だだもれ

2011年03月31日

戸と戸の間をふさぐテープを買ってきた。横に毛が生えている。

1480円の絨毯(2畳)を買ってきた。これを下に敷いてみる。 音をなんぼか吸収するはずだし、衝撃もなんぼかマシになるだろう。 イマイチなら絨毯として使うとしよう。

12mmのラワン構造用合板が1200円とかだった。今日は在庫もあった。 買っちゃってもいい気がしてきたぞ。問題はこの厚さで問題ないように作る方法だ。 45cm間隔でゴムを12点置けば12mmでも耐えられそうな 気がするが、12点もあると重みがかかってないところが浮いてしまいそうだ。 182cmから140cm切り出すと42x91余る。21x15の木材が12個できるので、 それを地面に置いて、上にゴム、その上に板、とすれば おおむね良さげな気がするが、さてどうか。

ノンブレンを作ってる会社に「こんな用途に使えます?」と聞いてみた。

なにかと金かかってすまん。

マルエツにあるレディボーデンは、ストロベリー、バニラ、チョコレートの3種のみ。 ラインナップ上は抹茶が存在するはずだが、このあたりではどこで買えるだろう。 一通りスーパー巡りをしてこねばな。 なお、レディボーデンは元々明治乳業がボーデン社と契約して売っていたが、 いろいろあって今はロッテが売っている。 味が変わったという話もあるようだ。 そのゴタゴタにまぎれて日本で勢力を伸ばしたのがハーゲンダッツであるらしい。 wikipedia情報。

郡山市の測定データに「X線検査より小さいから安全」とか書いてあったので、 webのご意見フォームから文句を書きこんでみた。 飯館村の7uSv/hはすでに人が住める土地ではないだろう。 文部科学省のデータでは10どころか100uSv/hが出ていた場所もあり、 そこもその近くだ。 現状これが短期的な値なのかどうかがわからないわけで、 避難できる人は避難すべきではなかろうか。 枝野は「そいつは知らなかった。これから調べて考える」みたいなことを 言ったらしいが、本当に知らなかったなら無能だし、 知っていてそう言ったなら馬鹿だ。 これもうちらが政治を軽んじてきた罰ということだろう。

茨城産レタスが叩き売られている。もちろん買ってきた。 皆がこの状況に慣れた頃には測定器が買えるはずで、 そうなれば自分で測って安心できる。 それまでにかかる時間はそう長くないと考えれば、 今そんなことを気にしてもどうにもならない。 こんな時期なわけで、出荷された段階で放射線の検査くらいしているはずだ。 たかだか10万の機械でやれるわけで、それくらいのことはするだろう。 もしそれを疑うのであれば、産地すら疑ってかかって然るべきである。 こんな状況では安心できる材料なんてどこにもないが、 疑いすぎれば何も食べられなくなるし、 それが経済にも悪い影響を与えて、被災した人達をよりひどい状況に 追いやることにもなる。 オタマが直接食べるものについては多少は考えるが、 それ以外は公的な測定値を信頼して生活せざるを得ない。

非常時は邪悪よりも無能の方がタチが悪い。 有能な人が集まると全体として無能になる、というケースは確かに多いので、 個人個人が無能かどうかはよくわからなかったりもするのだが、 記者会見のような場では個人が有能か無能かが かなりはっきり出る。たぶん今の内閣と東京電力の首脳はダメだ。 意図してあれをやってるとしたら、 それは私には想像もつかない理由だろう。 想像もつかないので、そういうことをする人を私は支持しない。

こんな時に選挙をするのは、選挙を延期するより得する人がいるからだろうか。 あるいは、何ヶ月も前から選挙に向かっていろんなものが動いていて、 それを止めるとたくさんの人が迷惑するからだろうか。 それにしても、この状況で民主党の勢力がどう変化するのかは興味深い。 内閣の支持率が上がったという話も聞くが、それが本当かどうかがわかる。

2011年03月30日

隙間はなんぼかふさいだが、2枚の戸板の間に隙間があり、 ここをどうにかしないといけない。 また、防振ゴムでは床に伝わる振動を殺し切れない。 板が必要だ。

12mmの厚さで3尺×6尺の合板をコンクリートパネル、 略してコンパネと呼ぶらしい。 しかし、合板は英語でコンポジットパネルであり、 その略もコンパネになる。用語が混乱しているように思える。

必要な板のサイズは140×90とわかった。できれば90でなく100欲しいが、 ギリギリ90でもどうにかなるのでここは欲ばらない。 問題は厚さだ。薄いほど支持点を増やす必要があるが、 薄い方が安いし、持って帰ってくるのも楽だ。 その意味では薄くして支持点を増やして対処した方がいいだろう。 問題はある厚さに決めた時に何点あれば問題なく支えられるかだ。 ピアノ椅子、ピアノ本体、そして私の体重を支えねばならない。 12mmのコンパネは生産量が多く安いと言うが。

床は格子状の木材の上に板を張るのだが、格子の大きさを1mくらいに大きく 取る代わりに板を24mm以上の厚さにする工法があるという。 格子が小さいと手間がかかって面倒くさいので、安く早くするために そうするらしい。 といっても建築のことはこの際どうでも良く、 支持点の間隔が90cmくらいだとしたら板の厚さは24mmくらい必要だ ということがここからわかる。もちろん家クオリティでの話なので、 たかだか120kgくらいしか乗せないならもっと薄くてもいいだろうが、 支持が横にした木材でなく点になる事もあって、強度はある程度余計に あった方が無難そうな気がする。また、下が畳でやわからいこともあって、 柱がめりこまないようにする必要があるのも面倒だ。 何か硬いものを柱の下に敷く必要がある。 タイヤを使えば支持面積が大きいので薄くても大丈夫っぽいが、 空気を入れる手間をかけるのは面倒だし、結構タイヤが高い。 柱はゴムかゲルにしたい。

合板は厚さが12mmを超えると一気に高くなるようだ。 しかも、地震の影響で合板が品薄っぽい。 今こんな趣味のために貴重な資材を浪費するのは悪だな。 復興に回すべきだ。しばらくは何とかごまかす。

今日も放射線は下がっている。 しかしどうも海に豪快に漏れているらしいし、 プルトニウムも出ているらしい。 事故レベルが6になるという話もある。 漏れた放射性物質の量でレベルを決めるならレベル6は確定で、 このまま漏れ続ければレベル7となる可能性もあるという。 もう「世界のフクシマ」は確定だろう。 情報もtwitterを見ているとムチャクチャで、 煽っているのか隠しているのかがもうよくわからない。 東電やら政府やらのえらい人達を見ている感じ、 確固たる意思をもって隠蔽しているとは 到底思えないわけで、単にあわてふためいてムチャクチャになっているだけだろう。 情報が遅れたり間違ったりしているのは、陰謀のためでなく、無能のためではないか。 今の状況において信用できるものがあるとすれば、線量だけである。 とにかくいわきの線量は0.4uSv/hかそこらだ。 プルトニウムが落ちてくる場所にはセシウムやヨウ素も落ちてくるはずで、 そうであれば線量もそれに応じて上がる。 線量は低いがプルトニウムまみれ、なんてことはたぶん起こらない。たぶん。 だから、線量を判断基準として使うのはおおむね妥当ということになる。たぶん。 線量が低いうちは大丈夫だ。たぶん。

しかし、やっぱり自分でも測定せんとなあ。機械の供給が おいついてくるのはいつごろになるだろうか。

ヤマト運輸が福島でも集配を再開した。そろそろ行けるな。ようかんを送ろう。 とらやのサイトで通販してもいいが、使う運送会社によっては 送れない可能性があるし、どうせだからオタマの写真を印刷して入れたい。 というわけで、土曜に生身で買ってきて、コンビニか郵便局から送ることにする。 あと紅茶だっけか。

2011年03月29日

太い隙間テープと、安い防振ゴム4つを買ってきた。 ピアノ本体と台の間に挟む。

プルトニウムの件。プルトニウムは、万年単位で放射線を出す。 日単位や年単位で出すヨウ素やセシウムの方がずっと速く放射線を出すため、 放射線の強さだけで言えばこちらの方がはるかに上である。 しかし、出す放射線がアルファ線であり、 また、肺に入ると出て来にくいという問題がある。 アルファ線は至近距離での攻撃力が大きい。 服につくくらいなら皮膚を貫通できないので無害だが、 体に入るとダイレクトに細胞を破壊する。 同じようにアルファ線を出し温泉でおなじみのラドンもそこは同じなのだが、 ラドンは所詮気体なので肺に入ってもすぐ出ていき、同じ所には留まらない。 しかしプルトニウムは入った場所ですぐ近くの細胞だけを ネチネチといじめ続ける。 セシウムは体中に散る上に遠距離までまんべんなく攻撃するガンマ線を出すため、 仮に体のどこかで詰まっても近くだけがやられ続けることはない。 一方ヨウ素は甲状腺に集まる上に中距離を攻撃するベータ線を出すので、 セシウムよりもよほど恐ろしいわけである。 そしてプルトニウムはそれに輪をかけて恐ろしい。 そういうわけで、現在騒いでいるのも理由がないことではない。

プルトニウムは食べる分にはあまり害がない。 食べてもさっさと体を出ていくからだ。アルファ線を体内から浴びることを 考えてもヨウ素と大差ない害しか与えない。 雨で川に落ちて水道に混ざってもそう慌てる必要はないということだ。 危険なのはあくまで肺に吸いこんだ場合である。 そういうわけで、プルトニウムがついた塵を吸いこまないよう、 プルトニウムが漂っていると思われる場所ではマスクをすることが重要になる。

とは言うものの、実際にプルトニウムが原因で肺ガンになったと 疑われるケースは調べても出てこない。 結構な人がプルトニウムの扱いをしくじって吸いこんでいるのだが、 即死するケースを除けば死因に異常は見られなかったようである。 さて測定だが、 原子炉から出てきたものでアルファ線を出すものの大半はプルトニウムだろうから、 アルファ線の量を測ればプルトニウムがどれくらいあるかは想像がつく。 実際問題どの程度の量のアルファ線が検出されればヤバいのか、 ということについては計算してみればわかるだろう。 単なる放射線で見ると、セシウムのように遠くまで届くガンマ線を 元気に出す物質ばかりが目立ってしまうので、測るのは結構面倒なのだ。

調べた結果「いや、大したことないよプルトニウム」 と言うための材料は見つからなかったが、しかしビビりすぎても仕方ない気がする。 長崎で使われたのはプルトニウム爆弾で、 やはり一年もすれば普通に人が住んでいた。 また、広島に比べて肺ガンが多かったという証拠もない。 長崎の原爆の怖さを伝えようとしている資料にも、 胃癌や甲状腺癌はあっても肺癌の項目はなかった。 放射線の種類ごとの値を公開してくれればそれで判断できるのだがな。

外国は80km逃げろと言っているのに日本政府が30kmでいいと言っている件も 隠蔽だ安全デマだと話題になっている。 しかし普通に考えて、外国には遠くへ逃げろと言いたくなる事情がある。 まず、逃げて困ることがない。日本人はそこに家があるのであって、 旅行でたまたま福島にいた外人とは話が違う。 また、外国は責任を負わなくていい。 日本政府が「逃げろ」と言うということは、 逃げる手段や、逃げ込む先、逃げた後の世話、逃げることによる損害の補償まで 全部責任を持たねばならないということだ。外国はそれをする必要がないから いくらでも逃げろと言える。 避難後に残る無人の町が泥棒天国になるのは間違いなく、 窓をを破壊されて何もかも持ち出され、家そのものすら廃墟になる覚悟を せねばならない。また、ペットを飼っていればそれを捨てることになるだろう。 犬込みで受け入れてくれる避難先なんてそうあるものではない。 被災地を見に行ったのじりんによれば、死にかけてる飼い犬がたくさんいたと言う。 飼い犬は野良になれなければ死ぬ他なく、 運良く生き残れたとしても、その犬に飼い主が二度と会うことはあるまい。 また、そんな宣言が出た地域の地価はどうしようもなく下落するはずで、 それを補償するにはとてつもない金が必要になる。 こういうデメリットを考えた時、 「とりあえず逃げとけ。何もなかったら良かったねってことでよろしく」 とはそうそう言えない。私なら絶対言えない。 もし私が犬を飼っていて一軒家を持っていたとしたら、 ガンになる確率が1%上がるくらいなら避難しないことを選ぶだろう。 しかし、政府が避難しろと言えば、その時点で避難しないという選択は不可能になる。 避難地域になれば物流が途絶えることは間違いなく、 よほど自給自足できる土地でもない限り そこに住み続けることはできなくなるからである。 しかしジャーナリストの人達はそのくらいのことはわかってるんだろうな。 ただそういう説明を政府からさせたいだけで。

というか、80km圏内に何人住んでるんだよ。単純に不可能だろう。

もちろん今の状態がいいとも思えない。 何よりも半径で見るべきではなく、線量で見るべきだ。 放射線測定器なんてそこそこ数があるはずで、 手分けして測って回ればどこがどの程度ヤバいかはすぐわかる。 そうすれば原発の北西方向の土地が本格的に危険だということは爆発の次の日には わかっていたはずだ。 風向き次第でどうなるかわからないのは確かだが、 統計的に危険な方角はすぐわかると思うし、 気象庁には放射性物質の拡散シミュレータがあるという話で それを使えばいくらかの予測はできるだろう。

一生の不覚。

2011年03月28日

防音問題。鍵盤を押すガコガコ音をPCで録音して周波数分析させてみたところ、 100Hz以下の低音が支配的であることが確認できた。 こいつをどうにかしないと練習できないが、低音の遮断はかなり面倒である。 それも低コストでやらねばならない。

ドラムの練習をする人は、ふくらませたタイヤの上に板を置いて、 その上で練習していたりする。 ただし、タイヤはそのうち空気が抜けてくるのが面倒くさい。

空気を伝わる音を遮断するには、重く分厚い板を置くのが一番効く。 そこで音が反射するので、裏まで来なくなる。 また、壁にやわらかい何かを貼りつけて、音のエネルギーを吸い取る手もある。 具体的には、戸に鉛の板を貼りつけるなどして音をはね返すか、 床と壁と天井にふっかふかな何かを貼って音を減らすかすればいい。 プチプチな梱包材はこの際無力らしい。 重くもないし、大半が空気だから普通に振動が伝わる。

床経由の音を防ぐには、床とピアノを切り離すことが有効だ。 どうにかピアノを浮かせればいい。 タイヤを使う奴はまさにそれだ。 プチプチを板で挟んだようなものを用意してもいいかもしれないと思うが、 どうも効果が薄いらしい。 よく考えてみれば、床にあるボールを上から叩けば床に力が伝わる。 密封されて動けない空気ではダメだということだろう。 タイヤはやわらかいので変形にエネルギーを使ってくれる。 やわらかいウレタンのマットなんかは良さそうに思えるが、 あれはヘタるともう二度と返ってこない。ただの薄くて硬いマット になってしまえば、もうダメだ。 発泡させたスポンジの類は理想的とは言えないことになる。

タイヤ並の変形を得られて空気を入れずに済む 何かを置けばタイヤを使うより後々楽になる。 例えば4点だか6点だかにそれを置いて柱とし、上に強度が十分ある板を乗せる。 ノンブレンとかアルファゲルとかいうものがあるようだが、 こんな用途に使った報告は見当たらない。 ゴムじゃダメなのかと思うが、タイヤがああももてはやされているところを見るに、 たぶんゴムでは硬すぎて変形度合が足りないのだろうと思う。 ノンブレンも「ゴムよりやわい」ことをウリにしているようだし。 あとは、ピアノ本体や足から空気に放出する音をつぶすために、 足やピアノ本体をふかふかな何かで覆ってやることがたぶん有効だろう。

さて実際どうしたものかな。とりあえず戸に隙間があるのは間違いないので、 そこをマシにする。現状隙間風を防ぐためにスポンジ付きのテープを貼っているが、 ケチって細い奴を使っているのが良くない。 戸より幅が広いものを建物側に貼るべきだ。そうすれば漏れが減る。 これは効果のほどはわからないが1000円とかからず、隙間風も減るから損はしない。 あとは空気経由と床経由のどっちが多いのかを調べたいところだ。 大半が床から来ているならタイヤか何かを使わねば解決できなくなる。 とりあえずそれも確認しよう。

オタマの誕生日。1歳までは毎月誕生日が来るのだ。 もう何歩とか何メートルとか言わず好きなだけ歩ける。 手をつなごうとすると嫌がられるくらい自由だ。 できることが増えれば、自然にひつじこから離れても大丈夫になるのだろう。 そうやってそのうち親の引力を振り切ってしまう日が来るのかと思うとちょっと淋しい。

2011年03月26日

ピアノ。本当どうすっか。今回はレッスン前三日間一回も触ってないという 壊滅的な状態。続けられるかどうかという瀬戸際まで来ている。 それでも平均律21は終わったことになった。あまりに不本意なので、 次のレッスンまでに仕上げたいが、根本的にどうやって練習するかを 考えねばならない。

オタマの遊びがひどい。ちゃぶ台の上にある台拭きをオタマが投げる。 ひつじこが拾ってちゃぶ台に置く。 またオタマが投げる。ひつじこが拾う。 これがたぶん数十回繰り返されている。オタマは爆笑しっぱなし。

三洋の洗剤なしで洗う洗濯機を開発した話に関する本。 そんな機種があったんだな。 環境保護のためには洗剤は少ないほど良いというのは 当たり前のことだが、さっぱり忘れていた。 気をつけて使用量を減らそう。 また、三洋の電解水技術がどんなものかがわかった。 加湿器が意外にカビないのもそれか。 そして、もしプールに行くならこの技術を使ってる所が良さそうだと思った。 塩素臭いプールはどうにも苦手だし、オタマにもひつじこにも悪い。

電気のチカラ、という本。CO2削減に向けて、日本がすべきことと、 技術的社会的課題などなど。面白い本だが、 残念ながらこの本の示すビジョンは今回の原発事故で全ておじゃんになった。

エネルギー効率を上げる上で、一番問題なのが物を燃やしていることだ。 燃やすという行為はとかく無駄が多い。 したがって、燃やすことを減らすことが最優先になる。 暖房と給湯と調理の熱源を電気に変える。 車を電気で走らせる。 火力発電を減らす。 つまるところはこの三つだ。 消費側がガスや石油から電気になるのであれば、 発電量を増やさねばならない。 一方で火力発電を削らねばならないとなれば、 その分別の手段で発電せねばならない。 しかしその候補は実質原子力しかないのだ。 原子力は原理的にはまだまだエネルギー効率と 廃棄物量を格段に改善できるので、今よりもさらに安くなる余地がある。 人類が核を飼い慣らせるようになれば、CO2削減と、安いエネルギーが 同時に手に入るわけだ。 しかし今回の原発事故でこの路線は相当に後退した。 これを乗り越えるのは簡単ではない。 そして、発電量を増やす方法が見つからない状態では、 消費側の電化を進めるのも難しい。

何かと盛り上がっている太陽電池だが、なにぶん高すぎる上に安定しない。 まず何より安くならないといけない。 さらに、発電量が増えてくると全体の発電量を相当賢くコントロールしないと 電気が安定しなくなるため、各家庭でなんぼ電気を作ったり使ったりしているかを 常に把握して中央で集計しつつ発電量をコントロールするような 恐ろしく高度なシステムが必要になり、当然それに金がかかる。 また、それだけでは吸収しきれない不安定性をどうにかするために 各家庭にバッテリーを置いて発電と消費を時間的にならす必要も出てくるが、 そうするとバッテリーのコストと、 バッテリーを通すことの効率低下によるコストも払わねばならなくなる。 よほどの技術革新がない限りすぐにどうこうなる問題ではない。 しかし、原子力が禁じ手になった状態でなおCO2を削減し、 また必要な電気を確保しようというならば、 もう太陽電池しか道はないんだろう。 いくら金がかかろうが全力を傾けるしかない。 それに、太陽電池には停電に耐性ができるといういい効果もある。 災害等で中央の発電や送電がやられても、 太陽電池とバッテリーが各家庭にあれば、 とりあえず全く電気が使えなくなることはなくなる。 多少金がかかってもいいから、太陽電池と蓄電池の技術を上げる方向で がんばって欲しいと思う。うちも借家でなければ導入して協力するのだが。

風力もあるが、風力と太陽光はちょっとキャラが違う。 なんといっても風力は各家庭には置けない。どこかに発電所があるという意味では 火力や原子力と同じだ。 家に太陽電池があるならオール電化にしてもいいかと思えるが、 仮に原子力や火力が風力に変わったとしても、 オール電化にする気にはなるまい。今回のような事態に備えてガスも 残したいと思うだろう。 そういう意味では太陽光の方が優れている。 コストさえ解決すれば究極のエネルギー源だろう。

暖房はヒートポンプを使うことで格段に効率が上がる。 物を燃やす暖房では物を燃やして出る熱以上は得られないが、 ヒートポンプを使えば使った電気エネルギーの何倍もの熱を部屋に送り こむことができる。同様に、湯沸しもガスでやるよりヒートポンプ でやった方がはるかに効率がいい。 同じ熱を出すならガスの方が安いので現状ガスが使われているのだが、 ヒートポンプの効率が上がって、機械が安くなって、 またCO2削減の関係でガスが使いにくくなれば自然にヒートポンプに 移っていくだろう。エコキュートという奴だ。 ガスにしても燃料電池の燃料にして電気にしてから 使う方が効率が良くなるので(エネファーム)、 ガスもそっちの使われ方をするようになるのだろう。

調べてみたら100万もしなかった。勝手に入れてもいいなら入れてみたいが 無理に決まっている。次に引っ越す時にはエコキュートな物件が増えていると いいなあと思う。オール電化は避けるが。

車は現状ガソリンで、なかなか電気にできない。 これは、同じ量のガソリンと電池では持てるエネルギーに天地ほどの 開きがあるからだ。1Lのガソリンと同じエネルギーを電池に持たせると 1Lでは済まない容積を食う。 これがどうにかならないと車を電気にはできないわけだ。 しかし、そんなに長く走らなくていい用途に関しては電気にできなくもないし、 ガソリンと電池を両方積んでガソリンの使用量を減らす方向もある。 また、そこらじゅうで充電できるなら 長く走れない欠点もそれほど問題にならない。 そういうわけで、最近はなんぼか電気を使う車が出てきているわけだ。 あとは電池の進歩次第ということになる。 今の2倍以上のエネルギー密度の電池ができて、 そこそこいろんなところで充電できる状況になれば、 普通の用途の車はほとんど電気にできるらしい。 ただ、どちらの条件も難しい。 電池はそう簡単に倍になるようなものではないし、 充電スタンドも問題だ。 ガソリンと違って電気は安すぎてガソリンスタンドのような 専業の店は作れない。満タンにして100円とかでは 商売にならないからだ。だから、駐車場には急速充電器が必ず置かれている、 というような状況が必要なのだが、 そういう状況になるには充電できる車がかなりの数普及せねばならない。 つまり、「充電できるが、ガソリンでも動く」という中途半端な車 (プラグインハイブリッド)がかなりの数出回った後の話になり、 相当遠い未来の話となる。 そして、このプラグインハイブリッドを普及させるためには 電池が軽く安くならねばならず、結局電池の進歩にかかってくる。 そう簡単には進まない。 将来田舎に引っ越して車を買うことになったら電気の奴にして 技術進歩に協力しようと思う。そんな日が来るかはわからないが。

問題点が整理できた。いい本だ。しかし悲しい。 世界中のエネルギー関連の人が東京電力を呪っていることだろう。どう見ても人災だ。 ただ、原子力は事故った時のダメージがデカすぎるのは確かであり、 それをきちんと再確認できたとも言える。 太陽電池関連の技術に集中して 課題を克服できるのならそれはそれでいいのかもしれない。 それに、デカい発電所をドーンと作って国中に送電、 なんてマネは政府がまともで規模が大きな国以外ではやりにくい。 アフリカの貧乏国家に電気をもたらすのは原子力ではなく、 もっと小規模でもやれるものだ。この点で太陽電池に勝るものはない。 50年後に振り返って、「あの地震があったから 今の世界があるのかもしれんなあ」ということになるなら それは一つのハッピーエンドだろう。 最悪なのは、原子力が使えなくなった上に太陽電池も結局使い物にならず 50年経っても物を燃やしてCO2を垂れ流している、という状況だ。 そうならないように、うちらもできる範囲で協力したいものだが。

ヨドバシでモニタを見てきた。TNでも左右と上からは案外どうにかなる。 特に左右は多少色が変わる程度で45度くらいでも見られるレベルである。 しかし、下からは完全にアウトだ。 テレビを寝ころがって見るようなマネは絶対にできないし、 うちらが丁度いいように設置するとオタマにとっては見にくくなる。 うちの用途はほぼ完全に動画なので、VAかIPSは必須だということがよくわかった。 三菱がIPS+LEDな機種を3万かそこらで出すまでは待ちかな。 もしHDMI付きのWiiが出るならNECのIPS+LEDの奴でもいいが。

親に電話。のじりんの感想を聞いたが、 意外なことに「普通の人じゃん」とのことだった。 被災地見物という不謹慎さも特には気にならず、 特に父は普通に面白がっていたとのこと。 「どこの坊主かと思った」とは言っていたが、それだけだ。 私はうちの親を見くびっていたのかもしれない。 つうか「あんたより普通に見える」とか言われたが、どういうことだ。 のじりんが猫かぶってたのか、それとも私はそんなに変な奴だというのか。 のじりんよりは普通だと思うんだなあ。

私の本を読んでくれているある人のブログがちょっと参考になる。 その人にとっては私の本はかなり難しいらしい。 それでPHPやらRubyやらをちょろちょろ学んだりしているようだ。 こういう人は何で詰まっていて、どうすればそこを抜けられるのか。 プログラミングは何故難しいのか、どう学べば難しくなくなるのか。 そういうことを徹底的に考えてみたい。 たぶんそれは社会の役に立つ。 今の仕事一段落したら本を書きたいんだが、 それには一段落させねばならない。 「給料いらんから半年休みくれ」と言ってでも書きたいわけだが、 それにしたって責任を果たしてからのことだ。

2011年03月25日

ぢごぷり1巻。こういう状況になってる家は結構ある気がする。 というより、程度の差こそあれどこもこうだ、と言った方がたぶん正確だ。 たぶんうちはかなり軽くて済んでいるが、 それでも私がのうのうと会社にいる間に大変なことがいくらでも起きているに 違いない。 そして時間が経てば経つほど私とひつじこのオタマスキルの差は開いていき、 私が手伝うことの価値がどんどん下がっていく。 私はこの漫画でいうかなめの役割は担えない。

おむつが品薄で、いつものGooNが手に入らない。 メリーズやパンパースを買ってきたが、さてどうか。

真面目にツール作りをするのは初めてかもしれない。 使用時間が短くあまり真面目に作りこむ必要がないものしか 作ったことがなかったが、今回はそれに比べれば使用時間は長く、 UIは洗練させねばならないし、安定性やデータの安全性にも気を配らねば ならない。まあ実のところこれも作らないで済ます方法はあったのだが、 勉強のために敢えてやってみることにしたという類の仕事だ。 いつまでもライブラリやらハードウェアやら最適化やらでは頭が固まる。 そして、世の中の仕事の大半はむしろこっちのタイプの仕事なのだ。 ゲーム会社にいるとわからなくなりがちだが。

この手の仕事では、自分で考えることよりも、 他人が用意したものの使い方を覚えたり探したりするスキルが 求められている。それが世の中のプログラミング仕事の大半で 求められるスキルだということも知ってはいる。 だが、そういう道に特化するのはプログラマとしては危なすぎるだろう。 何かに詳しくなることにコストを払っても、 その何かが廃れた時にはパーになる。 何かに詳しくなることを通して何にでも使える基本を学べればいいが、 必ずしもそうできるとは限らない。 .netの勉強をするのではなく、 「.netのような類のもの」の勉強を.netを通してしないといけない。

WHOの10Bq/Lはウソ?前読んだ日本語の資料が偽物だったか? いや違う。私が読んだのは「平時向け」の資料だ。 今の日本の基準値はその平時向けの値に比べれば30倍で、 私が読んだ文書が偽物だったり訳をしくじったりしていなければ、 それ自体はたぶん嘘じゃない。 そして非常時は多少高くても仕方ない、というのは当然で、 そうだからこそ現状それほど気にせず水道水を使っている。 IAEAの非常時向け基準値が3000Bq/Lである、 というのは一つの指針にはなるが、 取らなくて済むなら取らない方がいいわけで、 備蓄があるうちはそっちを使う、ということを変える必要はない。 なんだかんだいって10L以上あるが、保存可能なタイプじゃないので 数ヶ月で使わねばならないのだ。

水を沸騰させるとヨウ素が濃縮されるのでやめろ、という情報を得た。 実験して測定してそうなのだから確かだろう。 もともと「沸点が高くないのでなんぼか抜ける」という情報も不確かなものだった。 そもそも沸点が170度で、水の沸点より高いからな。 もっとも、沸騰させるにしても水の量が目に見えて減るくらいまで 沸騰させるようなマネはしないし、 オタマ用のものはそうでなくても一回は沸騰させている。 つまりこれに関しても行動は変化しない。

いわきの放射線量は1uSv/hを超えている。 年単位で暮らすのは嫌な場所だ。 そして、一週間くらいのスパンで見るとあまり下がっていない。 茨城のデータも見ているが同様に減衰が遅い。 原発からまだ供給があるせいなのか、 それとも単純にこれくらいの線量からの減衰は時間がかかるのか。 1ヶ月くらいの時点である程度の判断はできるだろう。 4月中旬になっても原発から漏れているようではさすがに困る。 漏れが止まってもなお減衰が遅いなら、 1uSv/hを超える場所で生活するのはできれば避けたい。 といっても、弟に家を出てもらうくらいの選択しかないのだよな。 両親や祖父母はもはや気にする年じゃない。 いとこ姉妹はすでに会津に避難しているようだし。

いとこが相馬で就職するらしいのだが、なにせ若い女性なので、 線量が高いなら考え直した方がいいかもしれない。 そこで調べられる範囲で調べてみた。結論。たぶん大丈夫。 相馬は福島と宮城の県境近くにあり、原発からの距離は50km超とかなり遠い。 また、福島市などの原発の北西方向は汚染が凄まじい一方で、 相馬は真北の海沿いなので汚染は少ない。 相馬での測定データがないので推測だが、宮城の岩沼のデータと 南相馬のデータの間にあると想像すれば、高くても1uSv/h程度だろうと 考えられる。半年で半分くらいに減衰してくれるならそれほど心配はいらない。 決まった就職を蹴るほどの危険ではないと思われる。 それでもしばらくは無駄に浴びないような生活習慣を守るのが無難だろう。 なにせ卵子を持ってるわけだしな。 明日電話して伝えておくとしよう。

2011年03月24日

水は基準値を割ったが、まだWHOの8倍。 オタマが直接飲み食いする分はこっちの水を使うことにする。 さて、金町浄水場からの水はこっちに来てないはずで、 おおむね三郷浄水場から来ているはずだが、 三郷浄水場での測定データがなく、金町と三郷の距離はかなり近い。 なんでこんなに高いのかと昨日は思ったが、 利根川の流域の広さを考えれば、下流の東京で派手に濃縮されたとしても 驚くことはない。汚染が続くものと考えよう。

なんとなく勘が戻ってきた。

放射線測定器を買おうと思ったが、どこも在庫がない。 どうも世界中でなくなっているらしい。 入荷したらメールが来るように手配はしたが、 ずいぶん先にはなるだろう。 みんな不安だし、私が買って毎日そのへんを測って値を公開すれば 気が楽になる人もいると思ったのだが。 なお、Inspector+というのが9万から13万で買える。 たぶん元々の値段はもっと安いのだろう。 どうせほとぼりがさめるまでは買えないだろうし、 今は保留ということになるか。

つい「生贄のジレンマ」の中巻を読んでしまった。 面白すぎる。いつになってもクラスに帰らない篠原がもどかしいが、 クラスに帰らないからこその主人公だ。 これはこの人の最高傑作かもしれないと思う。 そして、似たようなネタでずっと書いてきたのに今回が電撃文庫でない 理由がやっとわかった。そりゃ無理だ。 それにしても、これはひつじこには読ませられないな。 デスノートですらひつじこに読ませるのはためらわれるなあと思っているわけで、 とてもじゃないがこれは無理だ。 もっとフィクション耐性がついてからじゃないと無理だろう。

自転車旅行をしているのじりんが明日あたりうちの実家あたりを通るらしい。 というところまでは知っていたが、先程当人から「泊めてくれ」との要請。 ネットカフェの類が福島県ではほとんど営業していないのだという。 一応実家に電話して話は通しておいたので、あとは話術でがんばってほしい。 「大学時代大変世話になった先輩だ」とは言っておいた。

祖父の弟の家は消えた。そこの家族は石屋をやっていたが、 機械が壊れて億単位の借金をしないと仕事を再開できない。 途方に暮れているらしい。うちらが援助してどうなる額じゃないのが辛い。

原発に近い漁村は壊滅しているが、放射線のせいで救助も届かず、 遺体の収容もままならない。 村ごと消えていたりするとそもそも何人死んだかすらわからない。 10日以上たっているが、ガレキの撤去は始まってもおらず、 海沿いの道は通行不能なままだという。 現在出ている死者・行方不明者数にこのあたりの住民が数多く 含まれていない可能性がある。 原発はあっさり再開されるんだろうと昨日書いたが、 考えを改めた。住民の怒りははかり知れない。 まして、彼等は東北電力管内なのだ。 東京の電気など知ったことではない。 今回の事故はいろんなことを変えてしまうのだろう。

燃料電池って充電できないよな、と思っていたが、 ガスを使って充電に近いことができることを知った。 ガスから燃料を作って、それで発電すると。 問題点は、設備投資がかなり高額になることと、 一般家庭では使いきれないほどのお湯が沸いてしまうことらしい。 そのお湯を使い切るくらい風呂に入る家ならいいが、 そうでなければ結局非効率なのだという。

電池だ。電池が今の世界でものすごくたくさんのものに制約を課している。 しかし、電池の性能が上がることイコールエネルギー密度が上がることであり、 そのエネルギーを安全性を保った形で貯蔵するのはどんどん難しくなっていく。 そして、消費電力の低減はコンピュータに関しては可能だが、 車や冷暖房や加熱に関しては限度がある。 当分の改良はコスト面でなされるんだろう。

2011年03月23日

水がヤバいとの話。浄水場で210Bq/Lが検出された。 政府の乳幼児向け基準値は100Bq/Lなので、 乳幼児には飲ませられない濃度ということになる。 今まで継続的に測定値を見ていたが20Bq/Lを超える例は なかった。まったく不意打ちだ。 福島や茨城の水準より高いということは考えにくいので、 本当にこの値なのかを確認したのかが気になるが。

しかし、こうなってしまったものは仕方ない。 こんな情報が広まれば買占め騒ぎになるのは目に見えているし、 水の備蓄をもう少し増やしておくのは悪くない。 そう思って即座に4Lほど水を買っておいた。 加えて、うちの部長さんに7Lほど水を頂いたので、 オタマが直接口にするものにしか使わないなら、 これだけあればしばらくは足りる。 天気が良くなれば放射性物質の量も減るだろう。 そもそもミネラルウォーターの類は水道水以上に何が入っているか わからないので、私はあまり信用していない。 水道水は塩素さえ除去すれば出自がはっきりした信頼のおける水だ。 塩素反応物も煮沸すればおおよそ除ける。

あと問題になるのは、ひつじこが飲んだ水道水がどれくらい 母乳に出てくるかだ。 これに関しては情報があまりないが、 甲状腺が働きすぎる病気の治療のために放射性ヨウ素を大量に食って 甲状腺の細胞を壊すことがあり、 そういう治療の間は母乳を止めるべきという記述があった。 つまり、出てこないわけではない。 しかしヨウ素の代謝に関して調べると、60-80%は尿に排出され、 残りはほとんど甲状腺に行くとある。 ひつじこが飲んだヨウ素を100として、60が尿に行き、 残りの半分が甲状腺へ行くとすれば、残りは20だ。 1/5に落ちるわけで、とりあえず政府が言う基準値以下には落ちる。 半分しか甲状腺へ行かないというのはおそらく控え目すぎる推測なので、 ほぼ問題ないと考えていいだろう。 よって、ひつじこが飲む分にはかまわないと考えられる。 オタマが直接飲み食いするものに優先的に水を使うべきだ。

なお、300Bq/Lとか100Bq/Lというのは地震の後に日本ででっちあげた数値であり、 WHOの国際的な基準では10Bq/Lとなっている。 これで言えば、210Bq/Lは論外だし、ここのところそこかしこで検出されている 20Bq/L程度の値もアウトとなる。 しかし、WHOが言っているのは「生涯そういう水を飲んで生きるなら」 という話であり、長くとも半年程度で通常値に落ちてくれるのであれば 多少高くてもいいはずだ。政府が決めた基準値はそういう意味で高く なっているものと思われる。

さて、Bq(ベクレル)だが、ヨウ素の場合、これに2.2をかけて1億で割ると シーベルトに変換できる。ミリシーベルトにしたい場合は1億でなく10万、 マイクロシーベルトにしたい場合は100で割る。 例えば210Bq/Lの水を1L飲んだ場合、210Bqのヨウ素が体に入る。 2.2をかけて462。これを100で割ると4.62マイクロシーベルトとなる。 毎日1L飲んだとして一年で1.686ミリシーベルトとなる。 自然に受ける放射線量と大差なく、 これだけ見れば問題とは思えない。 東京においてこんな高い濃度で汚染されている状況はたぶん稀だし、 そもそもこんなに飲まないし、 60%以上が尿になって出ていくと考えるならさらに問題は小さくなる。 とは言え、甲状腺に濃縮されるために甲状腺が集中的にダメージを受ける ということもあり、 単純に被曝量だけを見て「自然に受けるのより小さいから安全」とは言えない。 つまり、この計算はあまり役に立たない。 ただしセシウムに関しては特定の場所に濃縮されないので、 この計算で被曝量を見積っても悪くないだろうとは言える。

影響を軽減することを考える。ヨウ素だ。 というわけで、昆布ダシを積極的に使っていくことにする。 昆布ダシ中のヨウ素濃度は現状の水道水の放射性ヨウ素濃度なんかとは 比較にならないほど高い。10gの昆布で16mgのヨウ素が溶け出すらしいが、 放射性ヨウ素の汚染はミリグラムで測れるようなものではないのだ。 昆布ダシを水道水で取ったとして、できた汁に入っているヨウ素の ほとんど全ては放射性でない普通のヨウ素である。 これが甲状腺に濃縮されたとしても、放射性のヨウ素の率は微々たるものになる。 発生源の近くで放射性ヨウ素がすごい量で来た場合には ヨウ素剤の形で大量にヨウ素を取り入れることが重要になるが、 これくらい薄いのであれば昆布ダシ程度でも十分だろう。 なお、全部推測なので責任は持たない。

「昆布は役に立たない」という話もよく見かけるが、 それは本格的な汚染に対処するには量的に足りないという理由だけっぽい。 量が足りているなら効果的なはずだ。なにせ原理は何も変わらない。 高田純氏の本でも普通に昆布は勧められている。

たぶん放射性物質は明日には基準値以下に下がっていると思う。 文部科学省の調査では今日のヨウ素は19Bqで、WHOの基準は満たさないが 政府が出す乳児向け基準値である100Bq/Lには及ばない。 210Bq/Lがそのまま出てくる蛇口は滅多にないのではなかろうか。 というか、そもそもそんな濃度が存在するのかどうかも疑わしい。 福島のピークですら200Bq/Lに満たなかったし、 22日には20Bq/L以下にまで下がっている。 今になって東京で200を超えるとは思えないのだが、 測定値は本当なのだろうか。

仕事にならない。実家は今日震度5強の地震に3回も見舞われたらしいし、 東京は水でこの騒ぎだ。一応進みはしたのだが。

個人的には原子力は捨ててほしくないんだよな。人類の科学の進歩のためにも。 しかし、コストと安全性で話をすれば、 もう原子力はアウトという話にもなりかねない。 こんな運用しかできないなら到底無理だからな。擁護できない。

でもまあ、ほとぼりがさめた頃にはしれっと第二が再起動してるんだろうなとは思う。 なるほど火力を全力で動かせば原子力分をまかなえるかもしれないが、 資源の依存度が高まりすぎて危険だし、このご時世に二酸化炭素を出しまくる ことにもなる。太陽電池の普及には数年はかかるだろうし、 普及しきっても主力の発電手段とはならない。 夏に東京全域で停電しまくる状態になれば、 みんなあっさり「原発動かしてもいいからクーラー使わせろ」 ってなことになるんじゃなかろうか。 こうなるまで東京電力の運用を問題にしなかった人間達なわけだし。

蓄電池のコストが大幅に下がって各家庭に置かれるようになれば変わるんだろうか。 それぞれの家庭がバラバラの時間に充電するようにシステムを作ることで 電気の使用量を平均化できるので、発電の最大出力を落とせるようになる。 太陽電池が普及して昼間発電をしてくれればさらに楽になる。 しかしそれはもうちょっと未来の話だ。 今やろうと思えば何十kgものデカい鉛蓄電池を家に置くことになり、 寿命もそう長くないのでメンテもしんどい。

オタマが洗剤をなめた。目を離した私が悪い。 根本的に私は何かを監視するのが苦手すぎる。 複数のものに同時に注意を向け続ける、 というのは私が完全に捨ててきたスキルだ。 加えて、話してる相手の顔を見てないと話を聞き取りにくくなる、 という耳の問題もあり、どうしようもない状況になっている。 話しかけられたらその顔を見ることに集中する、 というのは完全にクセになっているのだ。 その間オタマが何をしているかなんて見えやしない。

こういう特性は前からわかっていたので、 私は私に向いた仕事を積極的に引き受けるようにしてきた。 炊事、買い物、ひつじこがこだわりを持たない場合の洗濯や掃除、 今回の放射能のような調べものや、何かを買う時の商品の選定。 このへんは圧倒的に私が向いているので、 可能な限り私がやるようにしてひつじこをオタマの世話に集中できるように したいと思っている。 しかし、ひつじことしては私にもオタマの世話をしてほしい。 それが親子のふれ合いというものだろうし、 一日中オタマを見ていれば疲れもする。 また、ちょっと前まではフロは私が入れていたが、 オタマはひつじこと離れると泣くようになったのでそれもできなくなった。

私に向いた仕事は、「終わる仕事」だ。こういう仕事は能率良くやれば早く終わる。 一方、「ある時間オタマを見ている」というように、 時間を短縮できない、言わば「終わらない」仕事は絶望的に向いてない。 また、オタマを日頃よく観察していなければできないタイプの仕事もある。 着替えさせるにしても「これくらいの気温ならこういう服を着せる」 という判断は私には難しい。 そもそもどこにどんな服があるかがわからないし、 どの服がどういう性質を持つのかもわからない。 オタマの食事に関しても同様である。 いつも見てればできるはずだ、という話にもなるのだが、 こういう時に「とりあえず自分でやってみて問題点を把握してから 他人の動作を見て学ぶ」という長年の姿勢が邪魔になる。 自分でやってみた後でないと何に注目して見ていいかがわからないのである。 また、「オタマが気持ちよくいられるようにして」と言われても、 具体的にどうしていいかわからない。 根本的に子育てに向いてない。

能力低いなあ。 今までその少ない能力を集中して割り当てる術を学んできたが、 その訓練が今全て裏目に出ている。 何をがんばればいいかよくわからん状態だが、がんばろう。 経験を積むしかない。

2011年03月22日

出荷停止は風評被害を防ぐ意味もある。 その県のものであっても出荷停止になってないものは大丈夫、 ということを示せるからだ。 しかし、それは買う側が冷静であって初めて意味があることで、 「福島なら何でもアウト」なんて思ってる人が多数いれば何の意味もない。 また、国としては一応存在してしまっている基準値に対して それを超えたものがあれば何らかの対処はせざるを得ない。 基準が妥当かどうかはまた別の問題としてあるが。

昨日の朝あたりから福島と北茨城の放射線量が高い。 こういう時には雨は不利だ。できるだけ薄く広く広がってくれた方が ありがたいのだが、雨はそれを妨げる。 もっとバンバン東京まで来る状況の方が福島に留まる汚染の量が減るのに。 もちろん一番いいのは西から強い風が吹いて全部海の向こうへ運んでくれる ことなのだが。

液晶モニタにちょっと詳しくなった。TN、VA、IPS。 今度ヨドバシに行くことがあったら良く見てみよう。 TNでも視野角と残像が気にならないレベルだったらそれが一番いい。 電気も食わないし、軽いし、安い。にしても、 うちの用途なら1366x768でもいいし、サイズも20インチくらいでいいんだよな。 考えてみれば私が小さい頃家にあったテレビは19インチかそこらで、 しかもブラウン管だから今の19インチよりもっと小さかった。 それを家族で見ていたわけで、20インチあれば問題ない。 テレビメーカーは「6畳でも32以上がいい」なんて言うが、 臨場感とか迫力とか、そういうのを家で求めるのは贅沢である。 しかし、あまりにモニタが安くなりすぎたせいで主力が23か24インチ になってしまっており、20以下は選択肢が限られている。 三菱のだと変換コネクタだけでWiiもつなげるのでできれば三菱にしたい、 なんて思うと一択だ。まあそのうち見てこよう。

いずれこのへんも停電するようなら何か考えないといけない。 保存してある魚がダメになるのは避けたいし、 毎日停電するならサーバを止めるのも面倒だ。 冷蔵庫に関してはバッテリーとインバータでどうにかなるのかもしれんなあとは思う。 サーバは落とさずにバッテリーに切り代わるようにしないといけないので 無理っぽいが。

これを機に太陽電池の普及が進むといいと思う。 部屋を借りている身としては取りたててできることもなく、 ただ待つだけだが。 ところで分譲マンションは規制のせいで太陽光発電システムを設置しにくいらしいが、 これも電力会社が邪魔してるんせいなのだろうか。

乳児や妊婦に対する放射線の影響はあまりデータがない。 弱いんじゃないかというのが大勢の意見だし、 細胞分裂が活発なほどダメージが大きいのはたぶん間違いないので弱いんだろうが、 問題はどれくらい弱いかだ。 1/10なのか1/100なのかもわからなければ具体的にどうしていいかがわからない。 例えば、1uSv/hの強度(福島南部の現在値)は年間10mSvくらいの被曝量になる。 X線撮影などを一切せず自然に生きている人でも、1.5mSvくらいは受けているので、 これが6倍くらいになるわけだ。そして、この6倍が胎児や乳児にとって ヤバいのかどうかがよくわからない。

一応世界的な基準として年間で余計に浴びていいのは1mSvまでという ことになっている。これは相当安全な値で、「念のため」という感じだ。 これがどれくらい厳しいかと言うと、今日の茨城がほぼ全部アウトになるくらい厳しい。 今の放射線量が年単位で続くなら、茨城は人が住んではいけない土地 ということになる。福島なんて論外だ。 しかし今の線量が年単位で続くような事になるとは思えない。 ここ数日の減衰を見るに、原発からの漏れが落ちついて 一ヶ月もすれば茨城も普通の範囲に落ちるだろう。 ヨウ素は半減期が短いのであっというまに消えてなくなるし、 風と雨で水平に拡散するので半減期が長いものも結構あっさり消えてくれるはずだ。 さて、どこまで線量が下がったらオタマが福島に行ってもいいことにしようか。 0.5uSv/h(年間5mSv)くらいまではすぐ落ちるだろうが、 平常値である0.1uSv/hまで落ちるにはもう少し時間がかかるだろう。 とりあえず長期化しそうだし、オタマの写真を送るか。 うちの両親はそのうちこっちに来ることもあるだろうが、祖父母はさすがに動けまい。 生きているうちにもう一回くらい連れていきたいものだが。

放射能を甘く見るなという意見がwebには満ち満ちている。 放射能なんて大したことがない、という意見は少数派で、 おおむね政府の犬扱いされる。 しかし、専門家は知る限り「こんな量なら気にするに値しない」としか言ってない。 「専門家はみんな政府の犬だ」と信じている人もいるんだろうが、 そういう人が正しい知識を得る術はないわけで、憶測の中でしか生きられなくなる。

多少は放射線でも浴びて不安になっておいた方が、 ちゃんと人間ドックとかに行って病気を早期発見できていいんじゃなかろうか、 なんて言うのは不謹慎か。

石原の会見をニコ動で見た。やっぱりこの人嫌いじゃない。 どうにかしたいんだなというのは感じるし、 だいぶ年でキてるものがあるとは言え頭は良さそうだ。 個別の案件についてはもう少し勉強しないとわからないが。 しかし、私にとっての争点は何か、と考えてみると、 取りたててない事に気づく。 それなりには調べようと思うが、基本的にはその人を信用できるかどうか が決め手になるんだろうと思う。築地がどうとかそういうのはその後でいい。

2011年03月21日

オタマはまだエントロピーを増やす遊びしかできない。 元気に壊す。

液晶モニタを調べてみたら、恐しく安くなっていた。 1920x1080の24インチが3万しない。でもTNで視野角が狭い。 数字上は160度とか言っても、実際使いものになる角度は相当狭いのがTNだ。

放射線は心配なし。このまま収束だな。そうあってくれ。 そして、ほとぼりが冷めた頃に5,6番は元気に運転再開するんだろう。 さすがに1から4はアウトだろうが。

大抵の募金は日本赤十字に集まる。 なのに何故こんなにいろんな種類の募金があるのか。 そして何故日本赤十字に直接でいけないのかがわからない。 webでポチっとやりたい、とか、少額にしたい、 とかいう利便性による理由ならわかるが、 わざわざ銀行振込でやる意味がまったくわからん。

うちの実家にも水が来た。常磐道も通れるようになった。 あとは常磐線が復活して、ヤマト運輸が福島で通常サービスを再開してくれれば ほぼ落ちつく。 母から「とらやの羊羹食べたい。送れ」との司令が来たが、 ヤマト運輸は現状それぞれの家までは配ってくれないのでまだ無理だ。

常磐線のダメージがどうも深刻らしい。土浦より南はまだどうにかなるらしいが、 北はまるで目処が立たないようだ。 計画停電と放射線が作業を妨げているのも大きいらしい。 そもそも土浦より北は利用者が少なく、優先順位はどうしても後になる。 東北の復興が一段落してからになるのかもしれない。 当分曾孫には会わせられないな。

うどんつゆ失敗。なんだこの苦味は。 原因は三つ考えられる。味醂のエタノールを飛ばしきっていなかった。 さばいわしかつお混合節の味がそもそも苦い。椎茸が劣化している。 最後のが原因だと困るので、 椎茸単体でダシを取って何かに使ってみる予定。 たぶん二番目。このだし粉はダメだな。 お好み焼きに入れるくらいしか使いみちがない。

2011年03月20日

バッテリーがないノートPCというのはここまで不便か。 トイレから移動するだけでも一旦電源を落とさねばならない。

今日も順調に放射線が減っている。 原発の冷却もおおむね順調らしいし。 それでも原発の北北西方向には毎時100uSv以上のヤバい地域があるのだが。

AERAはハイになってるとしか思えん。祭か何かだと思ってるんだろう。

午後はいっぺいとskypeつなぎっぱなしでダラダラした。 こんなにめいっぱいダラダラして、本当に明後日から働けるのか。

冷蔵庫に忘れ去られたブロッコリーを発見。 スパゲッティに入れたが、驚くほどスカスカな味。 野菜の鮮度は本当に重要である。

明日は北東からの風で、しかも雨だそうだ。 ちらほら線量をチェックしよう。もちろん福島の話だ。 東京も同様なので多少は飛んでくるんだろうが、気にするには及ばない。

人的被害で言えば原発なんて津波の足元にも及ばない。 原発がこの先どうなっても数千人を殺すことはできないからだ。 しかし、農作物の汚染に観光へのダメージなどなどの経済的な影響は 相当辛い。

私は多少の汚染なら気にせず食うが、 ひつじこは気が進まないだろう。 「これを食った時の被曝量はナンボなので問題なし」 というように納得してからならいいが、個人で計測と計算をやるのは相当難しい。 ところで内部被曝は別格のように思っている人がいるが、 そのへんの水も空気も食べ物も放射性物質をなんぼかは含んでいる。 普通に生きていても内部被曝はゼロではないということだ。 問題は有無でなく量である。 そして量の問題になる以上測定と計算を避けては通れない。 その測定と計算を国その他でやってくれるのであれば、 私はそのほうれんそうを食うことができる。 情報公開をきちんとしてくれればそれだけで済むと思うのだがなあ。

郡山市にしろ文部科学省にしろ、なぜ資料をpdfにするのかわからん。 htmlでいいと思う。印刷を想定してるんだろうか。

放射線測定器買うかな。今は品切れで買えないが、 そのうちほとぼりが冷めるだろう。

原子力はもっと気軽に事故れるようにすべきな気がする。 「おっとあぶねえ」という経験をもっと頻繁にしてないと 緊張感が保てないし、教育もできない。 変にマニュアル化しすぎると、 時間の経過とともにそのマニュアルの意味が忘れられていって どんどん適当になっていくし、 「この通りやればいいから」なんて言って素人を現場に送りこむことにもなる。 完璧なシステムなんてありえないわけで、結局は人だ。 人がちゃんと育つような環境を作らないといけないんじゃなかろうか。 そのためなら、2年に一回くらい施設内で放射線が漏れるくらいの事故を やらかすくらいでも割に合う気がする。 それが割に合わないと言うなら原子力そのものが割に合わないということだ。

ゲーム作りも一緒で、結局は人だろう。 効率化だ自動化だ言いすぎて人間を育てることを怠れば 未来は暗いと思う。

2011年03月19日

福島県内の放射線量がわかる場所が見つからないのは一体どういうことだ。 福島県原子力センターのサイトは12日から更新が止まっている。 毎時更新しているはずなのに止まるという状態は、 わざと止めたと思われても仕方ないと思うが。

放射線は空間で減衰するので、距離の二乗に反比例する。 ただし、放射性物質は仮に気体であっても 重力と地面のせいで完全に空間的には減衰しないし、 風向きや地形でどうにでもなりうる。 2chで危険を煽っている人がそんなことを言っていてそれ自体は正しいのだが、 全部核爆弾にして爆発させても東京が不毛の地になったりはしない。 200kmというのはそういう距離だ。

また肉。いろいろ試してわかったこと。 レア気味のステーキを焼く際に玉ねぎは邪魔。 元から赤い肉がうまい。脂は邪魔。 というわけで今日買ってきた国産のモモ肉が一番うまい。 オーストラリア産のロースはコラーゲンが多くて食べにくい上に、 味も弱かった。前試したバラ肉は脂が出すぎてうまく焼けず、また胃に重かった。 しかし、せっかくなので今度霜降りの高い奴を買ってきて試してみる。 品川の伊勢丹に寄った時だな。切ってくれる肉屋じゃないと必要な厚さにならない。 最低2cmないとうまく焼けないのだ。

ひつじこはご満悦の御様子。

開店時刻にスーパーに行ってみた。 米バカ売れ。店内の客の半分以上がカゴに米を入れている。 とは言え、開店と同時になくなるような勢いではなかった。 あるいは大量に仕入れたのかもしれない。 いずれにしても勝手な話である。 また、カップラーメンも復活気味。これに関しては さすがに落ちついてきたものと見える。 そして圧倒的に売れ残る辛ラーメン。

バナナは被災地に回されているらしく、いつもある98円のバナナはない。 198円のを買ってきた。

昨日はウシオとロドスが遊びにきた。三角巾とリンゴとうさぎっぽいタオルを 置いていった。オタマは緊張はしていたものの、警戒まではしていなかった。 二人がオタマに触っても泣かなかったからな。 良月とはえらい違いである。

ひつじこにはたぶん油が足りてない。 皮膚がガサガサだ。皿洗いを禁止したくなるレベルである。 油といってもオメガ6や9、飽和油脂は放っておけば取れるので、 オメガ3油を取らねばならない。 オメガ3油を取る方法は、そういう植物油を買うか、魚を食うかで、 前者は驚くほど高くつくし、後者は酸化させずに食べるのが難しい。

オメガ3油はキャノーラ油にもそこそこ入っているが、それで足りてないから こうなっているんだろう。 オメガ3油を多く含む亜麻仁油は200mlで2000円とかする。 魚は刺身で食べたいが、刺身で食べられる魚をスーパーで買うのは難しい。 とりあえず、魚のアラを積極的に買ってきて味噌汁にするようにしている。 おとついはウマズラハギを買ってきたが、鮮度がダメでマズかった。 昨日は鮭アラを買ってきたが、鮭はダシが弱く、 おいしく食べるのが難しい。 やはりサンマかイワシかアジだよなあ。

マルエツは物であふれていた。なんか申しわけない。 何故東京から被災地にこれを送らないのか。 中国から食料支援を受けるなんて必要ないだろ。 関係ないが昼はミューズリ。

福島の放射線量は郡山市のサイトと、文部科学省のサイトで見られることがわかった。 情報提供ありがたい。 いわき市は1マイクロシーベルト未満の問題ないレベルで安心した。 風はおおむね北東に向かって吹くためか、距離が50kmでも 南側であればあまり影響はないようだ。 しかし、同じ県内でも北側には100マイクロシーベルト越えの場所がある。 しかも30km圏外。実家周辺がこの値なら絶対避難させるが、大丈夫なのか。

ねずりんさんが来た。エンダイブとアボカドとトマトのサラダ、 割り干し大根とわかめとジャコの和え物、アジの干物。 いちご大福ごちそうさまでした。

燃料を包む格納容器が壊れない限り、出てくる放射性物質は 炉の周りの水や空気に中性子がくっついたもので、 結構すぐに消えてなくなる。 逆に言えば、格納容器が壊れない限り、ヨウ素やセシウムといった 「核分裂生成物」は出てこない。 ヨウ素が出たということは、格納容器がちょっとでも壊れたということだ。 こんな時なので原子炉関係のことを勉強してみたが、 生きている間にもう一回このレベルの事故が起こるようなことは あってほしくない。

実家のあたりに物が行かない。単純に道がふさがっているとかいう話ではなく、 運ぶ人が福島を避けているという話を聞く。

放射線の安全基準が猛烈に厳しいことが非常時には混乱の原因になる、 という側面もあるんだろう。 「いや、通常の1000倍くらいなら大したことないです」 なんて言ってそれで納得しろというのは無茶な話だ。 しかし猛烈に厳しいことにはもちろん根拠がある。 人間が核を使わなければその猛烈に厳しい基準は普通にクリアされているし、 核を使ったとしてもまともに管理していればやはり基準はクリアできる。 そして害は確率的なものなので、基準をゆるめた結果どうなるかが いまいちはっきりしない。 基準値を10倍にしたら30年後にガンの医療費が増えた、 みたいな影響の仕方をするので誰も大丈夫とは言いにくい。 また、現在のところ放射線をハデに食らう人は少数で、 元気な人は普通に元気に生きている。 死ぬ人はあからさまに致死量を浴びた人か、 本当にそれが原因で死んだかがよくわからない人だ。 これでは何百万、何千万の人に対する害を見積るのは難しい。

他の事故をwikipediaで調べてみた。チェルノブイリは絶対王者。 それでも死人の数は案外少ない。 直後に作業をさせられた人は死んでいるが、 付近住民がどれくらい放射線のために死んだかは 未だに議論があるくらい不確かだ。 チェルノブイリですら「何人死んだ」と言えないあたりが 原子炉の難しいところなのだろう。

10の放射線で10%がガンになる時、10の放射線で1%がガンになるか? さらに、1の放射線で0.1%がガンになるか? というような問題がある。要するに、どんなに小さい放射線でも 害はゼロではないのかどうかだ。 国としては「これ以下は害がゼロ」と言いたい。 そうすれば、その値に応じて基準値を引き上げられ、 放射線閉じこめのコストも下げられるし、 こういう事故の時にも「福島のどこどこは安全です」とはっきり言える。 「健康に影響はない」なんて言い方をしなくて済むわけだ。 しかし、原発反対派は逆に「害はゼロではない」と言いたい。 そうすれば原発なんて作れなくなるからである。 どちらが真相であれ、政治的に利用されうるということだ。 そのため、純粋に科学的な研究がやりにくい。 そして、そもそも小さな量の影響を見るには大規模な集団で 統計を取らねばならず、手間が半端ない。 研究はあるが、双方の主張をする学者が互いに互いの研究の アラを攻撃している状況で、第三者から見るとさっぱりよくわからない。

なお、放射線ダメージを回復させる遺伝子はあると私は思う。 大学四年生の時の卒研はそれで、微生物は明らかに放射線に 対応していたし、放射線に強い奴の子孫もまた放射線に強い傾向があった。 また、弱い放射線を食らわせた後しばらくは放射線に強くなったという話もある。 人でもたぶん似たような機能があるだろう。 であるならば、「これ以下の損害は修復できます」 というラインがなにかしらあるんじゃないかという想像はできる。 そもそも、活性酸素や紫外線による損傷と放射線による損傷は おおむね似たようなものなので、似たような機能で修復されていると 考えるのが妥当であり、であれば抵抗力はあるだろうと言える。 ただし、それが人によって違う可能性はあるので政治的には難しい。 確率的なものだと思っていた放射線障害に 実は遺伝子の違いが影響するなんて話になると、 「これくらいなら大丈夫ですよ」と言うのは遺伝子が強い人にしか 当てはまらないかもしれない、ということにもなりうる。 平等に確率ならあきらめもつくが、 「人によってはこれくらいの線量でもガンになるかもね」 なんてことになると全然話が違ってくる。 「インドのある地方では他の場所の10倍の放射線があります。だから大丈夫」 という話があるが、その地方の人はみんな放射線に強い遺伝子を 持っているかもしれず、もしそうであれば日本人が大丈夫とは 言えないことになる。

こういう事情があって、現状は一番穏当な、 「放射線は少量でも害があるかもしれないが、とりあえず地球上に暮らしていれば 普通に浴びる量までは大丈夫だろ」という事に落ちついているわけだ。 それが、「年間余計に1mSv(ミリシーベルト)」というラインなわけである。 CTをやった人はこれが10mSvを超えるのだが、 医療で受けるのはまあ仕方ないよね、ということで例外扱いだ。 私がCTを受けた際にも 「放射線食らうけどいいよね?」なんて確認はされなかったわけで、 医者としても数mから数十mSvは気にしないのだろう。 じわじわ食らう分には年間500mSvくらいまでは何も起こらないんだろうなとは思う。

とりあえず私のスタンスは、 毎時1マイクロシーベルトを超えないうちは一切気にしない、 1から100ならできるだけ引きこもる、 100を超えたら逃げる、としよう。 実家に対してもこんな感じで言うことにする。

2011年03月18日

今朝の放射能はさらに低下。福島市内でも10マイクロかそこらということだし このまま落ちついてくれることを祈る。 作業をしている人達が無事ならいいのだが。 本当なら一人当たりの被曝量が減るように交代要員をじゃんじゃか送り こむべきなんだが、単純作業に還元されているような状況ではないだろうし、 経験を積んだ人が続けてやらないとどうにもならないんだろう。

4000万kW使われると思ったが、3000万kWしか使われなかった。 これをもって東京電力が叩かれるべきかは難しい問題だ。 確かに見積りが完全なら1000万kW分の不便と経済への打撃は避けられた わけだが、見積りの精度を高めることは可能だろうか。 集団の善意を定量化するのは難しい。長期でもなお難しいのに、 こんな短期だ。「明日はみんなどれくらい節電してくれるだろうか?」 なんて質問に答えろという方が無茶だろう。 まして、目測を誤って需要が供給を上回れば全体で停電するかもしれない、 なんて話になれば、相当厳しめにせざるを得ず、 また、予測のために使える材料なんて平時における過去のデータ以外にはありえない。 東京電力はもっと人を信頼すべきだ、なんて私にはとても言えないがな。

しかしどう停電を行うかについてはツッコミ所満載なようだ。 基準を皆が納得できるように説明すべきだろう。 電車だけ生かせるなら23区も普通に止められると思うのだがな。 あと、野球を夜にやるのはどうかしている。

毎時10マイクロシーベルトで二週間暮らすと胃のX線検査一回分くらい被曝する。 しかし、茨城で下がってる以上福島も下がってきているだろう。 いわきは南にあるので北にある福島よりはマシなはずだし。

スーパーにカップラーメンが復活しつつある。ただしチキンラーメン。 ちなみに韓国風味の辛い奴はずっとある。 それにしても、今買いだめした奴は大半後悔するんだろうな。 カップラーメンの類は油が酸化するので案外賞味期限が短い。 しかも場所を食う。半年もすればゴミ確定だ。

こう売り切れだとカップラーメンが食べたくなってくる。 理想的には二郎なのだが。

ひつじこの求めに応じて、また肉を買ってきた。 昨日は玉葱に漬ける実験をして失敗したので、 今日は普通に焼く。レア気味の焼け具合だと玉葱のエグみが抜けないのである。

暖房をつけないでいると朝の室温が10度ちょいまで落ちる。 冬がちょっと帰ってきたようだ。

2011年03月17日

今朝の放射能は低下傾向。実家あたりでもたぶん減ってるだろう。 このまま普通に減衰してくれれば原発付近の立ち入り禁止も そう遠くないうちに解けるのだろう。

twitterで誰かが温泉の放射線と比べてるのを見た。 通常の100倍レベルでも、一部の温泉よりはるかに低い。 法律上の上限値は相当厳しい値である。 東京人にとっては放射線より花粉の方がはるかに問題だ。 まあ、希ガスで体に蓄積せず4日かそこらで半分になるラドンと、 体の部品に使われうるヨウ素を一緒にしてはいけないんだが。 でもラドンも崩壊先は放射性の鉛だから、一緒と言えば一緒か。

昨日の夜はブリアラと茄子とにらの味噌汁。今日の朝もその残り。

ラドン温泉はわからんなあ。誰か実験してないのかな。 マウスかなんかで。 少しの放射線は体にいい、という説があるが、 確かめた人はいない。たぶん、どうでもいい、というのが真相だろう。

「世界の放射線被曝地調査」。図書館で借りてきて読んだ。 放射線の生物への影響については大学の時に勉強したはずだったが、 かなり記憶があいまいになっている。これで整理できて良かった。 そして、単純に面白かった。 どこへ言って何をごちそうになったなんて話が山ほどあって、 無味乾燥な学術書ではない。「汚染されたキノコを食ったがうまかった。 でも食べない方がいい。」なんて感じの記述があったりもする。 ウォッカ飲みすぎ。

汚染された土地の回復はおおむね半減期だけで考えた理論値よりは早い。 風や水で拡散する効果があるからだ。 ビキニ水爆の跡地やチェルノブイリ近郊の村ですら おおむね住めるレベルまで回復している。 2chで「福島が禁断の土地になる!」とか言ってる奴がいるが、 そんなことはない。広島や長崎よりひどくなるわけがないだろう。 広島は数ヶ月後には普通に人が住んでいたのだ。

二十年後にふり返って、「あの災害をきっかけに良くなったこともあった」 と思うことはあるかもしれない。しかし、今それを言うのはダメだ。 少なくとも人に聞こえる場所では。 石原は年だしまあ仕方ないが、菅はそんな年でもないし権限はケタ違いにでかい。

私は石原はそんなに嫌いではない。少なくとも国という単位で物を見て 何かを良くしようとしている印象はある。判断が間違っていたり、判断するための 情報が間違っていたり、大きく物を見すぎて小さいところの犠牲に まるで気づいていなかったりはするようだが、 とりあえずガソリンの規制で大気汚染はマシになっているようだし、 東京都の水は千葉の水よりはおいしいように思う。 まだ都知事選の候補はよく知らないのだが、 もう少し近づいたらできる範囲で調べてみよう。

23区も停電してくれればいいのにと思う。

寄付という奴は難しい。極端な話、やろうと思えば100万寄付したって 即座に生活に影響が出るわけではない。 額をいくらにするかを何を基準に決めるのかは難しい問題だと思う。 とか言いつつ、寄付をしてきた。 せっかくなので来年確定申告で寄付金控除を申請してみる。

寄付には心理的な側面と実利的な側面がある。 1円でも10円でも「寄付をする」という選択をすることによって 起こっていることに関心を持ち、関わろうとすることが 間接的に何かを変えるかもしれない。 しかしまた一方で、額がデカくないと何もできないのも事実である。 前者を重視するなら、できるだけ気軽にやれるようなシステムがいい。 グルーポンの「100円寄付すると200円にして寄付します」システムは いい具合だ。最低単位が少額で、「ジュース一本がまんしてボクはいいことをした」 という気分になれる。

寄付したい、というのはいいんだが、寄付しないと悪い気がする、 というのは気分的に嫌だ。前者と後者では額について悩む悩み方が違う。 後者だと他人と比べがちだ。しかし、自発的に「寄付したい」と思う人は そんなにはいないだろうし、額も小さくなるだろうから、 額を集めたいなら後者の感情が沸き上がりやすいしくみを作ることが 効率的にもなる。でもやっぱりそれは台無しだ。 根本的に寄付は善意によるべきで、善意で足りない分は 税金か何かで強制的に集めればいい。というか、政治スケールで見れば そっちが本筋で、善意はおまけだ。でないと計画が立たない。 でも、もし善意だけでありあまるほどの力が発揮できるなら そんなに素晴らしいことはない。難しいものだと思う。

ネトゲのアイテム課金と寄付はちょっと似ているなとふと思ったが、 掘り下げて考えてないただの思いつき。

2011年03月16日

今朝の放射能。茨城北部で通常の40倍程度が限界。 平均的には20倍以下。危機には程遠い。 どこで測っても通常の数百倍、なんて話にならない限りは、 避難までは不要だ。引きこもり生活で耐えられる。

5,6番も温まってきたとのお話。原子力はゴミも 電気を使って冷やしてやらねばならんのか。大変だな。 しかしそれ込みでも災害さえ起こらなければおいしいエネルギー源だからこそ こうやって使っていたのだろうから、 こういう事態になったからといって原発反対に転じるのはちと気が早かろう。 なるほどこういう時には欠点が良く見えてくるわけだが、 今までずっと続いていた平常時にどれだけの恩恵を受けたかということも 合わせて考えねばならない。 それ込みで考えて割に合わないということであれば、 原発はやめるべきだろうが、その判断はうちらにはできない。

少量の放射線を何千万単位の人間に浴びさせてどういう害が出るか、 という知識はそんなにはない。 今回漏れた放射能がうちらに見える害を及ぼすことはたぶんないだろうが、 20年後30年後に統計に出てくる可能性は否定できない。 「いやあ、インドではこのくらいの量をずっと浴びてる地方もありますよ」 なんて話もあるが、少々話が違う。 そういう放射線の高い地域は、地面の下に放射性の物がたくさんあるか、 大気が宇宙線をあんまり遮ってくれないかのどちらかだ。 いずれにしても放射線を出す物そのものが人の近くにあるわけではなく、 遠くからやってきた放射線をじりじり食らう状態である。 全身がまんべんなく薄く食らう状態であれば、体の修復機能でそうそう問題は出ない。 しかし、今ここで起こっているのは、 放射線を出す物質が風に乗ってやってくる状況だ。 放射性物質の大半はすぐエネルギーを失って大人しくなるが、 何年も元気に放射能を出す奴もいる。 こういうものが体に入って体の中の決まった場所に居座ると、 体の中の決まった場所が至近距離から集中的に放射線を浴び続けることになる。 普通に暖かい太陽の光も、虫めがねで集めれば火傷をするのだ。 そういうわけで、全身が食らう量としては大したことがなくても、 体の一部がそれを集中的に食らい続けるケースがあることは否定できない。 放射性のヨウ素がどこぞの臓器に居座るケースは有名で、 このヨウ素を追い出すためにヨウ素を含んだ薬を飲んだりする。 日本人の場合普段の食生活で相当のヨウ素を食っているので、 欧米人に比べればヨウ素剤の必要性は薄いはずなのだが、 海藻の類を滅多に食べない人は欧米人と同じ状況かもしれない。 イソジンを飲めば大丈夫とかいうデマはこの手の話から来ていると思われる。

とは言え、やっぱり気にするほどではないだろう。 こんな時にジョギングする趣味もないし、 そもそも必要がないのに外に出るようなマネもしない。 実家は心配だが、極力外に出ないようにして やりすごしてもらうしかない。

バケツでトイレを流すのがだいぶうまくなってきた。 風呂の残り水は洗濯だけでなくトイレにも使うことにしている。 小は流さない。この習慣が定着して数年後もやってたらおもろいな。

こういう形で長いお休みになるとは思わなかった。 ひつじこ的には若干うしろめたいらしい。 お休みにならないかと思っていたらこれ、というのはちょっと辛い。 なんかそういう感じに願いがかなう話あったよな。

原発の暗部みたいなのがどばどば出てきている。 浜岡原発は地震に耐えられない、みたいな話まで出てきてるし。 どこまでがかわからないが、当分原発の建造は無理だろう。

長期的に停電を続けるのは大変なので、とりあえず 電気を値上げしたらいいんじゃないかと思うんだが、どうなのだろう。 値上げ率を企業や家庭のタイプによって変えることは いくらでもでき、細かくエリア分けして停電するよりはよほど簡単に思える。

父電話。実家は第一原発から50kmにあるが、 放射線が6000とか7000(ナノシーベルト)とかいうレベルだそうだ。 もう少し北の福島とかは10000を超えているとのこと。 平常なら50、せいぜい100か200という数値なので、 すでに相当異常なのだが、人体にすぐわかる影響が出る線量は この単位で言えば100000000とかであり、 一年間このまんまとかいうことにならない限りは心配には及ばない。

月末の福島行きはないな。放射線がどうあれ、 二週間で常磐線と常磐道が完全復旧するとも思えない。 水も植田の町までは来ているようだが、そこからうちに至るどこで漏れているかを 調べるのには相当かかりそうだ。

2011年03月15日

茨城の放射線測定データ が増えてきた。3000ナノグレイを単純に3000ナノシーベルトとして良いなら、 1時間あたり3マイクロシーベルト。 CT一回あたり20000マイクロシーベルト(20ミリ)で、 100ミリまでは目に見える症状が出ないことを考えれば、 これでも全然問題ないわけだが。 まさか数千時間もこの強度が持続するわけではないだろう。

下がってきた。しかしまあ後から後から不具合が見つかる 今の状態を考えると、全部ブッ飛ぶことくらいは覚悟しておいても いいのかもしれない。とは言え、最悪全部ブッ飛んだとしても、 この範囲の人間に危害を加えられるほどの総量ではないだろう。

ちょっくら会社行ってくるか。

18まで休みにした。

核分裂が再開しでもしない限りは大したことはあるまい。 通常の1000倍くらいまでの線量なら実害は出ない。 朝の茨城の値もたかだか100倍だ。

動かしてなかった4番まで火が出たらしい。2番は絶賛メルトダウン中。 がんばっている人達の努力は素晴らしいが、 それ以前の段階で何かを怠ったのは間違いないんだろう。

帰りにスーパーに寄った。カップラーメンと米がバカ売れ。 たかだか1日3時間の停電で一体何を焦っているのか。 そもそも災害時にカップラーメンがそれほど役に立つとは思えない。 まして米。缶詰ならわかるが。

twitterすごいな。なるほどこういう時に輝くものだったのか。

作業服がコスプレにしか見えんと言っている人がいるが、 まったくもってその通りだな。 一体何の作業をするというのか。

ひつじこがビビりまくりだったが、だんだん落ちついてきた。 4個の反応炉が全部ダメになって放射能が明らかに漏れている状況なのだが、 そうやって状況がわかってしまった方が落ちつくものらしい。 余震の頻度が下がっているのもありがたい。 体重が激しく落ちているようなので、 とにかく何か食わせよう。食欲が戻ってきたようだし、肉でも買ってこようか。

テレビやラジオは伝え方をもっと考えてはくれないものか。 映画か何かと勘違いしているのではないのか。 世の中は私みたいに感情の薄い人間ばかりではないのだから、 ただ単純に事実だけ伝えてくれればそれでいい。 何人死んだかを伝えるのはいいが、 被災地を映す必要はないし、遺族にインタビューする必要もない。 普段はおもろいかどうかで決めてもいいが、 こういう時は役に立つかどうかで考えてほしい。

いや、悲惨な映像を流すことにも募金をしたくなるくらいの効果はあるか。 しかし、そういう情報が被災者の目にも入り得ることを考えれば やっぱりナシだろう。

夜蛍光灯をつけないで生活するテスト中。LED電球だけでも行ける。 暖房ももういらない。加湿器もおおよそ役割は終えた。 4月に入ったら乾燥させて片づけてしまおう。

2011年03月14日

うちらは平常通り暮らせている。あまりにもありがたいことだ。 余震に備えて緊急用荷物をまとめたりはしたが。

できることなんてほとんどないが、水と電気の使用を抑えている。 蛍光灯の代わりにLED電球を使っているが、案外足りる。 ヘルシオはコンセントを抜いた。 暖房は止めた。暖房便座はもともと使っていない。 月2000円ペースの電気の使い方だと思う。

省エネ以外にできることは、きちんと生きることくらいだろう。 弱ったインフラに負担をかけない範囲で、できるだけ平常通り経済が回るように 寄与すべきなんだと思う。 明日からちゃんと働こう。幸い会社のすぐ近くに住んでいて通勤の問題もない。

今週末も交通機関が混乱していそうなら拳法は今週も休みにする。

災害だか何だかを題材にしたゲームが発売中止になっているそうだ。 こういう自粛がいいのかどうか私にはわからない。 テレビがずっと災害特集をしているのがいいのかどうかも私にはわからない。 テレビ東京は早くも平常通りになっているそうだが、たぶんその方が いいのではなかろうか。 村が波にさらわれる映像を何度見せられたってそれは情報ではない。 テレビは教育以外つけられない状態だし、ラジオすら番組によってはダメだ。 クメヒロシがラジオでたまたま被災地にいる芸人にインタビューしてたが、 ひどいものだった。まともな人間であれば 生き残っているということだけでいくばくかの罪悪感を覚えるわけで、 そういう人に津波の当時どう思いましたかなんて聞ける人は普通じゃない。

原発がもう一個爆発した。本当、誰かそのへんで測定していないのだろうか。 どうもUSBにつなげる測定器が数万で売られている程度のものらしいし。 月末に水が復旧していれば祖父母にオタマを見せに行きたいのだが、 原発から50kmという距離がどうなのかを素人の知識では判断できない。 しかしまあ、 被曝の危険が深刻になるようならうちの家族がこっちに避難してくることになるわけで、 それはそれで目的は達せられると言えなくもない。 できるだけ家を片づけておこう。

父が海沿いの道を見に行ったらしいが、海沿いの6車線の道路が大半 瓦礫に埋まっている状態だったそうだ。 海産物の直売をやっていた店なんかは根こそぎなくなっているんだろう。 つうか、良く見に行くよなと思う。 うちの家族はひつじこの家族と比べるとずいぶん違う。 私とひつじこの違いの根本はこの家族の文化の違いにあるのだろう。 米をといだ水で皿を洗って、その水をトイレに回す、 というような事をしているらしくそこそこ大変っぽいが、 声だけ聞いているとあまり大変そうに思えない。

水は3kmほど離れた浄水場まで行ってもらってくるらしい。 それで済むだけマシなんだろう。

発電所なんてそんなすぐには作れないだろう。 夏場と冬場の電力不足を解消するにはみんなが節電するしかないのだろうか。 単なる無駄な電力消費を削るのはいいが、 生産や消費に直結する電力を削ると経済がダメージを受けて いろんなところに悪影響が出そうな気がする。 どうやっても足りないなら仕方ないのだが。 太陽電池の普及は進むのだろうけど。

twitterに書きこむのは怖い。強制的に他人の視界に私のしょーもない ことを割りこませるのは気が引ける。 twitterはこういう状況ではもはや公的なメディアと化している。 と言っても、 たまにそういうしょーもない独り言が入ってくるのが 面白かったりはするから、それも悪くないのかもしれないが。

二号機もダメか。水浸しにすればおしまいなのかと思ったが、 そう簡単なわけでもないらしい。 水浸しにしてウン千億円をオシャカにする決断なんて誰だってしたくはないだろうし、 決断が遅れたせいでこうなったとしても簡単には責められない。 まあそれはそれとして社会には責任というのものがあるわけで、 責められていいし、実際責められるのだが。

海沿いに作っておいて津波を想定してないなんてことはないと思うが、 人の予測には限界があるからこういうのも仕方ない。 起こってみないとわからないこともあるし。 きっと現場の技術者の人達はがんばっているんだろう。大変な量の放射線を浴びながら。 柴田氏の本を読んでいて良かった。 原子炉なんてすごいものが絶対安全なものであるわけがない、と思ってしまえば、 これからどうすべきかを考えることに全力を使える。 東京電力をなじっても何も始まらん。次に備えてくれればとは思うが。 ただ、周囲の放射線レベルがどれくらいなのかは知りたい。 20km地点の放射線レベルが普通と同じなのか、高いのか、 みたいなことくらいはさっさと測定して公表してくれないものか。

東京でガイガーカウンタを設置してustreamで流している人がいる。 こういう人が福島でも現れてくれるとありがたいが、 それはできれば政府とか電力会社とかにやってもらいたい。 多少悪くしても レントゲンで食らう放射線にも満たないくらいだろうとは思うんだが、 一応安心できるように数値を出してくれるとこっちとしては助かる。 しかし、隠蔽体質だ!とか叫ぶのは別の人に任せたい。

2011年03月13日

土曜日曜と3人でロクに家からも出ずに過ごした。 放射性物質がここまで来ているとは思わないが、 まあ出る必要もないなら出なくていいだろう。

福島は水が復旧しただろうか。 親族全員の無事は確認できているので、あとは水だけが気掛りだ。

まどかの10話が素晴らしい。ループだろうとは思っていたが、 予測が当たるかどうかなんて些細なことだ。 ほむらの元々の性格とか、武器をゲットする経緯とか、 ダメになってしまうマミさんとか、 細かいところが素晴らしくいい。 そして、ほむらが幸せになることはできないのか。

オタマは6時半くらいに寝てしまった。

いろいろあって加湿器の手入れを怠ったらカビた。 今漂白剤に漬けているが、ダメかもしれない。 ダメなようならフィルタだけ買う。

明日も会社休み。昼間停電するようなら時間によっては 仕事にならんだろうし。すでにPCは落としてきた。

桃鉄のiphone版を買ったが、 なかなか時間が取れない。二人でできるのはオタマが寝てる時間だけだからな。

2011年03月11日

明日の拳法はお休みにさせてください。 ひつじこが地震でビビりまくっているのと、 これだけ広範囲に被害があった後だと 明日も電車その他でトラブルがありそうで面倒なのが理由です。 家で3人くっついて過ごそうと思います。

日記書く時間取れんなあ。

地震。福島の実家はここよりも大きく揺れたはずだが、 大丈夫だろうか。なにせ電話がつながらん。 たぶん停電してるだろうし、父と弟が出勤中なら分断されているはずだ。 ただ車で出勤しているはずなので、帰れないことはないはずだ。 海は近いが高台の上なので津波の心配はない。 震度6弱と5が2回だから、家の中の物はかなり落ちただろうが、 家そのものが倒壊するレベルではないし、うちは漫画以外は物が少ないので、 漫画部屋にいさえしなければけがはなかろう。

今日の午後は会社を休んでいたので、 ビビりまくりなひつじこと一緒にいられて良かった。

私の仕事は「この時間を売ればいい」という類の仕事ではなく、 「今日やらないといけない事」はほとんどない代わりに、 「今日やらなかった分だけ明日以降にやる分が増える」タイプの仕事である。 しかも悪いことに、他人に押しつけられない仕事がほとんどだ。 そういうわけで、私が言う「休める」は、 「短期的に締切がない」という以上の意味ではなかったりする。 土日や有給などなど制度上の休みはあるが、それに大した意味はない。 休もうと思えばいつでも休めるし抜けられるので、 実際オタマの伸長測定やらひつじこの両親が遊びにきたやらの理由で 頻繁に抜けているが、その分はどこかで取り返さねばならない。 まともに休もうと思ったら根本的に仕事を減らさないとダメなのだが、 今やっている仕事には未来のための投資という側面もあって、 減らしてしまうと未来の選択肢を狭めかねない。 というわけで、いかに効率よく時間を使うかが大事になってくる。

集中して効率良く働けば時間の利用効率は上がる。しかしこれは理論上の話で、 実際には勉強の側面があるので無駄な遠回りや過剰な基礎固めも 長い目で見れば役に立つし、 また、集中すればするほど消耗が激しいという問題もある。 確かに所詮座ってキーボードを打ったり画面を眺めているだけなので、 肉体的な消耗はさしたるものではない。 しかし、脳と目は確実に消耗し、 たまにボーッとしながらダラダラ仕事するのと きっちり集中して仕事するのではその消耗度合は明らかに違う。 また、変に調子がいい時に書いたものは後で見直した時に意味不明だったり、 設計の視野が狭かったりもするので、案外ダラダラやった時の方が 良いものになったりもする。 生産性だ効率だと言われるが、必ずしもそれだけでは決まらない。 そもそも、家に帰っても疲労を回復できるわけではないのが育児というものであり、 集中して激しく消耗した状態で家に帰れば到底家事なんてできない。 できるだけ消耗しないように働かないといけないというのもある。

とりあえず睡眠の質を上げたいな。疲労が溜まらない状況を作りたい。 コーラに頼らずに済むようにもしたいが、食事も不規則だからなあ。

オタマが「ネンネ、ネンネ」言っている。そろそろ言葉を発し始めるのか。 こいつを見ていると、無事で良かったと本当に思う。 そして、地震が明日でなく、また、会社を休みにしていた幸運を何かに感謝する。

たぶん会社には今夜は泊まってる人がたくさんいるのだろう。 歩き慣れてない人は20kmでも辛かろうし。

クレジットカードが来たので、新しい番号をそこらじゅうに登録せねばならない。 明日やろう。あと、九州行きの切符も取らないと。 今年も講義してくる。こんなことをやってるから休めなくなって ひつじこの機嫌を損ねてしまうわけだが。

福島の原発が爆発した。50kmくらいの場所に実家がある。 現実問題避難しろとは言えない。避難できる状況でもないし、 避難できる場所があるわけでもない。

携帯電話がつながらない一方で、ウィルコムは結構つながる。 また、電話がダメでもskypeやツイッターは使える。 少し話は違うが、いずれ太陽電池がそこらじゅうに普及すれば 災害時の頑健性は増すのだろう。 でっかいインフラは効率はいいが、こういう時にはもろい。

考えてみると災害対策を真面目にやっていなかったことをこういう時に 思い知らされる。 確かに食料の備蓄量は並の家庭とは比較にならないので、そこの心配は薄い。 しかしガスと電気が両方ダメなら調理する手段がない。 次のためにカセットコンロは買っておこうと思った。

何かできないかと思うが、何かするために移動すること自体がインフラに 負担をかけるわけで、今は極力何もしないで引きこもっているべきだろう。 金銭の寄付が役に立つならそれくらいはしたいが。

放射線測定器を持ってる人がそのへんで測ったデータをwebに 上げてたりしないだろうか。都合良く福島南部あたりに。 外に出るなというべきかどうかを判断することはできる。

そういえば書き忘れていたが、実家と連絡はついた。全員無事。 家の中はムチャクチャなようだが、建物に損傷もない。 電気は来たらしいが、水は回復していないとのこと。 ガスはプロパンなので心配は薄いのだが。

2011年03月08日

必要なものは値段を気にしなくていい。 変にケチってストレスが溜まるような事態は馬鹿馬鹿しいからだ。 もちろん限度はあるが。

プロジェクタという手もあったのか。玄関のドアに映してWiiで遊ぶという 手もありうる。音は問題だが。

ひつじこの妹家族が来るようだ。昼は早めにメシ作りに帰らないと。

2011年03月07日

夜出掛ける時、オタマが手を振ってくれた。 着々と人間になりつつある。

まどかはSFになったのが評判悪いみたいだが、 ギャルゲーとラノベでトンデモ設定に慣れ切った私はその程度では驚かないようだ。 何かと評判の悪いAngel Beats!ですら私は何とも思わない。 設定に対して私は何も求めていないのだろう。 もちろん魅力的な設定であったり、論理的に破綻のない設定であることは 望ましいことだが、 登場人物の行動や感情をお膳立てするための道具として存在していれば とりあえず気にはならない。

しかしまどかに関して言えば、あの唐突なSF設定は意図的なものだろう。 あれが唐突であればこそ、うちらはまどかと感情を共有できる。 「あんた何言ってんの?」と素直にQBにツッコめるのは唐突でムチャクチャだからだ。 それに、 理由がない死は悲惨だが、あからさまにバカバカしい理由による死はもっと悲惨だろう。 まどかがいずれ魔法少女になる日が来るのであれば、 このQBのセリフによってその決断の悲惨さが増すことになる。

フェイスレス司令もそうだが、善悪の軸の外にいるキャラは悪役として光る。 不思議なことだ。善悪というものをうちらはどう認識しているのだろう。

ジャンゴ読みたいなあ。廉価版があればと思ったのだが。

2011年03月06日

土曜の拳法の時、小学生5人が乱入してきた。 アニメか何かの必殺技の名前を叫びながらキックミットを蹴ったり、靴を 手に持って叩いたりと、やりたい放題だ。 小学校低学年ってこんなにバカなのか。 8年後のオタマの敵ではないなあと勝手に8年後のオタマを想像しつつ思った。 練習のジャマになること甚だしかったが、しかしオモロイ奴等だった。

日曜16時半。 朝粗挽き小麦全粒粉を主体とするチャパティもどきを大量に食べたおかげで、 ひつじこは昼になっても腹が減らず、 結局昼飯が15時半過ぎになった。 ブロッコリーとにんにくのスパゲティ。 食欲がなさそうだったので少な目(333g)にしたのだが、やっぱり大半を食べられた。 どうせそんなことだろうとは思ったが、 大量に作ってもし本当に食欲がなかったら ひつじこが無理に食べて具合を悪くするかもしれないので、 これで良かったのだろうとは思う。 ひつじこは最近自分の腹の度合がよくわからないようで、 食べすぎて具合を悪くしがちなのだ。 オタマが丁度眠くて限界だったので、今ひつじこはオタマと添い寝している。 私がいると眠りにくかろうと思い、今トイレ。

にしても、この時間では夕御飯はなしだな。ミューズリー食う。

3DS良く出来てるなあ。欲しくなってきた。 しかし、遊ぶ時間なんて到底取れないので保留。 そして借りたラストストーリーは一体いつできるんだろうか。 そもそもどこでやるんだ。 夜中にノートPCにUSBにつなぐ外部入力をつけてトイレでやる、 というのが一番現実的な気がする。 クラコンでできるゲームっぽいし、だいぶ暖かくもなってきた。

「パパの言うことを聞きなさい!」。ラノベ。 欲しい状況を作るためなら設定が多少の無茶でも気にしないところといい、 本筋に必ずしも必要でないところで変人キャラを用意して、 しかも都合良く美人というあたりといい、実にラノベ。 嫌いじゃないが、薄い。迷い猫オーバーランの作者だということは後から知った。 なるほど似ている。 ところで次女の活躍は2巻以降か。

ストーリーセラー3。さだまさしって小説書けるんだな。 結構読めた。

入試問題をネットに流した馬鹿がいるそうだ。 普通のカンニングなら発見しても黙って落とせば済むが、 こういうやり方をされた場合は大学としても放置はできないだろう。 今後こういうマネをする馬鹿がでないように メッセージを世間に出しておく必要はある。 警察に通報、というのがいいやり方かどうかについてはいろいろと意見があるだろうが、 逮捕まで行ったとしてもそう大した話ではない。 が、どうもテレビや新聞が大騒ぎしてしまったらしい。 親や友達にインタビューという段階でクズ丸出しだが、 予備校に謝罪させたという話まで聞いた、まるで意味がわからん。 予備校もいい迷惑だろう。予備校なんてのは受験に受からせるサービス業であって 躾は契約に入ってないと思うんだがな。 来年こいつが受験してまともな点数を取るようならちゃんと合格させてやらねば ならないわけだが、そのへんは大丈夫なんだろうか。

まどか9。やっぱり杏子は生き残れなかったか。 それにしてもQBの悪っぷりゾクゾクするな。 こいつは善悪の軸の上にいない。善悪の軸の上にいる奴はどこまで行っても これほどの悪にはなれないからな。

2011年03月04日

何事も奥深いものだ。こういうのは何気ないパラメータに神が宿っているのだろうな。 そういえばパラメータって特許とか著作権の対象になるんだろうか。 たぶん度合によるんだろう。

韓国語で本の感想が書かれてた。読めねえ、と思ったが、 chromeが翻訳してくれるおかげで意味は取れる。 誉められてた。 円高でしんどいので図書館に頼んだらしい。そもそも日本語で良く読むなと思う。

なんの前触れもなく良月が来た。オタマは片時も目を離せない状態で、 奴が近寄ると激しく泣く。よほど危険な人間に見えるんだろう。 言葉を使えるようになれば泣かなくても意思を伝えられるようになるので、 次第に泣く頻度は下がるだろう。さて奴が来ても泣かないようになるのは いつになるだろうか。 しかしまあ、アウトギリギリというか、ギリギリアウトというか、 いつも綱渡りな奴だ。うち以外にこんな無茶ができる家はそうないと思うぞ。 普通は嫁がこんなにおおらかじゃないだろうからな。 ありがたく思え。そして、またこい。

岩田さんの講演の日本語訳を読んだ。 任天堂は変に引用されて面倒になるのが嫌らしく、 講演の類は公式ページに全文が載るのである。 別に驚きの新事実みたいなものがあるわけではなく おおむね3DSの宣伝なわけだが、最後の方に ゲーム作りに関する懸念の話があった。一番言いたかったのはこれだろう。 ほぼ同意。 自分もまた「古き良き時代」のことは伝聞でしか知らない世代なので 岩田さんが言っている昔が本当にどんなものかはわからないのだが。

ゲームには価格下落圧力がかかっている。 広告モデルとか、アイテム課金モデルが当たり前になったおかげで、 ゲームはタダでやるものだという意識が広がっているのが辛いところだ。 一方で、時間の奪い合いも深刻になっている。 携帯電話その他で個人がネットワークにつながりっぱなしになったことで、 ゲーム以外にもできることが増えた。 そこで敢えてゲームを選ばせるにはゲームがそれだけ余計に魅力的でなくてはならない。 さてどうするか、という話だ。 変わらず6800円払ってもらえる質のものを作ろうとすれば、 競争が厳しい分だけ品質が要求され、結果コストに耐えられなくなる。 値段を下げようと思えばコストを下げるか売り上げ本数を増やさねばならず、 前者は質に打撃が加わるし、後者はゲームの種類から考え直さないといけなくなる。 新しい今までなかった娯楽、というものにそもそも需要があるのか、 というところまで考えてしまうような状況だ。 しかしまあ、それが成熟というものだろう。

どうやって作るか考える仕事と、何を作るか考える仕事がある。 どっちが上ということはないが、片方に偏ると未来が狭まる。 私はもう少し後者も見るべきだ。 前者だけでもやるべきことは山積みで、 目の前に問題があるのに放っておくのはなかなか難しいのだが、 それでもやらないといけない。

2011年03月03日

だいぶ前にもらったひなあられを開けた。 しかし、 この手のエンプティな食べ物をたくさん食べるとひつじこは具合を悪くする。 なので、「具合が悪くならない範囲で食べて、残りはくれ」 と言ったところ、ひつじこはどれくらい食べたものかと本気で悩んでいた。 ものすごい葛藤が顔に出ている。 いつの間にこんなに食い意地の張った子になってしまったんだろうな。

とりたてて必要というわけでもない勉強中。明日でおおむね片づくと思う。 圧縮アルゴリズムなんて誰か賢い人が考えたのをありがたく使えばいいのだろうが、 性能は80%でいいから、そこそこの人に中身が理解できるソースがそこにある、 という状況が欲しいことは結構ある。 分業は社会を進歩させるが、それはあくまでグローバルな進化であって、 ローカルに最適かどうかは話が別だ。 例えば、私が他の人がやっていない類の技術に専念することは 分業効率を上げるので世界にとって有益かもしれないが、 その技術がいらなくなった時に私が受けるダメージは半端ではない。 他人にまかせられることはまかせよう、というのはおおむね方向性としては 正しいし、分業こそが豊かさの源泉なのだが、 それは世界が綺麗に分解できる範囲での話なのである。

2011年03月02日

昨日は会社を休んで、本のプログラムのVisualStudio2010対応をしていた。 おおむね終わったが、終了時にヒープ破壊っぽい何かで死ぬバグが残っている。 何だろうなあ。次の休みに直してテストしてリリース。 つうか、すでにこれをやってくれた人に聞いてみるか。調べるの面倒くさいし。 いっそそっちを丸々もらって正式採用してもいいんだろうが、 さすがにそれは無責任だろう。 一応自分でもやって問題点を把握してから話を聞くことにする。

VisualStudio2010では、stringやsstreamをインクルードすると 中でmath.hをインクルードし、sinやcosをグローバル名前空間にバラまいてしまう。 おかげで、本用ライブラリが持っているsinやcosと衝突して非常に困る。 そこら中GameLib::で修飾しないといけない。 stringを食うデバグ出力関数を消してユーザから見えるヘッダで stringをインクルードしないようにしたので いくらかは減ったが、サンプルコード内には どうしてもsstreamと共存せねばならない部分があってゼロにはならなかったし、 ユーザが自作プログラムで標準ライブラリをインクルードすれば終わりだ。 標準ライブラリ関数はstd空間にいるはずだし、 明示的にmath.hをインクルードしている場所なんてないのだから VisualStudioが悪いと思うのだが、 標準ライブラリと同じ名前の関数を作ること自体アウト、 というのは実際的な考え方としては納得できる話ではある。 もし改訂する日が来るならば直さんといかんなあ。 同名のファイル名がプロジェクト内に作れない件への対応も含めて。 しかし改訂はまずありえない。 極力時流に関係ない内容にしたので改訂が必要と判断されるのはだいぶ先だろう。 サポートサイトがふくれ上がっていくことになるんだろうな。

今日はひな祭。ひつじこの両親が来てくれて、ひたすらオタマを誉め讃えていった。 孫、かわいいんだなあ。

男前豆腐の「男の3連チャン」はオタマ用に大変便利だ。 80g×3で150円前後と安くはないが、手頃な量で包装されていて便利だし、 なによりおいしい。 オタマは豆腐の味にはうるさいのである。 男前豆腐レベルじゃないとまともに食べてくれない。 ビッグライズでは売られていないので、定期的にマルエツに行く必要がある。 まあ、いずれ蒸し発芽大豆を食べるようになってくれれば豆腐なんていらないんだがな。 その方が栄養効率もいいし、何より安い。

今日は比較的単純作業。明日は気分が乗ればちょっと楽しいが、 しかしおおむね単純作業。 スキルが上がるにつれて単純作業扱いする仕事がどんどん増えていくのが面白い。

激しくゲップをして、その後自分のゲップを真似して「ゴエー」とうなる。 こいつの声は凶悪モードのグレムリンを思い起こさせるな。 誰がこれをメスだと思うだろうか。 さすがに5歳くらいになれば女の子っぽくなるのだろうが、 私は正直そうならなくてもいいかなと思っている。 本人が性別不明な状態を気にしないほど強い心を持ってくれるのであれば、の話だが。

こいつはもう結構普通に歩いているわけだが、 どうも一ヶ月前は「2歩歩いたよ!」なんて喜んでいたらしい。 ずっと前からこんなだったような気がしていた。 確かに少し前は手をさしのべないと怒るような状態だったが、 ここ数日は手をさしのべても払いのけられる始末である。 なるほど進化している。

粥に味噌汁を入れるとたくさん食べる。 前回の築地で枯れ節の粉を買ってきたので、 最近のうちの味噌汁は大変うまい。 オタマもお気に入りのようである。 キロ3400円と高価だが、それだけの価値はあった。 もうダシパックはいらんな。 漉す手間を軽減する方法は何かしら考えよう。 洗って干せて、かつ粉をギリギリ通さない程度に粗い布あるいは網が あればいいのだよな。探してみる。 なお、キロ3400円ではよくわからないと思うので、もう少しわかりやすく言うと、 おおむねダシ汁1リットルあたりのコストが170円というところだ。 1リットルのダシを取るのに50gくらい使う。 1リットルあれば結構な量の煮物が作れて、 しかも煮物のダシ汁は2,3回は使い回せるので煮物に使う分には結構安い。 味噌汁はダシ汁をそのまま飲むのでコスト的には厳しい料理だと言える。


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