかったが。 ベータでんぷんを摂取するなら十分に砕けているものに限るな。 グルテンでくっついた麺類は辛い。 生じゃがいものサラダなんかは案外食べやすいかもしれん。今度試そう。 食べる食材の種類は多いほどよかろう。

食道癌のリスク要因。喫煙、飲酒、熱い物を食べる。 飲酒は酒に弱い人はアセトアルデヒドのダメージを受けやすく危険。 気をつけよう。

2014年04月21日

自然界にアルファ化されたデンプンはない。 だから甘くないものはいかにデンプンが多くても生で食べていい。 ヤマイモとジャガイモは生で食えるなら食っていい。 後者はサラダで食うと案外うまいらしい。 消化できないデンプンは、腸で細菌のエサになる。 デンプンを食える菌をたくさん飼っておきたいものだ。 そうすれば食う量を減らせる。酪酸菌の補給を考えるべきかな。

もう一つ。アルファ化するのに水分は必要なので、 水の乏しい状態で加熱すればアルファ化されない。 大豆をそのまま焼いて食べた場合、中のでんぷんはほぼ消化できず 血糖値は上がらないと思われる。米でも麦でも同様。 さて気になるのがミューズリだが、これは血糖値を測らないとわからないな。

酪酸菌のミヤリサンを買ってみた。まずはうちで人体実験してみる。 サプリの類は、家系を圧迫しない範囲で、できるだけ効果の望める ものにすべきであり、また、食品でカヴァーできるものはそうすべきだ。 身体にいいと言われている成分でも、それだけ抜き出して大量供給 することには疑問がある。 そうすると、生きた菌を大量供給するコンセプトのミヤリサンが 候補として上がってくる。

金は、取れるところから取り取れないところからは取らないのが理想だ。 しかし、取れないところ、つまり貧乏人よりも、 取れるところ、つまり金持ちの方がずる賢いことが多い。 金の有無は、金を稼ぐ能力の有無や、金を守る能力の有無と 当然のことながら関係がある。 基本無料にして、お金に余裕がある人にたくさん払ってもらう やり方はうまく行けば理想なのだが、 しばしばお金に余裕がない人からむしる結果になる。 例えば、貧乏なほど酒や煙草にお金を使う比率が小さくなるのが理想だが、 現実は逆だ。

2014年04月20日

入社してしばらくは寮暮らしだったが、同室だった奴が なんかえらく出世してるのを知った。あの頃はご迷惑をおかけした。

マージナルオペレーションを4冊読んだ。 こうして何か見る度に思うが、芝村って人すげえな。 一度こういう人がディレクターだかプランナーだかをやってるゲームに 参加してみたいものだ。

というか、小説って20日で書けるんだな。毎日6000字って、12KBだろう? それを20日続けると240KBだ。量的にはそんなもんかと思うが、 こういうのは量の問題じゃないだろう。

18日に二回目の授業をしてきた。ゲームを作り始められる状況にあるのは、 元々できていた数人だけ。例年より遅い。 しかしそれは、サンプルを持っていかなかったせいだろう。 理解度が低いわけではない。皆器用なのですでに動いているものがあれば、 そこからの改変で物を作っていくことは上手にできるものだ。 プログラミングの学習はそこから始めるのが常なので、 今年サンプルを持っていかなかったのは必ずしも正しいとは言えない。 だが、ループ一つ書けない人間がサンプルをいじって ゲームが作れたとしても、この授業として意味は薄かろう。 今年は全員にループを書けるようになってもらうことを優先する。 そして、「どうしていいかわからない時にどうにかする」 経験を積んでもらおう。時間効率から言えば途方に暮れさせない教え方 の方が優れているが、今回は途方に暮れてもらうことがむしろ狙いだ。 解決法がわからないこと、目標があまりに遠いことにいかにして 立ち向かうかを学んでもらう。ちと時間が足りないのが残念だが。

採用の時の選抜ってどれくらい効果あるんだろうな。 入社時に抜きん出た能力をもった奴が10年後に活躍してる率は低い気がする。 血と育ちのどっちか、みたいな話だ。 いっそサイコロで決めても測定できるだけの差は出ないんじゃないのか。

優秀な奴が来たくなる会社にすることがいかに大切かってことだろうな。 採用関係なく作る物も良くなるだろうし。

パルシステムから買ったヴァルデモンデの赤が恐ろしいまでにマズいのだが、 何これ。webの評判はいいので、 パルシステムが偽物あるいは状態の悪いものを掴まされたか、 うちらの舌がおかしいかのおそらくどちらかだろう。 別のところで買ったらうまかったりするに違いない。恐くて試せないが。 料理に使うとか、沸騰させて薄めて蜂蜜混ぜて飲むとか いろいろ試しているが、馬鹿馬鹿しくなってきた。捨てよう。 変な化学臭がするし、エタノールが馴染んでない。 これ樽の臭いじゃないだろ。

なお、別のところから買ったフランジアはジュースとしておいしい。 渋くない。すっぱくない。苦くない。嫌いじゃない。

2014年04月17日

「がんに効く生活」。原題はanticancer。 邦題はいかにもだが、中身は本物を感じさせる。 科学的にどうかとか、データがあるか、とかいう話ではない。 単純に読み物として優れている。 脳腫瘍に冒された学者が、生活習慣の改善と、 心の持ちようについて自分の体験と多くの研究論文の内容を合わせて語っている。

さて、読み物として良いことはこの際置いて、単純な内容だけを考えてみよう。 まず、がんは慢性病である、という認識が重要だ。 怪我や感染症のように、外から突然原因がやってくるわけではない。 遺伝子、生活習慣、生活環境、といったものが積み上がって発症する病気だ。 従って、がんになる人間は、がんになるような遺伝子を持っていたり、 がんになるような生活習慣であったり、 がんになるような生活環境にいたりするわけである。 そして、がんになる原因は、がんが育つ原因と同一であり、 がんの有無に関わらず排除すべきだ。 つまり、がんにかかってからでも改善すべきだし、 がんにかかる前でも改善すべきなのである。

がんの恐ろしさは、よく5年後生存率や、生存期間の中央値で語られる。 5年後に生きている人が少ないがんは恐ろしい。 また、生存期間のが中央値が短いがんは恐ろしい。 しかし、どれほど恐ろしいタイプのがんであれ、5年経って生きている人はいる。 仮に生存率が4%であっても、その4%は生きているのである。 また、中央値に関しては、それより早く死ぬ人が半分いるが、 それより後に死ぬ人や、まだ死んでいない人が半分いることを示している。 もちろん自分がその幸運な側に入ると根拠もなく確信するわけには行かない。 しかし、同じ名前の病気であるにも関わらずそれほどバラつくのは何故か、 ということを考えるのは非科学的なことではない。 何かしらの差があるから生存期間が違うのである。 それが運や発症時までの生活習慣や環境で100%決まるならどうしようもないが、 発症後の生活習慣や環境が全く影響しないということはまずありえない。

繰り返しになるが、がんになる人は、がんになるような生活をしてきたのである。 食べ物、行動、環境、といったものが、良くなかったということだ。 遺伝子の影響は特殊な家系でなければそう大きくないのであって、 生活を改める余地は大きいはずなのである。 そしてさらに言えば、大半の人間はがんにかかったからといって 生活を改めたりはしないのだ。医者も、患者に生活を改めさせようとはしない。 他人の生活スタイルを変えようという試みはそうそう成功しないからだ。 そして、生活スタイルを改善させることをあきらめたまま時が過ぎれば、 生活スタイルを改めるという選択肢すら頭から消えてしまうだろう。 結果、患者の大半は生活を改めるという選択肢に気づくことすらなく、 そのまま死んでいかざるを得ないのである。 ということは、生活を改める覚悟をして実践できさえすれば、 大半の患者よりもマシな状況に立てる、ということを意味しはしないか。 この考え方には多分に思い込みの要素も多いが、 非科学的ではないし、そもそも何もしないよりもずっと前向きである。 もちろん「二郎をやめるくらいなら早く死んでもいい」というように、 体に悪い習慣に強い愛着があるケースもあろうし、 そういう場合には改善がストレスになってかえって悪くなるケースもあるかもしれない。 しかし私の経験上、体に良い習慣は、なにせ調子が良くなるので やってみた後では悪い習慣に戻りたいという気持ちはそれほど強くなくなるものである。

というわけで、私としては改善を強く提案したいわけだが、 問題はどう改善すればいいか、何が良いのか、ということが結局はっきりしないことだ。 この本では、有機野菜を食え、全粒穀物を食え、豆を食え、 肉を食うな、乳を飲むな、といった具合にいわゆる「ロハス」な食生活を勧めている。 しかし、それが本当に良い、という根拠はイマイチ薄い。 抗酸化作用のある野菜とか、抗炎症作用のあるベリーとか、 そういうのってどれくらい信頼できるんだ?さすがに胡散臭いだろ。 実際、ほとんどのガン患者は何かしらのサプリを買っているらしいが、 それでもさしたる延命効果は得られないわけである。 「これを食えば良し」みたいな安直なものではない。 全身全霊で生活を改善しようとする態度、その意思そのものが 延命をもたらしている、と考える方がまだ納得できる。 そしてそうなると、もはや何を食うかの問題ではない。 実際、食べ物程度ならいいが、運動をするとなると猛烈な意志力が必要になる。 ヨガや太極拳、瞑想なども、それを受け入れて真面目にやる心境になれる人間が 何割いるか、ということになるだろう。 何かしらのコミュニティに入って人とのふれ合いを通して生きる力を得る、 というのはなるほど素晴らしいことだが、 これにしても誰もが簡単にやれるわけではない。

ミソになるのは、精製炭水化物とオメガ6油の除去。 まずはここに絞った方がいいんだろう。 有機野菜がいいとか言い始めるとキリがない。 制限はキツくなるが、肉と乳と卵をあきらめて蛋白源は魚と大豆製品だけにしてしまい、 油はオリーブオイル、米と麦をやめてしまう、とすれば比較的話はシンプルになる。 玄米や全粒粉は一般家庭にとっては扱いづらすぎるからだ。 野菜の食べ方の基本は、にんにくとオリーブオイルで炒めるか、サラダがいいだろう。 これならそれほど普通の料理から離れない。 炒め物にはベーコンを調味料がわりに入れてもいいだろう。 サラダにかける油はえごま油にすれば、たまに肉や卵を食べて多少オメガ6が増えても バランスを保てる。とにかく、調理スキルを要求したり、設備を要求したり、 異なる調達ルートを要求したり、 手間を要求したりするやり方は受け入れられないし続かない。 うちでやってることは他の家ではまず不可能なのだから。

つうか、うちもちょっと見直そう。オメガ6が増えすぎてる。 卵と豚肉と大豆と落花生をこれだけ食べるのであれば、 オメガ3油を取り入れないとダメだ。 魚の摂取量が減ってるからなあ。ほっけが年中手に入らず、 保存に限界があるのが厄介だ。 エージレスを入れて真空パックするくらいの手間をかけてでも 魚を増やすべきな気がしてきた。 真空パックされた煮魚用の切り身を大量に買う方法が あれば手間を増さずに行けるんだが。

あと気休め程度にしかならないかもしれないが、 緑茶、ベリー、キノコ、ターメリック+胡椒、 赤ワイン、海藻、生姜、ネギ系。食べ物の抗炎症作用とか抗酸化作用とかに関しては、 大学4年の時に勉強したこともあってとにかく印象が悪い。 酵素なんて胃で分解されてアミノ酸になるだけだろ。シャーレの上で細菌を殺す物質が、 食べて効く保証は全くないのだ。しかしまあ、 こういうものを食べる食生活が不健康なわけではないし、 繊維も多くて腸内細菌のエサとしてもいい。悪いことじゃない。 ベリー類もラズベリーあたりは糖質が少なくビタミン源としていいし。

あとは、温泉とか、運動とか、そういうのだよなあ。 温泉はアリな気がするのだが、趣味の問題 もあるしなあ。

少量の放射線が体にいい、みたいなのは私は結構受け入れられる。 ラドン温泉とかラジウム温泉とか普通にみんな受け入れてるわけで、 少なくとも身体に悪いとは考えにくい。 だから、若干の放射能がある食品が健康食品として 高値で売られても不思議とは思わない。 実際に効くかどうかはともかく、体に悪影響がないレベルの放射線、 というものはあるような気がしている。 ただ遺伝子次第では修復が弱い人もいるだろうし、子供や胎児は弱かろう。 だから、欲しい人が望んで買うのはいいが、 無差別に汚染されてしまうのはマズい気はする。

肺がんって、マスクしてたら多少マシにならんかなあ。 温度が低いとがん細胞は良く育つ。 マスクしていれば温度は多少なりとも下がりにくくなる。 とりわけ呼吸器は冷却されやすい。

2014年04月16日

炭水化物を大量に食べた次の日は、頭皮から脂が出てかゆくなり、 眼精疲労が強く出て、花粉によく反応してくしゃみが出る。 個人的感覚としては間違いない。外食した後は10kmくらい走ることにしよう。

「日本一わかりやすいがんの教科書」「間違いだらけの抗ガン剤治療」 あたりの一般書を流し読みして、わかったことがある。大抵の本は一見まともだ。 まともであろう部分が大半でありつつも、 まともかどうかの判定ができない部分が少量混ざっている。 例えば前者であれば、代替療法を積極的にやることを勧めており、 「経験上効く」と言っている。データはない。 そして、この手のものにデータが積み上がる可能性は極めて低い。 国家財政が厳しいこの状況で、新たに保険診療になるものが 現れる公算は低く、よほどの成果が出ないと期待できないだろう。 そして客観的に「よほどの成果」が出ている治療法などありはしないわけである。 後者はだいぶマシで、「抗がん剤は少量でも効果がある」 という仮説が信じられさえすれば、不確かな代替療法に走るように勧めるわけではない。 ただ、その仮説の根拠は例によって著者の経験だけであり、 データは公開されていない。 webには「保険適用の抗がん剤を使い果たした後には保険適用でないものに 走らざるを得ず、結果自由診療になってコストが跳ね上がる。それが狙い」 という辛辣な意見もある。

安保徹の著書とかはわかりやすく賛同できないので簡単なんだが。 「カリウムが多いと体が冷える」とかいう表現をされても困る。 あと気功な人とか、サプリ全開な人とかは、もう対象外。

まあ私個人は気功の類はあると思うんだが、それはいわゆる神秘のパワー的な ものではない。人の協力を得て自分の体をうまいこと操作する、 というのが気功の本当の意味だろう。 私にとっての実際を簡単に言えば、以下のようになる。 やる側は、やられる側の体を触れて冷たい所を探す。 やられる側は、やる側に触れられた所を意識する。 意識を集中すれば、そこに血が集まって暖かくなる。これはそういうものだ。 それで調子が良くなる。意識を集中するのが下手くそならその練習も兼ねる。 集中してもどこかに邪魔するものがあって血を集められないこともあり、 その場合はやる側が邪魔をしているであろう部分に手を当てる。 やられる側はそこにいらない力が入っていることを自覚して抜くかもしれないし、 自分でできなくても、何かしらリラックスできて力が抜けたりするかもしれない。 力が抜けることで邪魔が取れれば、元の部分に血が通る。 これで無理な場合はマッサージに移行するだろうし、 長期的にはストレッチや体操をやっていく。 ダメなところは気功ごっこでわかっているので、 当人もそこを意識しながら運動ができる。 まあそんな感じで、どこにもうさんくさいところはない。 必要なのはリラックスできることと、 やる側が冷たいところや、そこに血が通らない原因になるダメなところを なんとなくわかることだ。 私は少なくともひつじこに関してはなんとなくわかる。 加えて、体にはいろいろと鍵になる場所があって、 そこに手を当てて意識を集中してもらうことで良くリラックスできたり、 そこに血を通わせることの効果が大きいところがある。 そういうところがなんとなくわかれば、そういう所になんとなく手をもっていけば、 なんとなくいい具合になる。

ひつじこの場合、よく胃が止まる。 何かショックなものを見た後が多い。つわりの時もそうだ。 こういう時は腹に当てるが、背中にも当てる。そうすると、 腹と背中に何かが流れるようなイメージで意識を集中できる。 腹だけに当てるとこわばりは取りにくい。隣接した部位も含めて ゆるめるには、少し離れた場所にも手を置いて2点間の線を意識させる方が うまく行く。背だけでなく肩、股などに置いてもいい。 つわりで辛い時などは我慢しようとして首や眉間までこわばることも多いので、 おでこと腹に置くと、そのへんが意識できていい。 胃から頭頂に嫌なものが抜けていくようなイメージを持てばいい。 大抵これをやるとひつじこは寝る。 あと左の上腕がなにかと冷たい。これも精神的に不安定な時が多い。 脇あたりの流れが悪いんだろう。無意識にそのへんがこわばっているのかもしれない。 そうするとリンパとかにも影響がありそうだし実際いろいろダメなので、 そのへんに何となく当てておく。

というわけで、この気功ごっこは完全に相手を選ぶ。 つうか、夫婦間以外でどうやってやるのか私にはさっぱりわからん。 巷の気功な人はそれを誰にでもやれるのかもしれんが、 私はそれを見たことがないので本当にできる人がいるのかどうかは知らない。 しかし、これをひつじこ以外にもやれるようにしておきたいところではあるな。 もう少し体系立てれば家族くらいにはやれるかもしれない。 そうすれば、多少は戦いを有利にできるかもしれない。タダだし。

でもまあ、やられる側の信仰心みたいなものも猛烈に重要なので難しいのだが。 意識を集中するとか、無意識にやってる自分の体の動きを自覚するとか、 そういうのはすでにして才能だ。マッサージを受けるのにも訓練がいる、 というのはやった人ならよくわかるだろう。 ただ、自分の体を意識する能力は何かと役に立つわけで、 この気功ごっこやマッサージを通して訓練するのは悪いことじゃない。 体の異変に気づきやすくなるし、体を動かす効率も上がる。 私がこういうことに気づいてなんとなくやれるつもりでいるのは、 子供の頃かめはめ波的な何かの練習をしていたせいだろう。 馬鹿げたきっかけだが、イメージ力、集中力の訓練としては効果があったらしい。 残念ながらそれは長いこと身体能力の向上にはつながらなかったわけだが、 拳法を習うようになってつながった。そして、結婚してそれが本当に役に立った。

私が気功ごっこをする時は、もう一段凝ったこともしている。 両手の間の線を何かが流れるイメージを持つわけだが、 その方向を私が決める。背中と腹に当てて、背中から何かいいものを送りこんで、 腹にある悪いものを押し出すとか、そういうイメージを共有する。 別にそう言葉で言うわけではなく、なんとなく伝える。 何で伝わっていたのかはわからないが、どうも伝わるらしい。 呼吸はひつじこに合わせ、呼吸に合わせて手への集中の度合いを変化させることで たぶん手の温度が変わるんだろう。それがひつじこにリズムや方向性を伝える。 ぶっちゃけ共同幻想なのかもしれんが、 それでリラックスできればそれでいいわけである。 ただ、最近はこれだけイメージを強める余裕がなくなったのと、 そこまでやらないといけないほどひつじこが弱くは なくなったということがあって、あまりやってない。

ガンに糖質制限が効くか。現状知っている理屈の上からは、 「やらないよりはマシ」とは言えるが、それ以上ではない。 少なくともガン細胞に過剰なエサをやることはなくなるし、 私はひつじこの体験上体調は良くなるしいらん脂肪も消えるので、 単純に体力的に有利である。 しかし、ガン細胞を殺す効果はおそらくない。 糖質制限をしたところで肝臓が蛋白質からブドウ糖を作って血糖を維持するからだ。 そして血糖が維持されていれば、ガン細胞はブドウ糖取り込み装置であるglut1を 使って赤血球や心臓、脳と同じくブドウ糖を食ってしまう。 とても死滅は期待できない。 だが、おそらくマシにはなるだろう。 これを極限まで進めてケトン食にすれば殺せるという人もいるが、 私にはわからん。

がん細胞が、脂質をバラしてできるヒドロキシ酪酸、いわゆるケトン体を 燃やせないのはわかる。 酸素を使えないからだ。ヒドロキシ酪酸は酸素がないと燃やせない。 がん細胞はバリバリ増える関係上、どうしても酸欠になる。 血管が届かないからだ。しかし酸欠で死なない細胞が生き残ったのががん細胞なわけで、 酸素が必要な機能は極力抑えている。 酸欠の時に使わない機能は衰えているため、 酸素を使う際に出る活性酸素から身を守るための機能などもロクに働いていない。 また、酸素を使って燃やせば残るのは水と二酸化炭素だけだ。 これでは細胞分裂するための材料にならない。 ブドウ糖を中途半端に燃やして乳酸を作れば、 エネルギーと一緒に乳酸という材料が得られる。そのへんもあるのかもしれない。

ケトンが濃いとブドウ糖の取り込みを邪魔する、みたいな根拠があれば ケトン食にも根拠があるんだろうがなあ。そういう話もあるが、 なにせこんなおかしな食生活を真面目にやる人は少ないのでデータがない。 アメリカで論文があって効果があると言っているようだが、 ランダム化してないのであまり相手にされてない。 でも、これランダム化不可能だろ。

塊になっているがんに抗がん剤がイマイチ効かないのは、 血管から遠く離れた所にがん細胞がひしめいているからだ。届かない。 また、放射線治療もイマイチ効かないのは、 そこが酸欠状態だからだ。放射線は結果的にそこにある酸素から 活性酸素を作り、これに弱いがん細胞を攻撃させる。 しかし、酸素があまりなければそれほど効かない。 なのでDNAを直接破壊するとかいう話になり、 これには相当な量の放射線を必要とする。 巻き添えを食う普通の細胞は酸素がある状況で生きているため、 余計に活性酸素を食らうことになり、いくら修復機能があるとは言え辛い状況になる。 そういうわけで、イマイチ効かない。 とにかく、酸欠状態になった場所にゴロリと細胞がいることが事を難しくしている。 放射線に関しては巻き添えを極力避けるために一点に多方向から当てる技術が 進展しているのでまだ目があるが、抗がん剤に関しては辛いものがある。 血管から遠ければ届かない、ということはどうやっても変わらないからだ。 薬はがん細胞がバラバラといるタイプのがんにはいいが、 ゴロリとしたがんにはあまり効かないわけである。

免疫が強ければがんにならない、とは言えない。 がん細胞は自分の細胞なので、免疫細胞としては「こいつ敵です」 という目印がついていないと攻撃できない。 だいたいの場合がん細胞が増えてくると変異が進んで 「これ、絶対味方じゃないよね」という感じに目印がついた奴が増えてきて 攻撃できるようになるのだが、その頃にはすでに免疫が劣勢になっているし、 いつまでも目印がついていない奴もいたりして免疫だけで撲滅というわけには行かない。 抗がん剤を少量でも入れるとがん細胞がこれに反応して馬脚を表し、 免疫が攻撃できるようになるのではないか、と梅澤本には書いてあるが、仮説だ。 ともかく、普通の免疫療法だけでは根本解決にはならないであろう、 ということは想像できる。 目印を人為的につけてやるタイプの免疫療法には望みもありそうだが、 それでも全てのがん細胞を敵認定するのは困難だ。 増える分だけ殺せれば勝利なのだが、 現状そこまで持っていける方法は見つかっていない。 まあなんたら療法はいろいろあるが、べらぼうに高くてとても長期継続できない上に、 効果は未知数である。

つうか、どこもかしこも、とにかくデータ出せよデータ。 まあ出ていても、それが捏造でないことを確かめるのは無理なので、 厳密に言えばデータの有無に意味はないのだが、 でもデータがない治療法なんて論外だろ。 しかし、がん患者はとにかく切羽つまっているので、 そんなことを気にする余裕もなく買うわけだ。 どう見ても商売である。本当に腹立たしいが、 商売として成立しないものが人の役に立つはずもない、 といういつもの私の見方からすれば、別に悪いわけでもない。 医療をどこまで経済的存在として見るかは悩ましい。 「金がない奴がいい医療を受けられないのは当然」という世界観はありうるのだ。 他の国に行けばそれが当たり前なのだし。

私による気功ごっこやマッサージ、ケトン食、運動、 免疫が上がると話題の野菜やキノコ、 というところまでの代替療法は、ほぼタダなので意思さえあれば無理なくやれる。 比較的安いサプリも、まあ耐えられる。 マルチビタミンやマルチミネラルくらいは問題ない。 アミノ酸もよかろうが、卵や魚を食う方が早い。オメガ3油については魚を食えばいい。 どうせリノレン酸からではDHAやEPAへの合成効率が悪くてイマイチ役に立たんわけで、 フラックス油やエゴマ油は割高な割に意義が薄い。魚を加熱しないで食うのが最高。 ただ食べ物については食欲が確保されていればという条件がつく。 手術等によって食べる能力が衰えるとここが問題になるんだろう。

タバコ吸うって本当自殺行為なんじゃないだろか。 肺癌の原因のほとんどはタバコと言われている。 血管とリンパが集まっていて転移し放題なのでとにかく治療しにくい。 よほど進まないと自覚症状はないので、早期発見もしにくい。 集団検診のレントゲンではよほどデカくならないと見つけられないので、 自発的にCTを撮りに行かないといけないが、普通の人はそんなことはしない。 絶対タバコはやめた方がいいと思う。 結婚するまでイマイチわかっていなかったのだが、 自分の命は自分だけの命じゃない。自分の命を粗末にする権利はない。 その意味で言うと、私には二郎を食う権利はないってことだな。 つうか、当分食いたくなりそうにない。 体に悪いことをすることの罪悪感が半端なく大きくなった。

2014年04月15日

また身内の仕事を増やしてしまった。申しわけないが、やらざるを得んよあれは。 やらずに済むといいなあと思っていたから放置していたわけだが、 時間の問題ではあった。 でもまあ、ぬかったな。やっぱり頭がちゃんと働いてない。

明日できることは今日やるな、という言葉には真理がある。 今日できることを明日やるな、にも真理があるので、 うまく使い分ける必要がある。

良月からもらったハムベーコンソーセージ詰め合わせが実にうまい。 真面目に作るとこういう味になるんだな。 ソーセージは脂肪率が低くてギシギシした食感。肉の味が濃い。 市販のものはジューシーさに振って脂肪が多いので、別物だ。 ベーコンとスペアリブも少し焼いて食べたがうまかった。 で値段を調べたら、650gで3800円。キロ6000円か。 ミートガイの安い奴がキロ2500円だから全然違う。 本当にごちそうだな。

ビタミンC点滴療法。効果は知らんが、ビタミンCなんて安いし、 安いなら損はなかろ、と思ったら、べらぼうに高かった。 ガンビジネスって奴か。 点滴にかかる時間だけベッドを占有するので原価で決めるわけには行かない、 という理屈はわかるが、点滴してる間占有するのは設備だけで人間じゃないからなあ。 やはりどう考えても商売だろう。 ランダム化した臨床実験がないあたりも、本気度が感じられない。 だからといって効果がないとは限らないあたりが悩ましいわけだが。

自由診療はもうけが出る。ビタミンC療法のようなものに効果が正式に認められれば 保険診療になり、もうけが出なくなる。だから、本気で効果を確認するような 実験がなかなかなされない。実験をするとすれば、それは医療費を抑制したい 政府主導のケースだけだろう。

人工甘味料でもインスリンが出るらしい。確かめたい。 そして、人工甘味料でも食欲を増すホルモンが出るらしい。 甘いものがレアだった時代、人類は甘いものを求めて 知恵を絞ったことだろう。だからこうして繁栄してきたんだろうが、 甘いものがいくらでも手に入る今となっては完全に逆効果になっている。

インド産落花生があまりおいしくないのをどうにかしたいわけだが、 国産もそれほど高くないことがわかった。といっても倍だがな。 在庫がなくなったら試してみよう。 キロ2000円で、蛋白質率20%なので、1gあたり10円。肉と同等。 蛋白源としては卵が優先ではあるが、植物性なのがいい。繊維も多い。 リノール酸が多いのが気になるが、大豆よりはマシである。 豆やナッツはどうしてもリノール酸が増えるのが問題だ。 脂肪源としては酸化させずに食えるなら魚が最良ということだろう。 しかしそれは実際には難しい。

ピロリ菌が怖い。胃の細胞に注射器のようなものを刺して、毒タンパクを注入する。 こいつが細胞増殖を狂わせ、ガン化へ導く。 ピロリ菌にとってこれが何の得になるのかわからない。

2014年04月13日

ガンについて勉強することにした。 とりあえず10冊ほど本を借り、アマゾンで医学部の学生が読みそうなものを 3冊買った。一通り眺め、またwebを諸々見て、 かなり辛い気分になった。だが、最悪とは言わない。 最悪と言っていいのは本人だけだ。

それについてはまた後でまとめよう。別のことを書く。

今年の九州大学の授業は、拍子抜けするくらい態度が良かった。 去年はえんえん動画を見てる奴とかがいたが、今年はゼロ。 若干怪しいのはいたが、ともかくも取り組んではいた。 突出して書ける奴は二人、あとはそこそこ書けるようになりそうなのが数人。 ループで線を書くのがあっさりできたのが10人未満と、 できなさに関しては去年と大差ないが、 今年はかなり段階を踏んだので誰がどんな状態かは把握しやすい。 ただ、人数が去年よりかなり多いので、その点はきついのだが。 なんとしても、比較的できる奴には周りに教えてやってほしい。

来年には演習室の機械が全部マックになるらしく、 マック版を用意しておいて良かったと思うわけだが、 そうなると自分でもいじっておかないとマズいだろうな。

世界の見え方が変わってしまった。「来年」と言った時、 その前に自分が死ぬ可能性を考えてしまう。 可能性はあるし、そう低くもない。

以前NHKで立花隆が出演したガンの番組があって、 「ガンは生物の宿命とも言える病気なのでそう簡単には行かない」 というようなことを言っていた。 ガンは内製のウィルスのようなもので、元々自分の細胞なので 正常細胞との差が少なく、抗生物質のように菌だけを殺せるような 便利なものはない。 やむをえず通常の細胞も巻き添えにして毒で殺すしかないのだが、 抗生物質と同様、耐性を持つものが出てくれば効かなくなる。 対処は抗生物質と同様に複数の薬を使うことだが、 それでもすぐに耐性は現れる。抗生物質の問題と同じだ。 そして抗生物質と違って、正常細胞も猛烈な害を受ける。

細菌であれば、耐性が強い細菌ほど分裂が遅く、 免疫にとっては殺しやすいという話がある。 耐性という余計な機能があるからだ。 これが本当なら、ガン細胞でも同じだろう。 耐性がある細胞は、ない細胞よりも本来の意味では弱い。 しかし、抗癌剤で免疫系が弱っていれば、 もはやそれに対抗することはできないのである。

理屈の上から言えば、ガンは大きくなるのを止められさえすれば死なない。 増えさえしなければ良く、撲滅する必要はない。 その考えに基いて抗癌剤の使用を最小に抑える医者も実際にいる。 しかしそれは現状異端であり、 抗癌剤でガンを縮小させる治療が標準となっている。 データの裏付けがあるのはその治療だけだからだ。 理屈はいくらでもこねられるので信用に価せず、 データだけが信用できる、というのが医者の標準的な態度である。 そこには理があって、例えば怪しげな免疫療法とて理屈は実に まっとうに見えるのである。免疫力を高めればガンに対抗できる、 というのは理屈としてはありそうに見える。 毎日誰でも5000個くらいはガン細胞が出来ているが、免疫で殺しているので 発病しない、という話もあり、それが本当であればなおさらもっともに思える。 しかし、その治療にはデータがないのだ。 「効果があるなら論文にして発表すればよく、 それがないということはインチキなのだ」 と言われればそれまでである。 ただし、そういう治療をする町医者に論文を書くヒマがあるかどうかとか、 論文を書くスキルがあるかどうかは別問題で、 治療ができて実績があっても論文として発表されない、 ということは論理的にはありうる。 その場合でも、サイトにデータを並べるくらいならできそうな気はするわけで、 それをしていない段階でインチキだと言うことには理があるだろう。 しかしそれはそれとして、データがある唯一の治療法は、 抗生物質と同じでとても勝ち目がある方法とは思えないのである。

糖質制限がガンに効くという根拠は、ガン細胞は脂肪を食えない、 という仮説による。ガン細胞とて栄養と酸素は必要であり、 それらを断てれば最悪でも分裂は止まる。 ガン細胞が全て脂肪を食う能力を失っているならば、 ブドウ糖の供給を断つことで兵糧攻めにできることになる。 また、糖質を食べるとインスリンが出るが、 インスリンはガン細胞のブドウ糖取り込み能力を増強し、 ガン細胞を有利にするという研究がある。 そこで糖質を食べなければインスリンは余計に出ず、 ブドウ糖が余ることもない、というのはわかりやすい理屈だ。

ただし事はそう簡単ではない。まず血中のブドウ糖はゼロにはならない。 脳や赤血球が必要とする分は肝臓で蛋白質をバラして作られている。 したがって、食べなくても作られる量だけで十分ガン細胞を育てて しまうのであれば、これだけでガンを止めることはできない。 蛋白質を減らして脂質を増やすことで、ブドウ糖を作ることを抑えて 脂肪を燃やす量を増やすという話もあるが、 それをやろうと思うと並の糖質制限とは比較にならないほどおかしな食生活を 強いられるし(ケトン食)、それにどういう副作用があるかもわからない。 そして糖質制限の最大の問題は、好みに合うかどうかだ。 どうしても米が食いたい、という人に対してそれを強いれば、 精神的ストレスがかかる。また、それで食べなくなれば栄養状態が悪化して 戦いが不利になる。私のようにおおむね糖質制限食でも問題なく過ごせる 状態になっていればともかく、今から始めるとなると困難だ。 医者は大抵患者の生活習慣を変えるような方法は不確実であるとして提案しない。 生活習慣が変わらない前提で計画を立てる。 糖質制限が理屈として有効そうだと思う医者でも、 積極的にそれを勧めないのには根拠があるのである。

2014年04月10日

授業の準備をちょっとしたが、本業があったのであんまりできてない。 明日はもうちょっと真面目にやらんと学生さん達に申し訳ないんだが、 明日は明日でオタマの入園式なので半日つぶれるし、 夕方前は会議だ。明後日は朝早いし、さてどうしたものかな。

他のうちは祖父母とか来て宴会モードだったりするのかもしれんな。 同じチームのある人は昨日がお子さんの入園式で、一日休んでいた。

オセロは140行。3目並べは90行だった。 オセロはひっくり返す所が結構ムズいので、 まずは3目並べを作る文書を書くべきだろうなあ。 でもそれだと目標が低すぎて面白くない。 となると、途中で一回挫折して三目並べを仕上げて、 それからオセロに戻る、というストーリーか。よし見えてきた。 でも今年は間に合わん。本業をおろそかにできる状況ではなく、 授業に割ける時間は限られているのだ。 もうちょいヒマにならんと100ページ級の文書は書けそうにない。 本来ならさっさと書いてコードアカデミー高校の人に送る 予定だったのだが。

ゲーム作りの民主化が叫ばれている。 既存のプロ開発者がフランス革命時の貴族みたいなもんだとすると、 さて貴族はどうすべきかな。 私としては「やっぱ貴族すげえ」と思われたいところなのだが。 貴族にしかできないことがある、という状態を守れなければ滅ぶしかない。 民に溶け込んでいこうとする貴族もいて、 風潮としてはその方が正義っぽいのだが、 私は貴族としてより尖っていく方向でもう少しだけがんばるとするか。 抵抗しきれなくなって折れたら別のことをしよう。

そういえばゼロの使い魔の世界では貴族しか魔法が使えず、 それゆえに戦争の最前線に立つのは貴族、というのは面白かった。 プロ開発者もそれくらいの技と覚悟がないと存在価値がない。そういえば一周忌だな。

とか言いつつ私が一番やりたいのは平民に貴族の武器をバラ撒く仕事なわけだが、 平民が平民のままで統治に参加する方向を私は否定しているわけで、 やっぱり貴族側か。 ゼロの使い魔で言えば「魔法を使えるようになったら貴族にして政治に参加させてやる。 魔法の使い方は全力で教える。 だが、使えるようにならない限りは貴族にはしてやらんし、 政治にも参加させない」ということになる。 プロの技術、プロの考え方を伝えるという方向自体が主流ではなく、 プロの技術なしでも同じ成果を出す方法を考える方向が主流に見える。 職人の技を機械化してきた歴史を見れば、それが正義なのはおおよそ明らかであり、 私がやっている方向性はそれほどの効果を上げない公算が高い。 500ページも読んでせいぜいテトリスしか作れないような本よりも、 数ページで画面にアニメする3Dモデルが出る本の方が時代に合っているし、 成果にもつながるのだろう。 だが、私はそれが嫌いだ。私はそっちには行かない。少なくとも今はまだ。

本は趣味みたいなもんだからな。それでいいだろ。 しかし実務では積極的に民主化派と協力していかないと成果が出ない。 そうやって協力してるうちに、気がついたら私も民主化派になってるかもしれん。 分散バージョン管理も最初は面倒くさかったが、 あっさり慣れたからな。Unityも始めたら慣れるのかもしれん。

でも、Unity使うならゲーム作るな。Unityの内部挙動を推測して 変なチューニングするとか、ロード遅いのを必死こいて隠すとか、 そういうことはしたくない。何もしなくても十分速い範囲で作れば良く、 それで競争力が出ないと言うならば、それはUnityを使うことが 時期尚早だったか、そんなつまらんことで競争力を失う程度の アイディアだったということじゃないのか。 「Unityでもこんなにロード速くしました」みたいなのは 何か違う気がする。 しかしそこに労力をつっこんでも割に合うラインは確実にあるわけで、 それでいいんだろう。

2014年04月08日

日記を書くヒマもない。

会社の謎福利厚生ポイントをアマゾンポイントに変換し、 それで肉を買った。2.5万円分の肉というのはなかなか壮観で 18kgくらいあるのだが、残念ながら2ヶ月はもたない。

シノンもオタマもうちらの弱点を引き継いでいる。 うちらの強いところも引き継いでいればいいのだが、 それが何なのかは今一つわからない。 でもオタマは元気だ。

日曜に良月が来た。奴の子供ウケの良さは異常。 勉強になる、と言いたいところだが、ひつじこ同様うますぎて参考にしにくい。 それにしてもシノンはすごい。全く泣かず寄っていき、 だっこされても笑っている。オタマがこれくらいの年の時は 奴の異常な存在感にビビッて泣きまくりだった気がするのだが。

先週今週と、日曜はオタマとひつじこがプール。 私はシノンとお留守番。案外泣かない。楽しく、 と言えるかはわからないが、それなりにおだやかに過ごせた。 シノンは楽な子なのかもしれんなあ。

2014年04月04日

みんなそれぞれの考えで、それぞれの事情で、会社で働いている。 私はドラッカーごっこをしているだけあって いわゆる「企業の論理」で動くようにしているが、 それに賛同する義務はない。 会社と労働契約を結んでる段階でそこは義務だろという気はしなくもないし、 人生のうちのこれほど大きな割合の時間を割くのだから やりがいがあってナンボだろと思うが、 そこは思想信条の問題だし縛る手段もない。飴もムチも機能しない。 幸いにして私にはそいう真似をする権限はない。 その状況で、どうやって組織の目的に貢献してもらうか。 組織と個人の利害はどうすれば近づくか。 近づき切れない部分では、どうすれば妥協してもらえるか。

2014年04月03日

シノンアレルギー検査。あるともないとも言えないレベル。 大豆やら小麦で2レベル。というわけで、アレルギーの線は気にしない。

今週はステロイド週間で、リドメックスというほどほどに強い ステロイドをベッタリつけている。 とにかくベッタリ塗って皮膚を改善させ、 皮膚が治れば痒くもなくなるし、皮膚経由でアレルギーが出たりも しなくなるという医者の判断。ダラダラ炎症させておくと、 掻いて治らないし、その間に皮膚からいろんな物質が体内に入って アレルギーが悪化するとのこと。説得力がある。 今のところ別にプランがあるわけでもないのでそれでいいだろう。 最悪ハイドロコロイドを貼ればしのげるのがわかっているし、 きつい副作用が出るには時間がかかる。 そこまでの時間ステロイド漬けにするつもりもない。 それにしても、毎週いくら国に負担させてるんだろ。 リドメックス20gって、2000円くらいはするよなあ。

一つ気になるのは、ヒルドイドを保湿剤として出されること。 傷がある所には塗るなとあるが、赤いところやかさかさした所は 細かく見れば傷だ。塗れる所がない。 そしてヒルドイドはクリームで、つまりは界面活性剤である。 夏井理論的にはアウトだ。 そういうわけで、ワセリンとラードを保湿に使っており、 ヒルドイドがどんどん余っていく。 誰かにあげるか。うちらはクリームを悪とみなしているが、 社会の大半はそう思っていないのだし。

半ばワセリンからラードに移行している。 ラードの長所は人間の皮脂の成分と近く皮膚に住む細菌のエサになるらしいことと、 融点が低くて塗りやすくベタベタしないことと、 安いことと、そのへんのスーパーで買えること、 石油由来でない点に安心感があること、そして洗濯で落とせることだ。 しかし、融点が低いために保護能力が低く、頻繁に塗る羽目になるという欠点もある。

機密漏洩なんて防ぎようがない気がするなあ。うっかり事故は防げても、 故意にやられればアウトだ。脳の中身は検閲できないし、 会社の外での行動も縛れない。 そういうことをやる気にならないようにするしかないだろう。 仕事に本人が意義を感じていて、待遇に問題がなければ、 他の会社に機密を売り込むようなマネはまずしない。 もちろん、待遇に不満がなくても、 いきなり何千万と積まれれば魂を売る人は出るかもしれない。 しかし給料を上げてそれを防ぐのは効率が悪すぎるわけで、 意義を感じるような仕事をさせ、 心地良く仕事ができる環境を整える方が効果的だろう。 もちろん、低コストな範囲で、 迂闊なマネをすればすぐバレて制裁を受けるような仕組みを 作っておくべきではあるが。

今日すごくがんばった。だがこれは始まりにすぎない。

「長時間労働してゲームやったり家族と過ごしたり本を読んだりする余裕を 持てないと人間がどんどんつまらなくなって仕事もクソになる。 だから19時に帰れ」という意見を良く見る。 これが正論というものだろう。 しかし、そりゃ人によるし、仕事にもよる。 つまらん仕事を、つまらん職場で、ただただやってるならそういう話にもなるだろうが、 学園祭の前日のような狂気がいつまでも続く、 そんな素敵な職場には、それは当てはまらないのではないか。 まあ、体力の問題や、家庭とのバランスの問題はあり、 本当に学園祭の前日を続けようというわけではないが、 精神的にはそれに近い状態を作り、保たないといけない。 労働時間は個人の裁量の問題なので好きでいいし、 長期間保たせるために忙しさには緩急をつけないといけないが、 それでも雰囲気自体は学園祭の前日であるべきだ。 ライブ感あふれる、いつ何が起こるかわからない空間であるべきだ。 なんぼ技術サポートやらライブラリ開発やらをしていても 最終製品はゲームなのだから、多少なりとも狂気がないとつとまらない。 技術は単なる道具にすぎず、 技術が高いほど成果が出ると約束されているわけでもない。 技術は単なる制約条件にすぎず、しかも、大半の分野では それほど強い制約にはならない。

まあ、この「それほど強い制約にならない」はたぶんウソだけどな。 私が「まあ普通にコードが書ける」とみなすレベルは相当高いような気がしてきている。 そこまで達していない人は多い。しかし、達していないのであれば 達してもらうまでだ。話はそう難しくない。 また、たまに高い技術を必要とする状況も出てくるが、 その時には鍛えて技術を手に入れれば良いし、 諸々の状況がそれを許さないなら単にあきらめれば良い。 もしあきらめることが許されないほど重要なのであれば、 妥協するだけのことだ。 何をどう妥協するかはその時に考えれば良く、話はそう難しくない。 どうせ資源は有限なのだ。できないことはできないのであって、 できる範囲から選ぶだけのことである。 無理をしても、所詮は無理だ。 そして妥協である限り、どう選んでも完全ではない。 そして大抵のケースは、選んだことの結果を見て判断を 変えられないほど切迫してはいない。

ずっと悩んでいることがある。3ヶ月やってみたが、うまく行かない。 まだ3ヶ月だが、もう3ヶ月とも言える。 焦ってはいけないこともあるが、放っておいて良いわけでもない。

敬語は身につけておきたいなあ。あと不自然でない程度に洗練された立ち居振る舞い。 もちろんそれは単なる計算でやってはダメで、 相手への敬意があってのことでなければ絶対にボロが出る。 私自身が人間としてまともにならないと、何をやってもムダだということだ。 当然そこには全く自信がないわけだが、ここがダメだとこの先何もかもがダメになる。 人とのやりとりは相手への敬意がないとうまく行かない。 人は自分が軽蔑されていることを驚くほど敏感に感じとるからだ。絶対バレる。

でもまあ、やっぱ私向いてないよなあ。早く後継者に引き継いで、 人と会話しなくてもいいゴクツブシ仕事に精を出したい。

2014年04月02日

もう一階級くらい上がった方がいい気がしなくはない。 その方が今やってることはやりやすくなる。 同格以上の人間に対して指図せねばならない状況は、厄介と言えば厄介だ。 しかし、これ以上階級が上がると扱いが「管理職」になる。 雑用が増えて仕事をやれなくなるし、給料が増えすぎて危険が増す。 やはり今の階級が最終地点であるべきだな。これ以上昇進すると会社にとって も周囲の人にとっても、そして私にとっても損害になる。 私は軍曹的な場所に留まるべきだ。 つうか、本書きたいならこれ以上は絶対に上がれない。

あれ?管理職扱いになれば深夜割増賃金とかいらないのかと思ってたら、 そうでもないのか。そりゃ厄介だな。会社にコストを発生させずに 好きなように働ける特権が得られるなら管理職も悪くないかと思ったのだが、 そうも行かないようだ。

いや、やはり階級や肩書の裏付けがない方が好都合だな。 自己組織化を理想とするならば、外部から強制的に階層を作るような 組織は理想の反対だ。 階級や肩書の裏付けがなければ、階層型の組織は作りたくても作れない。 本来目指すべき所をまっすぐ見ていられる。 私がすべきことは、「こうしろ」と言うことじゃない。 「こうなったらいいんじゃないですかね」「これ問題じゃないですか」 と言うだけだ。目標に至る道はそれぞれが考えればいい。 満たすべき制約を提示するところまでが私の仕事で、 その先は私がやるべきじゃない。 まあ今のところそうも言ってられないわけだが。

物理ベースレンダリングってもう言葉が死んでる気がする。 それが何を意味しているのかがさっぱりわからない。 「NASAで開発された」と同種の言葉になってないか。 まあ私もそれを利用している立場だったりはするんだが、 そろそろその言葉を使うことでかえって馬鹿にされる時代になりそうな気がする。

私個人の理解はトライエースの人が2005年にcedecで発表した内容にも及ばない。 今は機械が速いし、他の人が書いたコードをコピペすれば 理解が怪しくてもそこそこな絵は出せるが、私自身の力ではない。 2005年のパワポすら、 そこに書かれたことを完全に自作して使いこなせる自信はないわけで、 2009年やそれ以降ともなるとまるでお話にならないわけである。 CGは一回真面目にやりたいがなあ。

2014年04月01日

慎重にやって失敗すれば時間をたくさん失う。 さっさと失敗すれば時間はわずかしか失わない。もしどちらでも成功率が同じなら、 さっさと失敗する方が得だ。 しかも、失敗すれば「こうすると失敗する」という情報が得られ、 失敗のダメージが無視できるのであれば、 失敗は多ければ多いほど良い。 つまり、いかに小さいダメージで素早くたくさん失敗できるかが問題だ、 ということになる。 慎重さが正当化されるのは、ダメージを小さくできる見込みがある時だけだ。 しかし現実を見てみれば、 慎重にやることでダメージを小さくできることはあまりないように思える。 5分考えるのと一晩考えるのは差があるかもしれないが、 一晩と二晩では大した差はなく、 まして一週間と一月ではまるで差がない。むしろ状況が変化して無意味になる。 1人で検討するのと2人で検討するのはかなりの差があるし、 3人になればかなりのものだが、それが10人になってもそれほどの差はない。 つまり、二晩悩んで、3人に相談して決断する、 という程度に慎重でありさえすれば、それ以上は単に時間の無駄だ。 成功率の上昇以上に、時間を無駄にする害の方が大きい。

メンバーにいかに失敗させるかなんだよなあ。 いいから適当に作ってさっさと失敗してくれ、 ということなんだよな。初めて作るものが最初からまともなわけなんてないんだから。 どんなに慎重に作ったって、どうせ最初の数回はクソしかできない。 だったら、適当に作ってさっさとダメ出しをされるべきだ。

食料品の税率を下げてなお同じ税収を確保しようとすれば、 それだけ他のものの税率が上がる。税率が高くなったものの売れ行きはさらに落ち、 それを生産する人々が困窮する。宝飾品や自動車を作る人は金持ちか? 軽減税率に正義があるとは私には思えん。

税率が上がっても車や宝飾品が同じ数だけ買われるならいいが、 値段が上がっても売れる数が減らないとは私には思えない。 それに、車を運送会社が買えば、運送会社がその値上げ分を運賃に転嫁するだろう。 それは結局食料品の輸送コストを上げ、値上げにつながる。お金は全部つながっている。

お金が足りない人へのケアは、別途やればいいと思うんだけどな。 軽減税率をやってる国が多いのは、単にそれが政治的にウケがいいからで、 効果があるからではないような気がするのだが。もちろん素人考えなので、 是非経済に詳しい人に聞いてみたい。


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