小学校の先生に生徒の学力を上げるインセンティブがないなら、 そこに期待するのは無理だ。 生徒の学力が高いほど評価が良くなる、あるいは、 低くなると評価が悪くなる、というような何かがないと、たぶん無理。 しかし、学力が高いほど給料が上がるような評価制度を 直接的にやると嫌な副作用が容易に想像できるわけで、 結構気をつけないといけない。 単純に先生の給料が高くなれば、優秀な人が先生になる率が上がって 問題は改善するかもしれないが、 その効果がどれくらいかはわからないし、実現も困難だろう。
現実問題、親としては、「学力の問題は家でやる」と言わざるを得ない。 「学力をつけてもらわないと困る」と言うことはできるが、 向こうには向こうの事情があって今の状態になっているはずで、 その原因をどうにかしないとたぶん無理だ。 よしんばやる気を出して努力してもらえたとしても、 オトモに引き算を教えられるかどうかは熱意の問題ではなくスキルの問題であり、 スキルが足りてないなら逆効果になる。