オタマのバイオリンの発表会。たかしさんと二人で朝から夜までおでかけ。
オタマは合理的なところがあって、本番前に着替えるようなドレスは嫌だと、ウクライナのワンピースドレスを着てスニーカーで出かけた。他の出演者がみんなすごいドレスを着ている中で、堂々としているオタマはだいぶカッコいい。
ウクライナのワンピースドレスは、日本ではまず見かけない鹿の子っぽいけど鹿の子じゃない、妙に皺になりやすい(安い?)布地で、赤がよりの紫色。上半身はポロシャツっぽいデザインなのだけど、胸元にはウクライナの伝統的な花の刺繍が左右対称に入っていてとても華やか。膝辺りから切り替えギャザーが入っていて、裾は後ろ下がりでバルーンっぽいようなシルエット且つマーメードっぽいウェーブが掛かっている。ウエストノーマークのデザインだったので、少女っぽさが出るようにウエスト位置より少し上の前後4箇所を摘んで、ウエストが細く見える&足が長く見えるようなお直しをしたから、スタイルが良く見えて着ると目を引く。
髪飾りは、紺色のオーガンジーとサテンのリボンの飾りに、100円ショップでオタマが買ってきた白い花のかんざしを組み合わせてて作った。ワンピースの花の刺繍が紺のラインで出来ているので、いい感じに合った。髪型はバイオリン側のサイドの毛は編み込み、弓側のサイドはねじって髪飾りで留めた。
うん。親ばかですが、とってもオタマらしくて可愛かった。
お留守番のオトモとシノンは元気に遊んでいた。シノンとオトモで追いかけっ子をして汗びっしょりになったり、一緒に動画を見て喜んでいたりしていた。
シノンは夏休みを満喫している。一日中ドラクエビルダーズ2をやったり、一日中あずまんが大王を読んだり。パソコンで絵を一日中描いたり、素麺をお腹いっぱい食べて昼寝して夜眠れなくなったりしている。
シノンの新聞づくりの宿題について。新聞づくりは、題材選び、文章作成、レイアウト、文字書きなど、シノンの苦手なことが凝縮したような課題なので、私の方でいくつか題材を提案して、実際に書いた新聞を見せたりした。それでもシノンはビジョンがつかめないようで、課題に取り組むかどうかを決めるだけで2時間もかかった。
新聞づくりを「やる」「やらない」の選択が難しかったようで、まず、「やるか」「宿題をやらないで新学期に学校に行くか」の選択をさせたあと、「お母さんとトマトで新聞を書くか」「一人で何か題材を決めて一人で新聞を書くか」の選択をさせた。(それでも2時間かかった)
やると決めてからは憑き物が落ちたかのように、「もうこれ、やっちゃおう」なんて言いながらサクサクと取り組んで30分くらいで仕上げた。
今回、シノンは家で栽培しているミニトマトについて新聞にまとめたんだけど、シノンが2年の時に学校で育てたミニトマトを土に埋めたのが春に芽を出して結実したものなので、私としては、シノンに新聞にしてもらってすごく嬉しい。
「朝顔の種」の観察の宿題。オトモに、花の後の緑色の丸く膨らんだ部分が種になると説明をして絵を描くようにすすめたが、ちらっと用紙を見ては走り回る。走っているオトモに根気よく絵を描かない理由を聞いたら、急に提出用紙に半月を黒く塗りつぶした絵を書いて「種はこれでしょ!」と言った。確かに!種って言われたら黒い粒だよね。
オトモが課題に取り組めない理由を理解するのは難しい。夏休みに『朝顔の種の観察』の宿題が出ていたら、殆どの子は疑問を持つことなく花が咲いた後の緑の丸い部分を観察し記録するだろう。オトモからしたら『朝顔の種』と言ったら黒く乾燥した粒だ。緑の丸い部分は種ではないから描けない。それを言葉で説明することが難しいので、席につけずに走り出してしまう。
ここで「合理的配慮に理解のある先生」は、「難しいからやらなくていいよ。ずっと走っていていいよ。」となってしまう。でもそれはオトモにとっては不本意で、走り回りながら課題に取り組めない自分に対してストレスを溜めていってしまっている。何故やらないのか、何故やろうとしないのかを聞き出して、課題に取り組めるように内容を工夫するのが真の合理的配慮だと思うのだけど、これを公教育に求めるのは酷だと思うから私達でやろう。
21日ぶりの日記。
無事に夏休みに入った。6月の終わりからクラスには入ることが出来なかったが、1日も休むことなく、毎日楽しく通学した。というか、今日も登校した。
学校では主に読書をしていた。「なのだのノダちゃん」シリーズをひたすら読んでいた。オトモはハマりにハマって、お気に入りの場面に自分の分身キャラの仮面ライダーSを登場させて新たなお話を作った。それから登場人物の紙人形を作って人形遊びをしたり、登場人物の言葉使いについて話しあったりした。まあ、これも良い学習かなと思う。
7月中にできるようになったことが沢山ある。
というように、オトモなりにすごく順調に成長した1学期だった。
家の掃除を頑張っている。今日は20リットルのゴミ袋を6個捨てた。
1学期間付き添い登校をしてみて分かった。小学校の先生は勉強が出来ないことを問題視していない。クラスの全員が授業中に座っているか、空気をよんで適切な行動ができるか、先生の話を聞いてみんなと同じリアクションが取れるか、静かに待っていられるか、大きな声で発表できるかが大事で、授業はそれを身につけさせるための手段というか訓練の時間のようにみえた。
小学校は、一斉授業に慣れさせる訓練をする場所なので、授業の邪魔をせずに静かに座っていられるならば、内容を理解していなくても先生的には問題ないようだ。子どもが理解するための工夫を先生はしない。
成績分布からして、10人中2人は授業がわからないはず。40人いたら8人くらいは先生の言っていることを理解していない。わからなくても黙って我慢して大人しく座っていることを6歳から訓練されていく。
実際、オトモが算数の時間に「どうしてこの文で引き算だってわかるの?」と 質問した時、先生は「オトモくんには意味わからないよねー。難しいよねー。」と回答した。私は咄嗟に「オトモ、大丈夫だよ。簡単だし、分かるよー。教えてあげるからこっちにおいで。」とオトモのダメージを軽減しようとフォローしてした。授業後、先生に「先程はすみませんでした。」と謝ったら、「今日のことは、私の方で留めておきます。」と言ったから、多分、私とオトモは先生の価値観的に非常に良くないことをしたのだろう。
ということがあったり、その他色々あったので、この1学期で、先生がオトモのような一斉授業の訓練に向かない子を受け入れるのはとても難しいことが分かった。学校に行くのはそれなりに意義があり、オトモの習慣付いているので、オトモが嫌がらない限り登校はするが、先生に勉強を教えてもらうことは求めない。
金曜日も学校の校舎に入れなかった。校舎に入れなくなって2日目。あと3週間をどう過ごすかは、2学期に繋がるので結構大事だ。
先生たちは全くノータッチ。樹の下で音読したり、泥遊びをしたりしているが、誰も話しかけに来ない。校舎内に引き戻すには、先生の協力が必要なのだけど(声掛けの内容や、部屋の整備など)協力は難しそうだな。